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UNISEC5周年記念事業

今度のバレンタインデー(2月14日)に、UNISECがNPOになってちょうど5周年を迎える。

5周年記念事業として、板チョコを会員の方々にお贈りした。バレンタインデーにちょっとだけひっかけてのこと。
購入先の小さなコンビニエンスストアで、板チョコを大量購入したので、やや目を丸くされた。この板チョコは「手作りチョコ」の原料として人気があるとのことで、バレンタイン割引が適用になっていた。

90年も続いている歴史ある板チョコは、派手さはないけれど、飽きないおいしさを持っている。続くものは、たぶんこういうものだろう。

UNISECは、活動としては地味で、華々しいことはやってこなかった。
けれど、5年たって、あちこちで成果があがっているのが見える。大学で宇宙開発をするなんてありえないと言われた時代があったというのが嘘のようだ。

何よりうれしいのは、卒業生が、今度は学生を支援しようと考えて行動にうつしていることだ。
UNISASという卒業生のグループができて、社会人として忙しい毎日の中で時間を作って、活動を続けておられる。

支援は、目に見えるものだけでない。UNISECで、目に見える支援はむしろあまり多くない。

「大学生の教育」は、宇宙開発予算をまわしにくいところらしい。「小中高」と「大学院」は、宇宙教育の対象になっているが、大学はすっぽりとぬけおちている。「文言にない」中で予算を回していただけているのはたいへんありがたいけれど、この予算で、450人の学生の宇宙開発プロジェクトの財政的支援をするのは、あまり現実的ではない。

しかし、すべてをあるがままに受け止めると、そこから未来が見えてくる。
「こうであるべき」と「現実はこうだ」ということのギャップが大きいとき、前者を捨てるとストレスが激減する。

現実からしか、未来は開けていかない。
「夢」という言葉の持つ、甘美な曖昧さに耽溺してはいけない。

UNISECに入れば支援を受けられるのだと自動反応的に考える方々は、最初は落胆するらしいけれど、だんだんにわかってくる。

本当に必要なのは、「真剣に立ち向かえる場」なのだということを。

そして、真剣に立ち向かっているとき、涙が出るほどうれしいものは、たとえば、一通のメールだったり、先輩に何気なくかけてもらった一言だったり、ほかの大学の先生にもらうアドバイスだったり、他大学の学生からもらう情報だったり、あるいはエネルギーのようなものだったり、オトナの方が「いいよ、やってやるよ」といってくださる具体的な手助けだったりする。

現実を見て、それを認めて、その中に価値を見て、そこから進もうとするとき、壁だと思っていたことが壁でなくなることがある。思い込んでいたことが、そうではないかもしれないことに気づくことがある。

ささやかな5周年記念事業は無事に終了。

華美でなく奇をてらわず、「実現する」ことを大切にして、息長く活動を続ける。
UNISECが、100年近く愛されている板チョコのような組織に育っていくといいと思う。
今、20歳の学生会員が115歳まで生きてくれたら、UNISEC100周年のときにどうなっているか、見てくれるだろう。

そのために、今、何をすべきか。
100年後の未来のために、今、何をなすべきか。
現実をしっかりと見極めたい。そのためには、きちんと人の話を聞こう。表面的な言葉でなく、その裏にある情報が感じ取れるように、しっかりと聞こう。

この5年間(UNISEC前身のUNISATから数えると7年)にお世話になった方、力になってくださった方は数知れず、お礼も言いそびれていることもあるかもしれない。この場を借りて、感謝の意を伝えたい。

多謝!

<お知らせ>
2月28日、29日にNICT鹿島宇宙通信センターで開催される
宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE)・衛星通信研究会(SAT)共催のワークショップ
「UNISECミニワークショップ」をしていただけることになりました。

こんな企画をしていただけること自体、最初から関わっている人間には、信じられないことですが、現実をそのままありがたく受けとめさせていただきます。


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Comments

平山先生
コメントありがとうございます。
そういうメリットもあったんですね。
いろいろな前向きな「場」ができていくのは、嬉しいですね。

小さな芽budがすくすくと育って、花が咲き、実appleがなっていく場であり続けることができますように・・・・。

Posted by: Rei Kawashima | 2008.02.13 at 07:49 PM

チョコheart届きましたsign03
ありがとうございます。

UNISECが出来る前は、他大学の同分野の活動って、「見えないライバル」という感じでした。学会やコンテストの現場で初めて相手を知り、「他はここまでやっていたのかっcoldsweats02」と打ちのめされ、「うちももっとがんばらなくちゃdash」と奮い立つ。次に雪辱するまでの、フィードバックのサイクルが数ヶ月かかるんです。その間、相手との交流はなし。
今では、みんなが何をやっているか、自分がその中でどこに居るかがよく分かります。リアルタイムでフィードバックがかかります。他の大学の学生はもちろん、教員や卒業生(現役宇宙技術者)にも相談しやすくなりました。
UNISECには、このような場を提供していただいたのが、ありがたいです。

Posted by: ひらやま@九大 | 2008.02.13 at 09:48 AM

赤塚様
コメントありがとうございます。
継続できているのは、奇跡的と思っています。
(生きているのも奇跡的ですね)

Posted by: Rei Kawashima | 2008.02.09 at 10:43 PM

継続は力ですね。

Posted by: Hiroshi Akatsuka | 2008.02.09 at 03:59 PM

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