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福岡で宇宙会議

福岡は住みやすい。住んだことはないけれど、転勤族の評判を聞くと、福岡について文句が出ることは、まずないらしい。私自身は数回しか行ったことはなく、通算しても1週間程度しかいたことはないのだが、確かに居心地のよいところだ。

街のサイズがちょうどいい。気候もよいし、ラッシュもあまりないし、食べ物もおいしいし、空港も市内から近いし、交通の便はいいし、海もあるし、山もあるし、文化もあるし、大学もあるし、まったく言うことはない。

そんな福岡で、大きな宇宙の会議が開かれた。International Astronautcial Congress, 略してIACである。千人を越える人が世界中から集まる。

UNISECは、IAC事務局のご好意で展示ブースを出させていただいた。
学生さんたちだけで展示物のアレンジを行い、当日の対応もすべて彼らが行った。お金をかけている企業ブースと比べると、もちろん派手さはないけれど、たくさんの学生が入れ替わり立ち代わり、説明要員としてブースに立ってくれたので、パワーというか、勢いのようなものがそこにはあったように思う。(これは欲目かもしれない)

展示会場でパネルディスカッションがあり、本音トークが炸裂。HASTICの伊藤先生と九州工業大学の趙先生は北と南で相当に過激。どちらも、地域から宇宙を目指す。最後のパネリストの的川先生のコメントが傑作。
「どなたからも、JAXAに対してこうしてほしいということが出てきませんでしたね」

私も論文を出していたので、発表の機会があった。まったく準備する時間が取れず、結局、前日と当日の午前中を使って何とか発表準備をした。前倒しでやろうと思っていたのだが、ぎりぎりになってしまい、反省することしきり。しかし、この論文を書いたおかげで、未来学のシナリオスタディを学びなおすことができて、よかった。やはり、実践は一番よい先生のようだ。

福岡のおいしいものといえば、とんこつラーメンにモツ鍋に鳥の水炊き。この短期間にすべていただけて、幸せ。
「長野」というお店の鳥の水炊きは、五臓六腑に染み渡る味であった。ヨーロッパからやってきた友人と、昨年までUNISECの学生で、今回は社会人としてUNISECと仕事をしてくれた方とごいっしょする。おいしい食事と楽しい会話。こういう場があると、いろいろなうざったいことが消えていって、元気になる。

インターネットが発達して、国際会議の意味も変わってきたように思うけれど、「胃袋のつながり」は、物理的にいっしょにいることで、とてもやりやすくなる。同じ味をともに味わうことで得る一体感。

幸せは胃袋から。つながりも胃袋から。

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