キューブサットを月へ!
1歳になったキューブサットは、東工大でもお祝いをしてもらったらしい。昨日のお祝いは、東大のキューブサットXI-IVのためのものだったが、東工大のCUTE-Iも、やっぱりケーキにろうそくを立ててもらって、お祝いをしてもらったのだという。この写真は、東工大の学生さんが暗い中で撮影したものを、やや明るく加工してもらったもの。
家庭の不幸は千差万別だが、家庭の幸福は似通っているとか。
幸せなキューブサットの家では、同じようなことを考えるらしい。ケーキにろうそく1本でお祝い。笑顔で写真撮影。そして、すぐに作業に戻っていく学生たち。
私はエンジニアではないので、学生さんたちの苦労の本当のところは、きっとわかっていないのだと思う。だから、「キューブサットに月に行ってほしい。写真も送ってほしいな」などということを平気で口走る。昼食のとき、そういったら、学生さんたちは「そ、それは・・・」と口ごもっていた。まず、静止軌道への打ち上げロケットにピギーバックがあるものなのか。あったとしても、そこから月へいく軌道に乗せるために正確に噴射しないといけないが、そんなことが可能なのか。そのうえ、月は遠い。通信をどうするのか。
「4日に一回くらいしか写真をとるチャンスがない」
「じゃあ、運用が少なくていいから、楽でいいじゃないの」
「それって、写真をうまくとるチャンスも減るってことなんだけど・・・」
今日は満月。まんまるで、大きくて、本当に美しい。
部屋を暗くして、窓をあけて、静かに見上げるこの悦楽。
キューブサットを月へ!
エンジニアでない私には、技術的な難しさが本当の意味では実感できない。だからこそ、美しい月を見て、夢をみる幸せな時間をやすやすと持てる。
キューブサットが月のまわりを飛ぶ。そんなプロジェクトがもし実現したら、たまらなく楽しそうだ。月から地球をみるキューブサットなんて、想像するだけでワクワクする。
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