MITエンタープライズフォーラム
MITエンタープライズフォーラムに出席。永田町の日経BP社へ行く。
今日は、MITのMOT(Management of Technology)コース卒業生のお話をうかがう。経済産業省の肝いりもあり、MOTプログラムばやりの昨今だが、中身は発展途上のようである。
MITのMOTプログラムは、今年から他のコースといっしょになって、それ自体はなくなってしまったそうである。三名の方が話され、それぞれに興味深くうかがった。「考える」という基本姿勢が身についてよかったとか、ビジネスの基本フレームワーク(たとえばマーケティングの4Pとか)がわかってよかったとか、いろいろよかった点も当然あるが、学んだことを生かせるかというと、必ずしもそうでもないらしい。「マネジメントの方法論はいろいろあるが、その方法論の背景まで考えないと、適切に使えない」というのには納得。
経済産業省からMITに留学され、MOTプログラムを推進しておられる方に、日頃の疑問をぶつけてみた。
「MOTプログラムは、採算性が極めて悪いという調査結果があり、MITでももうやめてしまっているのに、なぜ、経済産業省では、MOTプログラムを推進しているのか?大学に倒産しろといっているのか?」
会場からは、笑いがもれた。
これに対しての答えは、「MOTは日本にとって重要と考えているので、推進している。MITのMOTは、エグゼクティブコースであり、日本で進めているのはそうではない。ご理解いただきたい」
日本は、現場主義なので、アメリカ式のMOTとは違うプログラムが必要、という方のご意見が反映されて、すばらしいプログラムが作られていくことを期待しよう。
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