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きりたんぽ

キューブサット物語の執筆と校正に追われて、ここ一ヶ月ほど、短時間睡眠が続き、食事も短時間ですませる外食あるいは買い食いの毎日であったけれど、一息つく日を先取りして、久々に「割烹レイランド」にて鍋パーティ。要するに、原稿は数時間わきにのけて、お鍋を作って、友人をお招きして、いっしょに食べた、ということ。

今回はきりたんぽ鍋。本当に便利な世の中になった。スーパーできりたんぽを買ってきてチンしてお鍋に入れればよいので、まことに楽。ちょっと奮発して、ごぼうは、値段は見ないようにして「新牛蒡」を購入。お客様のおもてなしと思うと、普段は買えないものに手が伸びる。ささがきにしていれると香りが広がり、美味。

お客様のおみやげワインや日本酒、ビールで乾杯。この時点では鍋の用意は、牛蒡のささがきのみ。おしゃべりしながら、ゆっくりお鍋の用意をする。まいたけをちぎって、泥ねぎをむいて切って、白滝を袋から出して。昨日仕込んでおいた骨付き鶏肉のスープをあたためる。そうして、煮えていくお鍋を見ながらまたおしゃべり。

○○産のウナギは絶対に食べてはいけないとか、6年生のときにうらわかき叔母と入って興奮した(とご本人がいう)風呂の思い出とか、中学二年生の美術のテスト問題を解くのに夢中の(と片割れがいう)夫婦の話とか、他愛ない話に笑いさざめく時間。

きりたんぽ鍋は初めてというお客様にはとても喜んでいただけた。ヨカッタヨカッタ。

お客様がお帰りになってから、後片付けをして、また原稿。今回はあとがきにちょっと苦労。言葉を超えている(と思う)実話の記録のあとがきは蛇足になりがち。言葉にならない感動を言葉でつむぐ難しさ。うんうんうなって、やっと書いた。これをもとに推敲していこう。

成し遂げたことが大きければ大きいほど、言葉で伝えるのは難しい。
でも、打ち上げのあの日の感動は、今でもはっきりと覚えている。
何とかそれを伝えたい。100分の1しか伝えられないかもしれないけれど、それでも伝えたい。

なぜか?
私はその場で、確かに良質のエネルギーを受け取ったと思うのだ。独り占めしておくには本当にもったいない前向きのエネルギーだった。いいものは伝えて広げていきたい。

そうして、みんなでよくなっていければ本当に嬉しい。

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