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Rocket Boys, Be Ambitious!

Boys, Be Ambitious!
その昔、アメリカから札幌に来て、当時の若者たちに、クラーク博士が言った言葉。 その言葉を受け継いだのかどうかは不明だが、北海道のロケットボーイズたちは志が高い。

カムイロケット開発にあたる北大の永田晴紀先生は、米国の民間ロケット会社と近未来のビジョンを共有しつつある。永田先生のメールから転載:

米国Rocketplane社のChuck Lauerさんが6月と8月に来日され、彼らのRocketplaneの上段にCAMUIロケットを搭載して小型衛星打上げビジネスに参入することを検討しています。サブオービタル飛行に よる宇宙旅行事業の開始が2007年、その数年後に衛星打上げビジネスに参入の予定だそうで、CAMUI大型化開発のペースと丁度合うのではないかという話になっています。これが実現すれば、3000 mの滑走路を備えた全ての空港が小型衛星打上げ射場になります。

チャックさんの6月の来日は、偶然のこと。室工大で棚次先生の主催により開催された「飛行実験シンポジウム」に招聘されてのことだが、当初はスペースシップワンのジム・ベンソンが来日の予定だったそうだ。一週間前を切ってから急にキャンセルになり、3日前に急遽来日が決まった。

カムイロケットのことを何も知らなかった彼は、レセプションで打ち上げ実験のムービーを見て、たまたま隣にたっていた植松さんに「このロケットの酸化剤は何なんだ?」と質問。「液体酸素だ」と答えると、「そんなはずは無い。あんな小さな機体にどうやって液体酸素供給系を組み込んだんだ。燃料は何を使ってる?加圧の方法は?バ
ルブは?」と矢のような質問。英語許容能力を一気に超えてしまった植松さんが、「この人が、液体酸素使ってるって言っても信じてくれないんです。何とかしてください」と永田先生を紹介。

仕組みや性能を説明すると感心することしきり。やっぱりロケット屋さんにはCAMUIの価値が判るんだなあ、と機嫌を良くして帰宅した永田先生は、後日、信じられないメールを受け取る。

社内会議の結果、CAMUIを上段に使ったシステムを社の方針として検討することになった、というのである。

カムイロケットの技術は、一ベンチャー企業とはいえ、アメリカが初めて欲しがった国産ロケット技術となったといえるのではないだろうか。

出会いは不思議なもの。偶然が重なり合って起こった出会い。
「神様はいます」という植松さんの言葉を思い出す。

カムイは神様。本当に神様がついているのかもしれないということが起こっているようにも見える。

camui400

図は、カムイロケットのイメージデザイン。炭鉱の町からロケットを、という、ロケットボーイズのモチーフをイメージしてデザインされたそうである。10月に福岡で開かれるIACでは、このデザインがあちこちで見られるかもしれない。

推力400 kgf級の燃焼実験も着々と進み、そろそろ騒音公害の元凶になりそうなカムイロケットのエンジン。ご近所対策用に空気取り込みミキサー付きのサイレンサーも同時に製作中とのことだ。

9/27-29の日程で東京国際フォーラムでイノベーションジャパンが開催され、その展示会で、推力50 kgf級CAMUIロケットの廉価版モデルが展示されるそうだ。

Rocket Boys, Be Ambitious!!
高き志で、どこまでも高く飛びたてますように。

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Tracked on 2005.11.05 at 09:03 AM

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