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英国大使館

雨が冷たい季節になってきた。
知人に誘っていただいて、英国大使館へ。英国大使館は時勢を反映してか、厳重な警戒。招待状と身分証明書を見せないと入れない。

素粒子物理・天文研究会議(Particle Physics and Astronomy Research Council)の理事長であるIan Halliday教授の講演。リニア・コライダーや超大型望遠鏡計画など、国際協力が不可欠なプロジェクトについてのお話。

科学とイノベーションをドライブするのは、自治とミッション。英国は十分な自治をアカデミアに与えているが、十分な予算を与えているということはないとユーモアたっぷりに話された。

レセプションのときに、かねてから疑問に思っていたことを聞いてみた。
国際協力というのは、いったい科学ミッションにとって必要なことなのかどうか。「国際協力プロジェクト」は、調整する部分が多く、実際のミッションに関係ないところで相当なロードがかかる。自国で進めるプロジェクトなら、よけいな調整も不要だし、外交や政治的な部分での干渉が入ることも少ない。国際プロジェクトは、一国では賄いきれない予算が必要な場合の「資金調達」手段に過ぎないのではないか。

「もし、潤沢な予算があるとしたら、それでも国際協力プロジェクトとしてやりますか?」と聞いてみた。

ハリデイ教授は、一瞬困った顔をして、でもすぐに答えてくれた。

「確かに、国内でやるほうがどんどん好きなように進めることができてよい。しかし、そういう小さなコミュニティに閉じてやると、広がらない。アイディアの多様性という点から考えても、オープンなほうがいい」
「一番よいのは、優秀な外国人を自分たちで雇うことかもしれない」

こういう正直さは好ましい。
国際協力という名前がつくだけでつく補助金もあるくらい、「国際協力」という言葉にはパワーがある。しかし、国際宇宙ステーションをみても、「国際協力」をいれなければずっとうまくいっただろうにと思うことは少なくない。ハリデイ教授は、「英国がISSに関わらなかったのは賢明だった」とおっしゃった。国際的な協力は、本当に必要なときにだけすればよいと思う。

その帰り、知人とお茶を楽しんでから、インド大使館へ。
英国大使館と対照的にオープン。しかし、このオープンさも時勢の変化で今後はどうなるかわからないらしい。冷たい雨の日もあれば、暖かい太陽の日もある。

外はどうであれ、環境はどうであれ、人はどうであれ、自分の中身はいつもあったか太陽でいたいもの。

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