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当たれ!空き缶衛星

エイプリルフールに楽しい話があちこちで見られた。
ユーモアのセンスは素敵。ただの笑い話では終わらない本質的な指摘が隠されているところもさすが。

「上がれ!空き缶衛星」のパロディとも言うべき「当たれ!空き缶衛星」。

帯が傑作。
「壊す決心と根性があれば、きっと当たる! 冷血デブリ系ドキュメント」

ホンモノの帯はこうだ。
「熱い思いと仲間がいれば、きっと上がる! 熱血理科系ドキュメント」

なんと、未使用のカンサットにプロジェクトタイルを衝突させるという冷酷無比(?)な破壊試験をして、卒論を書いた学生が九大にはいるらしい。

超小型衛星の世界も、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の問題は避けて通れない。
しかしながら、この小さな衛星ばかりが目の敵にされるのは、あまり公平ではないように思う。大型ロケットも大型衛星も、等しくデブリになるのである。しかも、もっと大きなゴミになるから、破壊力も半端ではない。

これは宇宙の環境問題みたいなもので、構造は地上のものとよく似ているように思う。「人工物」が出てきた瞬間に、それまでの秩序は壊れるのである。しかし、それが壊れているのか、ただそうある道を進んでいるのかの見極めは難しい。何かが壊れるとき、新たな突破口が開かれようとしていることもよくあるわけなので、現状を守ることが、単純に正しいとは言い切れない。

エイプリルフールならではの、万博ほら吹き放談が、ある掲示板に。痛烈な皮肉を内包しているようなのだが、なんともユーモラス。

万博の価値は、どれだけ人を集めたか、ではなくて、どれだけ人の意識を変えたか、という目に見えないところで決まるような気もする。しかし、その中で仕事をして多忙を極めている方々に、そこまで期待するのは期待しすぎかもしれない。外にいるからこそ考えられることもある。そして情報がゆがめられずに交換されていくとき、何か変化が起こる。

その潤滑剤の一つが笑いとユーモアであろう。世界中でみんなが吹き出すような楽しい冗談が交換されているといいと思う。

いやなこともうっとうしいことも、笑い飛ばしてしまって、ネガティブな感情をゼロにしたところで、どうすればいいかを真剣に考えていけばいい。

笑う角には福来る。とにかく、思いきり笑おうではないか。


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Comments

コメント、ありがとうございます。そうだったんですか。

熱血学生君にCANパイ!

Posted by: Rei Kawashima | 2005.04.06 at 11:14 PM

こんばんは。
エイプリルフールに「上がれ!空き缶衛星」のパロディを勝手に使わせてもらいました。実験内容がカンサットにかわいそうなので「冷血」にしまたが、ちなみに実験した学生自身は熱血派です。

さてこの実験、衛星にデブリがぶつかったときに、破片がどのように発生するか?今までは、アルミ板、CFRP板、太陽電池セル、などの単純な材料に対しては実験していたのですが、電子部品を含んだ全体としての衛星に対する衝突実験というのは世界的にも非常に少ないのです。本物の衛星に似た部品を適当に詰めて、ダミーの標的衛星を作っても良かったのですが、話のなりゆきで本物のカンサットにぶつけることになりました。
標的となったカンサットは、2003年の九大カンサット(ブラック・ロック号)の複製品です。福岡コンペに間に合えば、いちど飛ばせてやりたかったのですが・・・。クリスマスイブの日に、九州工業大に持ち込んで、衝突試験が行われました。パロディの絵では、なっちゃん色のカンサットを貫通して痛がっていますが、実際には黒いカンサットが粉々になりました。

Posted by: ごんざぶろう | 2005.04.06 at 12:16 AM

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