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ケニアその10

1月26日

Kilimanjaro_dawn
5時起床。
キリマンジャロの夜明けを見ようと、ルームメイトといっしょに目覚ましをかけて、がんばって起きる。
宿泊したホテル、Amboseli Sopa Lodgeの食堂からは、いつもその姿が見える。
外に陣取って、夜明けを待つ。

真っ暗な中、だんだんと鳥の声が聞こえてくる。

そして、キリマンジャロがその姿を現してくる。薄ぼんやりと輪郭が見えたかと思うと、それからは早かった。台形の上半分は白く雪をかぶったその姿。何度見ても見飽きることがない。ここの人たちにとっては、たぶん当たり前の風景。毎日、こんな山が見えたらいいのに。

Niwatori
食事のあと、ナイロビに出発。朝が早かったせいもあって、バスの中で熟睡。

途中、普通のバスの屋根にニワトリがたくさんぶら下がっているのを見て、誰かが声をあげた。

「生きてる!」

新鮮なチキンを供給するためだろうか。羽をばたつかせているニワトリは、足のところをしっかりとゆわえられて、逃げることもできず、バスで運ばれていた。

Slum1_1
ナイロビに到着。
これから、本ツアーの最後のハイライトとも言うべき、スラム街の見学。
ここにも国連が入って、スラムの生活改善活動をしている。UN-HABITAT(国連人間居住計画)の建物が建っている。まずは、その建物に入って、説明を聞く。

国土交通省から出向中という若い方もいっしょに回ってくださる。彼のお給料は外務省から出ているそうだ。
「海外で仕事をしたいっていったら、ここに・・・」とのこと。

そして、いざ、歩いてスラム見学。
300万人のナイロビ市民のうち、180万人がスラムの住民だという。といっても、戸籍がしっかりしていないし、実態の把握がきちんとできているわけではなさそうだ。

Slum_yaoya
最初は「美容院」があったり、「八百屋」があったり、まあそれほどでもなかったのだが、歩いていくうちに、あまりのゴミの量に、ちょっとめまいがしてきた。たとえていえば、「夢の島」に掘っ立て小屋がたくさん建っていて、人が住んでいる、という感じだろうか。

川だったというところにも、ゴミが散乱。ビニールやプラスチックは、土に返らないので、そのままゴミとなる。いたるところゴミの山。そして、粗末なトタンの小屋が広がる地域のすぐ向こうに、立派なお屋敷がたくさん立っている。本当の「格差社会」というのは、こういうのを言うのだろうか。

Slum3
「排水のシステムがないんです」
トイレも整備されていない。伝染病があっというまに広がりそうな素地があるそうだ。

木にビニール袋がたくさんかかっている。

「どうして、こんなに木にビニール袋がかかっているんですか?」と案内してくださった方に聞いてみた。

「風が吹いてビニールが飛ばされたのがそのままになっているんです。トイレがないので、夜にビニール袋をトイレがわりに使って、朝、そのへんに捨てるんです。だから、あのビニールは汚いです」

「そうですか・・・・・」と言うしかない。
歩いているのがだんだんつらくなってくる。

Slum_antenna_1
『ナイロビの蜂』という映画を見ていたから、まさしくこの同じスラムを私は映像として見る体験をしていた。

けれど、映画で見るのと、こうやってそこを歩くのとはまったく違う体験だった。映像で切り取られた現実と、自分が身をおく現実は、いつもどこか違っている。

スラムの中でも貧富の差がかなりあるらしい。
映画館もあるし、テレビのアンテナもたくさん立っている。

Slum2_1
子供が寄ってくる。
この笑顔。子供らしい笑顔だ。
こんな笑顔の子供たちがいるなら、きっと、ここには未来がある。

以前、ある方の講演会で聞いたことを思い出した。その方が難民キャンプで働いていたとき、子供が顔に怪我をして、かなりの出血だったことがあったそうだ。

「そしたら、先輩がそれを見て、アーハッハハハって笑うんです。その子供の家族は、これからやせた土地へいって、開墾して暮らしていかなければならないんです。ものすごく大変な生活を送ることになるわけです。怪我なんて、笑い飛ばすくらいじゃないと生きていけません。大人が笑うと、子供もでへへっと笑います。怪我をしてかわいそうだという顔をしたら、子供はかわいそうな存在になります」

きっとそうだ。
スラムに住む人たちをかわいそうだと思えば、かわいそうな存在になってしまう。彼らは「お気の毒」な存在ではない。あたわったところで、精一杯生きていく人たちは、決してかわいそうではない。「かわいそう」と思うことで、彼らを「かわいそう」にしてしまうのではないか。

そう思ったとき、自分の中で、何かが動いた。
言葉にはまだできないのだが、確かに何かの手かがりが見えたような気がする。

Slum_map

この地域の衛星写真がUN-HABITATのオフィスの壁にはってあった。
私が宇宙関係だというと、「衛星写真はとても大事です。これのおかげで、いろいろなことがわかります」と言ってくださった。こんなところで、衛星の大切さをわかってくださる方に出会えるなんて。

しかし、その写真一枚が100万円とのこと。スラム支援にはあまりにも高い値段だ。

ケニアの学生衛星ができて、それが写真をとって、必要なデータを必要なだけ供給できるようになったらいいのに、などと夢想する。

小さなところからでも、きっと少しずつ善き未来はできていく、と信じよう。

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ケニアその9

1月25日

朝日をあびたキリマンジャロを見ながら、朝食。
10分で食べるようにと言われ、ささっと終える。そして、ゲームドライブへ出発。

Flamingo
この日は、「鳥」に命をかけたドライブとなった。鳥がいるととまってためつすがめつ観察。専門家がいっしょにいてくださるのは、実にありがたく、楽しいものだということを実感。なんと贅沢なツアーだろう。私はこんなふうに誰かのお役に立てることがあるかしらと我が身をふりかえる。もっとしっかり「好きなことに身を入れよう」と心に誓う。

ヒバリもいた。珍しくもないけれど、鳥ツアーなので、ちゃんと車はとまって、しっかり写真もとる。ヒバリのホバリングをこんなに間近でじっと見たことはないので、楽しい。

水辺でフラミンゴを発見。何羽いるのかわからないくらいにたくさんいる。
薄いピンク色がエレガント。

Hito
ゲームドライブでは、基本的に外を歩くのは禁止。なんといっても、ここは弱肉強食の掟に沿って動いている自然の中。こんなに足が遅く、牙もない動物はほかにはいないのだから、食べられても文句は言えない。

けれど、一箇所だけ、小高い丘を徒歩で登っていけるところがあって、気持ちよい散歩を楽しんだ。
素敵な景色を心行くまで楽しむ。世界に、こんなところがあるなんて。ここに来ることができたことに感謝。生きていることに感謝。そんな気持ちにさせてくれるこの場所に感謝。

Amboseli_walk
昼食後、「マサイ族とウォーキング」ツアーに参加。
ゲームドライブは楽しいのだが、ずっと車に乗っているので、運動不足気味。大地を歩けるのが嬉しい。

マサイ族のガイドさんは、英語が上手。「何でも聞いてください」という。ケニアは小学校から英語教育をするので、学校に行きさえすれば英語ができるようになる。しかし、学費がかかるので、学校に行けない子供も多いそうだ。

「父が牛を持っていたので、学校にいけた。兄弟のうち、いけたのは二人だけ」と彼は言う。

Medicine
おしゃべりしながら、草原を歩く。トゲトゲの草が痛かったりするのだが、ガイドさんは素足にサンダルなのに、スイスイと歩く。蟻塚でたちどまったり、薬になる木を教えてくれたり、楽しい散歩。

急に少し緊張感が走る。見える距離にゾウを発見したのだ。
「風上にいかないといけない」というので、みんな音をたてないように移動。なかなかエキサイティング。

このガイドさんは正直者。
「いつも、そんな服を着ているんですか?」
「いえ、仕事が終わったら、楽な服に着替えます」
この衣装は、お仕事用らしい。

結婚して一年という彼に、聞いてみた。
「こちらでは、何人も妻を持てると聞いたけど?」
「そうです」
「あなたも、何人も妻がほしい?」
「ええ、一人では足りないですね」
(こういうところに生まれたかったと思う方は多いのではないかと想像)

「でも、男と女の数を考えると、一人の男がたくさんの女性を妻にすると、あぶれる男が出てくるんじゃない?」
「いえ、別の村から妻はもらいますから、問題ありません」
(数はやっぱり合わないような気もしつつ・・・)
「ああ、そうなんですか」

昔、狩や戦争で戦う男は、死ぬ確率も高かっただろうから、一夫多妻制は合理的だったのかもしれない。現代はそういうこともなさそうなので、もしかするとあぶれている男も多いのかもしれない。と考えて、「弱いオスは、弱いオスだけで群れを作る」動物がいることを思い出し、ヒトもそうなったら、そんなふうに生きるのも智恵かもしれない、などと思い至る。

「キクユ族とマサイ族は結婚できるの?」という質問には
「ありえません」と断言。
「でも、ここではいっしょに働いているんでしょう?」
「これは仕事だからで、いっしょに住むということはありえません」

どうやら、地域によってはっきりと「住み分け」ができているらしい。そして、彼の常識では、たとえば国際結婚というのはありえないもの、のようであった。

Kilimanjaroanimal
サファリをしていて、思ったこと。

動物たちは、共生しているのではない。助け合って暮らしているわけでもない。単に「住み分け」ているのではないだろうか。

ゾウはゾウ、キリンはキリン、ガゼルはガゼル、シマウマはシマウマ、インパラはインパラ。
ゾウの群れがいるところに、ガゼルはいないし、シマウマの群れがいるところにキリンはいない。

そういう世界観を持っていたら、マサイ族とキクユ族は、決して交わることはなく、住み分けるほうが自然だろう。

もしかすると、「異文化交流」というのは、自然の法則に逆らっているのではないだろうか。
平和に住み分けるのが、自然なのではないのだろうか。
いや、住み分けを超えて、さらに高い智恵に到達するためには、やはり交流が必要なのではないか。
人間だからこそできることがあるのではないだろうか。
いやしかし、それは人間の傲慢さなのではないだろうか。
いやいや、やはり、己を見るためには、群れの外に出なければならないのではないか。
でも、何のために?
行きつ戻りつ、そんなことをぼんやりと考える。

夜、食事の後で、ホテルの敷地内にあるヘミングウェイズバーへ。 
「キリマンジャロの雪」を書いたアーネスト・ヘミングウェイにちなんだバーらしい。
バーテンもおらず、鍵もかかっているので、おしゃべりしながら、しばらく待つ。ややしばらくしてから、バーテンがやってくる。アンボセリなんとかというカクテルを頼む。オレンジジュースベースの味。

もう旅も終盤。明日はナイロビに行く予定なので、今日で、サファリとはお別れだ。広々とした景色ともお別れ。キリマンジャロともお別れ。


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ケニアその8

1月24日。
Kilimanjaro
本日は、Amboseli National Parkへ。
意外に時間がかかってしまって、ランチが遅くなったけれど、ここのところ食べすぎの傾向なので、あまり気にならない。それよりも、この雄大な景色、そしてキリマンジャロ!

キリマンジャロが見えるとのことで、楽しみにしていた。自分がこの目でキリマンジャロを見ることができるだなんて思っていなかった。ここでは、いつもそこにあるのが不思議。

なんとまあ、美しい山だろう。ほれぼれする。写真も撮ったけれど、心の目にしっかりと焼き付けるべく、じっと見つめる。

ホテルは、部屋も広くて快適。外の気持ちよさそうな椅子に座って本でも読もうかと思っていたら、そこはサルの通り道になっていて、ウ○チを椅子にされてしまった・・・。なかなかロマンチック・アフリカの旅とはならないのであった。

ランチは、ビュッフェ。
このところ、あまりアルコールを飲みたい気分ではなく、もっぱらお水を注文。もともとそんなに飲めるほうではないが、体が欲しない。自然の中にいるせいだろうか。

Kirin
夕方のゲームドライブ。

キリンが、キリンが、キリンが・・・・!
列を作って歩いている。信じられないこの光景。
キリンさんたちの姿かたちの美しいこと。
ここの動物たちはみんなそうだけれど、無駄なものが一切ついていない。機能美。
そういえば、マサイの人たちの足も、すらりとしていて、無駄な脂肪はもちろん、無駄な筋肉もついていない。しなやかな体つきだ。

Ostrich
ダチョウが、ダチョウが、ダチョウが・・・・!
こちらも列を作って歩いている。
ダチョウって、本当にいたんだ、というようなレベルの低さでしか感激できないのが情けないのだが、この風景の前では、思考は停止。ただひたすらに心で受け止める。

そして、極めつけのゾウ!
Elephant_water
ゾウが、ゾウが、ゾウが・・・・!
というくらいのゾウに出逢う。100頭、いや、もっといる。ゾウがゾロゾロと移動しているのだ。小象もたくさんいる。

そして、そのゾウが我々の車のすぐ前を横切っていくのだ。なんということ!動物園で檻の向こうでしかみたことのないゾウが、すぐ目の前を歩いている。

あっちではゾウが滝のようなオシッコをしているかと思えば、こっちではゾウが転がって遊んでいて、向こうではゾウ同士がちょっとしたいがみ合いをしている。

Elephant_up
Elephant_kilimanjaro

カメラをどこに向けていいのかわからないくらいのドラマが、ゾウさんたちの中で繰り広げられている。

サバンナの中に水辺があって、ゾウさんたちはそこで水を飲んでからねぐらにみんなで移動するのが日課らしい。

感激をたらふくといただいて、ホテルに戻る。
またまたおいしいお食事。ビュッフェスタイル。
スープがクリーム系とコンソメ系と二種類ある。どちらもおいしそうだったので、どちらもいただく。これは正解。コースならスープは一種類しかいただけないが、ビュッフェはどちらも少しずついただけて嬉しい。

いつも食事には満足。朝も昼も夜も、旅行中、食事がまずかったことがない。でもこれは、そうなるように気を使ってくださった方と、おいしく料理をしてくださった方々がいるので、そうなっているのだろう。素直に感謝。


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ケニアその7

1月23日。
エコホテルをチェックアウトして、国連環境計画(UNEP)へ向かう。

ここのホテルの従業員は、誇りを持って働いているように見えるのがいい。働いている人たちが誇りを持てる職場になっているのは、とても素敵だと思う。

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UNEPはナイロビの近くにある。午後3時にミーティングのアポイントが入っている。国連の立派な建物が近づくにつれ、まわりの景色が一変する。立派な車や家が並ぶ。さっきまで「野生動物がそこらじゅうにいるのが普通」だった世界にいたのに、これはいったいどうしたことだろう。

早く着いたので、国連のスーパーでお買い物。外国製品ばかりが並んでいる。ケニア産らしきコーヒーと紅茶を購入。

そのせいか、3時のお約束に少し遅刻。時間を守るはずの日本人にしてはちょっと失態。お忙しい方々を待たせてしまった。

「旅ダレ」の症状か。
「旅慣れ」はいいことだが、「旅ダレ」はよくない。緊張感がないと、こういうことが起こる。
旅慣れた人に起こりがち。

かくいう私も、今回は旅ダレで、もってきたプラグが合わなかった。まあなんとかなると考えてしまうのが旅ダレ。たいへん幸運なことに、ルームメイトが持ってきてくださっていて、いっしょに使わせていただいたので助かったけれど、合わないプラグを持ってきているのは旅ダレの証拠。

Unep2
このミーティングで、私は言うべき何も持っていないので、ビデオ係になる。

今回の旅行は、以前にGRIでお仕事をされ、今はUNEPにお勤めの方(とても素敵な女性だった)が、ツアーの手配もアテンドもしてくださって、このミーティングも彼女がいなければとても実現しなかった。

ケニアでも日本人が活躍している。異国でがんばっている人を見ると、なぜか嬉しくなる。がんばれーと言いたくなる。

もう18年とか14年もの間、ケニアに住んで仕事をしているという方もいらっしゃる。
長期間、海外に住むと、日本に戻りたくなくなるのだろうか。そういう経験はないのでよくわからない。

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ミーティング終了後、UNEP勤務の友人に電話。国際宇宙大学時代の友人だ。
ほんの短い時間だったけれど、楽しいひとときだった。彼の家に行き、2歳と7歳の子供といっしょに記念撮影。二人ともとってもかわいらしい。家に帰ったときに、迎えに飛び出してきてくれる子供がいる生活は、張り合いがあるのだろうなあと想像。

その後、Kentmere Clubというちょっと素敵な宿泊場所まで、家族全員が車に乗り込み、送ってくれた。ここは彼らの結婚披露宴をした場所なのだという。

Fireplace
古きよきヨーロピアンテイストのホテル。
なんと、部屋にはホンモノの暖炉がある。早速、火をつけて、悦にいる。昼は暑いが、夜は、暖炉のぬくもりが恋しくなるくらい気温は下がる。

一輪挿しのバラの花の向こうで、パチパチとはじける暖炉を見ながら、ルームメイトとため息をつく。

「都会だねー」と。

人は、「差異」のみを認識できるのだと聞いたことがある。
お湯がちゃんと出るというだけで、感動できる体になったのはいいことに違いない。

このルームメイトは、某コンビニの環境マネージャー。とってもキュートでかわいらしいのだが、職場ではなかなかのリーダーらしい。気配り上手の彼女のおかげで、旅はよけいに楽しくなった。

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ケニアその6

1月22日(続き)
気球ツアーの帰りは、ゲームドライブ。

Cheetah
途中、いつもと違う雰囲気を感じる。ピンと張り詰めた空気。

チータだ。

まわりの動物たちは、緊張感を漂わせ、チータを凝視している。動きがあれば即座に逃げられるようにしているのだろうか。

いつもののんびりした草食動物たちとは違う雰囲気を漂わせながら、たった一頭のチータを中心として、同心円状に緊張が広がっているのが、手にとるようにわかるのが不思議。

Gamedrive_car
ドライバーは、チータの方向に車を走らせる。ゲームドライブ用の車は、車の屋根がポコンとあがって、立ち上がって外を見られるようになっている。

うまくいけば、「狩」がみられる。我々人間が狩られることはないという前提のもとで、狩りを見物。しかし、人間は車に乗っていなければ、足も遅いし、戦う牙もないし、格好の獲物に違いない。

チータは、まわりの緊張感をよそに、気持ちよさそうにゴロゴロしている。どうやら妊娠中のようだ。それでも、草食動物たちの警戒感がとける気配はない。

ガゼルやインパラ、シマウマなどの草食動物は、群れを作って行動する。その群れはどうやって形成されるのか。

どの動物の話だったか、定かではないが、「力のあるオス一頭と、メス大勢」の群れを作る動物がいるとのこと。あまったオスはどうするかというと、「弱いオスの群れ」を作っていっしょに行動するのだそうだ。もちろん、一夫一婦制の動物もいる。

ヒトも、時代により、地域により、群れの作り方は違う。
今の日本は、どんな時代なのだろう。

どんなふうにヒトは群れるものなのだろう。群れの求心力になっているのは、いったい何だろう。

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Ecohotel_lunch


エコホテルに戻って、一息ついて昼食。

エコホテルについての説明を聞きながら、外にしつらえられたテーブルで、楽しい食事。

本日は、これからマサイ村ツアーの予定。
2時半にマサイ村に出発。サファリの中を走っていく。途中でキリンを至近距離で見て、ちょっと感激する。

マサイ族が住んでいるという村は、入場料20ドル也。観光用マサイ村なので、我々が到着すると、待ち受けていて、歓迎の踊りを披露してくれる。

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「酋長」の挨拶。
31歳という彼は、流暢な英語で、この村の成り立ちを説明してくれる。あざやかな赤い衣装が、黒いしなやかなからだに映えてきれいだ。

彼は元の酋長の息子であるが、長男というわけではない。資質やリーダーシップや正直さなど、酋長にふさわしいと認められたから、酋長になったのだそうだ。

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マサイの村は、円形の広場のまわりに小枝と牛糞で作った家が立ち並ぶ。広場は夜は家畜をいれて木の枝で作った門を閉めて、家畜が襲われないようにしている。家の材料は、家畜が毎日提供してくれる。というわけで、広場は牛糞だらけ、というよりは、牛糞が大地になっている。

こうやって火をおこすのだというのも見せていただいた。すぐに煙が出てくる。ここのマサイ族の皆さんは腕時計もしているし、酋長はメールも使うみたいだし、マッチくらい、もしかしたらライターくらい持っているかもしれないが、火のおこし方は確かに伝承されている。

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家の中も見せていただいた。
コンパクトカーのように、中は意外と空間がある。でも、ここで暮らしたいかと聞かれれば、答えはノーだ。家の中に子牛の居場所もあって、家畜といっしょに住んでいる。どこで寝るんだろうと思ったら、土(というか、牛糞?)の床を指差して、そこで、と。懐中電灯で壁を照らすと、小さな虫がうようよとうごめいている。

この生活は、昔ながらのエコ生活で、完全なる循環型の生活だ。伝統的な循環型の生活、すべては土に返るし、生活に使われるし、不要なものは存在しない。

Masai_villege1_1
確かに、この生活は環境的にみれば合理的だ。持続可能だ。
けれど、今、その生活をしたいかと問われれば、うーんと考えてしまう自分がいる。

マサイの村に生まれていたら、何の疑いもなく、そこで暮らしていくのだろう。自然豊かなところで、酋長を頂点とする秩序に守られ、村の人たち全員と知り合いで、ともに生活をする。孤独感とは無縁の暮らし。

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子供は屈託なく、かわいらしいのだが、ハエがブンブンとたかっている。それをはねのけることすらしないくらい、普通のことらしい。ハエは病気を運ぶと思い込んでいたが、そうでもないのだろうか。彼らには免疫ができていて、ハエが運んでくる病原菌に耐性があるのだろうか。

ここの暮らしは、ここに生まれて育ったとしたら、きっと悪くはないと思う。
でも、生まれる前に選べるのなら、やはり今の人生を選ぶだろうと思う。
そう思えたことに、感謝。そんなことを考えさせてくれた機会に感謝。

お土産屋さんがあって、「行かなければいけない」らしい。小さな店がたくさんだが、品揃えはほぼ同じ。ここでは、値札とか定価というものはなく、すべて交渉で値段は決められる。

次の団体さんへの踊りのサービスをしているのを見ながら、車に乗る。帰りの車中での会話。

「もうちょっとマーケティングを学ぶべきだね」
「お客がほしいものをちゃんと調査しないと」
「日本のお客なんて、ほっておけばいっぱい買うのにねえ」

そうして、またまた動物を見ながら帰途につく。早くも、サファリに目が慣れてきて、動物がそこかしこにいるのが「きわめて普通」に思えてきたのがとても不思議。

Masai Maraの意味を教えていただいた。
MasaiはPeople, MaraはSpotting だそうだ。

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ケニアその5(気球!)

1月22日。
本日、気球ツアーの日。

Baloon2
朝早くに目がさめた。朝5時にモーニングコールだが、そのころにはパッチリ目はさえていた。電話はないので、人が来てノックする。日本の人件費ではありえないサービス。

本日の早起きは、気球ツアーのため。オプショナルツアーで385ドルというお値段には、少しひるんだが、しかしこういう機会はまたとないだろうと考えて、参加。13人中5人だから、過半数が参加しなかったことになる。

5時半にお迎えの車が来る前に、コーヒーサービスがあって、モーニングコーヒーとクッキーをいただく。

ゆうべ雨が降ったのか、道はぬかるみ。そこを車はビュンビュン走る。
気球ツアーはとてもよくオーガナイズされていて、クレジットカードも使える。手数料をとられるそうだけれど、ドルの手持ちもそれほどなかったので、まずはカードが使えたことに感謝。

またまたおいしいケニアコーヒーのサービスを受けて、いざ気球乗り場へ。ヨーロッパ人らしき一行といっしょになる。

イギリスから来たという男性に、「気球に乗るの、初めて?」と聞かれ、そうだというと、
「ボクもなんだよ。どきどきするねえ」。

初めての体験をするとき、どうしてみんな子供のように目がキラキラしたいい顔になるのだろう。こういう顔は見ていて気持ちがいい。

大きな熱気球。バーナーで熱している最中だった。パイロットは白人。手伝っているのは現地の方々。心なしか、「目がキラキラ」していない。毎日の作業だから、飽き飽きしているのだろうか。笑いかけても笑いが返ってこない。朝早いから疲れているのだろうか。
Baloon1


そんなことを考えている間に気球に乗り込み、「着地体制」の練習をしたかと思うと、もう気球は離陸していた。

どんどん高度をあげていく。あがればあがるほど視界が広がる。

高いところから見る景色は違う。
ああ、やっぱり視点は高く持たなければいけない。
地上では決して見えなかったこと、わからなかったことが、空から見るとよくわかる。

動物たちがどんなふうに群れをなしているか、サバンナの中でどんなふうに木が生えているか、そして何よりも、ここがどれほど広いのか。

Baloon4
ナイバシャの湖でも「夢のようなとき」を過ごしたが、この気球も「夢のよう」だった。

パイロットの腕がよいのか、音もなく静かに気球は地面に戻り、私の視点ももとどおりになった。

ありがたいことに、この夢には続きがあった。

シャンパン!

そういえば、このツアーはモーニングシャンパンつきと聞いていた。

Baloon3
草原の真ん中にあっというまに、テーブルがしつらえられ、テーブルクロスがかけられ、夢のような朝食の始まり。ちゃんとコックさんが来ていて、その場でオムレツを焼いてくれる。

こんな草原で、こんなリッチなことをしようと考えるあたり、植民地時代の名残かとも思いつつ、心地よいことこのうえないので、楽しむほうに回る。

Baloon_cook
お食事もおいしく、シャンパンもおいしく、見晴らしもよく、気持ちもよく、なんという幸せな時間だろうと思いながら、大切に過ごす。

調理用品一式を運んできたトラックの荷台に乗って戻る帰り道の風の爽快なこと。
空は青く晴れ渡り、草原はどこまでも広がり、トラックの揺れまでもが楽しいことに思える。

みんな笑顔。
「来てよかったねー」
「大満足!」

本当に夢のような、最高の時間。
それが「お金で買える」ことを不思議に思わなくなっている自分の鈍感さに、とりあえずは感謝しよう。


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ガンダム!

ガンダムエースという雑誌の企画で、冨野監督とお会いした。N先生とN研究室の修士1年の学生さんといっしょに冨野監督と「対談」。

あのガンダムの監督との対談だなどと、なんと恐れ多いことよと思いながら、うかがった飯田橋の立派なビルの豪華会議室。黒いレザーのゆったりとした椅子にすわる。春のような陽気で、窓をあけていただく。

胸のポケットにオレンジ色のガーベラの花を何気なくさした監督は、一言でいうと、とても軽やかな方だった。あのような作品を創る方なのだから、とても深いものをお持ちなのはもちろん伝わってくるのだが、全体的な印象としては、軽快な自転車のようなすがすがしい感じ。

とても気さくで、かつ歯に衣着せぬ監督とのお話は、たいそう楽しいものであったけれど、雑誌に載るとなると、私のほうはあまりモノがいえない。もっと言いたいことはたくさんあったのだが。。。なぜモノが言えないかというと、、、、。理由はわかっているが、その理由が正しいものなのかどうか、もう少し考えてみたい。

それはともかく、ガンダムと宇宙は切り離せない。

17歳のときに読んだヘルマン・オーベルトの「宇宙への設計」が、その後の人生に大きく影響したという監督。

そのころの「宇宙の常識」からすると、今の宇宙開発は、どうしようもなく遅れている。当時の常識からすれば、21世紀の宇宙でできるはずだったことはたくさんありそうだ。

監督の素敵なところは、その大切な秘蔵本をちゃんとカバンに忍ばせてお持ちいただいたところ。17歳の少年だった監督が、一生懸命に読んで、「月着陸船」などの概念を理解しようとがんばった形跡がそこかしこに見える。こういうのはいい。ずっと後で、人に見せたくなるような本を私は持っているだろうかと、ふと考える。

「ボクはインタビュアーじゃなくて演出家なんだから」と笑いながら、自由に対談を進めていかれる。それもとても軽やか。いちおうシナリオはあったようなのだが、シナリオからたぶんかなり逸脱。

きく8号のことや、最近の中国の衛星爆破実験のことや、キューブサットのことなど、お話は飛び跳ねながら、進んでいき、あっというまの2時間だった。

最後に全員で記念撮影をして、終了。たぶん、この写真が掲載されるのだろう。

今思えば、監督に乗せられて、いろいろとりとめのないことをしゃべってしまったような気がする。ライターの方は、これをどのようにまとめられるのだろう。

非日常の体験は、楽しい。その体験を、別の方が文字にしてくださる。

不思議なことが起こり始めているような気がする。
もちろん、いい方向に、だ。

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ケニアその4

1月21日(続き)
Simba

マサイマラのゲートを通ると、そこはもうサファリパーク。ホテルに向かいつつ、ゲームドライブ。(ゲームドライブというのは、ドライブをしながら動物を探すこと)もう、動物がいるわいるわで、疲れも忘れて、皆さん写真撮影会。ライオンもいる。そのたびに歓声があがる。

夕方、マサイマラ・ベースキャンプに到着。
ここのホテルの部屋はテント。といっても、立派なテントで居心地はたいそうよい。

Ecohotel1
エコホテルとのふれこみ。
何がエコかというと、二つの点、つまり水と電気の点でエコなのだそうだ。

りっぱな太陽発電の設備があって、そこで昼間に発電したものを使っている。よっぽど曇っていて電気が足りなくなったときのためには発電機も備えているそうだ。いちおう電灯はあるものの、とても暗い。本を読んだりすることは難しい。ろうそくの光が明るく感じられるような電灯といえばわかりやすいだろうか。

水のほうは、たとえばトイレは「エコトイレ」。つまり、水洗ではなく、排泄物は固体と液体にわけられて、循環系に組み込まれるらしい。正直にいえば、やっぱり水洗トイレのほうが気持ちがいいような気がするのだが、これもまた楽しい体験。たぶん、1週間くらいいたら、すっかり慣れてしまうだろうとも思う。

食事は、歩いて1,2分のところにあるレストランでとる。24時間警備員がそこかしこにいて、懐中電灯の光を見ると、さっと寄ってきてエスコートしてくれる。レストランはスープだけサーブしてくれて、あとはビュッフェ。なかなかおいしいのだが、暗くてよく見えないのが残念。

Sunset_1
いつも、どれほどの光の中で暮らしているのかを実感する。夜は暗いものだったのに、いつからこんなふうに明るくなったのだろう。小さいとき、暗いところが苦手で、「いつも明るければいいのに」と思ったものだったけれど、その願いが叶うことで、失ってしまったものもある。夜の闇をなくすためにどれほどの犠牲を払っているのだろう。とはいうものの、夜に本が読める生活は、やはり捨てがたい。

昔の人は、雪明りや月明かりで勉強したんだろうかなどと考えながら、眠りにつく。


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ケニアその3

1月21日(続き)。
ナイバシャからマサイマラまでは遠い。しかも悪路。
Car

舗装道路に大きな穴があいたままになっているところを、ドライバーは巧みによけてくれるが、そのたびに車は大きく揺れる。乗り心地はすばらしくよいというわけではないが、悪くもない。どこでもクークーと寝てしまえる特技を持っている私は、ここぞとばかり、特技を発揮。長いドライブだったが、寝たり、外の景色を見たり、おしゃべりしたり、おやつを食べたりで、退屈するヒマなしでよかった。

途中から土の道になった。雨が降っていたらぬかるんで大変だろうと思うような道。晴れていてよかった。

どこまでも草原。こんなにも遠くまで見渡せる場所にいたら、目もよくなるだろうと思う。

Lunch
ランチは、ホテルで作っていただいたお弁当。途中のドライブインのようなところでいただく。サンドイッチにジュースにフルーツ、ゆで卵にチキン。こちらの卵は黄身が白い。卵の黄身は、やはりもっとあざやかな山吹色でなくちゃと思いながら、おいしくいただく。自由に歩き回っている鶏のせいか、チキンがとてもおいしい。ずっと車中で動いていないのに、ほとんど全部をいただいてしまう。食べすぎの傾向あり。

道はますます悪くなる。途中、トイレ休憩と称して車が止まった。
トイレなど見えない。したい人は、藪のかげでしなさいということらしい。

道で亀を見つけたといって、わざわざ運んできてくれる御仁がいる。かわいそうに亀さんは、首も足もひっこめて小さくなっている。皆が集まって写真撮影。

Kame
「亀に出会うなんて、幸運だね」

なるほど。我々は幸運だけれど、亀さんのほうは幸運だったろうか。突然理由もなく持ち上げられ、運ばれて、自分よりずっと体の大きな動物にじろじろと見られ、写真を撮られ、そして捨ておかれた亀さん。願わくば、今後の人生ならぬ亀生で、食べ物に恵まれ、長生きをされますように。

マサイマラ野生保護区に入るには、ゲートを通らなければならない。そのゲートで待つ間、たくさんの「おみやげ売り」が寄ってくる。うとうとしていたら、窓に顔がぬっとあらわれ、ギョッとした。この「押し売り風売り子」の存在には、この後、ずっと悩まされることになる。

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ケニアその2

1月21日の朝。5時半起床。

Naivasha_pelican

食事の前に、モーニングボートツアーに出かける。ナイバシャ湖をボートでまわってくれる「マリーナ・ボートサファリ」。バードウォッチングもできるとのことで、楽しみにしていた。

しかし、私の「楽しみ」期待度でははかりきれないほどの楽しみが用意されていた。

バードウォッチングというにはあまりにすごすぎるペリカン。動物園で見るペリカンとは違う生き物のようだ。ペリカンは本当はこんなふうに飛べるのだ。ペリカンは本当は、こんなふうに生きていたんだ。もしかしたら、私たちは動物園で飼われている「ヒト」なんじゃないだろうかと、美しい景色の中でふと考える。


Naivasha_lake5

ペリカンの大群。いったい何羽いるのかわからないくらいにたくさん集まっている。よく見ると、指揮官らしきのがいたり、見張り役みたいのがいたりする(ような気がする)。
もしも本当に指揮官がいるのだとすると、いったいどうやって指揮官は決まるのだろう。などと、余計な思考が頭をよぎる。頭を空っぽにするのは難しいことらしい。自分の持っている枠組みで、目に映るものを見てしまう。旅の終わりにはそれがなくなって、あるがままに見えるようになっているといい。

Naivasha_noble

驚嘆の声があがる。
ノーブルな動物たち。もののけ姫のシーンのような神々しさが漂う。この世のものとは思えない。
いや、これが本当の「この世」であって、私が住んでいるところが「どこか違ってしまった世」なのかもしれない。

湖のまわりには、見苦しい看板もなく、お土産屋さんもなく、人家もない。ただはるか彼方に山並みが薄ぼんやりと見える。視界というのは、これくらい広いものだったのだ。

これがこのまま残ってくれればいいのに、などと勝手なことを考える。

ボートのエンジンを切ると、鳥の声と風の声だけ。なんという静けさ。
昔はみんなこんなふうだったのだろうか。

Naivasha_kaba

カバを発見。
というより、鳥が休んでいる陸地と思ったら、それはカバだった。
カバ・ファミリーがのんびりと浮いている。
カバを怒らせると怖いそうなので、遠巻きに見る。生まれて、育って、生きて、子を産んで、死んでいく。気が遠くなるようなその繰り返しを、このカバさんたちもしてきて、今、ここにこうしている。

ここに来られてよかった。
かなりの無理をしてきたけれど、本当に来られてよかった。
そんなふうに思える場所が地球にあって、本当によかった。

夢のようなボートツアーは1時間ほどで終わり、ホテルに戻る。
ゆうべは暗くてよくわからなかったが、Naivasha Sopa Lodgeのまわりは美しい庭園。ここでもう一泊できたらと思いつつ、そうできないのが日本人ツアーの特徴か。

次の目的地「マサイ・マラ」へ向かって、またバスに乗る。

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ケニアその1

Airplane
1月19日の夜、羽田から関空へ飛び、そこからドバイを経由して、ナイロビへ飛ぶ。

今回の旅の主メンバーは、GRI日本フォーラムという「持続可能な循環型社会の構築を目指す」NGOに関わっておられる方々。私は知人がお誘いくださったというだけのご縁だが、昨年もごいっしょしたので、懐かしい友人との再会という感じがする。一年たって、違和感なく会える人たちがいることの幸せに感謝。

ドバイの空港は巨大。飛行機が着いてから、延々とバスにゆられてやっと乗り換えゲートに着く。こんなに何もないところに作られた空港は、いまも工事が続いている

ドバイの空港の待ち時間。お茶を飲みながらのおしゃべり。

エミレーツ航空には初めて乗ったけれど、なかなかの乗り心地。映画も音楽も多種多様、選び放題。食事も悪くない。プラスチックではないフォークとナイフが出てくるのがいい。

今回は、私がアフリカへ行くというので、学生さんが、Mike ResnickのSF「キリンヤガ」を貸してくださった。キクユ族のユートピアを作り守ろうとした男の話で、かなりおもしろかった。おかげで飛行機も退屈せず、ケニアの歴史も少し理解できて、旅の準備は整った。本を貸してくださってありがとうと小さくつぶやく。

羽田を発ってから24時間後にナイロビ到着。
陽射しは強くて暑いけれど、日陰は涼しい。だから夕方、日がかげると涼しくなるのだという。
ナイロビの街はどこかアンバランス。ロバがいる後ろに高層ビルが建っている。

Naivasha1

ナイロビからまっすぐ、本日の宿泊地であるナイバシャへ向かう。
道が悪いと聞いて覚悟していたせいか、それほどでもなかった。(後日、道が悪いというのはどういう意味なのかを悟ることになるのだが)

ナイバシャの湖のほとりにあるホテル。コテージになっていて、とてもロマンチック。豪華リゾートホテルの趣。

Naibasya2
夕食はバイキング。レストランにすわっているのは、ほぼ全員が白人。
庭に出ると、バーベキュー。熱々の焼きたての肉はおいしい。肉を100グラム作るのに、どれだけの植物を消費するかを考えると、菜食主義にならないといけないのだろうなあと思いつつ、あまりのおいしさにおかわり。ミントソースなるものがマスタードの横においてあったので、試してみる。お肉によく合って、ますますおいしい。知らない土地で、初めてのものを食するのはなんと幸せなことだろう。

まわりの風景が珍しい。
大きな木かと思ったら、巨大なサボテンだったり、びっくりすることがたくさん。世の中には知らないことがたくさんあって嬉しい。

Saboten

好奇心は旺盛なのだが、24時間の飛行機はさすがに少し疲れたらしく、その日はホテルについてご飯を食べて、少し片付けをしたら意識がなくなった。

ケニアの旅は始まったばかり。
ともかく、ここはアフリカなのだ。


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