バレンシアの空
スペインはバレンシアへ。
IACという宇宙関係の会議があって、参加。教育セッションで論文発表するほか、リサーチの宿題も抱えてのことで、さらには、UNISECの活動がグローバルになりつつあって、なにやらバタバタとしているうちに1週間がたってしまった。
10月1日の夜遅くに到着。奇跡的に荷物が出てきた。奇跡的というのは、ロンドン乗換えだったから。1時間ちょっとしか乗り換え時間がないためか、ほとんどの人は荷物が届かなかったそうだ。たまたまこの日は、ロンドンーバレンシア間の飛行機がシステムダウンで1時間半ほど遅れたため、十分に荷物の乗り換え時間もあったらしい。
バレンシアは、年間日照率が300日という、毎日が晴天の地域。10月とは思えないくらいの暑さ。大雨だったという日本のことを想いながら、太陽の恵みを尻目に、会議場の中で過ごす。
ここの会議場は、会議場として作られたところではなくて、博物館。セッション会場は、運がよければ屋内、運が悪ければ、屋外に作られたプレハブ小屋になる。いずれも、遮音性があまりなくて、小さな会場でもマイクが必要。
このあたりはパエリアで有名。4日の夜には、近くの公園でパエリアがふるまわれた。騒音といってもいいぐらいのボリュームで、歌が歌われ、フラメンコが舞われる。いずれも、まあね、という感じであったが、最後がちょっとすごかった。
花火。日本ならありえないくらいの至近距離で打上げる。相当な迫力。
「下がってください」と何度も言われた意味がやっとわかった。
空一面に星が広がるような花火。ため息がもれる。
一瞬で消えていくものが、価値がないわけではないと想えるものに出会えるのは幸せだ。
会議は金曜日に終了。
土曜日に、能代コンペでの優勝チームがヨーロッパでデモをする機会があった。
日本から持ってきた黄色い気球は、バレンシアの青い空にたいそう映えた。風もなくて最高のコンディション。
ローバーのマモルくん(東北大)は、安定した走りを見せ、大人気。パラフォイルのウルブズ(慶応大)は、あまり調子がよくなかったのか、ちょっと飛びすぎて木にひっかかってしまった。いろいろ道具を借りてきて、無事におろせたときには、一同胸をなでおろした。
たくさんの方に出会い、意見交換ができるのが、こういう会議のよいところ。海外の方はもちろんだが、日本の方でも、なかなか会えない方が、こういった場では簡単に会える。いろいろな視点の方からお話をうかがえるのは、貴重。自分はどんな視点を持っているのか、相対化して考えられる機会を多く持つことで、新たな視野が広がっていく。
これから、どんな視点を持てるだろう。楽しみだ。
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Comments
本場のパエリア、なかなかでした。
巨大な鍋で作るパエリアは、その大きさだけでも感激です。
パエリアは魚介類と思っていましたが、バレンシアでは、豆や肉などがはいっていました。
日本のスペイン料理店のパエリアもなかなかのものと思います。作るのもサフランがあればそんなに難しくないそうなので、チャレンジしてみる予定です。
Posted by: Rei | 2006.10.13 12:28 AM
本場のパエリアを食べてみたいですw
Posted by: hiroshi0720 | 2006.10.09 06:24 AM