祝!キューブサット三歳
2003年6月30日に打ちあがったキューブサットが、とうとう3歳のお誕生日を迎えた。なんと嬉しいことだろう。
N研究室では、盛大にケーキでお祝いをしたようである。M研究室ではどうだっただろう。
いったん何かを見たり持ったりしてしまうと、それがなかった時代のことを考えるのは難しくて、それは当然あるものだ、という意識を持ちやすい。学生が衛星を作って打上げるのは、それはそれは大変なことだったのだけれど、研究室に入ったときから衛星運用をしていれば、それほどすごいこととは思えないかもしれない。
ライト兄弟が飛行機を作るのは大変だったろうが、今、飛行機に乗るのは、ごく普通のことになっている。自分で飛行機を作れといわれれば、もちろんできないのであって、飛行機を作るのはすごいことなのに、飛行機というものの存在に対して、特別な感情を持つことはあまりない。
8月19日に行われる予定の能代宇宙イベント。
去年が第一回で、今年は第二回目。第一回は、秋田大の秋山先生の奮闘で、まわりの協力を得て、なんとか開催にこぎつけた経緯がある。第二回目ができるようになったのは、実はすごいことであって、第三回はあるかどうかはわからないのだが、「当然あるもの」として、「来年の能代コンペを目指します」などという言葉がもう聞こえている。
来年も、それがあるかどうかなど、ほんとうは、誰にもわからない。そういう認識を持っている人はあまりいないけれど、本当はすべてがそうなのだ。
そんな中で、キューブサットが三歳の誕生日を迎えたのは、本当にすばらしい。文字通り「手作り」の衛星が、あの厳しい宇宙環境の中でちゃんと生きて動いているのだ。ふりそそぐ放射線に強烈な太陽光。大気に守られている私たちには想像もできない世界で、毎日元気に電波を出して、地上とコミュニケーションをとっている。
ただ、拍手。きらびやかな言葉も大上段にたった物言いも、キューブサットには似合わない。
何もいわず、ただ、心からの拍手を贈ろう。
三歳の誕生日、おめでとう!
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