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ケニアその6

1月22日(続き)
気球ツアーの帰りは、ゲームドライブ。

Cheetah
途中、いつもと違う雰囲気を感じる。ピンと張り詰めた空気。

チータだ。

まわりの動物たちは、緊張感を漂わせ、チータを凝視している。動きがあれば即座に逃げられるようにしているのだろうか。

いつもののんびりした草食動物たちとは違う雰囲気を漂わせながら、たった一頭のチータを中心として、同心円状に緊張が広がっているのが、手にとるようにわかるのが不思議。

Gamedrive_car
ドライバーは、チータの方向に車を走らせる。ゲームドライブ用の車は、車の屋根がポコンとあがって、立ち上がって外を見られるようになっている。

うまくいけば、「狩」がみられる。我々人間が狩られることはないという前提のもとで、狩りを見物。しかし、人間は車に乗っていなければ、足も遅いし、戦う牙もないし、格好の獲物に違いない。

チータは、まわりの緊張感をよそに、気持ちよさそうにゴロゴロしている。どうやら妊娠中のようだ。それでも、草食動物たちの警戒感がとける気配はない。

ガゼルやインパラ、シマウマなどの草食動物は、群れを作って行動する。その群れはどうやって形成されるのか。

どの動物の話だったか、定かではないが、「力のあるオス一頭と、メス大勢」の群れを作る動物がいるとのこと。あまったオスはどうするかというと、「弱いオスの群れ」を作っていっしょに行動するのだそうだ。もちろん、一夫一婦制の動物もいる。

ヒトも、時代により、地域により、群れの作り方は違う。
今の日本は、どんな時代なのだろう。

どんなふうにヒトは群れるものなのだろう。群れの求心力になっているのは、いったい何だろう。

Ecohotel_lunchplate

Ecohotel_lunch


エコホテルに戻って、一息ついて昼食。

エコホテルについての説明を聞きながら、外にしつらえられたテーブルで、楽しい食事。

本日は、これからマサイ村ツアーの予定。
2時半にマサイ村に出発。サファリの中を走っていく。途中でキリンを至近距離で見て、ちょっと感激する。

マサイ族が住んでいるという村は、入場料20ドル也。観光用マサイ村なので、我々が到着すると、待ち受けていて、歓迎の踊りを披露してくれる。

Masai_villege2_1
「酋長」の挨拶。
31歳という彼は、流暢な英語で、この村の成り立ちを説明してくれる。あざやかな赤い衣装が、黒いしなやかなからだに映えてきれいだ。

彼は元の酋長の息子であるが、長男というわけではない。資質やリーダーシップや正直さなど、酋長にふさわしいと認められたから、酋長になったのだそうだ。

Masai_villege3_1
マサイの村は、円形の広場のまわりに小枝と牛糞で作った家が立ち並ぶ。広場は夜は家畜をいれて木の枝で作った門を閉めて、家畜が襲われないようにしている。家の材料は、家畜が毎日提供してくれる。というわけで、広場は牛糞だらけ、というよりは、牛糞が大地になっている。

こうやって火をおこすのだというのも見せていただいた。すぐに煙が出てくる。ここのマサイ族の皆さんは腕時計もしているし、酋長はメールも使うみたいだし、マッチくらい、もしかしたらライターくらい持っているかもしれないが、火のおこし方は確かに伝承されている。

Masai_villege_fire
家の中も見せていただいた。
コンパクトカーのように、中は意外と空間がある。でも、ここで暮らしたいかと聞かれれば、答えはノーだ。家の中に子牛の居場所もあって、家畜といっしょに住んでいる。どこで寝るんだろうと思ったら、土(というか、牛糞?)の床を指差して、そこで、と。懐中電灯で壁を照らすと、小さな虫がうようよとうごめいている。

この生活は、昔ながらのエコ生活で、完全なる循環型の生活だ。伝統的な循環型の生活、すべては土に返るし、生活に使われるし、不要なものは存在しない。

Masai_villege1_1
確かに、この生活は環境的にみれば合理的だ。持続可能だ。
けれど、今、その生活をしたいかと問われれば、うーんと考えてしまう自分がいる。

マサイの村に生まれていたら、何の疑いもなく、そこで暮らしていくのだろう。自然豊かなところで、酋長を頂点とする秩序に守られ、村の人たち全員と知り合いで、ともに生活をする。孤独感とは無縁の暮らし。

Masai_kiz

子供は屈託なく、かわいらしいのだが、ハエがブンブンとたかっている。それをはねのけることすらしないくらい、普通のことらしい。ハエは病気を運ぶと思い込んでいたが、そうでもないのだろうか。彼らには免疫ができていて、ハエが運んでくる病原菌に耐性があるのだろうか。

ここの暮らしは、ここに生まれて育ったとしたら、きっと悪くはないと思う。
でも、生まれる前に選べるのなら、やはり今の人生を選ぶだろうと思う。
そう思えたことに、感謝。そんなことを考えさせてくれた機会に感謝。

お土産屋さんがあって、「行かなければいけない」らしい。小さな店がたくさんだが、品揃えはほぼ同じ。ここでは、値札とか定価というものはなく、すべて交渉で値段は決められる。

次の団体さんへの踊りのサービスをしているのを見ながら、車に乗る。帰りの車中での会話。

「もうちょっとマーケティングを学ぶべきだね」
「お客がほしいものをちゃんと調査しないと」
「日本のお客なんて、ほっておけばいっぱい買うのにねえ」

そうして、またまた動物を見ながら帰途につく。早くも、サファリに目が慣れてきて、動物がそこかしこにいるのが「きわめて普通」に思えてきたのがとても不思議。

Masai Maraの意味を教えていただいた。
MasaiはPeople, MaraはSpotting だそうだ。

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Comments

捕食者の存在は、草食獣にとっては一番怖いものですね。

Posted by: Hiroshi Akatsuka | 2007.02.15 06:54 AM

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