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見よ、聞け、そして言おう

「見ざる、聞かざる、言わざる」は、生きるための知恵。

見てしまったり、聞いてしまったら、言わないでいることは難しい。
言ってしまえば、何かに巻き込まれる。ものいえば唇寒し、ということが世の中には多い。言わないでいるのが一番で、言いたいことが出てくるようなことからは目をそむけ、耳をふさぐのがよい、という生き方は決して非難されるべきではないし、実際悪くない。

けれど、死んだ魚のような生き方を自分がしたいかどうか、ということは別問題。

憤るのは「息が通ること」。つまり、解放されるということだ。
見たり聞いたりして、憤りを感じることが多い人は、たぶん、解放に向かっている。解放は快方にも通じる。
憤るのは自然の感情であり、おさえるべきではないし、完全におさえこむことはできない。

そのときに重要なのは、何に対して自分は憤っているのかをクリアにすることだ。
憤っている対象は、実は自分であることも多い。
結局のところ、憤ることが起こった原因に、自分の意思決定は何らかの形で関係している。そうすると、憤る対象は自分になってしまう。憤れば憤るほど苦しくなる。その落とし穴からはいだすには修練が要る。

客観的な事実を羅列していったときに、ネガティブな感情が出てくることがある。そのときに、感情をごまかすと、「息が通る」チャンスを失う。そればかりか、状況を改善するヒントを得るチャンスも失ってしまう。

憤るのは重要なことだ。
憤りは飛び出すためのエネルギーをくれる。単なる怒りとは少し違う。
短いスパンでは痛い思いをするかもしれないけれど、長期的にはきっとよい結果につながる。

ごまかさず、しっかり目をあけて見て、人のいうことに耳を傾けよう。
そして、痛快なほどに憤り、自分の中にしっかり息を通して、借り物でない自分の声でものを言おう。

見よ、聞け、そして言おう。


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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

それが人間にとって自然な生き方だったはずだと思います。

Posted by: 赤塚 洋 | 2010.03.03 at 05:45 AM

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