ベルリンその7
4月25日(水)
シンポジウム最終日。
裏方の方々全員に、花が贈られた。こういう気配りは、本当におしゃれで素敵だ。
会議の裏方の仕事は、けっこうきついのである。朝早くから夜遅くまで、準備に追われ、うまくいって当然、うまくいかなければクレームの嵐というプレッシャーに耐えなければならない。一度でも自分で責任を持ってやった人であれば、その苦労はたぶんわかるだろう。
私のホテル予約のミスについても、丁寧にお詫びをしてくださって、恐縮。ベルリンの写真集までいただいてしまった。
今回お世話になった会社の方と最後の打ち合わせ。
東ドイツ出身の社長さんは、会議会場の向かいにある荘厳な感じの音楽堂のほうがよいといい、西ドイツ出身の若い女性社員は、ベルリンフィルの現代風の建物のほうがよいという。
「ほら、東西対立は続いているのよ」
みんなで爆笑。
こんな冗談が言えて、笑いあえる関係になっているのはいい。
つらい過去をなかったことにするのでなく、そのままにおいておいて、笑い話にできるといい。
プログラムはドイツ語だったので、購入せず。
何の曲目かよくわからないけれど、どちらかというと現代音楽風。
美しい女性がチェロを持って登場。
チェロって、こんな楽器だったのだと思うようなすばらしい演奏。すごい!の一言。
指揮者兼第一バイオリンの方と結婚されているとかで、アンコールのときの二人の合奏がとても素敵だった。あんなふうにアンサンブルができたら、どんなにいいだろう。
ここで演奏しておられる方は、全員が一流なのだと思う。しかし、一流の中でも、第一バイオリンを弾く方と、後ろのほうで弾いている方とは、弾き方が違う。第一バイオリンの方は、体全体が楽器になっているように見えるのである。
休憩時間。
このホールは、うまく設計されていて、どこにすわっても、演奏がよく見えるようになっているそうだ。
今回のベルリンは、オペラも室内楽も存分に楽しめて、本当によかった。
明日は帰国。
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