内之浦へ
鹿児島内之浦へ。
19日に鹿児島市内のビジネスホテルに午前1時までいて、それから1時半発の桜島フェリーに乗って、内之浦へは未明に到着。片道航空券より安い格安パックで来るために、こういう旅程となった。普通なら、鹿児島空港から内之浦へ直行するところなのだが、おかげでいろいろ楽しい初経験ができた。寄り道バンザイである。
まず、鹿児島駅前のホテルの横にあった居酒屋。深夜1時の出発だから、ささっと食べることにして、近くの店へ。これが大当たり。9時まで料理は全品半額。そしてこれがおいしい。料理の腕もあるのだろうけれど、たぶん素材がいい。
お刺身類はもちろんすべてマル。ブタもトリも、味が濃くてしっかりしている。「きなこ豚」をその場で焼いていただく。脂身がとろけるようにおいしい。トンカツのまあジューシーなこと。そして、かかっているデミグラス系のソースが絶妙。トリのお刺身に、この地方特有の甘い醤油がよくあう。
野菜もすごい。トマトサラダのトマトときたら、トマト嫌いのイラストレーターNさんが、追加注文をしてパクパク食べるほどのおいしさなのだ。
「野菜嫌いの子供には、おいしい野菜を食べさせるに限る」
同行者が3人。歯医者さんにしてイラストレーターでもあるKさんは、お酒は飲まないがグルメ。
その彼が、「もうここで帰ってもいい」というくらいだったので、いかにおいしい店だったかがわかろうというもの。
この経由のツアー提案者にしてドライバーでもある編集者Iさんに感謝。この方は、「キューブサット物語」を世に出してくださった方。企画がいいと、できあがりもよくなるのは、ツアーも本つくりも同じらしい。
夜の桜島フェリーはなんともロマンチックで素敵だった。二十四時間運行というのがいい。船室にいるのがもったいなくて、外で風に吹かれる。こんな時間でも、ちゃんと船内のうどん屋さんは営業している。(さすがに食べられなかったが)
朝6時にMV-7号機の打ち上げリハーサルがあって、プレス説明会があるとのことで、それに間に合うように来た。MVロケットの最後の打ち上げ。あのはやぶさも、これで深宇宙へと旅立ったのだと思うと、なんだかもったいないような気もする。
射場プレスツアーのあとの質疑応答が宇宙作家クラブの掲示板にアップされている。
MVは、やっと安定してきて、これからが本番というところなのだという。現役真っ最中に引退しろといわれたようなものなのだそうだ。MVを廃止して、2010年を目処に新小型ロケットを開発するらしい。このあたり、なぜこうなったのかはよくわからないが、大学衛星にとっては、打ち上げ手段が減ることになるので、痛手。大学生の寿命は短いから、4年間打ち上げがないというのは相当に痛い。H2Aの打ち上げ公募はありがたいけれど、すでに21件もの応募があるから、全部載せてはもらえまい。
今回は、HITSATもいっしょに打上げてもらう予定。北海道で作られた初めての衛星が宇宙へ行く日はもうすぐ。道工大と北大の皆さんも現地入りして調整に励んでおられる。今は、先のことをあれこれ心配するより、まずはこの一歩を着実に進められることを祈ろう。
いつも、未来は、今ここから始まるのだから。
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