« March 2007 | Main | May 2007 »

ベルリン

ベルリンから帰国。

例年にないという好天続きだったベルリンから戻った東京は寒く感じられた。

とても悲しいことがあると、言葉がうまく出てこなくなる。

ベルリンに発つ前に届いた悲しい知らせ。
能代宇宙コンペをボランティアで手伝ってくださっていた若い方が、4月14日に急逝された。「手伝い」というには、あまりにも大きすぎる存在だった。実質的にも、精神的にも、だ。(秋田大の秋山先生のブログをご参照ください)

村田晃太郎さん。享年27歳。

本当に、これから、というときだった。
どうして、こういうことが起こってしまうのだろうと思う。
ご家族も、ご友人も、もちろんご本人もさぞかし無念だったろう。

悲しい気持ちを抱えたまま、18日にベルリンに出発。

東西に分けられた悲しい歴史を持つ街と、そこで出会った人々に、私はなぜかとても癒された。

悲しみも痛みも、そこにそのままあっていい。忘れたり、消え去ったりするものではないだろうから。

じっとそこにいて、逃げずにしっかり見つめるところから生まれてくる何かがあって、それが、本当の傷の癒しになるのではないか。そんな気がしている。

ベルリン報告は、連休中に少しずつアップしていきたい。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

デブリバスターズ

少し前の中国の衛星爆破実験は論外として、デブリ(宇宙ゴミ)はいつも話題になる。

デブリが衛星や宇宙ステーションにあたると大変なことになるし、船外活動中の宇宙飛行士にあたると、生死にかかわる。

衛星もロケットも、お仕事が終わるとゴミになって宇宙空間を漂う運命。

宇宙なので、「土に返る」ことはありえない。そのうち大気圏に突入して燃えるハズなのだが、「そのうち」というのが、かなり長い。この世界では、25年くらいで落ちるとしたら、優等生。たいていは、私たちが生きているうちには落ちないものばかり。

そんなわけで、デブリをなくすための研究がいろいろと進められている。

宇宙掃除機のようなものがあるとよいのだが、それはかなり難しい。ならば、最初からゴミにならないような仕掛けを仕込んだ衛星を作ればよいのではないか、と考える。

衛星が地球方向に向かってくれれば、大気圏に突入する際に燃えてしまうので、「ゴミ処理」が完了する。それには、地球のまわりを回るスピードが遅くなればよい。

どうすれば、そうなるのか。
最近、それを研究している方々のお話を聞く機会があった。

有力候補はインフレータブルとテザー。

宇宙空間で膜のようなものを広げて、抵抗を大きくしてスピードを落とすのがインフレータブル。
地球方向にひもをたらして、「ローレンツ力(電磁場中で運動する荷電粒子が受ける力)」を利用するのがテザー。

10年後の世界を席捲しているのは、どちらだろう。

宇宙ゴミとはあまり関係ないが、JAXAの環境報告書が環境goo大賞で2006年度の奨励賞を授与された。おめでとうございます!と言いたいところだが、講評を読むとなかなかに厳しい。以下、講評を引用する。

取り組みがユニークであることは十分に伝わってくるが、ウェブという双方向のメディアは、単に伝えるだけでなく、それを見てくださった方との交流を促す接点でもある。そのことを再確認した上で、個々のプロジェクトや取り組みに、市民がどう参加し、かかわり続けるべきなのかを定め、その機能を盛り込んだサイトへと改善してほしい。

審査概要では審査委員のコメントが読める。いわく、「国の機関なんだから当然、双方向性がない、エラそう、外を巻き込む力はない、広報はするけど、「公聴」はしたくないんでしょうね」などなど、相当に手厳しい。

「宇宙環境goo大賞」というのは聞いたことがないけれど、環境問題は結局は自分に返ってくるもの。ツケはいつかは返すものなのだ。環境問題の場合は、将来世代にツケがいくことになっているが、「輪廻転生」があるのなら、将来世代とは今生きている我々かもしれないのである。

JAXA殿は、環境問題にしっかり取り組んでおられるようだから、宇宙ゴミ問題についても、しっかり対策を講じてくれているのだろうけれど、市民レベルでも学生レベルでも、「誰かがやってくれるだろう」というのでなく、自分のレベルで考えることが必要なように思う。


| | Comments (2) | TrackBack (0)

« March 2007 | Main | May 2007 »