ネスカフェの広告
カンサット実験が終わって、帰国。
成田空港から京成電車に乗って、目を疑った。
カンサットだらけ。どっちを向いてもカンサットに見える。
砂漠の蜃気楼がここでも続いているのか、疲労がたまって幻影を見ているのか、目に入るものがすべてカンサットに見えてしまう。頭がおかしくなったのか。
目をこすって、もう一度見直した。
状況が理解できた。これは広告なのだ。
電車広告がすべて、「カンサット」なのだ。赤い缶と青い缶の二種類あって、赤い缶は、ロケットのごとく噴煙をはいて飛び立っている図、青い缶はパラフォイルをつけてゆらゆらとおりてきている図。
まさに、ネバダ州の砂漠で経験してきたものが日本の電車広告で再現されている。正確にいえば、カンサットはロケットから放出されるのであって、ロケットのように噴煙をあげて上昇するということはないのだが、気持ちとしては確かにそうなのだ。
コーヒーの缶の宣伝に、なぜカンサットが使われたのかよくわからないが、帰ってきたその日にカンサットが使われた全面広告の電車に乗ったという偶然に感謝しよう。
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