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銀ブラの夜

韓国薬膳「はいやく」という聞きなれない名前のレストランがある。
東銀座にあるその店を知ったのは、そこの料理長をしておられる方に出会ったから。

共通の知人といっしょに行く約束をして、その前にちらりと銀ブラ。雨の銀座もムードがあっていい。30分で髪を切り、ATMでお金をおろして、それから松坂屋の地下2階にある、しゃれたインテリアショップへ。ここのテーマは「オトナの女性のライフスタイル」だそうだ。高級でおしゃれなインテリアが並ぶ。お値段は見ないようにして、しばし目の保養。きれいなものを見ると目が喜ぶ。

東銀座の方に向かってゆっくり歩く。銀座四丁目の交差点で、ふいに立ち止まる。パッハルベルの「カノン」が聞こえている。私の大好きな曲のひとつ。細かい雨が降りしきる中、和光デパートの時計が夜空にぼんやりと浮かび、どこからかカノンが聞こえる。なんとも幻想的なこの情景に、思わず足が止まった。

忘れていたものを、ふいに思い出したときのような不思議な感覚。なぜか涙が出そうになる。
しばらくボーっと立っていた。そんなふうにしていても、誰も気にせず通り過ぎていってくれる都会の雑踏はありがたい。どこよりも一人になれる場所かもしれない。

約束の8時。
知人とその友人が入り口のところで待ってくれていた。二人とも多忙な業界の人間と見えて、待ち時間も無駄にせず、電話をかけまくっている様子。

軽くご挨拶をして、お店に入る。料理長自ら出迎えてくださって、王様の気分。エプロンをきゅっとしめた料理長の彼女は、さすがにさまになっていてカッコイイ。

コースで注文。ワクワクしながら料理を待つ。人工の調味料は一切使っていないという料理は、ほっとするようなやさしい味わいだった。といって、韓国料理のパンチもちゃんとあって、その絶妙なバランスが心地よい。薬膳というだけあって、どれもが体によさそうな料理で、しかもおいしい。

この人に出会わなければありえなかったと思うことはよくある。この人に出会わなければ、このお店とこの料理に出会うこともなかっただろう。一人銀ブラの終点に、楽しい食事が待っているのは嬉しい。

寒い雨の中、温かな気持ちになって帰途につく。胃袋は間違いなくハッピー。おいしいものをいただくと、胃が喜ぶのである。

久々の銀ブラの夜。目も胃も心も喜んでくれたみたい。いつも酷使しているので、たまにはサービスにつとめよう。これからも長いつきあいが続いていくのだから。


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