カムイ、23日に打ち上げ
カムイスペースワークスの最初の打ち上げが、12月23日に行われる。
というと、もうあさって。
HASTICの伊藤先生からはプレスリリースを、カムイスペースワークス(CSW)社長の植松さんからはメールをいただいた
赤平の植松電機には、カムイチームとHITSATチームが集まり、どたばたと準備をして、睡眠不足の皆さんを車に乗せて、大樹町までひた走る。CSWのブログも開設されたとのこと。今、無事に到着したらしい。
以下、植松さんのメールから引用。
現在、カムイスペースワークスでは、CANSATの支援を事業の最初の柱にしようかなと思っています。 CSWは、50mの落下試験塔(横風の影響がない)、大型ジェットラジコン機による250mまでの安価な放出実験、 そして、カムイロケットによる1000mから4000mまでの打ち上げ試験、の3つを輸送手段として提供しようと思っています。 この三つを一社で提供できるのは、CSWだけじゃないかと思います。新型カムイロケットは、絶好調です。
実は今回の機体は、φ120mmですが、エンジンはワンサイズ下のφ100です。
φ120にぴったりフィットするエンジンを作ると、その到達高度は、 4000m~6000mになると予測されます。
また、技術進歩により、エンジン部分も含めて、ほとんどの機体を複合材で作ることが出来るようになりました。すなわち、モデルロケットのカテゴリーに入れてしまえるような状態です。これで、「金属弾」とか呼ばれないようになります。火薬も使わない、機体はプラスチック製、なんて安全(っぽい)。
これによって、海外での打ち上げも出来るんじゃないかなともくろんでいます。
来年のXprizeCupあたりを目標にしましょうかと思っています。
23日には、秋田でロケットガールズ養成講座の公開講演会が開かれるそうだ。
最近、雪国が熱い。先日の東北大のワークショップも寒かったのだが、皆さんの発表は熱かった。
南のほうも、相変わらず熱いみたいで、今日も某放送局の某地方局から、「衛星打ち上げについて」いろいろと問い合わせがあった。地名を聞けば、どこの衛星のための取材なのか明らか。しかし、知らぬふりをして、いちいちお答えする。
作って、打上げて、思い通りに動かす。
宇宙開発の基本はここにある。ここを忘れた宇宙開発は、いまのところありえない。
魔法はない。近道もない。ひとつひとつやっていくしかない。そして、成功の保証はない。
それでも、やりたいという人たちがこんなにもたくさんいる。
そのことに意味がある、と思う。
まずは、23日の打ち上げが成功するように祈ろう。
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