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虹!

世にも美しい虹を見た。
こんなにもくっきりとまぶしい虹があるのかと思うような虹だった。

写真は、柏の空。

「雨降って、地固まる」のもいいが、「雨降って、虹が出る」のも素敵。

虹は長続きしないけれど、こんなにくっきりとした虹をみたら、その光はずっと心の中に残る。
すべては消えゆき、変わっていくけれど、美しいものが心に残っていくように意識すれば、「心の美術館」ができる。そうして、いつでも美しい瞬間を思い出すことができる。

自然が作り出す芸術に、ただただ驚嘆するばかり。。。。
美しい世界に住んでいることに、あらためて感謝。

心の美術館のコレクションをどんどん増やすような生き方がいい、と思う。

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宇宙活動法

宇宙基本法ができたのを受けて、今度は「宇宙活動法」というのが制定される。

私は、UNISECの事務局長という立場で、その内容を話し合うワーキンググループに入れていただいており、関係者以外をシャットアウトした会合に参加させていただいている。ここには、ワーキンググループのメンバー(どうやって決まったのかはよく知らない)のほか、各省庁関係者がオブザーバーとして参加しておられる。

21世紀の初めに立ち上げたころには胡散臭い目で見られていた「学生の宇宙活動を支援・促進するNPO」も、いまや、霞が関で意見を聞いていただけるようになったのは、やはり喜ばしいことといってよいだろう。学生さんや先生たちの継続的な努力が、結果としてUNISECの相対的な立場を高めてきたのだと思う。

このWGで話された内容は口外しないということになっているので、何も言えないのだが、自分の意見を言うのは問題ないと思うので、少しずつまとめておきたい。

今日は「国際競争力」の話を少し。

宇宙基本法では、「民間事業者による宇宙開発を促進する」ことが重要視されており、それを受けた活動法でも、もちろん、それをふまえた議論がなされている。

民間事業者による宇宙開発を促進するには、やはり国際競争力が必要である。
国際競争力は、製品の使い勝手や性能がもちろん重要なのだが、それだけではない。

たとえば、人工衛星に不可欠な周波数の国際調整という仕事があり、これは総務省さんでやって頂いている。熱心にやってくださるので、いつも感謝しているのだけれど、たいへん残念ながら、日本政府による宇宙開発のバックアップは極めて脆弱にならざるをえない仕組みがある。役所では、「人材育成」はもっぱらジェネラリストを作ることに焦点があてられているようで、スペシャリストは育ちにくいようなのである。

「周波数の国際調整」担当者は、日本以外の国ではこの道10年、20年というプロであることが多いのに比べ、日本では、優秀で意欲のある人材がいたとしても、2、3年で異動になってしまう。人に仕事がついているのでなく、「ポジション」に仕事がついているからである。

むろん、優秀な日本の官僚の方々(これは皮肉などではなくて、本当に彼らは優秀で、しかも恐ろしくよく働く)は、そんな中でもちゃんとポジションをこなして、それなりの成果をあげられるのだが、国際会議の場、国際調整の場では、「カオ」がきくということが重要なのであり、「カオ」はポジションでも国でもなく、やはり「個人」のものなのである。

そういった国際調整の場で押したり引いたりしながら、国益を守っていけるプロの人材を、日本という国の仕組みではなかなか育てられない。そこが問題なのだと思うのだが、それは「宇宙活動法」の範疇ではおさまりきれない問題らしくて、いかんともしがたい。

人材育成は、別に教育機関だけがやればよいのでなく、役所でも企業でも、また個人としても大変重要なことである。必要な人材がわかっているのに、育てて確保する仕組みがないというのは大変残念なことである。

性悪説に基づく日本の役所の仕組みは、「癒着して悪事をはたらく」ことはできないようになっており、引継ぎもちゃんとなされるので、アベレージの仕事はちゃんとこなせるようにはなっているのだけれど、国際調整のような熟練のプロを育てるにはあまり向かないようである。

そのことが、日本の「国力」にとって、どういう意味を持っているのか。「国際競争力」にどんな影響を与えているのか。たぶん、これは氷山の一角で、さまざまな分野でそういうことは起こっているのだろうと思う。

霞ヶ関には優秀な人材が多いだけに、残念なことである。

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銀座のミツバチ

銀座でハチミツがとれる。つまり、ミツバチが飼われている。
銀座ミツバチプロジェクト」というのがあって、銀座3丁目にある紙パルプ会館屋上にミツバチの巣箱をおいて、飼育している。毎日、ハチミツがとれているのだそうだ。そして、ミツバチ君のおかげで、銀座界隈の木は、たくさん実がなるようになったのだそうだ。

ファームエイド銀座2009というイベントにお誘いいただき、出かけたところ、屋上ミツバチの見学会があった。巣箱に指を突っ込んで、蜜をなめるという素敵な経験をさせていただいた。フレッシュな蜜は、とても甘くておいしかった。それに、ミツバチ君たちはなんだかとってもかわいかった。。。

少し前に、ミツバチが大量死しているという話を聞いた。それは、クロチアニジンとかいう殺虫剤のせいなのだそうだ。人には大丈夫だが、虫には大丈夫ではなかったらしい。

ミツバチは3キロくらいの範囲内の花を探して飛び回る。銀座周辺にはその殺虫剤を使うような農地がなかったので、銀座のミツバチはその殺虫剤の被害にはあわなかったのだそうだが、街路樹にその薬を使うような計画もあるそうで、そうすると銀座のミツバチ君も大ピンチになってしまう。

知らない世界に行くと、日ごろふれているエネルギーとはぜんぜん違うエネルギーにふれられる。業界用語が普通に使われるのは、どこの世界も同じで、用語がまずわからないので、理解しにくいことがたくさんあった。ゲンゲン、ゲンゲンという言葉が飛び交い、何のことかと思ったら、減農薬減化学肥料のことなのだそうだ。

農と食というテーマなので、おいしいもの屋さんもたくさん出ていて、お昼や休み時間には、いろいろ楽しませていただけた。農水省の官僚の方々も多数参加されていた。「聞いてやるから霞ヶ関に来なさい」という態度でないところはよいが、複雑な利害関係がありそうにも見える農業行政で、何をどこまで変えられるのかは不明。とりあえず、銀座のミツバチ君が今後どうなるか、見守っておこう。

帰り際に、銀座のミツバチ君が作ったという蜂蜜をおみやげにいただいた。楽しみにいただこう。見学中になめさせていただいた「ソメイヨシノ」の蜂蜜はたいそうすっきりとしておいしかった。


わからないなりに、いくつか学んだこと:

●世界のありの総重量と人間の総重量は同じくらい。しかし、ありは環境破壊はしていない。人間は自然法則を破り、環境を破壊している、のだそうだ。

●「沈黙の春」という本があるが、日本の田んぼはずっと前から「沈黙の田んぼ」なのだそうだ。しかし、かえるやら鳥やらがたくさんいる田んぼを作る工夫をしている方々もたくさんおられる、らしい。

●「自分のための食の安全」というところからの視点で農を考えるのは危ない、らしい。人間の「ワタシ」の視点だけでなく、虫の視点とか、鳥の視点なども必要なのだそうだ。人間のために農薬を減らせるように使ったものが、虫を殺し、その虫を食べる鳥が減る、というようなことなのだろうか。

銀座のミツバチ君たちが、いつまでも元気に飛び回れますように。

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