おめでとうの日
本日、ピグへ。
ピグというのは、N研究室御用達の、ニクメニュー中心の店のことだ。
学生さん向けなので、安くておいしくて量が多い。たいそうリーズナブルなところで、ニク好きなN研究室は、何かあるとここにいく。
私も呼んでいただいたので、インドでの学会発表の論文の締め切りが延びたのをいいことに、ホイホイとうかがう。(本当は明日が締め切りだったので、それどころではなかったのだが)
今日は、大学院の入試の発表日。研究室の4年生4人の運命やいかに、というところだったのだが、全員合格の報。ああよかった。
「おめでとう」、というのは、それを言う側にもどれほど喜びを与えてくれるのだろう。
そして、そういうことが本当の意味でわかるようになるまで、どれほどの涙を流す必要があっただろう。
「おめでとう」と言われる人の陰に、泣いている人がいる。努力が足りなかったんだろうという言い方は冷たすぎる。椅子の数が決まっているところでは、必ずすわれない人が出てくる。人への思いやりがありすぎると、すわれないことがよくある。
けれど、すわらなかったことで、新しい場所へ向かえることもある。その場所のほうが、その人にとってずっと幸せなことだってある。
自分の椅子をとれなかったことを、祝うか呪うか。
呪と祝は、似た字だけれど、どれほど違う未来を作ることだろう。
同じことが起こっても、どちらを選ぶかで、その後の人生は違ってくる。
自分がつらい目にあったら、人はそういう目にあわないように祈れるかどうか。
祈れる人は、そういう行動がとれる。そういう行動がとれる人は、「祝」を道にふりまきながら歩いているようなものだ。
願わくば、「祝」を選び続ける自分でいられますように。
そして、「祝」であふれる世界でありますように。
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Comments
赤塚様
いえいえ、よーく見ると、たくさん「祝」がありますよ!見えなければ、まずは自分から誰かに何かお祝いをいってあげると、とても楽しくなりますよ。
小さなことでいいんです。
「珈琲おいしかったですよ」みたいなことでも、ね。
Posted by: Rei Kawashima | 2007.09.01 06:56 PM
世界中を眺めると、
「呪」がうごめいているのが悲しいです。
Posted by: 赤塚 洋 | 2007.09.01 05:47 PM