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カラス

歩道橋におおいかぶさるように茂っている木がある。暑い日に、ほんの少しだけ涼を提供してくれて、しかも、赤いかわいらしい実がなっていて、いつもそこを通るのが楽しみになっている。

その木はカラスもお気に入りのようで、いつも4,5羽が集っている。

カラスというと、真っ黒で大きくて、変に賢くて、ごみをあさったり人をからかったり、あまりよいイメージがない。だから、カラスがいるというだけで、その木は好きなのだが、いつもさっと通り過ぎていた。

今日は、立ち止まって、ちょっとゆっくり見てみた。真っ黒なカラスが真っ赤な実を口にくわえて、幸せそうな顔をしている(わけはないが、そのようにこちらの心が反映したらしい)。その実がとてもおいしそうに見えて、ちょっとうらやましくなる。

カラスの生き方と、かごにいれられて一生を終える美しい鳥の生き方と、どっちが幸せなんだろう。
野良猫の生き方と、去勢され家から一歩も出してもらえない血統書つきの猫とどっちが幸せなんだろう。

食べるに困らないけれど、ご主人様次第で人生が変わってしまう生き方と、食べるのも自力でがんばらないといけないけれど、自分で人生を決めることができる生き方。

自分を殺さないと存在が許されないような生き方と、自分のままでいられる生き方。

どっちがいい悪いではないだろう。
どうしてもかごの中にはいられないという人もいれば、かごの中を気持ちよくすごせるように変えてしまう人もいる。
大事なのは、きっと、今自分がしていることを、信じられるということだろう。

「本当は、自分は大空を飛んでいるはずなのに」とか「本当は、かごの中でぬくぬくとしているはずなのに」などと夢想しないことだ。「本当は・・・はずだ」というのなら、いま、そうなるために何かしているだろうから、そういう妄想はおこらない。自分ではないものを追い求めて、他人をねたんだりうらやんだりするのはむなしい。

素直に自分に戻っていこう。
「一枚になった」心で見える景色は、きっと実現するに違いない。


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