新年初出勤
本日、初仕事。(これを書いているのは土曜日なので、昨日が初仕事だった)
今日は誰もいないので、落ち着いていろいろ片付けようと思っていたら、ある報告書の締め切りが今月18日というメールがきていて、やや動揺。書かないといけないとは知っていたのだが、今月18日というとあと2週間。この土日は報告書を書こう。
報告書の嵐シーズンはもう少し先だと思っていたが、すでに前哨戦が始まっている模様。
学生さんには、「早めに」「締め切りを守って」「ごまかさないで正直に書く」などとえらそうなことを言っている手前、やはりきちんと書かねばなるまい。
それはそれとして、うれしいお便りをいただいた。
UNISEC出身の卒業生からだ。メールでなくて手書きのお手紙なのがなんともいい感じ。かわいらしい便箋に丁寧に綴っていただいた。彼女は、就職活動の際には、求人も出ていないのに、自分で目をつけた宇宙関連の会社に電話をして、自ら仕事を勝ち取った猛者である。卒業後、UNISECの正会員になり、ワークショップや卒業生イベントでも活躍しておられる。本人は、「まだまだ正会員としてお役に立てるほど、ものがわかっていないので、せめて少しですが寄付させてください」といたって謙虚。
UNISECの活動で学んだことは
「自分の頭で考え抜くこと」
「未来を他人の手に委ねないこと」
「あきらめないこと」
なのだそうだ。
「未来を他人の手に委ねず、」「自分の頭で」「あきらめずに」考えることは、ふつうの生活の中ではなかなか難しいことだ。
「誰かが言ったから」というだけのことで、どれほど多くの「判断のチャンス」を失っていることだろう。私たちは、「自動反応」する機械になりがちだ。そのほうが楽だし、まわりもそれを期待している。違うことをいうと、「空気を読まない」などといって、蔑まれる。
適応力があるのはよいが、適応しすぎると、滅びるのが自然界の掟、と何かで読んだことがある。
空気を読んで、まわりが喜ぶようなことばかりしていると、自分は本当はどう感じているのか、わからなくなってしまうことも多い。いやなのにいやだと言えず、がまんしているうちに、「そんなにいやじゃないかもしれない」から「これでいいのだ」と思い込んでしまう。そうして、今度は、「これがいい、正しい」とまわりに喧伝するようになる。そして、「これは正しい」ことを証明してくれる言説を探すようになる。
表面的な感情はだませても、心の奥はだませない。そのうちに、からだのほうが悲鳴をあげるようになる。精神がまいってしまうこともある。でも、原因はなかなか探り出せない。
この恐ろしいサイクルから脱するには、どうすればよいのだろうか。
私が試みているのは、意識して、遠くから自分を見るようにすること。自分のまわりにゆとりをおくこと。リラックスする時間を作ること。お掃除すること。不要なものを処分すること。そして、気づきを与えてくれる本を読むこと。
ちょっといい本を読んだ。よき人間関係(特にパートナー)を創りたい方には特にお勧めだ。
タイトルは「私をコントロールしないで!ーあなたを支配するパートナーとの縁の切り方」(Stop controlling me!)と、ややショッキングなものであるが、内容はいたってまじめでまとも。アマゾンの読者書評が秀逸。71人中66人が「参考になった」のボタンを押したのがよくわかる。
2008年は、よき人間関係を築いていきたい。
そのためには、気づき、認めることがまずは必要と教えてくれる本に出合えたことに感謝。
必要なものは、いつもそこにある、と思えることにも感謝。いま、ここにいられてよかった。
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Comments
スズキさま
あけましておめでとうございます。
ヒトは本当に成長する生き物ですね。その卒業生さんも、ぐんぐんお育ちになっておられます。
今日は、またおもしろい本を読んで、私も価値観がいささか変容しそうです。
データ解析たいへんそうですが、論文、がんばってくださいね!
Posted by: Rei Kawashima | 2008.01.08 01:01 AM
いいこと言いますねえ。その卒業生さん(笑)。
今日の記事を読んで、お正月早々、
目が覚めるような気がしました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
Posted by: ysuzuki | 2008.01.07 12:59 PM