上野公園で月見
思いがけずの素敵な月見を楽しんだ。
上野公園の忍ばずの池。
おわんのような半月がくっきりと空に浮かんでいた。
今年初めてのシタールのレッスン。
師匠が歌い、それをシタールで拾う。そして記譜。何度も書き直してやっとOKが出る。
もっとうまくなりたいな、と最近思うようになった。
前は、ひいているだけで楽しかったので、あまりそういうことは考えなかった。
シタールの音は本当に美しくて、下手なりにうっとりできる。共鳴弦が鳴ったりしたら、もうそれだけで満足できていた。
人は変わる。
変わって、当然だ。
成長しているのだから、前と同じもので満足できるはずはない。大きくなれば、大きなサイズの服がいる。
上手になりたいと思えば、上手になる。
そんなことを考えながら、いつもは東京から中央線に乗るのに、ボーっとしていて、山手線に乗ってしまった。ちょっと遠回りになる。
上野でやけに長く停車。
地下鉄に乗り換えるつもりだったが、ここから歩いて帰ろうと急に思い立った。
上野公園の中を歩く。忍ばずの池に街の明かりが反射してとてもきれい。
そして、池をはさんだ向こう側に、半月形の月が、この世のものとは思えないくらい美しく輝いていた。
しばらく立ち尽くして、見とれる。
なんという幸せな時間だろう。
空に浮かぶ月を美しいと思える心模様でいられることに感謝。
つらいときは、何をみても灰色に見える。そういう時期もある。
今は、素直に月がきれいだと思えることが、嬉しい。
そして、私の電車の乗り間違いに感謝。間違わずに電車に乗っていたら、この美しい情景には出会わなかった。
月は、近くて遠い。
今の学生さんたちにとって、アポロは神話だ。アポロ月着陸は話として聞いているだけで、まるで実感はないだろう。その後、誰も月へ行っていないのだから。
今年は、セレーネが月へいく。すばらしい映像をとってきてくれるらしい。
インドや中国でも人を月へ送り込む計画ができている。
月見がますます楽しくなりそうだ。
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Comments
Takeさま
コメントありがとうございます。
遠くにいても、同じ月を見ているんですね。ロマンチックですねえ(???)
Ao葉山は、なかなか楽しかったですよ。いらしていただけず、残念でした。また今度お越しください。
Posted by: Rei Kawashima | 2007.01.10 09:29 PM
おひさしぶりです
同じく、その月が払暁、西の空をすべっていくさまをしばらく眺めてました(照
月の明かりで目が覚めてしまい(カーテン不要な立地なので、カーテン懸けずに目覚ましに^^;)、大事な用事のある日の朝は二度寝は危険...^^;
先月近所(Ao葉山)まで来てたそうですけど、なんやかんやと所用で顔出せず、少しめげてたり。
ことしもよろしくおねがいします。
Posted by: take | 2007.01.10 03:40 PM
コメントありがとうございます。
2月6日の午後7時から、兄弟子がシタールコンサートを下北沢で行うので、よろしかったら、お越しくださいませ。
Posted by: Rei | 2007.01.08 12:17 PM
今年も宜しくです!
まさにコラボ&ハーモニーですね!
難しい楽器に挑戦されているのですね!
宇宙に繋がる楽器ですね!
Posted by: 変なおぢいさん(MIXI) | 2007.01.08 07:09 AM