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ヘブン・アーティスト

お天気がすばらしくよかった日曜日。

東京藝術大学の奏楽堂。
パイプオルガンやチェンバロのミニコンサートが日曜日にはある。
精神的に疲れたときには、やはり音楽に限ると思い、出かけた。
演奏者は芸大の学生さん。入館料だけで楽しめるとあって、けっこうな人気がある。

さすがにお上手。
フジコ・ヘミングさんとまではいかなくとも、もう少し人生経験を積めば、すばらしい演奏家になられるのではないかと思いつつ、日ごろの疲れのせいか、心地よい音楽のせいか、ややうとうととしてしまい、演奏家の方にはたいそう失礼なことをしてしまった。ごめんなさいである。

その後、風邪をひいたという母の見舞いのため、上野駅へ向かう。途中、上野公園を散歩。
そろそろ早咲きの桜が咲いていて、春がそこまできている感じ。こういう日は、歩くのが楽しくてたまらない。

ちょうど上野公園の真ん中あたりにさしかかったときである。
うん?妙なる音楽が、、、、。
ふりかえると、ひとだかり。ストリートミュージシャンである。

なにやらノボリがひらひらとしていて、「ヘブンアーティスト 東京都」と書いてある。
ちゃんと東京都に選抜されて、アーティストとして登録している方らしい。

ギター一本にアンプをつなげてひいている背の高い方がかもし出す音楽は、確かに「ヘブンアーティスト」の名に恥じないもので、思わず立ち止まって、人の輪に入ってしまった。

細い長い指がギターの弦を魔法のように操っていく。
ギターだけなのに、パワフル。それでいて、心にしみる何かがある。

不覚にも涙が出そうになる。なんでしょう、これ、という感じ。

そして、よく見ると、この演奏者の方は、たいそう美しい。
男性だが、「美しい」という言葉がよく似合う。

ダニエル・コフリン(Daniel Coughlin)さんとおっしゃるらしい。

一曲ごとにチューニングをする。
私はチューニングしている音が好きなので、これもいい。

最後の曲が「戦場のメリークリスマス」。
ギターで聞いたのは初めて。

思わず、CD(1000円)を購入。こんな音楽を聞かせていただいて、ただで帰るのは申し訳ない気もしたし、もう一度聞きたいような気もしたから。

なんだか思わぬところで、素敵な拾いものをしたような気分。

この方がメジャーになられたとき、彼の演奏を上野公園で聞いた方々は、自分がどれほど幸運だったか、感謝することだろう。


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Comments

本当ですねー。。。同感です!

Posted by: Rei | 2009.03.24 at 10:21 PM

私も、こんなふうにギターを弾けたらいいのにと思います。

Posted by: 赤塚 洋 | 2009.03.17 at 08:22 PM

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