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大学と企業

UNISECワークショップの後、いろいろな方からお便りをいただいた。

アキュートロジックの山内みち恵さんからのメール。

山内さんは、週末にわざわざ仙台までいらしてくださって、二日間完全参加。学生討論にまで参加してくださった。

その彼女の感想。
あまりに的を射ているので、ご許可を得て転載させていただく。


UNISECワークショップは新鮮な驚きでした。
大学と企業とは明らかに立ち位置が異なり、
我が社のミッションは何であるべきか今考えています。
超小型衛星の存在を知ってから、我が社でも作ってみようかと話していました。
しかし、ワークショップで超小型衛星の開発に御苦労を
重ねられている様子を見て、これを後追いするのは賢くないと判断しました。
我が社の売りであるカメラ向け画像処理に特化するのが良いと。
「競争しないで差別化する」という事が、我が社の経営方針にあります。
それぞれの強みを伸ばすべく協調していきたいと思います。

学生さんが口々に資金の少なさを訴えているのが気になりました。
「秋葉原の部品で人工衛星が作れるといっても
その部品代にさえ困っている」と。
しかし、コストを下げる努力こそが
超小型衛星という技術革新を生み出した訳です。
一般消費者が自由にできるお金は少ないのですし、
お金のない状況が斬新な手法や
消費者の喜ぶ商品につながるケースは多く見られます。
超小型/小型衛星や小型ロケットの開発は
宇宙開発の敷居を下げ、
企業/個人の宇宙に関する関心を
確実に拡げることができます。

失敗を恐れず果敢に挑戦し続ける学生さんを見て、
会社に入ると冒険ができなくなるということも改めて感じました。
技術進化のためには、なりふり構わぬ本能的な好奇心が必要です。
しかし、給料を貰っている以上、
社員として採算を考えるべきというのも道理であり、
失敗には臆病になります。
せめて学生さん達の努力を
社会全体の技術水準向上に繋げていく手助けができればと思います。

一般人にとって宇宙はまだ他人事です。
宇宙旅行は高価で危険も伴います。
人工衛星を地上から操るというスタイルであれば
誰もが参加し易いと思います。
在籍期間が限られている学生さんにとって、
超小型/小型衛星開発は「通過点」にならざるを得ないかもしれません。
企業であれば10年20年というスパンで
技術蓄積を計画しやすいというメリットもあります。
世の中全ての者が共有できる喜びや驚きを創り出していくことが
企業の使命だと考えています。

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