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ジャスミン

浅瀬川というちゃんこ料理屋。「ちゃんこ」は「おかず」という意味なのだそうだ。鳥のだしをしっかりとったスープは絶品。後でごはんをたっぷりといれて卵を割り、さっと作る雑炊も心にしみる味だ。

「浅瀬川」という父の名前を襲名した息子が、今は土俵にあがってがんばっている。襲名できるような職業がいったいいくつあるかを考えると、これはすごいことだ。

番付表をもらう。初めて見たけれど、日ごろ目にしない力士たちの名前は芸術的なほどに長細い文字で書かれている。「浅瀬川」もまだ細いが、ちゃんと見つけられた。モンゴルとかロシアとか、カタカナの出身地が多いことに驚く。

ちゃんこを食べながら、ジャスミンの話を聞く。今日は午後に天文台のチームがきて学生さんたちとミーティング。夜は「反省会」という名の懇親会。彼らがくるといつも「反省会」なるものがセットされる。私はその会にだけ参加し、皆さんの「反省」を楽しく拝聴する。

JASMINEは、Japanese Astrometry Satellite Mission for INfrared Explorationの略。赤外線探査による位置天文衛星計画。星の距離が何億光年といっているのは、かなりアバウトな数字らしい。それを赤外線でちゃんと測ろうということらしい。

星の距離を測る。浮世はなれしたそのお話を聞くだけで浮世の垢を落とせるような気がする。これは「ジャスミン物語」として書けそうだ。物語は現在の情況から見える過去を紡ぎ、未来の希望につなげるもの。今、カンサットの次の「キューブサット物語」に取り組んでいる。学生たちがホンモノの人工衛星を作って宇宙へ打ち上げる話だ。WEBに載せているが、それをまとめるというよりは、新たな視点で「物語」にしたいと思っている。

書いていて思うのは、「予兆」というのか「サイン」というのか、そのようなものがどうやらあちらこちらに落ちているということ。そのときには気づかない「サイン」。後になると、「あれがそうだったんだ」と思うこと。その逆もある。そのときには明らかなように見えていた「サインらしきもの」。後になると、「あれは違っていた」と思うこと。そういうことは、日常生活にもよくあるのだけれど、見過ごしてしまうことが多い。

未来は予測不可能だという。では、過去は解析可能なのだろうか。学生さんたちの不屈の挑戦を文章に紡ぎながら、過去もまた予測不可能なように思えてならない。

ジャスミンのプロジェクト自体は2014年の打ち上げを計画(希望?)しているそうだが、その前段階としてナノ・ジャスミンプロジェクトを計画している。そこに学生の衛星プロジェクトがからんでいる。卒論のテーマにもなっているので、参加している学生2人は真剣そのもの。天文台の皆さんは、こんな研究をすることが楽しくて嬉しくてたまらない様子。

いつか、この日のことを思い出すことがあるといい。
そのときは、ジャスミンプロジェクトが成功しているだろうか。「ジャスミン物語」も筆が進んでいるだろうか。どちらにしても、私はきっと、この初期の「反省会」に参加していたことを光栄に思っているだろう。

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