ラストボイス

HITSAT のラストボイス。
本日13時13分に、北海道工業大学の地上管制局でCW受信。
HITSATの声はこちらで聞ける。やや弱々しいような気もするけれど、なかなかいい声。
14時40分のパスでは、本家の管制局では受信できなかった模様だが、アマチュア無線家の方は一部を受信したらしい。いつもながら、アマチュア無線家の皆様の実力と根性には脱帽。
好きでやる人たち、意気に感じてやってやろうという人たちの力を結集できると、相当にすごいことができると思う。
UNISECの学生さんたちは、誰に強制されているのでもなく、手伝う大人たちも誰に命令されているのでもなく、喜んでやっている(ように見える)。
喜びがなくなるほどに疲れたときは、休むといい。
喜びを感じられなくなったら、やめてみるといい。
やめてみると、自分にとっての意味がおぼろげにわかってくる。
日本初の大学衛星(東大XI-IV、東工大Cute-1)が打ちあがったのが2003年6月30日。
もうじき5年。投入軌道がよかったせいもあって、いまだに元気。
当時の関係者たちは、すでに、あちこちでプロとして活躍中。
みなさん、会うたびに立派になって、いつも嬉しい驚きをくださる。
卒業生の活躍のおかげで、大学の宇宙プロジェクトはけっこういいかもしれないという評判ができつつある。
5年の間に、7基の大学衛星が軌道投入に成功している。
そして、これから、もっといろいろなプロジェクトが立ち上がろうとしている。
宇宙基本法が制定されて、新しい宇宙大臣(正式名ではないが)も誕生した。
日本の宇宙開発もこれから大きく変わっていくのかもしれない。
本質的な価値を持つものは、語らずとも価値がある。
言葉でデコレーションしなくても、価値があるものは、それ自体で光る。
そして、何事でも、誰でも、何でも、「ラストボイス」のときはやってくる。
衛星は、物理的存在としては、なくなったら新しいのを打ち上げればいいと思われるかもしれないが、自分が全身全霊をかけて関わった衛星は特別な存在。その人にとっては、ずっととっておきたい永久欠番として記憶に残るのではないだろうか。それは、中途半端に関わった人や、外から見ていた人には、たぶん決してわからない気持ちだろうと思う。
HITSATのラストボイス。
最後の声を聞くと、何かを感じ取れるかもしれない。
ぜひ、聞いてみてほしい。
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