枕草子とキューブサット
携帯電話に、母から電話。留守電にメッセージがはいっていた。まずめったにないことなので、一大事かと思ったら、キューブサットのことだった。
「キューブサットの記事が朝日新聞に出ているって、枕草子の先生から電話があった」とのこと。
枕草子の先生とは、彼女が通っているカルチャーセンターの日本古典文学講座の先生で、とても素敵な女性。その方が母に送ってこられるお葉書は、まさに「文(ふみ)」と呼ぶべきもので、季節ごとの心配りがなんともいいのである。もちろん、達筆。
その、たおやかな先生は、かつて、
「キューブサットのサットってどういう意味ですの?」
と母に聞いたらしい。私の答えをそのまま受け売りした母に、
「サットお返事をいただき、ありがとうございます」と返すのも、心のこもったお葉書で、なのである。
(これは掛詞であって、駄洒落ではなさそう)
電子メールでも電話でもないコミュニケーション。こういうときの流れ方、間合いの取り方。粋。
そのようなゆったりした方が、朝日新聞に出ていたXI-Vの記事を食い入るように読んでくださって、電話をくださったというのだから、ありがたい。
もしも、いま、清少納言が生きていたら、キューブサットのことをなんと形容するだろう。
やはり、「うつくしきもの」だろうか。
そんなことを考えるのも楽しい。
キューブサットがつむいでくれる小さな縁は、静かに、しかし確かな手ごたえとともに広がっている。
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Comments
コイさま
コメント、ありがとうございます。
衛星やロケットなど、大学生の宇宙開発プロジェクトを支援・推進するNPOの事務局をしておりますので、キューブサットを作っている学生さんや先生を通して、いろいろ学ばせていただいています。
キューブサットは、とても小さくてかわいらしい衛星なのに、ちゃんと写真を撮って送ってくるスグレモノです。現代版枕草子があれば、ぜひ載せてほしいもののひとつです。
Posted by: Rei | 2005.11.10 11:28 AM
日記にははじめまして
メッセージにご丁寧な返事いただき、ありがとうございました。ナマステ・インディア2005は10/1、2と代々木公園イベント広場であったのですが、また同じような催しあったらお知らせ申し上げます。
清少納言とキューブサットを連想するとは、すごいですね。
今までのレイさんの日記を読めば判るのかもしれませんが、キューブサットに詳しくおられるのは、大学でキューブサット開発に携わっていた(いる)のでしょうか?
Posted by: コイ(小碇暉雄) | 2005.11.10 09:11 AM