カムイ、高度10キロに挑む
カムイロケットは、その後、着々と進化を遂げ、この3月には高度10キロに挑む。3月18日早朝の予定。
10キロというのは、水平方向にすると、なんということもない距離。歩いて歩けない距離ではない。スペースシップワンは高度100キロまで軽々といっているし、宇宙ステーションは400キロ。静止軌道だったら36000キロ。10キロ程度でそれほど大騒ぎすることもないと思うかもしれない。
しかし、この狭い日本で、高度10キロまで打ち上げるというのは、なかなか大変である。あらぬ方向へ行ってしまった場合を想定して、危険がないようにしなければならない。ロケットが落ちる可能性のあるところに、人や車や家などがあってはいけないので、場所が限られる。国の射場である種子島や内之浦でも海に向かって打つ。
北海道は広いとはいっても、10キロ四方に何もない場所があるかというと、やはり難しい。3月の大樹町の打ち上げでも、真上ではなくて、海に向けて打つことになる。そうすると、海に落ちる。その間、船が海にいると危ないので、船も出ていない状態にしないといけない。漁業関係者の協力が必要になってくる。日本の宇宙開発には漁業交渉が必要なゆえんである。
しかし、北の海の男たちはきっぷがいい。
理解を示してくれたばかりでなく、燃料代程度のお礼で、ロケット回収のために船を出してくれるのだという。
そんなのは一度きりだという人がいるけれど、何事も本当は一度きりなのだ。2回目もあったら、それはすばらしいことだし、3回目があったりしたら、すごいことだ。お金のためでなく、10年とか100年とか続いていることがあったとしたら、もうそれは奇跡的なことで、関係者は誇りに思っていい。
カムイロケットの生みの親である永田先生は、アサヒスーパードライのCMに出演されるそうだ。インタビュー形式のそのCMは、この週末からオンエアの予定。
「メディアギャラリー」→「メディアギャラリー」→「Radio-CM」と辿ると、詳細情報が出てくる。今日の時点ではまだアップされていないようであるが、オンエア予定は以下のとおり。
●JWAVE 土曜日 15:00-16:30
ASAHI SUPER DRY SUPER LINE ‘J’
●エフエム名古屋 土曜日 17:15-18:00
ASAHI SUPER DRY SUPER AXIS
●FM802 土曜日 18:00-18:45
ASAHI SUPER DRY presents SUPER LIVE NETWORK
●FM東京 日曜日15:00-15:55
ASAHI SUPER DRY MUSIC ALIVE
●FMサウンド千葉 日曜日 17:00-17:55
ASAHI SUPER DRY SUPER BEAT STUDIUM
●FM Northwave 日曜日 17:00-18:00
ASAHI SUPER DRY BEAT ON THE EDGE
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Comments
本当にそうですね。
来年の一月・・・いったいどうなっているのか、見当がつかないところがワクワクしますね。
ハイ、ぜひ素敵な年にいたしましょう!
Posted by: Rei | 2006.01.07 05:15 PM
世界が変わるのをただ待ってるんじゃなくて、気負うことなく、しかし着々と世界を変えつつあるUNISECの学生達にいつも感動させられております。
先日送っていただいた”夢の扉”を拝見していて泣きそうになりました。
今年もいい年にしていきましょう。来年の1月に、"去年は考えもしなかったよー”と言えるような高みに立つために。
Posted by: akiaki | 2006.01.07 04:29 PM
そうだったんですか。秋田は進んでいますね。
さきほど、永田先生のインタビューCMをJWAVEで聴きました。確かにカッコイイ!ですね。
永田先生のおっしゃるように、携帯電話サイズの衛星に、小さなロケットで宇宙を目指すようになれば、世界は変わるかもしれないですね。楽しみです!
Posted by: Rei | 2006.01.07 04:14 PM
秋田では早々に放送されていましたよ。学校帰りの車の中のラジオで、お正月に聞いた記憶があります。映像も出せばファンレター倍増でしょうね、永田先生だとw
Posted by: akiyama | 2006.01.07 12:53 PM