SACイベント
宇宙作家クラブ(SAC)のトークイベントが、新宿で行われるというので、出かけた。
関係者の書籍の展示即売会も行うことになっていて、「上がれ!空き缶衛星」も販売してくださるとのことで、ありがたいこと。たいへん恥ずかしながら、「サイン」なるものをして、「サイン本」として販売する。
しかし、場所がすごい。歌舞伎町の新宿コマ劇場の向かいにある「ロフトプラスワン」というところなのだが、こんなことでもなければ、私は一生足を踏み入れなかっただろうといっても過言ではないところだ。
コンビニの隣にあるという地図を頼りに、客引きをすりぬけて歩く歌舞伎町。こういうところを女性一人で歩くのはあまり気分のいいものではない。そして、暗い階段をおりていったところに、その穴倉のような会場はあった。
中は意外と広くて、200人くらい入るのだという。正面からステージを見られる席はあまり多くない。ステージがみにくい席の客は、テレビ画面で見られるようになっている。ロフトもあって、急勾配の階段で登る。むき出しの壁と低い天井のロフトの部屋に陣取り、テレビで見る。すぐそばで話しているのに、テレビを通すだけで少し距離感がある。ステージかぶりつきで聞くのと、テレビを通して見るのとでは、感じが違う。
6時半開場で、7時半開演。
観客のほとんどは男性で、20-30歳代と思われる。めがねをかけている人が多い。
こういう雰囲気はあまりなじみがない。不思議な空間。
4人のスピーカーが好き勝手なことを言って、話をもりあげていく。
漫画家にノンフィクションライターにSF作家に、なぜか現役の某宇宙機関のエンジニア。
「ロケットまつり」がテーマだから、打ち上げのこととか、日本のロケットはいつ上がるのか、という話になっていく。
相当にきわどい発言が続出。ときおり、どっと沸き起こる笑い。
ロケット打ち上げを取材に行ったときのビデオ映像。アリアン打ち上げが失敗したときの映像は、昼の花火のようだった。しだれ桜のように細かな白い曲線を描いて落ちてくる無数の星のかけら。関係者の気持ちを思うと胸が痛い。
「宇宙」は捨ててしまったのかと思っていた知人に再会。このブログも読んでくださっているそうで、ありがたいことだ。
思わぬところでつながる人の縁。小さなところから縁を紡ごう。本当に必要なものは、すべて与えられる。
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Comments
工藤様
レイランドへようこそ!
私は、未来を創るのに参加している「未来人(Futurist)」です。でも、それは私だけがそうなのじゃなくて、実は全員がそうなんですよ。「興味を持って周りから見ている」のじゃなくて、未来を創るのに参加してくださいませ。
見る阿呆より踊る阿呆のほうが楽しいと思いませんか?
Posted by: Rei | 2004.09.06 11:15 PM
今日は。
ビジネスプランコンテストで川島さんて、『何者なのだ』と思っていましたがホームページを見せてもらって『曲者』であることが分かりました。
昔から、技術屋に比べて、事務屋は凄いな、その事務屋に比べて芸術家は何十倍も凄い世界を持っていると思っていましたが、レイさんは宇宙人だったのですね。
宇宙人も大変でしょうが、興味を持って周りから見ていますので、これまで通りのご活躍を期待しております。
三井化学 工藤昭英
Posted by: 工藤昭英 | 2004.09.06 03:58 PM