人生を素敵にする言葉
人生をダメにする言葉と、人生を素敵にする言葉がある。
何が違うかというと、自分の意思とか工夫とか努力とか魂が入る余地があるかどうか、というところではないかなと思う。
たとえば、以下の言葉。いずれも、聞いた瞬間にがっくりするし、言った瞬間にワクワクした気持ちが消えていくのを感じる。
「予算を消化する」
「粛々と」
「ご教示ください」
「予算を消化する」というのは、税金にぶらさがっているところはほとんどが使う言葉なのだけれど、ブラックホールのにおいがプンプンとする。
つまり、一度そこに入った予算(つまりは税金だ)は、何にもならず、誰のためにもならずに、ただ消えていく。むろん、誰かが何かを購入したりするわけだが、「消化する」だけのことで、「生産する」とか「感謝する」とかそういったニュアンスが感じられない。年度末の予算消化のための各種行事(道路工事とか)と大量購入(大急ぎで買うので、高かったり、不要だったりする)が、ブラックホールの内部では行われるが、ブラックホールなので、光さえ吸収してしまうので、外には決して見えない。
「粛々と」といわれると、価値があろうがなかろうが、善であろうが悪であろうが、決まったことをただやっていくのだというあきらめ感が漂う。「あきらめオーラ」を放つ言葉は、有害である。それを言われた瞬間に、建設的な提案をしようとか、改善しようという気は失せる。
「自分もあきらめてるんだから、あなたもあきらめなさい」「みんなであきらめて、目をつぶってやっていきましょう」という言外のニュアンスを感じるので、やる気がなくなるのである。
そして、「ご教示ください」は、相手に預けてしまっている。自分は何も考えずに、相手の意向のみを聞く態度。私も、相手によってはこれを使う。そうでないとよけいに無駄な時間とエネルギーがかかることを経験則として持ってしまった不幸な過去がある。しかし、使いながら、脳がチュンチュンに縮んでいる音が聞こえるような気がする。
さて、では人生を素敵にするには、どう言えばよいだろう。
「予算を消化する」
→「予算を大切に使う」
「粛々と」
→「工夫して」「より効果的に」
「ご教示願いたい」
→「いっしょにお考えいただきたい」
素敵な言葉には、「自分」や「相手」や「他の人」が入る余地がある。そこには創造力や想像力が活躍する場がある。
年度末も近づいている。
予算を大切につかって、
いろいろ工夫してより効果的に、
いっしょに考えて、
ワクワクするような成果があちこちで作られていくといいなー。。。
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Comments
そうですねー。
でも、言葉は言葉でしかないのも確かです。マイナス言葉を言われても、前向き言葉で返せる技を身につけたいですね。
Posted by: Rei | 2009.01.31 10:05 PM
言葉には、その裏にある心が写し出されていて、
ほんとうに怖いですね。
Posted by: 赤塚 洋 | 2009.01.30 05:43 AM