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目からカサブタ

「上がれ!空き缶衛星」の感想をWEBに載せてくださったお医者さまがいた。ありがたいことだ。お礼のメールを送ったら、「感激!」というお返事をいただいた。・・・こちらこそ感激でございます。

医学界の常識「傷には消毒、傷にはガーゼ」の廃止を主張し、実践し続けている方だ。ホームページを拝見。まさしく目からカサブタ、いや、目からウロコがぼろぼろと落ちていくのを感じたのであった。

怪我をしたら、まずあの痛くてしみる消毒薬をたっぷりとぬり、そのうちにカサブタができ、それが自然にとれるのが「正しい治癒」だと思い込んでいた。医学界の常識がそうなのだから、素人がそう思い込むのはしかたない。

その「常識」を根底からくつがえす治療を行っておられる。怪我をしたら、汚れをとって、ワセリンをぬったサランラップで覆う。その「湿潤療法」では、消毒薬を使うことも、ガーゼで覆うこともなく、自然な治癒力を引き出すことに成功するらしい。数日で跡形もなくきれいになった皮膚をみて、驚愕。カサブタというのは、治癒がうまくいっていないときに「とまっている」状態なのだそうだ。治癒のプロセスだと思い込んでいた私の目には、カサブタが三重くらいになって張り付いていたに違いない。湿潤療法では、カサブタなどなしに、上皮がまたできてきて元通りになる。

やむをえないプロセスだと思い込んでいることは、実はそうではないのかもしれない。
もっというと、技術が進み、文化が変容していくなかで、プロセスもかわっていけるのだと思う。

たとえば、この治療法はたぶん、「サランラップ」のような材料があってこそできることで、百年前にはこの治療法は無理だったのかもしれない。別の分野で技術が進むことで、不可能だったことが可能になっていく。

こんな常識を覆すようなことが、世界のあちこちでいま研究・開発・実践されているのだと思うと、ワクワクする。生きててよかったと思うのはこういうときだ。そして、あちこちでこのお医者様のようにがんばっておられる方がいるのだと知るのは、本当に心強い。

ますますのご活躍をお祈りしつつ。


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Comments

水野様

レイランドへようこそ!いらしてくださって嬉しいです。
夏井先生つながりでお会いできるとは、世界は本当に狭いですね。恥ずかしながら、私はこのことはまったく知りませんでした。「カサブタ」は治癒がとまっているだけ、というのには本当に目からカサブタです。そういうことが実社会や実生活でもよくあるような気もします。どうどうめぐりをしているだけで何もよくなっていない状況など、カサブタそのものですね。湿潤療法(閉鎖療法)を試してみます。

Posted by: Rei Kawashima | 2004.10.19 at 10:54 AM

バンクーバーからお帰りでしょうか。
この夏井先生はわが社から「新しい創傷治療」という本を出されています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/prd/00125/0012501.html
その広告(WEB上のではなく)を作ったのは僕です。

Posted by: 水野 的 | 2004.10.18 at 11:30 PM

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Tracked on 2005.06.07 at 05:54 PM

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