ビジネスプラン
ビジネスプランを作っている。超小型衛星を使った事業計画をまとめているが、これが難しい。
宇宙の分野でビジネスプランを書くのは難しい。宇宙の商業化ということが言われて久しいが、商業化の「顧客」が「国家」であるという図式は、ほとんど変わっていない。つまり、民間企業に国からお金が流れるという「公共事業」体質が綿々と続いているのである。
宇宙と軍事は切れない関係にある。平和利用ということを声高に言ってきた日本も、テポドン一発でスパイ衛星、もとい「情報収集衛星」を作ることにしたわけだし、上から見られているということの脅威を感じない人はいないだろう。もともと、ロケットとミサイルは原理的には同じで、先っぽに衛星などを載せて上に打ち上げればロケットだし、先っぽに核弾頭を載せて、ある地点をめがけて打てばミサイルなのである。
ビジネスプランは、投資家に見せるためのものである。いくら投資をしたら、いつまでにこんなリターンがありますよということを示さなければならない。そのためには、たとえば衛星のニーズが一年にどれだけあるのかを言わなければならない。
衛星のニーズはいったいあるのか?誰がそれを買うのか?
そういうところから考えなければならないところでビジネスプランを作るのは、正直なところ苦しい。正攻法でなく、別のところでビジネスを立ち上げ、機が熟すのを待つというのもいいのかもしれない。
ともあれ、前向きに、前向きに。
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