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中国の宇宙開発

少し前に、宇宙作家クラブの例会で、中国の宇宙開発の話を聞いた。
講師は、JAXAの野田篤司氏。彼の軽妙な話術にかかると、重い話も難しい話も実に楽しく聞けるから不思議。最近は、ガンダム研究家としても活躍中とのことだが、今回のテーマは、ガンダムとは別。

4月にJAXA訪中団が北京に行ったときの話を中心にうかがった。技術力の確かな彼の目が見てくるところは、やはり違う。どこまで書いていいかよくわからないので、ここでは省略。

中国の宇宙開発は、実用的で、地道に堅実に技術を育てているというのが彼の感想。なんといっても、有人宇宙飛行に成功した国なのだから、技術も育つだろう。人の命がかかれば、当然、真剣さが違ってくる。日本の有人宇宙開発は、JAXAの長期ビジョンには書いてあるが・・・・。

NASDA時代を含めて、JAXAが公式に中国を訪問したのは、これが初めてのことだそうだ。熱烈歓迎ムードで、豪華なお食事がふるまわれたとのことで、ごっくん。

「反日デモ」が吹き荒れる真っ最中に訪中した野田さんは、衛星放送でNHKのニュースを見ながら、報道と現地の感覚の違いを感じておられたという。なんで、そんなに大騒ぎするの?というほどに現地ではあっけらかんとしていたそうである。

この感覚の違いは、興味深い。報道が大げさだったのか、その場にいても緊迫した空気を感じられないほどに平和ボケしているのか、はたまた、一部でのみデモが盛り上がっただけなのか。

一部の盛り上がりといえば、愛知万博。見ているだけだった阿呆には、踊っていた方々の感激があまり伝わってこない。同じようなことが、あちこちにありそうだ。さらにもっとふみこんで言うと、簡単に踊りの輪に溶け込める人と、その場で踊っていても、なにやら違和感を感じてしまって逃げ出したくなる人がいる。どちらの神経がまともなのか。

5年後は、上海で万博が行われるそうだ。北京ではオリンピックが、上海では万博が行われる。中国のプレゼンスが高まっていく中で、日本はいったいどうなっていくのだろうか。年間国家予算の10倍近くふくれあがった財政赤字を見れば、自分の権益にしがみつくことなく、全員が未来をしっかり見つめ、力をふりしぼって働かなければならないのは明らかであろうに、その危機感はあまり見えない。

この危機感のなさこそが、危機である、としたり顔で言うのはたやすい。

しかしながら、ここにチャンスがある。危機とは、「危ない」のと「機会」と両方があるのである。とすると、いま、日本は未曾有のチャンスに満ち溢れている国とはいえまいか。

このような時代に生きている我々は、まったくもって、ついているのである。この「ツキ」を生かさない手はない。


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