母の智恵
よかれと思ってしたことが裏目に出てしまったり、一生懸命やったつもりなのに、どなたかの気分を害してしまうことがある。よくあるわけではないが、たまにある。
そういうとき、けっこう落ち込むわけであるが、どうやってそこからはいあがるか。
母に電話をして、そういったことをぐずぐずと話していたら、明快な答えが返ってきた。
「そんなの、いつまでもひきずってたってしかたないでしょ。さっぱり忘れて、前へ行くのよ、前へ」
「忘れるって、どうやって忘れるの?」
「次のことをするのよ。忘れようと思うとそこにとらわれるから、忘れようとしないの。山積していることがあるでしょ。それにどんどん手をつけていけばいいのよ。前へ行けば、自然にアタマから消えてしまうから」
ふーむ。なるほど。
前へ、ね。
こういう智恵を愛を持って言ってくれる人がいてくれるのは、たいへんありがたい。
けれど、彼女といられるのも、たぶんそんなに長くはない。
いつまでも同じ状態でいることはないのだし、いつか別れはやってくる。
誰とも実はそんなに長くは、いっしょにはいられないのだ。
だからこそ、変なところでひっかかっていないで、前へ進むことが大切なのかもしれない。
一瞬一瞬を大切に、そしてどの一瞬にもとらわれず、いつも前へ進もう。
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Comments
エコ松さま
ありがとうございます。母に伝えておきますね。(きっと喜びます)
Posted by: Rei | 2010.04.07 10:31 PM
素敵っ!
レイさんのお母様。
Posted by: エコ松 | 2010.04.01 12:22 PM