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星つむぎの歌(宇宙連詩から)

宇宙連詩のシンポジウム。
お台場の科学未来館にて開催。

日曜の午後。さわやかな晴天。

司会はNHKの桜井洋子アナウンサー。
谷川俊太郎氏に大岡信氏、さらに「千と千尋の神隠し」の主題歌の作詞家である覚和歌子氏までいらしている。

この豪華メンバーを集められるのは、さすがである。

まずは、二期目だという宇宙連詩の発表会。24の詩が選ばれ、作者自らが読み上げる。作者が来られない詩は、桜井アナウンサーが読み上げる。

その間、メガスターによる星空の投影。といってもプラネタリウムではないので、500万個の星を体感するのは難しいけれど、星が飛んでいる雰囲気は十分。

星と言葉が空間を飛んでいる中にいるのは不思議な感じ。悪くない。

そのあと、作者の方々がステージに並ばれて、桜井アナウンサーがインタビューなどしてから、シンポジウムに入る。

桜井アナウンサーが大岡信氏にまずはインタビュー。

桜井氏:(マイクをぐっと近づけて)「講評をお願いします」
大岡氏:(後ろにしりぞいて)「や、やめて。。。」
桜井氏:(さすがプロなので、うろたえない)「やめて?その心は?」
大岡氏:「読んだんですけど、ぜんぜん頭に入ってこなくて、、、。長すぎるんです。皆さん、言いたいことがたくさんあるんでしょうけど、自分には物足りないというくらい短くするほうがいいんです」

大岡氏によると、連詩のコツは、①短くすること、②元の詩を裏切ること、なのだそうだ。

「連詩は、単独の仕事でなく複数の人の仕事」で、「前の詩を裏切らないと、続けられない」。裏切ることによって、自分のものが生きてくるのだそうだ。素直に続けるだけでは続かないというところ、なかなか人生にも通じるところがあって、深い。

海外の方からの投稿も多かったようだが、それはすべて日本語になっている。「裁き手」と呼ばれる選者が多少の補正修正を加えているらしく、あまり違和感はない。

山梨の小学生たちや慶應義塾女子高校の取り組みも紹介された。素敵な先生たちがいらっしゃるものだと思いながら、ここまで仕上げるには相当なご苦労があっただろうとも思う。

この「宇宙連詩」から歌までできているのだそうだ。
しかも、平原綾香さんが歌い、財津和夫さんが作曲だという。
「山梨県が誇る詩人」といって、覚和歌子氏を「裁き手」にお願いした山梨県のご担当者の読みは、その読みを超えて、たぶんJAXA殿の思惑を超えて、どんどん進んでいっているらしい。

平原綾香さんのビデオメッセージもあり、歌も聞かせていただいた。
「一人では生きていけない」「愛さずにはいられない」というのがサビの部分なのだそうだ。
ヒットするかどうかはよくわからないが、「これで紅白へ」という意気込みらしい。

「星つむぎの歌」

それから、谷川俊太郎氏と覚和歌子氏の対談。
漫才のごとくにおもしろくて、爆笑。

谷川氏:連詩のご経験があると、さきほどおっしゃられておられましたけど。
覚氏:そこはあまり深くつっこまないでください。
谷川氏:詩に曲をつけられると、どうして、こんなにしてくれたかと思うこともあるんですよ。どれとはいいませんけどね。
覚氏:はい、どれとは聞きません。

覚氏:でも、どうして、宇宙連詩なんでしょうね。だいたい、四字熟語って、硬いんですよね。

谷川氏:宇宙ステーションにおいてある間はいいですけどね、これが宇宙空間を漂っていって、誰かが読むとしたらねえ。誰が読むんでしょうね。宇宙人?
覚氏: 私、今、谷川さんにソックリな宇宙人が読んでいるのを想像してしまいました。宇宙人に似ているっていわれません?

(会場、笑い)

谷川氏:私は日本語が宇宙人に伝わると思っているんですよ。いえね、波動としてね。
最初の詩集「20億光年の孤独」では、火星語を書きました。ネリリ・キルル・ハララ、ですね。
そのあと、火星人がいないとわかって、がっかりしました。

(注:発言内容については、録音を禁じられていたため、正確ではありません。違っていたら、ごめんなさいです。)


なんでも、この宇宙連詩は、アフリカのウガンダの中学校へ行って展開することになっており、来年の世界天文年にも公式にとりあげられるそうだ。

ひとつだけ、とても残念だったのは、こんな豪華メンバーですばらしいシンポジウムで、たぶんかなりお金もかかっているだろうに、ホールの半分くらいしかうまっていなかったこと。こんなことなら、もっと宣伝してさしあげればよかったのかもしれない。

しかし、そういう小さいことは気にせず、「つながりを作る」活動をされている関係者の皆様は、のびのびとやっていっていただけるといいと思う。

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Comments

コメントありがとうございます。
本当にそうですね。

Posted by: Rei Kawashima | 2008.03.13 at 10:05 PM

もっと人が集まるとよかったですね。

Posted by: Hiroshi Akatsuka | 2008.03.12 at 06:05 AM

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