日大衛星SEEDS
東工大の衛星が無事にあがって、運用が始まっている。東大の衛星も昨年10月にあがって、運用中である。いずれも、二機目の衛星である。
UNISECには30大学も加盟しているのに、東大と東工大しか衛星を打ち上げられないのだろうか。
もちろん、そんなことはない。北海道でも九州などでも開発中だし、本当なら、日大の衛星は、1年以上前に打ちあがっているはずだった。
日大のキューブサットSEEDSは、とっくにできあがっていて、もうシップメントも完了している。ロシアのロケットのピギーバックであげることになっているのだが、そのメイン衛星(ロケット会社にとっては、メインのお客様)の完成が大幅に遅れているらしい。昨秋には、「来年度の上四半期に打ち上げ」といっていたが、2月も終わろうとしているのに、いまだにはっきりとした日にちがわからない状況である。
こういうとき、日本の打ち上げだったら状況の把握がすぐにできたり、いろいろ融通したりできてよいのだが、日本ではなかなか打ち上げスロットがもらえない。
宇宙作家クラブ取材班の取材(No1031)が本当なら、悲しいことだ。今回、東工大の衛星をJAXAのMVロケットに載せていただいたのだが、それに反対していた方たちがJAXA内にいらっしゃるという。優秀で経験のある方たちが反対されるには、何かちゃんとした理由があるに違いない。どんな懸念がおありだったのだろう。
学生衛星を作って打上げるということは、学生たちがメリットを享受するだけでなく、いろいろな意味で未来につながっていくと思うのは、ただの浅はかな思い込みなのだろうか。
大学衛星プロジェクトの大きな壁は、やはり打ち上げ手段の確保である。優秀なJAXAの技術者の方々が、H-IIAのピギーバックに反対されるとすれば、やはりそこにはそれなりの理由があるはずなので、本当に難しいのかもしれない。
とすれば、カムイロケットが急速に進化して、ポンポンと宇宙まで衛星を運んでくれるようになるのを願うほうがよいのかもしれない。
SEEDSを開発した学生たちは、次々に卒業してしまう。できれば卒業前に、感激のFirst AOSを経験して、自分たちの手で運用できたほうがいいに決まっている。
自分たちの衛星用に作った地上局で、他の大学の衛星の電波ばかりをとっている学生さんたちの心中を考えると、どこぞの国の衛星が早く完成して、一日も早く、SEEDSが宇宙へ行けることを祈りたい。
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