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XI-Vの打ち上げは8月に

XI-Vの打上げ日が、また少しずれこんで、8月25日になったそうだ。当初、6月30日という、XI-IVのちょうど2年後という記念日に打上げという話だったが、メインの衛星が遅れているため、ずれこんでいる。横に載せてもらう立場の衛星としては、待つしかない。

中須賀研究室では、7月に宇宙研のロケットS310を使って、大規模網展開実験をすることになっているので、かなりスケジュールは厳しかったから、延びたのはよかったのかもしれない。キューブサットTシャツやキューブサットストラップを作る時間的余裕も生まれてよかったのかもしれない。・・・と、前向きに受けとめよう。

日大のキューブサットSEEDSの打上げも、延びている。開発メンバーはやきもきしているに違いない。卒業までに上がれば御の字、という心境にだんだんなっていくであろう彼らの心中を考えると、早く打ち上がってほしいと願わずにはいられない。

キューブサット物語で描いた打上げロケット調達の難しさが、やっぱり繰り返される。ロケットなど、ポンポン上がって、「ハイハイ、皆さん、こっちで打ち上げてあげますよ。日本へいらっしゃい」と海外の大学に言えるような仕組みが作れないものだろうか。宇宙開発とは無縁と思われているような小さな国の学生たちもみんなきて、顔を輝かせて帰っていけるような場ができるといい。

待つことで学ぶことは、もちろんたくさんある。でも、スムーズに行くことで学ぶことはきっともっとたくさんあるだろう。そして、貧しい国こそ、宇宙開発に関わるべきだと私は思う。小さくとも自分たちで衛星を打ち上げて運用するということが生み出す自信は、大きな力になる。

99年のUNISPACEという会議で、中国の高官が言っていた言葉を思い出す。うろおぼえだが、確かこんな内容だったと思う。記憶の彼方で、勘違いがあるかもしれないが。

「我々のような発展途上国こそ、宇宙開発をすべきなんです。宇宙の技術は、追いつこうと思えば追いつけるし、その成果は万人にわかります。技術力を高めていくのに、宇宙開発は最適です」

そして、その数年後、中国は世界で三番目に宇宙に人を送り、無事に帰還させることに成功した。あんなのはソ連のモノマネだと冷笑する人がいたら、その人はものづくりというものが全くわかっていない。

レシピがあっても、おいしい料理が作れるわけではない。作り方を自分の目でじっくり見る機会があっても、同じものが作れるわけではない。料理でさえそうなのだから、複雑なシステムを相手にする宇宙工学であれば、ただの「モノマネ」をすることでさえ、いかに難しいか、わかるだろう。もっとも、中国の有人宇宙飛行には、オリジナル技術もいろいろ入っていたという。

XI-Vは、XI-IVと双子ではあるけれど、この2年の間に、いろいろと手直しがあって、二卵性双生児くらいには違っている。8月の打上げ日までには、素敵な記念グッズを作って、できあがってから三年半の間、地上で一生懸命働いてきた彼(彼女か?)のこれからの星生の無事を祈りたい。

Tシャツ製作会社や、ミニチュア製作会社、ストラップ製作会社など、記念グッズを作ってくださるよいところをご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報くださいませ。


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