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インドの宇宙開発

インドの宇宙開発が元気だ。

衛星打ち上げ事業にも参入して、しっかりと顧客も確保している。先日の打ち上げも成功した。
月にも行くといっている。

なんといっても、「ゼロ」を発明した国なので、アタマのよい人はたくさんいそうだし、国策として宇宙開発をやる、という意志があるので強い。

中国やインドは、ふつうの分け方でいえば、発展途上国に分けられるのかもしれないが、宇宙業界では、宇宙にアクセス手段がある先進国といってよいだろう。

東工大と日大の衛星も、インドのロケットで打ち上げてもらう予定になっている。

東工大のブログ日大のブログも、なかなかよいので改めて紹介しておく。東工大のは、バイリンガルになっていて、海外向けにも気をつかっている。情報発信がこんなに簡単になったのは、喜ばしいことである。透明性の高い社会は、善き方向に向かっていくと思う。

そのインドで、今月下旬に学会がある。IACという、かなり大きな宇宙関係の学会で、あまりに広範囲の学会なので「お祭り」と揶揄されることもあるが、そこに行けば、たいていの情報は入手できるし、コンタクトを取りたい人には直接会って話ができるし、行って損はない。毎日コミュニケーションさんで記事も書かせていただけそうだし、楽しみにしている。

しかし、論文がまだかけていない。締め切りは延びたが、月曜日。明日だ。
UNISECの紹介とか、教育的にどうか、というようなことはすぐに書けるのだが、今回は、「発展途上国」のセッションに出したので、かなり難しい。

UNISECのような学生の宇宙プロジェクトを支援する組織を作ったらいい、と簡単にいっても、日本と発展途上国ではインフラがまず違う。裕福さも違う。日本の学生さんたちは、ちょっとアルバイトをすればたとえばアメリカでのカンサット実験の旅費くらいは自分で稼げる。そうでない国がどれほどたくさんあることだろう。

いやしかし、それでもどこの国の学生でもカンサットとかキューブサットを作るチャンスがあったほうがいいに決まっている。仲間と力をあわせて一生懸命やって、成功したときの喜びは、何者にもかえがたい。

いやしかし、、、、というわけで、南北問題を抱えて考えるには短すぎる時間の中で、どう落としどころをみつけるか、考えあぐねている。

宇宙の世界でグラミーンバンクのようなことができるとよいのだけれど。。。今日の4時までには片をつけて、共著者に送る予定。あと4時間。ブログを書いている場合ではない。

しかし、そんな熱いインドの会議へのJAXA学生派遣プログラムが、今年はキャンセルになった。開催地はHyderabad(ハイデラバッド)。そこでテロがあったので、安全を考えてのことだそうだ。JAXAさんの立場では、そうせざるをえなかったのかもしれないけれど、インドのホスト側の気持ちや、行く気満々だった学生さんの心中を考えると、なんとも複雑だ。

私はというと、IACに出るだけでなく、ご丁寧にも、その前に、SEDS(Students for the Exploration and Development of Space、本部はMIT)という1980年に設立された国際的な学生支援組織が主催するワークショップのために、Bangalore(バンガロール)から車で3時間くらいというVellore(ベロアー)という町に行くことになっている。

テロがあろうとなかろうと、死ぬときは死ぬ。交通事故もあれば、飛行機事故もあれば、自分で転んで打ち所が悪かったということもある。そういう心配をして動かないでいるよりは、すべきことがうまくいくように行動するほうがいい。

というわけで、インド行きを楽しみにしているのだが、まずは論文を仕上げねばなるまい。行動の優先順位はおのずから決まっている。


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Comments

須田様

コメントありがとうございます。
いまのところ、おなかもこわさず元気にやっております。カレーはやっぱりおいしいです。

Posted by: Rei Kawashima | 2007.09.28 at 07:36 PM

旅行雑誌を長年書いてる友人達の話によると、いろんな食べ物記事で、沢山の食べ物を食べ歩いて体調を崩さないのは唯一、カレーなのだそうです。毎日、何十食も食べて、若干(?)太る以外は大ジョブよ、なのだそうです。偉大なり、インドの食の神様。

Posted by: 須田浩之 | 2007.09.18 at 12:41 AM

コメント、ありがとうございます。
やっぱり、毎日カレーを食べてチャイを飲む生活をしないと、難しいかもしれないですね。でも、楽しんでまいります。

Posted by: Rei Kawashima | 2007.09.11 at 12:03 PM

友人にインドの会社に勤めている人がいますが、
インド人の考え方を理解するのに、
なかなかたいへんそうです。

Posted by: Hiroshi Akatsuka | 2007.09.10 at 06:02 AM

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