内之浦,開放か?
東海大でロケットを打ち上げているグループが日本航空宇宙学会で発表をした。大樹町での打ち上げ実験結果もいれて、よくまとまっていたプレゼンテーション資料は、実は前日の夜というよりは当日の朝にできあがったらしい。
その帰りにUNISECの事務所に寄ってもらって、いろいろおしゃべりをした。ここは、民間アパートの1階で、晴れた日には、2階に布団がほしてある。
来てくれたのは、修士2年の和田さん、学部4年の野畑さんと山本さん。
彼らの仲間同士の会話はまことにほほえましい。プロジェクトを通して、心から相手を認め合えた者同士だけができる、ずばずばしたやりとりは聞いていて気持ちがいい。
後輩の成長を目を細めて語る和田さんと、先輩はすごいと思いつつも、「いないほうがやりやすいです」と照れ隠しに言ってしまう後輩たち。その後輩たちは、すでに下の学年の学生から「いないほうがやりやすいです」といわれ始めているらしい。
一年の違いがプロジェクトでは圧倒的な差になるのがすごい。そして、プロジェクトを経験することが、「別人」のごとくに人を変えてしまうらしい。急激に成長する若者たちは、見ているこちらにまでエネルギーを伝えて、元気にしてくれる。
学生たちとJAXA理事の懇談会のようなものがあって、その中で出てきた「射場がほしい」という要望に、内之浦を開放してはどうかという案があるという。「前向きに検討して、来年くらいには」という話らしい。内之浦から学生ロケットが飛び立つ日がくるとはすばらしい。
宇宙開発の世界も、少しずつ変わり始めているのかもしれない。
よき未来を創るための道のひとつに、宇宙開発が数えられるようになったら、本物だろう。
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