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いつか、誰かのために

いつか、誰かのために

たくさんの痛い想いに耐えたこと、
つらい経験を乗り切ったこと、
死ぬほどがんばったこと、
みんな、いつか、きっと誰かのためになる。

今はそれが誰のためなのかはわからないかもしれないけれど、
やったことは、この時空の中でちゃんと保存されて、
いつか、誰かのためになる。

だから、今はつらくても、
何も見返りがないように思えても、
失敗に終わってしまったとしても、
ひどい目にあっているように思えても、
ちゃんと、善いことはどこかで記憶されて、
いつか、誰かのためになる。

だから、善い気持ちを忘れないで。
あなたの中にある、光を見失わないで。

胸を突き刺す鋭い痛みも、
腹の中で何かがずしんと落ちるような鈍い痛みも、
いまそこで痛みに耐えているというそのことで、
耐える強さという記憶となって残っていく。

痛みがひいたときのひとときの平安、
誰かがちゃんと見てくれていたと思えたときの喜び、
長い苦労のあとに報われたときの涙、
そんなことすべてが、いつか、誰かのためになる。

だから、善く生きることをあきらめないで。
あなたの中にある、光の源にふたをしないで。
誰に頼らずとも、そこにあなたの、あなただけの力の源があるのだから。

あなたがいま耐えていることが
これから生まれてくる命のすべてに強さを与え、
あなたがいましている善きことが
世界中の命に善き力を与えることを忘れないで。

今、光が見えないような気がしても、大丈夫。
たまたま、今、雲がかかっているだけだから。

そうして、今のあなたの耐える力、
善きことをする力は、
みんな、かつてそうしてきた命からいただいたもの。

かつて誰かがしたことが、今のあなたの力になるように、
今あなたがしていることが、いつか誰かの力になる。

いつか、どこかで、誰かが、あなたがしたことから力をもらう。
それは、耐えがたい痛みに耐え、
つらきことを乗り越え、
善きことを成し遂げていく力となる。

そうして、それは、また遥かな未来のどこかで
また別の誰かのために、光となり、力となる。

いつか、誰かのために。
そう、あなたが望もうと望むまいと、
あなたの努力は、きっと、いつか誰かのためになる。

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