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お引越し

お引越し完了。
山積みのダンボール箱にめまいを覚えながら迎えたお引越しの日。この小さな部屋のどこにこんなに荷物があったのだろうと思いながら、ひたすら箱詰め。

リサイクル屋さんにきてもらって、不要なものを引き取ってもらう。粗大ごみに出せばお金がかかるが、こうすれば無料。しかも、誰かに使ってもらえるわけだから、こちらも嬉しい。

引越し屋さんがきて、どんどん車に詰め込んで運んでくれる。引越し屋さんがいなかったとき、引越しはどうやっていたのだろうと思うくらいの手際のよさ。

新しい家にあうものとあわないものとがある。
「糟糠の」洗濯機と冷蔵庫は、どうもあわない。汚れが目立っている。特に洗濯機はこれまで外においてあったのでかなりダメージが大きい。鳩のフンにも雨風にも耐えてきた洗濯機君の運命やいかに。

古いからダメというわけではないのは、ずっと使っている小さな胡桃の木彫りのタンスはしっくりとあっているところからもわかる。電化製品は「○○タイマー」(○○にはメーカーの名前が入る)とちょっと皮肉めいて言われることがあるように、寿命はおしなべて短い。ある時期がきたら壊れるように設計してあるという冗談も聞かれる。そんなことはないと思うが、「先祖代々の冷蔵庫」とか「母が娘時代に使っていた携帯電話」が今後現れるとは思いにくい。

年月を経て、いいものとそうでないものとがあるらしい。旬が長いものと短いものと。人間の一生をはるかに超えるタイムスケールでものごとを考えると、いろんなことが違って見える。

お引越しが片付いたら、本格的に「キューブサット物語」の執筆にかかろう。取材ももっと多方面からと思っている。
キューブサットの旬はどれくらい続くのだろう。これから先、学生の宇宙開発はどうなっていくのだろう。現在進行形の物語を紡ぐのは楽しいけれど、重くもある。光と影は常に表裏一体。自分が中に入っているのと外から見ているのでは見え方が違う。

一人の人にとって、引越しはけっこう大きなイベントだが、引越し会社にとっては日常の風景。一人の営業マンが一日に平均5件は見積に回っているという。見方によって、見え方が違うことを肝に銘じたい。

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