極上の鮎料理

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根津くらぶの「 富山県庄川の鮎を食す会」 に参加。
前回の「鴨料理」に味をしめ、今回も参加。当日申し込みでどうなるかと思ったが、滑り込みセーフ。
テーブルの真ん中にしつらえられた大きな鉢で泳いでいるのは、鮎ではなくて金魚。これは食用にあらず。

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前回、鴨を背負ってこられた富山の「清水亭」の松原隆一シェフ。
今回は「鮎300尾」をお持ちくださった由。
庄川という川は急流なので、こぶりで身がひきしまったおいしい鮎がとれるそうだ。

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お料理を運んでくださるのは、お花の柳澤先生。瞳生式いけばなの家元(創始者というべきか)。本日の花は明るい黄色。

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さて、一品目。
どじょうのから揚げには、山椒と塩がかかっている。違和感なくいただける。
それから、透明のスプーンにいれられてきたのは、鮎のお刺身。「背越」という料理法。薄く切ってあらいにしたもの。少し骨を感じるけれど、その骨もやわらかく、その感触は悪くない。じゅんさいが添えてあって、目にも涼やか。
しいたけときゅうりのごまあえも、やさしい味で、鮎をひきたてる。
それに枝豆がちょこんと添えられている。

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お造りは夏マグロと白海老の昆布じめ。
何のお魚かと思ったら、実は海老。美味。予想外のおいしさ。
マグロはもちろん、予想どおりにとてもおいしい。期待を裏切らない魚だ。

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そしていよいよ、鮎の塩焼き。
これ、これ、これを食べにきたのだと思いつつ、頭からかじる。
塩加減も絶妙。
そして、蓼酢(たです)がまたよく合うのである。
「たで食う虫も好き好き」ということわざで使われる「たで」であるが、千鳥酢とあわせて薄口しょうゆをほんの少したらした、という蓼酢になると、すばらしい味になる。

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それから、茄子と白だつ(芋の葉柄)の上品な煮物。
それにみょうがをさっと煮たものがのって、さらにさやえんどうが緑を添える。
鮎の味わいをより生かすような柔らかな味と歯ざわりが嬉しい。

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鮎はもう終わりかと思ったところに、揚げた鮎が出てきた。
これも、ナイスサプライズ。
もう少し食べたいと思っているところに出してくださる心遣い。
添えてあるさつまいもの揚げ物がまたいい味。

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締めは氷見うどんのぶっかけ。
冷たくて、つるつるとのど越しがよくて、なんともいえないおいしさ。

最後に白玉あずき。
残念ながら、写真を撮り忘れた。
上品な甘さの粒餡とつるつるの白玉。

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厨房での一枚。
イキのいい料理は、イキのいい人たちが作る。
緊張の中にも笑顔がある。
和やかな中にもピンと張った何かがある。

腕のいい料理人が真剣に作った料理をいただくのは、贅沢なこと、このうえない。
ひとつの料理に、どれほどの手がかけられているのか、料理教室を通してほんの少し知っているのでなお更だ。けれど、こういう贅沢は、もったいないとは思わない。

魂だって、ときどきは栄養補給が必要だろう。
いろんな栄養補給の方法があるけれど、おいしいものを食べさせて(自分の魂を)感動させてあげるのが、私は好き。

同好の士は多いとみえて、今回も満員御礼。

こんな鮎を育ててくださった富山の自然に感謝。
選んで運んでくださった富山のシェフに感謝。

魂が喜ぶと、自然に感謝の念が出てくる。
「自然に」というのがきっととても大事なこと。

ありがとうございました。


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歩く幸せ

アクセルスペースが柏に移転して数週間。
東京から柏に通うのはどんなものかと思っていたが、あにはからんや、実に快適。
(自費で通うとしたら、つくばエクスプレスが高いので、お財布的には快適ではないと思うが)

逆方向なので、まず間違いなく座れる。つくばエクスプレスはできたばかりなので、駅も新しいし、電車もきれい。そして、柏の葉キャンパス駅でおりてから、東葛テクノプラザまでの道がまた素敵なのだ。広々とした歩道は並木道になっていて、緑を楽しみながら歩ける。交通量もあまり多くないので、排気ガスもそれほど吸わなくてすむ。

バスもあるのだが、毎朝、毎夕、ここを歩くのが無上の楽しみになった。
朝、うぐいすの声を聞きながら、25分の道のりを歩く。着くころには、フレッシュな気分になっていて、心地よく仕事を始められる。そして、帰り、木々のにおいを楽しみながら、風にあたりながら歩くのも最高だ。

悩んでいるときは歩くのがいいとか、落ち込んでいるときは歩くのがいいというのを何かで読んだことがあるけれど、まさしくそのとおり。歩いているうちに、いろいろなことがクリアに見えてきたり、ふとよいアイディアが浮かんだりする。

歩くのは、まったくお金もかからず、設備もいらない。
自分のペースで、そのときの状況にあわせて、歩く。

歩く幸せ、歩ける幸せをかみしめつつ。


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鳥人間コンテスト

「鳥人間コンテスト」が、テレビ局の予算の都合で今年は中止。
来年は実施予定らしいが、とにかく今年の中止は決定らしい。

コンテストが中止になっても、機体を作って飛ばしたい人たちはいる。そういう方々にとっては、コンテストが中止になったからという理由で、自分たちが飛ばないということにはならない。学生さんの場合は、今年でなければできない、という方々もいらっしゃる。

「なんとか飛ばせてやりたい」という親心と熱意にあふれた先生たちがたずねてこられた。テレビ番組になっていなくても、衛星やロケットを飛ばしているように見えるNPOであるUNISECから、何かヒントを得られるのではないかと思われたらしい。

「作って、飛ばして、動かす」ことをやらなければ、工学教育として完遂しないのは、この世界でも同様。作っただけでは、それがちゃんと機能するかどうかはわからない。

ほとんどの大学では、これは学生さんたちのサークルのようなところでやっていて、お金も彼らやOBが工面するケースが多いのだそうだが、嬉々としてやっているというところがいい。

今年は、もしやるとすると、場作りも自分たちでやらないといけない。
何十キロメートルも飛ばすには、それなりの場所が必要で、たとえば海だったら、その期間はそこを通る船や漁師さんに迷惑がかからないようにしないといけない。鳥人間が着水した後、船で迎えにいかないといけないので、その船やダイバーの手配も必要だ。

テレビ局という大資本がバックにあってやっているときは、そういったことはテレビ局がやってくれていた。そのバックがなくなったら、やめるしかないのか。あるいは、自分たちでできるのだろうか。

機体は着々と完成に向かっているそうだ。
学生さんたちも、やる気満々なのだそうだ。

「今」しかできないことは、確かに世の中にはある。
チャンスは、いつも、まわりにあって、それをチャンスと認識できるかどうかで、未来がかわってくる。
ピンチはチャンス。これを機会に、バラエティ番組としての「鳥人間」から、工学教育としての「鳥人間」を目指すのも悪くないのではないだろうか。

どこで飛ばせるのか、それには何が必要なのか、どんな手があるのかわからないけれど、何とか、今年も「鳥人間」たちが元気に空を舞えるように祈りたい。


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さあ、才能に目覚めよう

自分の殻がコロンととれるような本があった。たまたま殻がとれる時期(つまりは、古い自我と思っていたものが破壊される時期)だったのかもしれない。

「さあ、才能に目覚めよう」
(マーカス・バッキンガム、ドナルド・クリフトン著、日本経済新聞社)という本で、この本を購入すると、ネットで「強み分析」(35分間で200問くらいに答える)へのアクセス権をもらえる。
(本を買わないと、できないようになっているようで、なかなか賢い販売戦略)

この本で何がよいかというと、
「弱みを克服することでは最高のパフォーマンスはできない」
「強みを生かせば、最高のパフォーマンスが楽にできる」
「人は変わらない」
ということを徹頭徹尾言い切っていること。

人は努力で変われるのだ、というのは幻想だということをここまではっきり言ってくれると、気持ちがよいし、実にさっぱりとする。

そして、「才能」は、「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」なのだそうだ。

たとえば、自分より幼い子供たちと遊んであげるのが好きな人と、年長者といっしょにいるのが好きな人では、その「才能」が違っている。その才能が喜ぶような場所に身をおくべし、ということである。幼い子と遊んであげるのが才能なのに、気難しい人たちの顔色をみてばかりいないといけない職場にいたら、その人のパフォーマンスはあまりすぐれたものにはならないだろう。そして、とても大変な思いをして、時には病気になるかもしれない。

この分析をやってみて、いろいろと心が軽くなることもあり、発見することもあり、驚いたこともあった。
自分は、これまでどれほど「がんばって、無理して、努力して」、自分にはむいていないことを一生懸命やってきたのかということがわかるのは、ある種の癒しである。

自分に向いていることは、「苦労なくできる、やっていて楽しい、時間を忘れるくらい」なのだそうだ。

これからは、自分の才能を生かす方向で軽やかに生きていこう。
そして、他の人にもそうしてほしい。
そうすれば、「あー、自分の力が生かされている、発揮できている、嬉しい」と思って生きる幸せな人が増えていく。

自分が幸せで、まわりも幸せだったら、そんな素敵なことはない。

さあ、自分の本当の才能に目覚めよう!

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I DREAMED A DREAM

世界で多くの人が感動した歌声を聴いてみた。

Susan Boyle(スーザン・ボイル)さんの「I Dreamed a Dream」。

うーむ。
これはすごい。確かにすごい。

歌う前と後の審査員や聴衆の反応があまりにも違っているのが滑稽でもありリアルでもある。
歌唱力がすばらしいのはもちろんなのだが、そういうことを超えた何かすごいものが伝わってくる。

この人の生きてきた命そのもの、この人の魂が歌になっている、といったらよいだろうか。

コメントに、「涙が出た」というのがたくさんあるが、確かにそのとおり。
何度も聴いたというコメントも多いが、私も何度も聴いてしまった。そして、そのたびにちゃんと涙が出る。

選曲もよかった。
独身で「キスもされたことない」という求職中の彼女が歌う、悲しい歌詞は妙に心に届いてしまうのである。

I had a dream my life would be
So different from this hell I'm living
So different now from what it seems
Now life has killed The dream I dreamed.

描いていた人生とはまったく違う、地獄のような人生。惨めな姿。

直訳すると、「人生は私の夢を殺してしまった」。
なんという歌詞だろう。

この人の力で、世界中がこのテレビ番組を知った。そうでなければ知ることもなかった人たちの顔を見、聴いたことのなかった曲を聴いた。

You Tubeの力、ネットの力をまざまざと見せつけられたような気もする。

そして、スーザンが「なりたい歌手」として名前をあげたElaine Paige(エレイン・ペイジ)さんが歌っている同じ曲をYou Tube で見て、「えっ?」と思った。同じ感想を持った人のなんと多いことか。

スーザンの歌のほうが、ずっと自然で心に届くのである。
エレイン・ペイジの歌は、上手なのだろうけれど、「ニセモノ」に聴こえる。聴いて感動するということはない。演技している歌、とでもいったらいいだろうか。

自分の歌、自分に合った歌を歌うのが一番だと実感。
スーザンは、「夢破れた惨めな自分」を歌いつつ、とても幸せそうに見えた。
エレインは、「夢破れた惨めな自分」を、つらそうな顔を作りながら歌っているように見えた。

「夢」は、人生のどこかで持った妄想である。
誰かに吹き込まれたかもしれないし、勘違いしたのかもしれない。
それが破れたとして、なにほどのことがあろうか。
また別の「夢」を持てばいいだけのこと。

大事なのは、本当の自分でいること。
自然体でいられること。

スーザンの歌声を生で聴いてみたい。
あの楽しいおしゃべりも。。。。

楽しみがまたひとつ増えた。

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難波菊次郎さんのこと

とても悲しいニュースを受け取った。

難波菊次郎さんご逝去。

アースウォッチというNGOを日本で立ち上げ、30年にわたって根付かせてきた実績とか、ビジネスでの成功とか、いろんなことはさておいて、本当に素敵な方だった。お話ししているだけで、こちらの「品性」があがったような錯覚を覚える、謙虚で礼儀正しくて、おしゃれでセンスがよくて、とても頭の切れる方だった。

福島の別荘にお招きいただいたときの、「家庭内温泉」でのびのびした夢のような時間。
早起きしてバードウォッチングに連れていっていただいたことなど、思い出す瞬間がいずれも輝いている。

そんな方とお知り合いになれて、ごいっしょに楽しい時間を過ごせたことが夢のようだ。


あまりにも突然のことで考えがまとまらないので、とりあえず、ご著書のご紹介。
ちゃんと読んでから、著者サインをいただこうと思っていた矢先のことだった。

本当に残念だ。

悲しい日は、ゆっくりお風呂につかって、眠ろう。

合掌。。。。



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超小型衛星メッカ構想

経団連が出している「会報宇宙」に、拙文を載せていただけることになった。

新しい宇宙の法律ができて、新しい宇宙開発が始まるので、特別号なのだそうだ。

その本を入手できない方もたくさんいらっしゃると思うので、ここにアップロードしておく。

超小型衛星メッカ構想


「超小型衛星」という、これまでになかった小さな衛星が、
従来とは違う「手の届く宇宙開発」を可能にしている。
すでに11基の大学衛星が軌道投入に成功した。
その原動力となっているのは、大学や高専の学生という若い力。

民間の気象会社が自前の衛星を持とうとしている。その衛星を
作っているのは、ほんの数年前まで学生だったエンジニアたちの
ベンチャー会社。学生時代に超小型衛星を作った経験を、もっと
社会のために役立てたいと考えて、ベンチャーを作った。

宇宙は「夢」ではなくて、「現実」。
そして、その現実を作っているのは、普通の若者たち。

夢をみるのでなく、現実を作る。
現実を作ることによってのみ、新しい世界は開ける。
ほしいものは、誰かがくれるのでなく、魔法のように出てくるのではない。
自分で工夫して、ほしいものを作りだし、それを分かち合う。

かつて、日本はそういう国ではなかったか。
いったい、いつから、楽をして金をもうければいいというふうになったのか。
嘘をついてもごまかしても、自分さえよければいいというふうになったのか。

自分の足で立ち、自分の頭で考え、自分の手で未来を創る。
宇宙に行くモノたちを作るリアルな宇宙プロジェクトは、そんな若者たちを育てている。

UNISECは、そんな若者たちを応援し、ともに学び成長するNPOである。

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私はガス室の「特殊任務」をしていた

風邪をひくときは、体が変わるとき、すなわち意識が変わるときであったりすることもある。だから、強烈なショックを受けると、熱を出したりする。

一年で一番よい季節ではないかと思うこの1週間を風邪で寝込んですごしてしまったが、遠因として考えられるのは、この本である。

この本を読むと、たぶん間違いなく、熱が出る。日ごろ、何にも動じない、感じないという鈍い精神生活をすごしていれば、そういうことはないかもしれないが、悲しい映画を見たら涙が出るという普通の生活をしている人であれば、この本を読むと、心の奥のほうで何かが動く。

アウシュヴィッツでのあまりに強烈な体験談が、「体験者の声」として、インタビュー形式で語られる。

あの地獄のような体験をくぐりぬけて、生き抜いた人たちの声は、これが初めてではない。

「夜と霧」のヴィクトール・フランクル氏をはじめとして、いろいろな方がいろいろな立場でその耐え難い痛みを何とか言葉にしている。

しかし、この本は別格である。
それは、著者であるシュロモ・ヴェネツィア氏は、「特殊任務」をしていた側の人間だからである。
ユダヤ人として捕らえられた中で、屈強な体力のありそうな男たちは、特別な任務を与えられた。


(この後は、強烈な内容をそのまま引用したりしているので、読みたい方のみ続きをどうぞ)

Continue reading "私はガス室の「特殊任務」をしていた"

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春雷

4月1日
不思議な一日だった。
エイプリルフールのいたずらかと思うくらいに、たくさん「フール」な連絡があった。

「取材の申し込み」というから、きちんと応対していたら、さにあらず、「お金を払えば取材して雑誌に出してあげる」という話。要するに、「取材の売り込み」だった。OKなら、もう明日かあさってには取材に来るという。

「お金を払わないといけないならけっこうです」といったけれど、ファックスを送りつけてきた。
そして、そのファックス。

  超小型衛生についての取材

衛星を衛生と書いているあたり、これはもうまったくお話しにならないと思い、放置。
「放置する」ことを、これまで私はなるべくしないできた。どんな方にでも、きちんとお返事をして、何かしら感謝できるところを探して、心穏やかにいられるようにと気を配ってきた。それは決して悪くないと思っている。

しかし、こちらの時間がどんどんとられる。
これからは、「放置」という選択肢も検討しよう。
どうしても必要であれば、「放置」されたほうからもう一度連絡があるだろう。
(ちなみに、ファックスの送信元から再度の連絡はなかった)

その後、有意義なミーティング。
このミーティングは、将来にけっこうなインパクトがあるかもしれない。

夜、春の嵐。
けっこうな雨。この季節の雨はまだ冷たい。
雷は、かなりの長時間なり続け、稲妻が光り続けた。

その間、私は、墨をすり、筆をとっていた。
月に一度の書道教室。
白い半紙を前にきちんとすわって字を書くひとときは、心落ち着く楽しい時間。

先生のお知り合いの方が、以前、犬の散歩で公園にいって、雷に打たれてお亡くなりになった由。
そういえば、そんなニュースを聞いたような気がする。

散歩に出かけて命を失うこともあるのだ。
人はいつどうなるのか、本当にわからない。

いつどうなっても本望といえる生き方ができているかというと、それはかなり怪しい。
まあ、しかし、そういう人はもうちょっとよい生き方ができるようになるまで様子を見ようということで、生かしておいていただけるのではないだろうかと、恐ろしく都合のよい理屈をこねてみたりする。

春雷も、一時のことで、過ぎゆくもの。
すぐに穏やかな空が戻ってくると思えるのは、幸せな証拠。

春雷や 筆を休めて 身も休み 
(自己評:休みたい気持ちが現れた、正直な句ですね。HA!HA!)


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お彼岸

Sakura

3月20日、春分の日。この日はお彼岸。

お墓参りへ行く。
午前中は雨だったが、お昼にはやみ、午後は晴れて暖かくなった。

たくさんの方がきているのに驚く。
雨があがってどっと繰り出した皆さんで、駐車場はみるみる一杯になった。

お墓のお掃除をして、花を飾る。
お線香を焚いて、おまいりする。
することが決まっているのは、ある種の安心感を与えてくれる。

これまで、親戚縁者と離れた核家族だったので知らなかった世界。
家族みんなでおまいりするのが、日本のお彼岸の過ごし方だったのか、、、などと、たいへん遅まきながら学ぶ。

この翌日、母が、学生時代の友達に会うというので、東京駅まで送っていった。八重洲中央口で待ち合わせ。父が亡くなってから、電車に乗るような外出をしなくなっていた母は、昔の友達に会った瞬間に、娘時代に若返って、満面の笑み。こんな顔を見るのは、久しぶり。

すべては絶妙のタイミングで起こる。
いいときに、いい友達が現れてくれる。
学生時代に戻って、笑い転げれば、誰だって元気になる。

それから一人で上野へ。
お天気がよいので、公園の中を歩いて帰ろうと思った次第。
しかし、なぜかふらふらと博物館へ。常設展だけなので安い。

Smile
そこで、運命の人(ではないが)に出会ってしまった。
美しい、静かな、穏やかなお顔。
ずっといっしょにいたいと思うようなお顔。
すいていたので、どなたかにご迷惑をかけることもなく、ずっと見つめていられた。
お顔しかないけれど、もとはお体もあったのだろうか。

最近、いろいろ疲れることが多いし、NOと言わなければいけないこともけっこうあるし、NOと言われることもある。
そういうとき、人並みに繊細な神経はとても疲れるのである。

そんなときに、こういうお顔に出会える私はなんと幸運なのだろう。
すーっと、痛みが消えていくような感覚の揺らぎの中にいるのは至福。

こんな微笑をたたえる人になれたらどんなに素敵だろう。
折にふれ、このお顔を思い出すことにしよう。

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ヘブン・アーティスト

お天気がすばらしくよかった日曜日。

東京藝術大学の奏楽堂。
パイプオルガンやチェンバロのミニコンサートが日曜日にはある。
精神的に疲れたときには、やはり音楽に限ると思い、出かけた。
演奏者は芸大の学生さん。入館料だけで楽しめるとあって、けっこうな人気がある。

さすがにお上手。
フジコ・ヘミングさんとまではいかなくとも、もう少し人生経験を積めば、すばらしい演奏家になられるのではないかと思いつつ、日ごろの疲れのせいか、心地よい音楽のせいか、ややうとうととしてしまい、演奏家の方にはたいそう失礼なことをしてしまった。ごめんなさいである。

その後、風邪をひいたという母の見舞いのため、上野駅へ向かう。途中、上野公園を散歩。
そろそろ早咲きの桜が咲いていて、春がそこまできている感じ。こういう日は、歩くのが楽しくてたまらない。

ちょうど上野公園の真ん中あたりにさしかかったときである。
うん?妙なる音楽が、、、、。
ふりかえると、ひとだかり。ストリートミュージシャンである。

なにやらノボリがひらひらとしていて、「ヘブンアーティスト 東京都」と書いてある。
ちゃんと東京都に選抜されて、アーティストとして登録している方らしい。

ギター一本にアンプをつなげてひいている背の高い方がかもし出す音楽は、確かに「ヘブンアーティスト」の名に恥じないもので、思わず立ち止まって、人の輪に入ってしまった。

細い長い指がギターの弦を魔法のように操っていく。
ギターだけなのに、パワフル。それでいて、心にしみる何かがある。

不覚にも涙が出そうになる。なんでしょう、これ、という感じ。

そして、よく見ると、この演奏者の方は、たいそう美しい。
男性だが、「美しい」という言葉がよく似合う。

ダニエル・コフリン(Daniel Coughlin)さんとおっしゃるらしい。

一曲ごとにチューニングをする。
私はチューニングしている音が好きなので、これもいい。

最後の曲が「戦場のメリークリスマス」。
ギターで聞いたのは初めて。

思わず、CD(1000円)を購入。こんな音楽を聞かせていただいて、ただで帰るのは申し訳ない気もしたし、もう一度聞きたいような気もしたから。

なんだか思わぬところで、素敵な拾いものをしたような気分。

この方がメジャーになられたとき、彼の演奏を上野公園で聞いた方々は、自分がどれほど幸運だったか、感謝することだろう。


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おくりびと

グッドタイミングの映画に出会えた。
アカデミー賞を受賞したということで、にわかに脚光を浴びている映画「おくりびと」。

普通ならこういう辛気臭い(ように思える)映画を見ることはないと思うが、アカデミー賞のおかげで、見ようというモチベーションが起こった。

昨年父を亡くした私にとっては、驚くほどにタイミングがよくて、「世界は私のために回っている」のではないかと錯覚するほどだった。チケットを日曜日に予約したら、土曜日にはその特集番組があり、滝田監督が10年前に撮った「秘密」という映画がテレビで放映された。「おくりびと」の予習もしっかりとできたところで、映画館へ。タオルハンカチとティッシュも用意。

アカデミー賞効果はてきめんで、映画館はほぼ満員。

この映画、涙を誘うのかと思ったら、映画館では笑い声がよく起こる。あちこちに笑える仕掛けがあり、「死」というテーマをとりあげていて、重苦しくない。

山形の美しい風景がまたいい。チェロの響きもすばらしい。

父が亡くなって、病院での日々とか、最期のお別れのこととか、葬儀のこととか、いろんなことが記憶の中でごっちゃになってときどき押し寄せてくるので、整理したいと思っていた矢先のことだった。

映画の中で、妻に先立たれた男が、お棺の中で眠る妻の顔を見て、
「今までで一番きれいでした」と、納棺師に御礼をいう場面がある。

お棺に入っていた父の顔はとてもきれいだったのを思い出した。病気と闘っていた様子などまったく感じられないような顔だった。生きているようにも見えて、本当に不思議だった。すべて、葬儀屋さんにセットでお願いしたので、何がどうなったのかは知らなかったのだが、そういうことだったのかと納得。(メイクアップ料は、確か1万5千円だったと思う。)

死は終わりでなくて、旅立ち。
だから、きれいにして見送る。

「いってらっしゃい、また会おうね」

そんな言葉は慰めにもならないことはわかっている。けれど、こればかりは仕方のないこと。どんな風に生まれてきても、どんなにりっぱに人生を生きても、必ず最後がくる。

でも、それをあえて「最後」といわず、「門」という。この門をくぐりぬけて、次の世界に行くのだと。

英語のタイトルは「Departures」。
中国語のタイトルは「送行者」。

納棺師は、お茶の作法のように、ひとつひとつ動作を決めていく。
心が動作になるのでなく、動作の形が心になる。
海外の納棺を見たことがないからわからないけれど、こうやって改めてみると、日本の納棺はなかなかいいと思う。

「故人のお世話」をするのは、「体の悪い方をお世話」するのと何も変わらないと思うと、その職業についている方がインタビューに答えていた。

「死」に対する見方、感じ方が変わることで、何かが変わってくるのではないだろうか。
もちろん、よい方向に。

そんな予感を持った。

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暗幕の王子

ウェザーニューズさんとのミーティング。
今回は、幕張の「海の見えるオフィス」へお邪魔した。広々とした空間に、大きな窓。日ごろ小さなところにいると、身のおきどころがないような気が一瞬するのだが、そこはアメーバ・カメレオン体質なので、こちらの感覚がすぐに変化して、ジャストフィット。とても心地よくすごさせていただいた。

Wni
WNI衛星の模型がドンとおいてある。何でも、アクリルの透明な台が少しお値段が張るそうだが、なかなかよいできばえ。10センチ角と20センチ角では、なんと大きさが違うことだろうと、頭ではわかっているが目で見るとさらに納得できる。

ミーティングは、順調に終わり、帰り際に「レーザーの実験室を見ませんか?」ということになり、ミーティングルームとは別のオフィス空間に移動。

Anmakuoji
おお、これは!!というような黒い小屋(?)がオフィス空間に出現している。そして、「危険」マークがちゃんとそこには貼ってある。暗幕の中で窒息しないように、空気を送り込む装置も作ってある。この小屋は、すべて手作り。
ビバホームで購入したというパイプ材で枠が組んである。暗幕は、それ用の生地を購入して、「週末の夜、ミシンを持ち込んで縫いました」とのこと。

Room
暗幕実験室製作者にして、衛星プロジェクト担当の原山博士。ドイツで博士号を取得して、ウェザーニューズに入社された。ドイツで勉強しているとき、週末にオフィスで暗幕を縫っている自分を想像できただろうか。人生は何があるかわからないが、何があってもそれを楽しめるといい。

実験室の中も、すでに準備万端。3月中にある程度の結論を出す必要がある。
レーザーの実験は、目をやられる可能性があるので、暗幕実験室がどうしても必要なのだそうだ。暗幕の中に入るときも、特殊なサングラスをかけないといけないとのこと。

Harayama_2
「暗幕の王子」のこれからの活躍に期待しよう。

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逆説の十カ条

すばらしい本に出会った。
言葉の力はすごい。いろいろあると、こういう言葉がとてもしみる。

この本は、著者が大学生のときに、高校生のために書いた「逆説の十か条」が、いつしか誰の手によってか、インドの孤児院の壁に書かれて、マザーテレサの目にとまったということがまた著者に伝わった、といういわくつきのもの。

ケント・M・キースの祈り

逆説の十カ条

1 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。

2 何か良いことをすれば、
隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

3 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。

4 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

5 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。

6 最大の考えをもった最も大きな男女は、
最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。

9 人が本当に助けを必要としていても、
実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。

10 世界のために最善を尽くしても、
その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

ケント・M・キース : 著 : 「それでもなお、人を愛しなさい」 : 早川書房

無条件にすべて同意するというわけではない。

たとえば、2など、「隠された利己的な動機」がゼロという人がいたら、それは神様だろうと思う。自分で意識もしていないことも多い「利己的な動機」は、必ずあると思ったほうがいい。だから、自分が何かするときには、その内なる動機がいったい何に根ざしているのかをしっかり見つめ続けることが重要だと思う。たとえば、誰かを見返してやりたいなどという気持ちがあるとしたら、それは十分に利己的な動機である。

けれど、どんな結果になろうとも、自ら信じることをしなさいというメッセージは、あたりまえのことだけれど、いい。あたりまえのことがあたりまえになされないことはよくある。世の中は狂っているが、それに不平を言うのでなく、自分がよいと思うことをやりなさいというエールはいい。

問題は、たぶん、「自分がよいと思うこと」と「他人がよいと思うこと」はコンフリクトすることが少なくないということである。ミクロ的にみればよいことが、マクロ的にみたらあまりよくないかもしれないこともある。オゾン層を破壊したフロンは、当初は害のないすばらしい物質だと思われていたが、あとになって、地球規模で害のあるものだということがわかった。

しかし、そのようなことは問題にすまい。100%よいと思ってやっていたことは、それはよくないとわかったときにすっぱり変えることができる。あまりよくないかなと思ってやっていたことは、よくないとわかっても、なかなかやめられない。

やるなら、それはよいことだと信じてやることだ。そして、よいことだと信じられることを、やることだ。

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旭山動物園物語

2月11日 建国記念日。
何の日なのか忘れたまま、ただお休みになった一日。
しかし、神様がくださったような素敵な一日になった。

ちょっと塩をまきたいことがあったので、気分転換に映画に出かけることに。

寝床には怒りと悲しみは持ち込まないことにしているのだが、そういう調整がうまくいかないこともたまにはある。そういうときは、うんと自分をケアしてあげよう。

というわけで、またまた映画へ。
ラッキーなことに、レディースデイとかで映画が1000円だったので、旭山動物園物語を見にいく。母も誘ったら、喜んできてくれた。

マイカルの映画館には何回かきたことがあるけれど、こんなに混んでいるのを見るのは初めてというくらい混んでいて、ネット予約をしていなかったのであまりよい席はとれなかった。前のほうだし、端っこだし、、、

しかし、映画が始まったら、席のことなどすっかり忘れてしまった。むしろ、前のほうだったので、すごい迫力で象やら白熊やらペンギンが迫ってきて、非常によかった。

結論: 元気になっちゃいましたー!

話の内容は知っているのだが、すばらしい俳優陣(贅沢に人を使っているのです、これが)の演技力と何よりも動物たちのパフォーマンスがもう言葉にならないくらいよくて、たっぷり喜怒哀楽を味わうことができた。映画の力はすごい。

旭川は、私が昔住んでいた赤平からもわりと近い。窓ガラスが凍り付いて美しい模様になっているのとか、雪の夜道の車のヘッドライトのぼんやりした明りとか、鋭いつららが屋根の下に並んでいるのとか、そこのところも懐かしく楽しい。

それにしても、実話であるのが信じられないような話だ。
つぶれかけた動物園をスタッフが協力して救い、上野公園よりも多い入場者数を誇るようになった。
そのキーになったのは、「動物たちの本来の姿を見せよう」ということだった。
園長さんの情熱と信念とねばりは、いったいどこからきたのだろう。

本当に勇気づけられるし、励まされる。

最近、いい映画が多いような気がする。
いい世の中になっていく前触れかもしれない。
というよりは、そうだったと思えるような選択をしていこう。


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マンマ・ミーア!

1日は映画が1000円でみられるとのことで、映画館へ。
父が亡くなってから、母があまり元気がないので、ちょっと元気の出そうな映画に連れ出すことに。

運のいいことに、実家のそばには、マイカルの映画館がある。歩いていけるところに映画館があるというのはちょっと贅沢な気分。インターネットで指定席の予約もできて、とっても便利。

お目当ては「マンマ・ミーア」

ABBAの曲で作られたミュージカルの映画化と聞いていた。
暗かったり重かったり悲しかったりする映画は避けたかった。楽しそうなのが一番。

結論:二重丸。いや、花丸。

結果:ABBAのCDを思わず注文してしまった。(同じ想いの人が多いらしく、数週間待たないといけないらしい)

メリル・ストリープという女優さんは、天から何かギフトを授かっているに違いない。
この人の演技力はすばらしいと思っていたけれど、歌唱力もすごい。

伝える力、表現する力。
内からはじけでるような何かをこの人は持っている。

「The winner takes it all」を映画の中で歌うシーンがあるのだが、これがすばらしい。
勝者と敗者は、そんなふうに簡単にわりきれるものではないけれど、確かに心に届く。

悔しかったり悲しかったりした経験は、きっと誰にでもあるだろう。
その感情を追体験させてくれて、泣かせてくれて、そうして、そのあとで幸せな時間が来て、心が温かくなる。

この「落としておいて」「ぐっとひきあげる」のがいいのだろうかなどと思いつつ、素敵な音楽と輝くギリシャの海と空をバックにした美しい映像のすっかりひきこまれた。

母も喜んでくれて、ささやかな親孝行もできてよかった。

いま、元気がない人が友達や家族にいるなら、誘ってあげるといい。
話を一生懸命聞いてあげるのもいいけれど、こういう映画にさらりと誘ってあげるのもきっといい。特に、自分が疲れているときは、共倒れになってしまうから、外の力を借りるといい。

次は、「旭山動物園」の映画でも誘ってあげようかな。
結論がわかっていても、やっぱり感動してしまう人は、「模範的映画客」。

私は、まず間違いなく、その一人。

ご同類の皆様、なにごとも模範となるのはよいことですよね。
堂々と、映画館で涙と笑いにまみれましょうぞ!


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人生を幸せにするために

人生を幸せにするために必要な3つのこと。
本日教えていただいたので、書いておく。

Be Happy!
Do not worry!
Take care of yourself!

それぞれ、ちょっと考えてみよう。

Be Happy!

笑うこと。微笑むこと。
人は幸せだから笑うのではなくて、笑うから幸せな気持ちになるのだそうだ。    
笑うと、笑いが戻ってきて、さらに幸せな気持ちになる。

どうやって幸せになるかを考えるのでなく、「今、この瞬間に」幸せになる。それには、まず笑うこと。
ギャグマンガを読んでもいいし、寄席を聞いてもいいし、誰かにくすぐってもらってもいい。
まずは笑ってみよう。 

Do not worry!

あれこれ心配してもしかたないので、心配しない。
心配したら解決するかというと、そういうことはない。
けれど、何かを心配すると、もっと心配なことが見つかる。

ネガティブ要素は心配するのでなく、心配事は具体的に何が問題なのかを明らかにしよう。
マイナス面に目を向けるのはちっとも悪いことではなく、成功するためには不可欠のこと。

問題が明確になれば、半分は解決したようなもの。解決の方向に向けてアクションをとればよい。

Take care of yourself!

好きなこと、やりたいことをする。
会いたい人に会う。
行きたいところに行く。

自分をしっかりお世話しよう。
「自分さん」が遠いところから遊びにくると考えて、何をしてもてなしてあげようかと考えてみよう。
誰と会わせてあげようか、何をごちそうしようか、どこに連れていってあげようか。
おみやげは何を買ってあげようか。
どうやったら、「自分さん」は喜んでくれるだろう。

大切なお客さんをおもてなしするのと同じくらいの真剣さをもって、自分をもてなしてあげよう。

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人生を素敵にする言葉

人生をダメにする言葉と、人生を素敵にする言葉がある。
何が違うかというと、自分の意思とか工夫とか努力とか魂が入る余地があるかどうか、というところではないかなと思う。

たとえば、以下の言葉。いずれも、聞いた瞬間にがっくりするし、言った瞬間にワクワクした気持ちが消えていくのを感じる。

「予算を消化する」
「粛々と」
「ご教示ください」

「予算を消化する」というのは、税金にぶらさがっているところはほとんどが使う言葉なのだけれど、ブラックホールのにおいがプンプンとする。
つまり、一度そこに入った予算(つまりは税金だ)は、何にもならず、誰のためにもならずに、ただ消えていく。むろん、誰かが何かを購入したりするわけだが、「消化する」だけのことで、「生産する」とか「感謝する」とかそういったニュアンスが感じられない。年度末の予算消化のための各種行事(道路工事とか)と大量購入(大急ぎで買うので、高かったり、不要だったりする)が、ブラックホールの内部では行われるが、ブラックホールなので、光さえ吸収してしまうので、外には決して見えない。

「粛々と」といわれると、価値があろうがなかろうが、善であろうが悪であろうが、決まったことをただやっていくのだというあきらめ感が漂う。「あきらめオーラ」を放つ言葉は、有害である。それを言われた瞬間に、建設的な提案をしようとか、改善しようという気は失せる。

「自分もあきらめてるんだから、あなたもあきらめなさい」「みんなであきらめて、目をつぶってやっていきましょう」という言外のニュアンスを感じるので、やる気がなくなるのである。

そして、「ご教示ください」は、相手に預けてしまっている。自分は何も考えずに、相手の意向のみを聞く態度。私も、相手によってはこれを使う。そうでないとよけいに無駄な時間とエネルギーがかかることを経験則として持ってしまった不幸な過去がある。しかし、使いながら、脳がチュンチュンに縮んでいる音が聞こえるような気がする。


さて、では人生を素敵にするには、どう言えばよいだろう。

「予算を消化する」
 →「予算を大切に使う」

「粛々と」
 →「工夫して」「より効果的に」

「ご教示願いたい」
 →「いっしょにお考えいただきたい」

素敵な言葉には、「自分」や「相手」や「他の人」が入る余地がある。そこには創造力や想像力が活躍する場がある。

年度末も近づいている。

予算を大切につかって、
いろいろ工夫してより効果的に、
いっしょに考えて、
ワクワクするような成果があちこちで作られていくといいなー。。。


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クローズアップ現代

NHKの「クローズアップ現代」。
この番組が、「超小型衛星」をとりあげてくださって、昨日(1月27日)放映。

年末の大掃除+忘年会の日に「どうしてもおうかがいしたい!」とおっしゃられて、バタバタしている事務所にお越しいただいてから、ちょうど1ヶ月。H2Aロケットが23日に無事に打ちあがり、新しく生まれた衛星くんたちががんばっているところで、実にタイムリー。(タイムリーにするために、どれほどの見えない努力と犠牲が必要なのかは、経験された方ならわかるだろう)

Wnihqs
タイムリーといえば、この日はちょうど、ウェザーニュース(WNI)さんと、「WNI衛星」の定例ミーティングの日。

WNIさんは、幕張の海が見えるオフィスが本拠地なのだが、もともとは赤羽橋に本社があり、今も本社はここにある。今日のミーティングは、このリニューアルされたばかりの美しいオフィスで行われた。

「さわる地球」がどーんと置いてある。せっかくなので、地球にさわってみる。手の圧力のかけ方で、地球がどの方向にでも回る。

その後、「新年会」をすることにしていて、番組の放映時間は、中華料理の真っ最中。

Oneseg
せっかくなので、「ワンセグで見ましょう」ということになったものの、「最先端技術」を誇るアクセルスペース側は、誰一人ワンセグ携帯を持っておらず、ウェザーさん側がお持ちの4台を、中華料理の回転テーブルに載せて、顔を寄せ合って見ることに、、、、。


内容は、NHKのWEBによると、以下のとおり。(http://www.nhk.or.jp/gendai/より)

1月23日、種子島から打ち上げられたH2Aロケットには、JAXAの大型の温室効果ガス観測衛星に加えて、7つもの「小型衛星」が相乗りする。それぞれ中小企業や高等専門学校、大学などが作った衛星だ。重量は数kgから100kg。通常の大型衛星に比べ大きさ10分の1以下、コストも100分の1程度だ。安価に短期間の準備で打ち上げられる小型衛星は、企業や宇宙開発新興国に新しい可能性をもたらすものとして世界で注目されている。イギリスの大学発ベンチャー企業は安価な地球観測衛星をアフリカやアジアの発展途上国から受注するなど、世界の衛星保有国地図が大きく変わろうとしている。日本でも小型衛星開発のベンチャー企業が去年夏に立ち上がり、気象情報会社と再来年の打ち上げを目指して独自の衛星開発を始めた。小型衛星の登場で変わろうとしている宇宙開発の新しい動きを伝える。 (NO.2688)

NHKの方々は、イギリスのサレー大学までいって取材をされたとのことで、「衛星があがってよかったねー」というような番組の切り口とは一味違っている。残念ながら、音が少し小さくて声がよく聞き取れない。

WNIさんとのビデオ会議も取材されたのだが、それも放映された。テレビに映っている人が同じ顔で目の前に座っているのは不思議な感じ。

「たまたま」、WNI衛星のメンバーの方々といっしょにこの番組を見ることができたなんて、偶然にしては素敵すぎる。

素敵なことが起こったら、素直に感謝しよう。

そうして、いつも「素敵なことを起こす」ことを考えたい。


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祝!打ち上げ成功

本日、打ち上げの日。

大学衛星が4つも打ちあがる。
こんな日がくるなんて、信じられない。

そういう大事な日なのに、私は風邪でダウン。
熱があって、ふらふらする。今日は長い一日になりそうなので、午前中は布団にくるまってうつらうつら。
午後から事務所に行く。

ちょうど打ち上げが成功した直後。
打ち上げを見逃してしまった。

14時25分のパス。
東大ではとれなかった。
仰角が低いから、というものの、他の衛星がとれたという知らせはあちこちから来る。
東大以外の大学は、みんな受信できたそうな。。。

プロマネの小松さんの後姿が険しい。
この瞬間、どんなにか、背中に重荷がかかっていることだろう。きっと肩が凝っておられることだろう。背中をさすってあげたい気持ちをおさえながら事務所に戻る。

そして、18時過ぎ。
嬉しい知らせが入ってきた。

キルナ局でとれたというのだ。
スウェーデンでPRISMのビーコンがとれたという知らせ。

ほっとする。
こういうときにはホットチョコレート。

今晩22時と23時40分にまたパスがある。
23時40分のほうは、条件がよいパスらしいので、きっと東大局でも受信できるだろう。

今日はあちこちで祝杯があがるのだろう。
もちろん、これからが衛星にとっては本番なのであって、ビーコンがとれたくらいで喜んではいけないかもしれないけれど、まずはおめでとう!

風邪もふっとんでしまいそう。
ヨカッタヨカッタ。

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鴨ネギの夜

鴨が葱をしょってきた。

いや、正しくは、富山のシェフが鴨を捕獲して、東京の根津くらぶにて鴨料理の会を開いてくださった。

Matsubara
このシェフ、富山の「清水亭」の松原隆一さんとおっしゃる。

鴨料理が楽しめるのは、鴨の捕獲が解禁となる秋から冬にかけてだけだそうだ。
網で捕獲する伝統技術があるそうで、銃で撃たれた鴨よりも、ずっとまろやかな味になるらしい。
どうやって捕獲するか、捕獲してどうするかなど、熱弁をふるってくださる。
こんなに情熱をこめて料理されたら、鴨も本望かもしれない。

Etsuko
この会の主催は、根津くらぶの山田悦子先生。
お料理教室もしておられるので、この日20人限定で集まったお客さんは、ほとんどがお料理教室関係者。
料理を習ってよかったと思うのは、ひとつひとつの料理がこんなにも手をかけられているのだということがよくわかったこと。その手間を知っていると、お料理はいっそうおいしく感じられる。

Sakizuke
鴨料理の前に、先付。
すでに美しく盛られて、私たちを待っていてくれた。
見ているだけで嬉しくなるようなお料理。
これはお正月風。もちろん、すべてが絶妙の味。
「自家製からすみ」(写真右端)など、思わずうなってしまった。。。

Sashimi
引き続いて、寒ブリの刺身。
うーむ、さすがにおいしい。
富山はお魚がすばらしくおいしく、さらに種類が多いところなのだそうだ。
鴨に行く前に、胃袋は満足してしまいそう。
これはすばらしくおいしいが、前座なのだと胃袋に言い聞かせる。これからが本番なのだ。

Kamo

そして、出てきた鴨。
塩とわさびと辛子大根が薬味としてついてきた。
とてもきれいな肉。
食べるのが待ちきれない。

Kamoyaki
鴨がねぎをしょってやってきた、という言葉はよく使う。
けれど、その本当の意味は、この鴨焼きを食べないとわからないに違いないと思う。

太いねぎをドンドンとまわりに置いた真ん中に、鴨の脂身をおいて焼く。そうすると、その脂がねぎに染みて、それはそれはおいしいねぎになるのである。
その同じ鍋で、鴨肉をさっと焼いてお好みの薬味でいただく。

うーむ、なんというおいしいお肉!
やわらかくてジューシーで、臭みはまったくない。

薬味はそれぞれに味わいがあっておいしいが、塩が一番自然でいい感じ。

Kamonabe

そして、鴨鍋。
しゃぶしゃぶの要領で、野菜を入れた鍋で、さっと鴨を熱して、表面の色が変わったくらいのところで頂く。これもまた美味。

同じテーブルになった方がたとおしゃべりを楽しみながら、すっきりした日本酒をいただきながらの鍋は、ことのほかおいしい。なぜか爆笑続きの私のテーブル。楽しいと胃袋の働きもよくなるに違いない。

写真は、せりの根をいれていただいたところ。野菜は、水菜、せり、極細のしらたき、ごぼうのささがき、ねぎの5種類。あとで「せりの根もおいしいのよー」と先生が各テーブルに配ってくださった。確かにこれはおいしい。普通は捨ててしまうところだが、新鮮なせりの根はなんともいえない食感で、満足度高し。

Norisan
スタッフののりさん。
今日も元気いっぱいにニコニコくるくる動いてくださる。
忙しい中でも、ちゃんとカメラ用ポーズはとってくださった。

最後の締めは、おそば。
鴨せいろのような感じになって、これもなかなかいける。

そして、お漬物に柚子のシャーベット。

お茶を飲んでほっと一息。

鴨ネギの夜。
言葉の本当の意味を、しっかりと胃袋で学んだ貴重な一夜であった。。。。

この夜を創ってくださった方々と鴨さんたちに、心から感謝。

次回企画は6月の「鮎祭り」らしい。楽しみがまたひとつ増えた。


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ホクロをとる

ちょっと思うところがあって、ホクロをとることにした。
私は直感で動く。今回もそれだ。
子供のころから顔にあり、慣れ親しんできたホクロくんだが、ちょっと大きくなりすぎて、われながら違和感がある。
不要なものが成長していたら、除去する選択肢を考えてみるのは悪くない。

最近では、レーザーで「簡単に」取れると聞いていたので、気軽な気持ちで病院へ。
選んだ病院は、「美容外科」がありがちな銀座とか表参道ではなく、JR線の某駅近く。山手線の外側。

この病院。

保険はききませんと、電話で問い合わせたら、あっさり言う。
ドアが自動でない。
靴箱がなく、玄関にはスリッパにはきかえたあとのお客さんの靴があふれている。
レーザー治療器がたくさん(58台?)あって、症状にあわせて使い分ける(らしい)。
二階が治療室になっていて、エレベーターはなく、階段で登る。
土曜日だったせいか、お客さんがたくさん。男性も多い。
年中無休で治療をしている。
院長の手になる書籍がたくさん。
治療費は、カウンセリングルームで告げられ、そこで治療を受けるかどうか患者が決める。
「何もなかったようにはならない」とあらかじめ告げる。

さて、この描写を読んで、どんな風に思うだろうか。

「おしゃれ」を売っているのでなく、「治療技術」を売っているのだなあという感じはする。腕が確かかどうかは、3回の治療が終わる予定の半年後にわかるだろう。

不要だが害はないと思ってそのままおいておいたら、それがどんどん大きくなってしまった。
なんとなく邪魔なのだが、ずっとそこにあるので、そのままにしてある。

こういうものは、案外多い。

人間関係や組織など、あるとき偶然に、あるいは必要だったからできたものが、不要になってもそのままに残り、そうして、どうしようもなく大きく重たくなって、自分一人の力ではなんともできなくなってしまったことは、誰もが経験があるだろう。

昨日と今日ではあまり違わないが、たとえば10年前と比べてみると、その違いは明らかだ。それでいて、それがなかったときはどうだったか、よく思い出せない。

そういうときにどうするか。
そのままほっておくのも選択肢のひとつだが、変えようと積極的な努力をすることもできる。

いわゆる「美容外科」に行って、思ったこと。
そこには老若男女が多数来ているわけなのだが、その人たちは、確かに「自分自身」に積極的にかかわっている。

いやだと思うことがあったら、そのままにしておかずに、痛い思い(レーザーだって痛くないわけではない)と保険のきかない高額治療費を払って、自分の人生に「変化」を起こしているわけだ。

「変だ、いやだ、おかしい、不愉快、理不尽」と思うことを、「しかたない」とそのまま受け入れるように気持ちを切り替える方法のほうが、楽でコストがかからないので、そちらがオススメかもしれない。

けれど、そうではない選択肢をあえて選んでみる。
そうすることによって、仕事やほかのことでも、思い切った決断ができていくように思う。

今、そういうことが必要な時期かもしれない。
自分で考え、実行する。失敗したとしても、自分で決めたことなら、そこからたくさん学べるだろう。

半年後が今からとっても楽しみだ。


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塩をまく

お客様がお帰りになってから、玄関に塩をまいたことがある。
なんてひどいこと、失礼なこと、と言う人があるかもしれない。

実は私自身もちょっとひどいかな、別に悪い人でも悪いことをしたわけでもないのに、と思いながらまいた。
だから、ちょっと後味が悪かった。でも、まかずにはいられなかった。

悪いことはしていなくても、その人なりに善意で動いていても、「なにか悪いエネルギー」あるいは「影響を受けたくないミーム」を感じてしまったのだ。

人(あるいは会社、国などなんでも)のことを、前向きに褒めて言うと、気持ちがよくなる。
「ポジティブな面に目をむけていると、ポジティブになる」といろいろな本に書いてあったりもする。
逆に、悪く言うと、気持ちがネガティブになる。だから、よい面に目をむけることで、自分が出しているエネルギーが変わり、よいものをひきつけるようになる。

これが正しいときもあるだろうけれど、いつもそれがよい結果につながっていくかどうかは疑問である。
ある行動がいつも同じ結果を招来するとは限るまい。

なんとなくいやだなとどこかで思いながら、「いや、アノ人はいい人なんだ」と自分に思い込ませようとする傾向を私たちはみんな多かれ少なかれ持っている。そのほうが楽だし、人にいい顔をして「喜んでもらう」ほうが気持ちがいいからだ。

ここで大切なのは、「アノ人がいい人かどうか」を判断するのでなく、「アノ人が言ったこと、したこと、しようとしていること」は、自分にとって、その人にとって、社会にとって、未来にとって、いいことだと自分が信じられるかどうかを判断する、ということだ。ジャッジすべきは、相手でなくて、自分が信じられるかどうか、つまり、自分なのである。

そういう判断をする訓練を、私たちはあまり受けていない。
自分の価値判断を育てることの重要さをあまり認識していない。

よいエネルギーばかりの場にいれば、そんな判断はいらない。
けれど、世の中、そんな素敵な場ばかりとは限らない。

「悪いエネルギー」を持ち込まれたとき、それをどうやって断ち切るか。
答えは簡単、塩をまけばいい。
そうすることによって、自分の中で、そのエネルギー(ふれてしまうと、必ずその影響を程度の差はあっても受ける)を捨てることができるような気がする。

そして、やや後味の悪かった日の翌日。
その、塩をまいた同じ玄関に、まったく別のエネルギーを持った人が、突然現れた。
「とおりすがったので」寄ってみたというのだけれど、エネルギーがあう感じがあった。
仕事につながっていくかどうかはまだわからないけれど、何か生み出せそうなポテンシャルがあるのはわかった。

悪いエネルギーを持った人を非難するのは、あまりよい方法ではない。なぜなら、そうすることで、その人のエネルギーを増やしてしまうし、こちら側にも悪いエネルギーが生まれてしまうからだ。だから、よっぽど実害が及びそうなときを除いては、無視して、自分のためには、だまって塩をまくに限る。

そして、一番大切なこと。

自分が、悪いエネルギーを出したり、運んだりしていないかどうか、常に気をつけておくこと。
それから、「悪いエネルギーのきっかけとなった人、持ち込んだ人」に、恨みを持たないこと。その人は、もしかしたら、たまたま悪いエネルギーの「運び屋」になっていただけなのかもしれないし、あるいは、自分がしていることの意味に気づいていないだけなのかもしれない。(ただし、無知でいていいというわけではない。)

地下鉄で足をふまれただけで、「悪いエネルギー」は生まれてしまう。ささいなことで生まれたそのエネルギーは、簡単に増大してしまう。

自分の心の中にも、ときどき塩をまいて、清める癖をつけるといいかもしれない。

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根津くらぶ年末バージョン2008

Flower今年最後の根津くらぶ での料理のクラス。

まるで春のような花が活けてある。赤いチューリップ。

お店にはいったら、目に飛び込んできて、それだけで嬉しくなるような不思議な効果。なんとも素敵。

料理教室の年末バージョンは、たいてい年越し蕎麦とおせち料理の何品か。今日は「鰊そば」。茶蕎麦(「青垣」という奈良のお品)を使用。

身欠き鰊を調理する。お蕎麦やさんの鰊はこうやって調理されていたのかと納得。

Etsukosensei蕎麦は悦子先生自らがゆでてくださる。この立ち姿がとてもしゃっきりとしていて素敵。カメラを向けたらポーズをとって、にっこり笑ってくれた。サービス精神が旺盛で、人をもてなすのが大好き。そんな人柄が伝わってくる。

Yugama柚子をくりぬいて作るいれものを「柚釜」というそうだが、なんともかわいらしい。

柚子の数が足りなかったので、今回は竹の入れ物を使用。いずれにしても風流でよろしい。

月に一度の料理教室は、私にとっては、「文化の日」。日本の心というと大げさだけれど、日本流のおもてなしの心を、胃袋で学ぶ。思わず、食器を洗うのも丁寧になったりするから不思議。

Sobaできあがった料理。

うーん、おいしそう。

みなさんでいただく。「蕎麦の替え玉」を所望したのは、私とあと一人だけ。ここの教室の皆さんは、わりと小食。

Tsukemonoここでは、おつけものも、芸術的にもりつけられる。もりつけてくださったのは、スタッフの「のりさん」。写真がちょっとぶれてしまったので、また今度いいのがとれたら、ご本人の了解を得てご紹介したい。

食器はどれも素敵。

「馬子にも衣装」というけれど、「料理には食器」なのだということを感じる。

そうして、パタパタと過ぎていった2008年という1年の、残り少ない日々をどんなふうにすごそうかと考える。 目標は「26日仕事納め」。多くの人にとって当然のことが、私や私の同僚たちにとっては、なかなか難しい。

旅行にいくとき、2週間の旅行だったら、けっこう長旅と思うだろう。

イタリアへいってフランスへいって、それからそれから、といくらでもワクワクしながら計画できるだろう。

日常の2週間だって、本当は長いはずなのだ。それをただ過ぎ去っていく時間にしているのは、ほかでもない自分。

残り少ないと思うのは、何かと比較しているから。誰かの人生と比較したり、これまでの経験と比較したりするのをすっぱりやめてみてはどうだろう。

比較するのをやめて、純粋にそのことをみつめれば、時間はたぶんたっぷりとある。 たっぷりある時間で、何をしようか。

年末ぎりぎりになる前に、このことに気づけてよかった。

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PRISM出発式と缶サット甲子園

Prism

来月打ち上げ予定の東大の人工衛星「PRISM」の出発式が12月7日に行われたので、出席させていただいた。

PRISMを「体で表現する」皆さんは、開発にあたってきた学生さんと卒業生の方々。右から、程さん(通称りゃんさん)、江野口さん、千倉さん、稲守さん、田中さん、三川さん。なぜか、左にいくほど学年が下だ。

みんな、いい味を出している。Sの字がなかなかいい感じ。

Komatsu

このプロジェクトは実は2002年から始まっていたので、関係者は多数。出発式にも、懐かしい顔ぶれが集まった。

プロマネも何人もが交代した。

現在のプロマネは小松さん。写真撮影のために、安田講堂に移動する際、PRISMのエンジニアリングモデルを大事に抱えて運んだ。8キロもあるので、けっこう重いらしい。

UNISECの加盟大学が打ち上げた衛星は、これまでに7基。(ロケット失敗で軌道投入に失敗したのをいれると8基)どうやら、この数字はこれからどんどん更新されていく模様。

来年1月21日(予定)には、4基の打ち上げが予定されているし、2010年には6基予定されている。工学部のある大学なら衛星を持っているのが普通、というような時代がもうすぐ来るのかもしれない。

PRISMの出発式と同じ日、ほぼ同じ時間に、「理数が好きになる教育実行委員会」のイベントがすぐそばで行われた。ここにもちょっとだけ顔を出す。

こちらは、制服姿の高校生たちがたくさん。カンサットは、いまや高校生が競い合う時代となり、「缶サット甲子園」なるものまで実施されている。

彼らのカンサットは、この夏、能代で、あの「カムイロケット」で打ち上げられた。30分間隔でポンポンと打ち上げられるロケットを、高校生たちは、「当然のことのように」受け取ったかもしれない。

たくさんの小さな星たちが無事に生まれて、りっぱにお仕事ができますように。

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ブラジルのマリアのワーク

「凝縮した空白」の期間に出会ったことたちを、少しずつ文字にしていこう。言葉をつむいでいくことは、なかなか手放せない愉楽だ。

先日、夢を見た。

自宅(なぜか、とても立派な家だった)に泥棒が入って、いろいろ盗られたのだが、本屋さんのごとくに大量に並べてあった本は無事だったという夢。この夢から私は何を学べるだろう。どんなことからもメッセージを受け取ることができる。

お金やモノは、盗まれたら終わりだけれど、知識や学びは自分の中にある。そして、言葉にして残しておくことで、自分が滅びても、人様のお役に立つこともあるかもしれない。

「凝縮した空白」の期間中に、ブラジルのマリア(Maria Lucia Sauerさん)のシャーマニック・タッチ・ヒーリング・ワークショップを受ける機会があった。11月のはじめの連休のことだ。必要な体験は、絶妙のタイミングでやってくるらしい。

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英国宇宙事情

グラスゴーで開催されたIACという会議のレポートを、マイコミジャーナルに掲載していただきました。よかったら、お読みください。

英国の宇宙会議体験記 - 英国の宇宙事情

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石和温泉の夏休み

8月の初めに、石和温泉で、大学時代の旧友たちと週末を過ごした。

5月6月7月と父のことでいろいろあったので、久々の骨休み。

けれど、おかげさまで、期待をはるかに超える楽しい旅となった。
何も準備していなかったわりには、たった一泊とは思えない、盛りだくさんのイベントに恵まれ、親切な方々のお世話になり、久しぶりの休日となった。

「桃狩ツアーつき温泉宿泊プラン」

いっしょにいった友人からのメールを無断で一部転載させていただきます。冷えた桃に免じて、お許しあれ。

Continue reading "石和温泉の夏休み"

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UNISASイベント

本日、UNISASイベント。

UNISASというのは、UNISECの卒業生組織のこと。
UNISEC総会の前日くらいに、学生を対象としたイベントを企画している。

Unisas1

ここのところ、恐ろしく忙しくて、ほぼ毎日深夜帰宅。
明日のUNISEC総会と理事会の準備も、ぎりぎりで終了。

けれど、今日は、このイベントの場にいられて本当によかった。

ここまで本音の話で、かつ愚痴ではない前向きな話が聞ける場はそうそうないだろうと思う。
一般公開せず、UNISECの学生会員とその紹介がある方に限ってのイベント。

UNISECの卒業生は、実にさまざまなところで活躍している。
4人の方が講演された。それぞれのバックグラウンドは以下のとおり。

官庁、宇宙機関、民間会社、MBAで勉強中

いずれも、私もとても勉強になる話ばかり。

お昼はUNISEC御用達(?)の京樽さんのオニギリ。中身は6種類。
いずれも魅力的だったが、6個食べるわけにもいかず。。。
ふんわり握ってあって、とてもおいしかった。

昼の休憩に、オニギリでもつまみながら、OB/OGとの交流を深めてもらおうとの企画。

そして、午後からは、OBを囲んで小グループに分かれての懇談会。
なんとも贅沢な時間。
私が学生だったら、こういうのがあったら絶対出たいなと思う感じ。

Unisas2

会が終わってから、卒業生の皆さんは、大反省会。
何がよかったか、改善点は何か、どうすれば来年もっとよくなるかなど、いろいろ話し合う。

それも、私にはとても勉強になった。

いつも前向きに、建設的に。
そうしにくい環境にいるとしたら、心だけはそのように保ちたい。

勤務先の種子島から、このイベントのために休みをとってきてくださった方がいらして、ちょっと感激。

皆さんの将来がとても楽しみ。
よき未来が開けていきますように。

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祝!キューブサット5周年

2003年6月30日。
日本の大学生が作った小さな衛星、キューブサットがロシアのプレセツクから宇宙へ打ち上げられた。

あれから5年。
いまでも、そのときに打ち上げられたキューブサットXI-IV(東大)とCute-I(東工大)は、元気に地球を回っている。

1歳の誕生日を迎えることだって夢のような話だったのに、5歳の誕生日をお祝いすることができるなんて、素晴らしすぎて、何も言えない。。。

しかし、キューブサット開発の初代メンバーの一人で、今は中須賀研究室の助教(少し前まで助手といっていたが、今は、助手→助教、助教授→準教授と呼び名が変わっている)として活躍中の酒匂氏によると、

「2003年6月30日に打ち上げたから、2008年6月30日に5周年があるのではない。2008年6月30日のこの日があるから、2003年6月30日の打ち上げがあったのだ」そうだ。

Star
本日、東大中須賀研究室では、巨大なケーキでお祝い。
果物たっぷりで、とてもおいしくいただいた。

毎年、ケーキを用意するのは、酒匂さん。
星型のプレートには、東工大のCute-I の名もいっしょに書いてもらった。
大切なライバルであり、仲間でもある。
彼らがいたからこそ、前へ進むことができた。

Cake
大きなケーキの横に10センチ角(まさしくキューブサットサイズ)のチョコレートケーキ。
これは、やはり初代開発メンバーの一人で、衛星メーカーで数年仕事をした後に退職して大学に戻り、博士号を取得し、明日から東大岩崎研究室で助教となる宮村典秀さんのために用意されたもの。リボンが結んであるように見えるのは、実は全部チョコレートで作ってある。

宮村さんは、お子さんも生まれて、ハッピーづくし。
人生には、いろんなときがあるけれど、幸せなときは、素直に幸せを感じるといい。

梅雨時とは思えない青空が広がった午後だった。
天からの祝福をいただいた、と勝手に解釈しよう。

5年前の今頃、ドキドキしながら、たくさんの方たちといっしょに研究室にいたことを思い出す。

あれから5年。
この5年の間に、研究室の顔ぶれは大きく変わった。
(現在のメンバーはこちら
UNISECの学生さんは、ほとんど全員変わった。

これからの5年はどうなるのだろう。
本当に楽しみだ。

何はともあれ、キューブサット5歳の誕生日、おめでとうございます!

Cake1
ちなみに、これは、一人当たりのケーキの量です。
ちょっと食べすぎ。。。この研究室にそういう語彙はありませんが、、、、

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酵素玄米VS焼肉

本日、酵素玄米ランチを事務所で楽しむ。
ミーティングを兼ねて、集まっていただいた方々に、特製「長岡式酵素玄米オニギリ」をふるまう。
このオニギリは、普通のオニギリと違って、かなりおなかにずっしりときて、なかなかおなかがすかない。
おかずは、9対1という教えにはあまり従わず、いろいろと作ってしまった。
切り干し大根の煮物、かつおぶしとねぎをたっぷりと散らした冷奴、ポテトサラダにおつけもの。

ほぼ完璧な「玄米菜食」。
(ポテトサラダにツナ缶を入れてしまったので、完璧ではない)

皆さんの健康管理に少しは貢献したかしらと思いつつ、その後移動して、某社とミーティング。
とても有意義で生産的で前向きなミーティングだった。
こういうのは、本当に精神的に元気になる。
もう少しでプレスリリースが出るので、出たら公表したい。

そして、、、夜になり、いっしょに食事でもということで、ミーティングに出ていた方々全員で焼肉屋さんへ。
某先生といっしょだと、必ず焼肉屋さんになる。

焼肉を食べるのは、何ヶ月かぶり。
5月に酵素玄米食を始めてから、ほぼ三食、これを食べ続けている。

人の細胞は120日で全部入れ替わるのだそうだ。とすると、4ヵ月後には酵素玄米が功を奏した体になっているに違いない。

講習会で、先生が「続けるためには、1週間に一度、食べたいものを食べなさい」とおっしゃっておられた。
確かに、このご飯はおいしいし、体はこれで十分なのだということはわかっているのだが、かつていろいろなものを食べていた記憶を消せない頭は、いろいろほしがる。

冷麺が食べたいなーなどと思っていた矢先のことだった。
おいしいものが食べたいなーとちょうど思っていた。

そういうわけで、焼肉もしっかりいただき、冷麺もいただいた。
その焼肉屋さんは、たいそうよいお肉を使っておられるようで、とてもおいしかった。

。。。しかし、なぜか映画「マトリックス」の一場面を思い出してしまった。

裏切り者の男が、むしゃむしゃと肉を食べている場面。
すべてはただのインプットされた情報だということを知りつつも、肉を貪り、ワインを飲む彼の姿は、なぜかとても印象に残っている。

牛肉を作るために、どれだけの資源が使われているのかを考えると、食糧危機が叫ばれている昨今、少しでも環境に対する意識があれば、「お肉、大好き」などと言うのは、ばかられる。

洞爺湖サミットで、各国のエライ方が集まったときのお食事はどんなものが供されるのだろう。
玄米菜食だったりしたら、ほめてあげたいと思うけれど、豪華食事で、しかもほとんど残されて廃棄、などということだったら、ちょっとがっかり。

環境問題を論じるなら、まずは自分の生活の見直しをしたい。
ごみ問題を論じるなら、まずは自分の家の掃除をしたい。
食糧危機とか食料自給率を憂えるなら、まずは自分の食生活を考えたい。

高所から論じてくださる方は、けっこうたくさんいらっしゃるようなので、私は自分の足元から考えたい。

酵素玄米は、健康的にも、環境的にも、食料自給の観点からも、焼肉よりいいと思う。
けれど、焼肉はおいしいので食べたい。

この小さな葛藤をどう解決するかが、大きな問題の解決のヒントになるかもしれない、などと思う。

いつもヒントは身の回りにありそうだ。


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山梨の星

山梨県立科学館でお会いした、素敵な方のご紹介をしたい。

高橋真理子さん。
なんともパワフルな方である。
(写真は、お仕事中のところを無断で撮影したものです)

Marikosan
まず、そのプライベート生活がすごい。
結婚生活11年の間、研究者のご夫君と一緒に暮らしたのは1年3ヶ月しかないのだそうだ。
お子さんが2人いらっしゃる。産休と育休のときだけ一緒に暮らせたそうだが、「仕事をやめる」とか「仕事を変わる」という選択肢はどうやらありえなかった模様。

名古屋大でオーロラの研究をしておられて、博士課程の3年生のときに、科学館の就職を探して、たまたま創立準備中だった山梨にご縁があった。創立から関わって、現在にいたる。

研究職と今の仕事を比べると、「出会える人種が違う」ので、今の仕事が気に入っているそうだ。
この仕事に出会えてよかったという笑顔はホンモノ、に見えた。

プラネタリウムという場があるからこそ、できるいろいろなことがあるのだそうだ。
そこではコミュニケーションのやり方が違ってくる。

暗闇が作れて、丸い場所で、星を映せて、音楽も映像も自在に使える。

「星の元では、思考の位相が違ってくるように思います」

誰もが、心の中に「星」を持っている。
天文の知識があろうがなかろうが、星を語らせれば、誰もがすばらしい語り部になる。
ということで、4年前から「星の語り部」という市民グループが科学館で活動している。

彼らの存在が、彼女の行う企画に大きな影響を与えているという。
戦場に輝くベガ~約束の星を見上げて」という作品も、大きなきっかけの一つに、星の語り部の作品があったそうだ。山梨の上映後、徳島、東京都中央区と続
き、今夏には福島で上映されるそうだ。

「星の語り部」のメンバーには、視覚障害者の方もいらっしゃるのだそうだ。
プラネタリウムで見えない人には、何を伝えられるのか。

それで、星の話をする。
「いままで、こんなふうに自分に星の話をしてくれたことはなかった」というその方の人生観は、星を知ることで、宇宙の存在を知ることで、変わったかもしれない。

高橋さんからは、山梨ならでは、山梨だからこそ、という気迫が伝わってくる。
山梨出身ではないけれど、今自分がいるところをとても大切に想っておられる様子。その気迫が、仕事ぶりにはっきりと表れている。

山梨県立科学館のプラネタリウム番組はオリジナル作品が多い。
この少ないスタッフでどうやって作っているのかと思ったけれど、こういう人がいるからできるのだと思った。

平原綾香さんが歌う「星つむぎの歌」は、JAXAの宇宙連詩プロジェクトにヒントをもらって、山梨独自で展開した結果、生まれたと聞いていたが、その陰には、やっぱりこういう敏腕プロデューサーがいた。

この夏休みには、開館10周年記念として、「プラネタリウム・セレクション~山梨の宝石箱」を企画している。これまでの作品から選りすぐったものを週代わりで投影するそうだ。

お勧め作品を聞くと、「オーロラストーリー」(7月26日から8月1日まで)と「戦場に輝くベガ」(8月9日から15日まで)かなあと言いながら、こんなふうに語ってくれた。

「オーロラは、自身の当時の最大の渾身作であることには変わりはないし、今でも見るとほんとに青春時代(笑)を思い出すのですが、今になってみると、やはり番組としての完成度はまだまだだったなあ、と思います。
他の、『星と話す人々』、『最強宇宙線のなぞ』、『星月夜』、『光がはじまる』を振り返ってみると、それなりの自身の進化過程が見えます。特にお勧めというと、うーむ、どれを選びますかねえ。相手によって勧めるものが違う、というのが本音です」

これまでの彼女の作品は、こちらで見られる。

山梨では、「星が住める空」を目指して、ライトダウン甲府バレープロジェクトも1999年から行っている。お店やホテルや会社など、とても協力的なのだそうだ。山梨にきらりと輝く星は、どうやらけっこうたくさんありそうだ。

高橋真理子さんをはじめとする、科学館の素敵なスタッフの皆さんの、これからのますますのご活躍を祈念したい。

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プラネタリウムという場

山梨県立科学館へ行ってきた。
結論からいうと、「行ってよかったー!」である。

歩いて行くという無謀なことはせず、甲府駅からバスに乗ることにしたのはよいけれど、乗客は私一人。。。。
なんだか申し訳ないような気持ちがしつつ、急斜面をバスで登る。(確かに急な斜面であった。。。徒歩で登るのはメタボ対策にはよさそうなので、今度余裕があって天気がよいときにやってみよう)

キューブサット物語のプラネタリウム版は、すばらしかった。
みなさんに見てほしいと、心から思った。

少なくとも、キューブサット関係者の皆さんは絶対に見るべき、と思った。
7月13日までの投影だそうなので、ぜひぜひいらしてください。

今回は、アマチュア無線家の岩下さん(わざわざ山梨までいらしてくださったそうだ)にお会いしたり、静岡から来たというグループの皆さんや、甲府工業高校の先生、キューブサットを作りたいという山梨大学の女子学生など、楽しい出会いがたくさんあった。

科学館のスタッフがまたすばらしい。
山梨の科学館には何か不思議な力があると思っていたが、たぶんスタッフに恵まれているのだろう。
このあたりは、いろいろお話をうかがったので、後ほど、ご本人の了承を得てからご紹介したい。

プラネタリウム番組の話に戻るが、最後の場面がとてもいい。

東工大の研究室(にしつらえた地上局)で、ファーストボイスを受信したときの喜びの様子。
松永先生が飛び上がらんばかり。
全員がこれ以上はないだろうというような嬉しそうな顔をしている。

そして、その場面の後に、地球を背景に二つの小さなキューブサットが、飛んでいる場面がくる。

それを見ていると、この5年間、休みなく飛んで、ずっと電波を送ってきている小さな衛星くんたちの働きに拍手を送りたくなる。

あのとき、Cute-Iにカメラは載っていなかったから、写真はとれなかった。
5年たった今、Cute1.7はこんなにすばらしい写真をとっている。

プラネタリウムという「媒体」は、実はすばらしい場のように思う。
映画よりももっと向こうから近寄ってくるように思う臨場感がある。
そして、丸い天井、丸い会場がかもし出すなんともいえない安心感がある。
そのすばらしい場に、キューブサットがつないでくれたご縁で、私もうかがうことができた。

世の中のご縁の不思議さ、出会いのすばらしさに、あらためて感謝。
みなさん、ありがとう!

Unisectshirts
科学館では、なんと、キューブサットTシャツを、こんなふうに展示してくださっていた。
嬉し恥ずかし、、、。

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山梨県立科学館へ

明日(6月21日)、甲府へ行く予定。

山梨県立科学館で行われる「星空トークショー」とキューブサット物語のプラネタリウムを見に行くことにした。

トークショーは、「キューブサット物語」の登場人物、というよりは、キューブサットの初代開発者の一人、永島隆さんがお話をしてくださるそうだ。

夜なので、東京に戻れるかと思ったが、9時過ぎのスーパーあずさに乗れば、新宿に22時37分に着くようなので、問題なさそう。


早めの午後に行って、科学館の展示などいろいろ楽しませていただいて、などと考えている。。。が、余計なストレスはかけずにのんびりいくことにしよう。

お時間とご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ、山梨県立科学館にいらしてください。
現地でお会いしましょう。

※プラネタリウムの詳細は山梨県立科学館のHPをご覧ください。
http://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/cms/event.php?id=250

また、キューブサット物語の編集者、今村さんのブログで、とてもよくわかる内容紹介があるので、こちらもご参照ください。
(見ると聞くとはたぶん違うので、ぜひ、自分の目で見たいところです)


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ラストボイス

Ajisai
HITSAT のラストボイス。

本日13時13分に、北海道工業大学の地上管制局でCW受信。
HITSATの声はこちらで聞ける。やや弱々しいような気もするけれど、なかなかいい声。

14時40分のパスでは、本家の管制局では受信できなかった模様だが、アマチュア無線家の方は一部を受信したらしい。いつもながら、アマチュア無線家の皆様の実力と根性には脱帽。

好きでやる人たち、意気に感じてやってやろうという人たちの力を結集できると、相当にすごいことができると思う。

UNISECの学生さんたちは、誰に強制されているのでもなく、手伝う大人たちも誰に命令されているのでもなく、喜んでやっている(ように見える)。

喜びがなくなるほどに疲れたときは、休むといい。
喜びを感じられなくなったら、やめてみるといい。
やめてみると、自分にとっての意味がおぼろげにわかってくる。

日本初の大学衛星(東大XI-IV、東工大Cute-1)が打ちあがったのが2003年6月30日。
もうじき5年。投入軌道がよかったせいもあって、いまだに元気。

当時の関係者たちは、すでに、あちこちでプロとして活躍中。
みなさん、会うたびに立派になって、いつも嬉しい驚きをくださる。
卒業生の活躍のおかげで、大学の宇宙プロジェクトはけっこういいかもしれないという評判ができつつある。

5年の間に、7基の大学衛星が軌道投入に成功している。
そして、これから、もっといろいろなプロジェクトが立ち上がろうとしている。

宇宙基本法が制定されて、新しい宇宙大臣(正式名ではないが)も誕生した。
日本の宇宙開発もこれから大きく変わっていくのかもしれない。

本質的な価値を持つものは、語らずとも価値がある。
言葉でデコレーションしなくても、価値があるものは、それ自体で光る。

そして、何事でも、誰でも、何でも、「ラストボイス」のときはやってくる。

衛星は、物理的存在としては、なくなったら新しいのを打ち上げればいいと思われるかもしれないが、自分が全身全霊をかけて関わった衛星は特別な存在。その人にとっては、ずっととっておきたい永久欠番として記憶に残るのではないだろうか。それは、中途半端に関わった人や、外から見ていた人には、たぶん決してわからない気持ちだろうと思う。

HITSATのラストボイス
最後の声を聞くと、何かを感じ取れるかもしれない。
ぜひ、聞いてみてほしい。

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HITSAT、大気圏へ

HITSATは、明日、大気圏に突入して、その命を終えるらしい。北海道工業大学の佐鳥先生からメールを頂いた。

2006年9月23日にM-V型ロケット7号機のサブペイロードとして打ち上げました北海道 初の超小型人工衛星HIT-SATは、明日18日(水)夜に大気圏に突入することがほぼ確 実となりましたのでお知らせします。

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SpaceTrack予測: 2008-06-18 09:32:00 GMT +/- 24 Hours
         = 2008-06-18 18:32:00 JST
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HITSAT関係者の皆さんは、どんなお気持ちなのだろう。
日本の大学衛星では、初めてのこと。
大気圏突入ということは、この小ささであれば、ほぼ燃え尽きてなくなるということを意味する。
デブリにならない模範的な衛星とも言えるけれど、いつもいたものがなくなってしまうのは、やはり「喪失感」を伴うのだろうか。

機会があれば、うかがってみたい。

私はといえば、今は、父のこともあって、センチメンタルな気持ちがいっぱいなので、やはりそういうふうに思えてしまう。「命には限りがあるのだなあ」というような。

想いをこめて作ったものには、命が宿るような気がする。
そういう意味では、衛星には確かに命が宿っているように思えてならない。

運用の手間がなくなって、楽になるという考え方もできるけれど、「入院患者の家族」から「遺族」になった経験からすれば、単純にそういうものでもなさそうだ。

手をかけた人ほど、想いが強かった人ほど、寂しさは大きいと思う。
けれど、なくしたものを嘆くよりは、そこにできた大きな空っぽのところに、もっといいものが入ってくるのを楽しみに待ったほうがいい。

各地で、どんどん衛星ができつつあって、今年の末か来年には、香川や仙台生まれの衛星が打ちあがる予定。

北海道の次の衛星は、どんな衛星になるのだろう。
楽しみに待ちたいと思う。

最後のCW受信。。。。うんと楽しめますように、お祈りしています。


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足るを知る

後になって疲れが出るとは聞いていたけれど、確かにそのとおり。
気を張っていたので何とかもっていたけれど、一段落すると、どっと疲れが出るらしい。

1ヶ月間の看病生活と、容態が急変してからの1週間。
ずっと心に重いものがのしかかっていた。
今は、それが鈍い痛みに変わっている。
時間がたてば、この痛みは癒えていくのだろうか。

少しずつノーマルな生活に戻りつつ、こればかりは自分がその立場になってみないとわからないことだなあと実感。これまで、本当にはわかっていなかったことが、少しはわかったような気がする。

たくさん弔電を頂いた。
会社の同期入社(昭和29年入社)の方からの弔電を読むと、泣けてくる。
父は多くの方に支えられ、愛されて、生きてきたのだなあと思う。

突然の訃報に接し、北海道の赤平から始まる五十年余に亘る数々の思い出が、一挙に噴き出して、胸が張り裂けるような思いがする。今年もまた、住友会館で会えることを楽しみにしていたのに、残念で堪らない。旧石炭の仲間では、もっとも真面目であった君が、我々を措いて天国に旅立ってしまうとはなあ。運命とはいえ、泣けてしょうがないよ。

お父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

この方は、入社してすぐに、「自分は社長になる」とのたまったのだそうだ。
それを聞いて、父は「そうか、じゃあ、僕は重役になる」と言ったらしい。
その方は、別会社に移り、父はそのまま残ったが、言葉のとおりになった。

父は、意思が強くて、決めたことはきっちりとやっていく人だったが、人を押しのけたり競争したりすることのない人だった。すぐに人に譲ってしまうし、困っている人がいると助けてしまう。サービス精神にあふれていて、誰でも家に連れてきて、もてなした。

「足るを知る」という言葉がある。

環境問題の根底にあるのが、人間の「もっともっと」という価値観だとすれば、この価値観は相当にインパクトのあるものだと思っていた。「足るを知る」のは大切なことに違いないと常々思っていた。

今、その言葉が悲しみや痛みに落ち込んでいきそうなところから救ってくれる。

ああすればよかった、こうすればよかったという悔いも、あと一日でも一週間でも、もっといっしょにいたかったという気持ちも、すべては「足るを知ろう」と決意すれば、消えていく。

父からは、もう十分すぎるほどのものを頂いた。
彼がいなければ私は存在しなかった。
これ以上、何を望むことがあるだろうか。

「吾唯知足(われただたるをしる」は、意外なところで、効力を発揮する魔法の言葉なのかもしれない。

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誠道

お通夜と告別式は無事に終了。
葬儀会社の仕切りは本当に上手で、死化粧(おかげさまで、いい男になっていた)から親族記念撮影から、もちろん当日の式の司会から、ほぼ完璧にこなしてくださる。

二日間とも、兄の会社の方々に、受付などのお手伝いをいただいた。
非の打ち所のない対応で、感謝。

お通夜はたくさんの方にいらしていただいて、にぎやかだった。
当初、椅子が多すぎるのではないかと思ったけれど、あっという間にうまり、追加で椅子を出していただき、それでも入りきれずにロビーでお待ちいただいたりしてしまった。数を読むのは難しい。

お清めは、しんみりとしたり、大笑いしたりで、父も喜んでくれただろうと思うような、いい会になった

なかなか素敵な戒名をつけていただいた。
見た瞬間に、「あ、これ、好き」と直感的に思うような名前。
父にぴったりだと思うような名前。事前に、電話でどんな人だったかを聞かれて、名前を選んでくださる。

  「叡岳院光勇誠道居士」

光勇の部分が、「一休」さんの「一休」にあたる部分で、現世での姿を表し、誠道の部分が、本来の戒名を表す部分で、「空海」とか「最澄」にあたるのだそうだ。「叡岳院」というのは、心のお寺の名前なのだそうだ。

一日にして、ずいぶんと物知りになったような気分。

父の大学時代の山岳部のお友達が、いい戒名だといってくださった。

これからは、「誠道」さんとして生きる(?)父の、新しい旅立ちがうまくいくように、サポートしたい。
それには、後顧の憂いがないように、こっちは大丈夫、といえるようになることが一番。

悲しみは悲しみとしてあってよい。
けれど、その中にも喜びがあってもいいし、その外にあってもいい。

誠の道を歩む父に恥じない生き方をしたい、と思う。


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仮通夜

父と最後の「一つ屋根の下」の夜。

世の中の動きとは全く無関係に、個人的激動の日々。
でも、おかげで「わかりあえるかもしれない人たち」が急激に増加した。
どんな悲しいことがあっても、その裏にはきっと何かしら、いいことがある。

親の最期を看取れなかった人の悲しさも、最期を共に過ごせた人の悲しさも、悲しさの根っこにあるところは同じ。

遺影の写真を決めたり、訃報を送ったり、父の友人知人へ連絡したり、お花や料理を決めたり、することは山のようにある。1ヶ月も入院していて、容態の急変はありうるとは聞いていても、実際になってみると、何をどうしていいかわからない。というより、そういう事態が起こること、そのとき何をどうするかということを考えたくなかったのだと思う。

それでいい、と思う。
てきぱきとこなすのは、葬儀社の方々だけでいい。
家族は、ばたばたしながら、時を過ごすのがいい。

父の友人に電話すると、電話を通して、先方の悲しみが伝わってくる。
初めて声を交わす方と、こんな悲しい話をしなければならないのはつらいけれど、同じ気持ちを共有できる方がいてくださるのは心強い。

今晩はお通夜。
もう一晩だけ、父といっしょに過ごせる。

父は陽気で楽しい人だった。
最後の夜は、うんと楽しく過ごせるといい。

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Precious Time

昨日、容態が急変して、危篤状態になった父は、今朝、息をひきとった。
ぎりぎりのところで間に合わなかったのだけれど、昨日はずっといっしょにいられたのでよかった。

こういうときは、悲しいときではあるけれど、神様が下さるPrecious Timeだと思う。
こんなにいろいろな感情が出てくることはめったにないことだから。。。
こういうときのコミュニケーションはすばらしい。
亡くなった人が取り持ってくれる縁とでもいったらよいだろうか。

今は自宅に戻ってきて、安らかな顔で眠っている。
会員制の葬儀サービスに入っていたので、ご担当者の方がかけつけてくださって、いろいろな段取りはささっと決まっていく。親戚縁者はみんな遠方に住んでいる核家族ゆえの葬儀の常識のなさを補って、いろいろな決まりごとを教えてくださる。明日の朝はご飯をたいて、お茶碗にこんもりと盛って、お箸をつきたて、上新粉でお団子を6個作るのだそうだ。こういうサービスはありがたい。


訃報を続きに載せておきます。必要な方だけ、ごらんください。

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ハッピーエンド

「末期がん」で治療法はないと宣告されている父といる時間は、たぶんあまりそう長くない。もしも今回、奇跡が起こって退院できるようなことがあったとしても、別れは必ずやってくる。

ほんの一口だけフルーツゼリーを「おいしい」と言って食べてくれるけれど、首から点滴をして栄養を注入して、文字通り「生かされている」状況。病院では、「苦痛を緩和する」対症療法をしてくださる。

寝ていても、苦しいらしく、点滴をやめて「自然死」したいという言葉が出てくる。
3週間も病室の天井だけを見ている生活をしていれば、気も弱くなるだろう。

それに対して、何を答えればよいのか。

「患者の家族」は悩む。
まだ、それほど厳しい選択をつきつけられてはいないけれど、そのうちに「延命しますか、どうしますか」とか「モルヒネを使いますか、どうしますか」という決断を迫られるだろう。

こうやって悩んでいる「患者の家族」はたぶん、全国にたくさんいらっしゃるのだろう。

ISTSという会議が来週浜松であるのだが、こういう状況なので参加は見合わせることにした。
お手伝いする予定だったができなくなったので、おわびのメールをいれたら、「実は自分も似たような状況で。。。」とのお返事。その方も参加できない可能性があるとのこと。

急に親近感が湧いてくる。

「患者の家族」の皆さん、心中お察しいたします。。。。
いたわりあって生きてまいりましょうね。。。


「ハッピーエンド」という言葉がある。

「王子様とお姫様はめでたく結婚しました。ハッピーエンド」というのがよくあるパターン。
結婚はエンドではなくてスタートであるのは、誰もが知っていることではあるが、物語としてはそこでエンドとなる。

幸せな人生のエンドというのは、どういうものなのだろう。
チベット仏教の高僧の方がお亡くなりになるときは、瞑想したまま静かに息をひきとるのだそうだ。
そして、あちこちに虹がかかるのだと聞いたことがある。

一日一日を大切に、とはいうものの、病院でベッドから起き上がれることもままならない父にそんなことを言ってもあまり説得力がない。

こういう悩みは初体験なので、どうしていいかわからないというのが正直なところ。

患者の家族は、一日でも長く生きていてほしいと思うわけだが、患者自身はどう感じているのだろう。
苦しいといわれると、こちらも苦しくなる。
口がかわくと言われれば、こちらも口がかわいてくる。

「ハッピーエンド」と思える人生を送ろうと強く思う。
そうして、父の人生はどうだったのだろうと思う。

終わりよければ、すべて良し、とも言う。
そうなるチャンスを今、彼は持っている。
そのチャンスを生かせるように、できるだけのサポートをしよう。

日大と東工大の衛星くんは、ちょうど「生誕1ヶ月」。
違法電波が多くて、なかなか通信にてこずっている様子だけれど、元気そうで何より。
元気なうちに、できるだけのこと、やりたいことはやってみたらいい。

ハッピーエンドは、ハッピースタート。
終わりがあるから、始まりがある。
それはきっと、スパイラル状になって、未来に続いていく。

よき未来があちこちでポコンポコンと生まれていきますように。


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北京ダックランチ

北京に出張していた学生さんから、おみやげに北京ダックをいただいた。

これはというので、さっそく北京ダックパーティを企画。
夜は父が入院している病院にいくので、ランチの時間帯に設定。

北京ダックの袋をあけてみたら、味噌と北京ダック様が真空パックになっている。
春餅(北京ダックを巻いて食べる春巻きの皮のようなもの)をどうしようかと考え、ネットで作り方を調べる。
なんちゃって北京ダック」という、チキンで北京ダック風のものを作るというレシピがあり、そこに春餅の作り方が書いてある。

小麦粉とごま油とお湯だけでできると書いてあるので、作ってみることにした。
12時過ぎにごそごそと小麦粉をこねているのは、なにやら不気味であるが、けっこう楽しい。
レシピに書いてあるとおりにしたら、そのとおりにできた。嬉しい!こういうシンプルな喜びは大切。

そして、本番のランチ。
本場の北京ダックは、皮がパリパリでそれがおいしいのだが、電子レンジを使ったせいか、全体的にパリパリ感はないものの、それなりのものができた。ねぎの白い部分ときゅうりの千切りを添えて、味噌をたっぷり載せていただく。

春餅がやや不足したので、餃子の皮を焼いてみたが、やはり、「手作り春餅」のほうがおいしいとのこと。いやーよかった。

そして、なんとなんと、あの夕張メロン様がいらしてくださったので、ありがたく賞味させていただく。
本場の烏龍茶に山形のおいしいお菓子もいらしてくださり、おかげさまでたいそう贅沢なランチとなった。

「ほっこりする」時間。

「入院患者の家族」は、病気にのみこまれないように、病気のネガティブパワーをはねかえせるように、つとめて楽しい時間を持ち、きれいな花でも飾って、気持ちよく暮らすのがよい。

病人に前向きになれといってもなかなか難しい。とすれば、こちらが前向きになって、ポジティブなエネルギーを少しでもあげられるといい。そのためには、自分が幸せな気分でいることがとても大切になってくる。

たぶん、これは、どんなことにも応用できる。
しんどいことがあるのなら、何かしら楽しいこと、ほっとすることを見つけるといいかもしれない。

父が入院してから、切花をずっと買っている。
枯れかけたら、次の花を買って飾る。
それだけで、どんなにか心が休まることか。

そして、おいしくて楽しい食事をする。
普通でもそれは楽しいことだけれど、心がしんどいときには、それが本当に嬉しい。

すべては最善のタイミングで、全きことのために起こる。

そう信じていよう。

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川の流れ

意外な方から、ブログを読んでいる(ので、もっと更新を)というお便りをいただいた。
とても嬉しくありがたく、もっと更新をと思いつつ、日々が飛んでいってしまう。。。スミマセン。。。

長岡式酵素玄米を導入してから、それを自分が食べるために、ランチを自宅に帰って食べるようになった。そのため、仕事の関係者やお客様をお招きして、いっしょにランチを食べることが多くなった。

おかずとご飯の割合は、1対9(おかずが1でごはんは9)といわれているので、お味噌汁とおつけもの、それに冷奴やサラダくらいのものですんでしまう。このご飯はパンチがあるせいか、それほど食べなくても満足感があるようで不思議。

おかずは少しでよいので、張り切っておかずを作ることもないのだが、そのかわり、お味噌汁のだしはきちんととるようになった。おつけものも、お米といっしょに購入した「麹」につけて作る。大根やきゅうりが魔法のようにとてもおいしくできる。

そんな質素な食事でも、みなさん喜んで食べてくださる。
食後にはフルーツとそば茶で、フルコースの気分。

海外のお客さまがいらしたときは、もう少し気張ったほうがよいかと思い、カレー2種を作ってみた。
タイのレッドカレー(茄子、筍、しめじをいれてみた)は、このご飯にぴったり。ココナッツミルクの濃厚な味もなかなかいける。市販のルーを使ったポークカレーは、いまひとつあわなかったので、こちらは白いご飯を炊いた。

玄米+タイカレーはなかなか好評。ポークカレーも悪くはなかったのだが、比較するとパンチに欠けた模様。
またいろいろ試してみよう。こういうチャレンジは大好き。

白いご飯は大好きだったのだが、何か物足りない気がするようになった。
自分の中で何かがかわっているのだろうか。

新しいもの(知識でも人でも風景でも)にふれると、自分が変わる。
自分の中の何かが確かに変わる。
それを知らなかったときと同じ状態には戻れない。

それなのに、同じところにとどまろうとする努力を、私たちは必死になってすることが多い。

川の流れのように、いつも物事は流れている。
人間関係でも、ビジネスでも、心模様でも、健康状態でも、いつもいつも変化している。

同じところにとどまるのは、川の流れの中で、自分だけはそこに立ち続けようとするようなもので、相当なエネルギーが必要だ。

ダムの役割を果たそうとする人は、きっとそのエネルギーを使うに値することをしているに違いない。ダムを作ることで、犠牲になる人たちもたくさんいるけれど、役に立っていることもあるだろうから。

けれど、ダムの役目でもない場合に、そこに立ち続けているのは、自分もまわりもつらいのではないだろうか。

流れに沿って泳ぐのは死んだ魚だけ。
流れがあることを意識しつつ、それをさかのぼってもいいし、横切ってもいい。
流れに逆らってはいけないということはない。
けれど、同じところにじっといつまでもいられると思うのは、きっと違っている。

変化を恐れず、流れに乗って、大きく前へ進みたい。
そうしているうちに、きっといつか、大海原に出る日が来るに違いない。

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父が入院してから2週間と少し。
物理的には、100%、看護師さんが面倒をみてくださるのだが、毎日なんとか時間を作って、病院に行く。なるべく長くいっしょに過ごすようにしている。

駿河台にあるN大学病院の看護師さんは、みんなきれいで親切でやさしくて、文字通り「白衣の天使」。最近の天使は、スカートではなくてズボンをはいていて、とても活動的。

父はちょっと起き上がれない状況なので、ベッドですべてをすませる。点滴の器具をぶらさげて歩いている他の患者さんたちの、なんと「健康そうに」見えることだろう。

すべては全きことのために、最善のタイミングで起こる。

きっとそうなのだろう。

父は今年に入ってから食欲がなくなり、日に日にやせていった。
「水餃子」なら食べられるというので、行くたびに作ったけれど、それも食べられなくなった。

スーザン・オズボーンさんのワークショップのとき、おいしそうな玄米のオニギリを作ってこられた方に「長岡式酵素玄米」の話をうかがった。前に、奈良さんのコンサートでいただいた信じられないくらいおいしいカレーのごはんが確かこれだった。

講習会に出なければ売ってもらえないというので、すぐに電話して、川越の本部(とても素敵なところだった。。)にうかがって、炊き方を教えていただいた。すぐに入会して購入。

長岡式酵素玄米一式は、父が倒れてから届き、もう4回も炊いた。あまりにおいしいので、いろいろな方に召し上がっていただいている。

父の3人の妹たちが関西からお見舞いにきてくださったときにも、オニギリを作っていって、病室で試食していただいた。とても喜んでくださった。ほんの少しだけれど、父もがんばって食べてくれた。

講習会のときに聞いた「栄養をとるんじゃない、カロリーをとるんじゃない、命を食べるんです」という言葉が頭に残っている。

命には限りがある。

それは、人でも星でも同じ。
いつか消えて、大いなるところに戻っていく。

毎日、たくさんのことを学ばせていただいている。
この人生のレッスンは、あまりハッピーとはいえないけれど、それでも手を握ったら握り返してくれた、というような小さな喜びにあふれている。

死に向かって生きるのは、生きとし生けるものの定め。
だからどうでもよいということでなく、だからこそ、大切にしたい。

限りある生だからこそ、今を大切にしたい。


衛星くんたちの命も限りある。
東工大Cute1.7はObject-C、日大SEEDSはObject-Jということがどうやら確定したらしい。

これから定常運用を続けて、ミッションをひとつひとつこなしていく。

限りある命を、うんと輝かせて、たくさん素敵な「とき」を創れるといい。

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プライシー

PRICI 
プライシーと読む。

先日、お目にかかった方の造語。
相当に豪華なご自宅におうかがいして、お話をうかがう。
この方は、とてもユニークで、たいへん愉快で前向きで建設的なミーティングだった。 

PRICIは何の略かというと

"Perfectly Right, Completely Irrelevant" 

なのだそうだ。

部分的には最適な解であっても、全体的にみると最適ではないことがよくある。
そして、どこまでを「全体」とみるかによって、解は変わってくる。

人は、たいていの場合、「正しい」と思うことをする。
「正しくない」と感じる場合には、「正しい」と思えるように、いろいろと理由づけをする。

飲みすぎの人が、「酒造会社に貢献している、経済の活性化に貢献している」と言い張るようなもので、理由というのはいくらでもどこからでもひっぱってくることはできる。

自分が「正しい」と思っているのは、どこの「全体」にとってなのか。
「全体の利益」というとき、その「全体」は、「会社全体」だったり「国全体」だったり、「一部署全体」だったりする。

また、その「正しいこと」は、自分の良心にひとすじの恥じるところもないかどうか。

見極めるのは難しいようにみえて、意外に簡単だ。

「世界中に向かって、それを言えるかどうか」

まわりを変えるのは難しくても、自分は変えられる。
自分を変えるのは一瞬でできる。

元に戻ってしまったとしても、気づけばまた一瞬で変えられる。
古い考えるパターンや習慣は変えにくいけれど、気づいていれば、変えられる。
意識が変われば、行動も変わる。
ノーという勇気も出てくるし、自分に必要でないものは自然に遠ざかっていく。

「世界中に向かって言えるようなこと」をしていきたいものだ。

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星空トークショー(山梨)

「キューブサット」をプラネタリウム番組にしたものが、ただいま山梨県立科学館のプラネタリウムで放映中。
なかなかの人気だそうで、ヨカッタヨカッタ。

そして、その上に、星空トークショーというのまで行われるのだそうだ。
トークするのは、「キューブサット物語」の登場人物の一人、永島隆さん。

プラネタリウムも上映されるとのことだし、土曜の夜なので、お時間のある方はぜひご参加ください。

星空トークショー「超小型衛星が拓く"みんなの宇宙"」

日時:2008年6月21日(土) 18:30~20:30(受付18:00~)
場所:山梨県立科学館 スペースシアター
対象:小学生以上
費用:一般・大学生500円 高校生300円 小中学生200円
申込:電子メールまたは往復ハガキに、代表者の方のお名前、ご住所、お電話番号、参加人数を明記の上、下記あて先にお申し込みください。5月21日(水)より受付を開始します。定員に達しましたら受付を終了いたします。

〒400-0023 山梨県甲府市愛宕町358-1
山梨県立科学館「星空トークショー」係
E-Mail:starmail@kagakukan.pref.yamanashi.jp
(@を半角に変えてください)

※詳細はHPをご覧ください。
http://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/cms/event.php?id=250


本日の衛星くんたちはますます好調のようでよかった。
ただし、受け手の側がちょっとうまくいかないようで、アマチュア無線家の皆様のご協力に支えていただいている様子。本当に、皆さんありがとうございます。。。。

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コミュニケーション

本日の衛星くんたちの様子。

日大SEEDSは、やっと、見つけてもらえた様子。
アマチュア無線家の方から、「オブジェクトJがSEEDSではないか」と連絡を受け、Jを追いかけるようにしたら、かなり通信がうまくいくようになったとのこと。これまで、いろいろ試した中では、一番反応がよいらしい。

「ウチの子はどれ?」なのかを突き止めていく作業がまた楽しいのだそうだ。

東工大では、またまた地上局のアンテナ改修をしたもよう。
大学の屋上のアンテナに登って作業している図はなかなか。今回は、夕方バージョン。(前回の写真は暗闇バージョンだった)

コミュニケーションが重要なのは、衛星も人間も同じ。衛星と地上との通信がうまくいかないと、他のすべてがうまくいっても、意味がなくなってしまう。

地上のアンテナが衛星のほうをちゃんと向いていないと、いくら衛星が話しかけても聞き取れない。会話が成立しないと、お仕事をするどころではない。

ノイズが大きいと、聞き取るだけで時間とエネルギーを使ってしまう。聞き取れないこともある。都会は違法無線が多く、宇宙からの衛星の声ではなく、地上の話し声が聞こえてきてしまったりする。

スイスイとコミュニケーションがとれるようになるといい。
地上の違法無線によるノイズがちょっと遠慮してくれるといい。

明日も元気にコミュニケーションがとれますように。


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ミャンマー支援

ミャンマーで、大変な自然災害があったとのこと。
150万人が被災したという報道。

命を失った方がこんなに一度にたくさんだと、「ご冥福を祈る」というのもどこか空ろに聞こえてしまう。
亡くなられた方はもちろん、生き残った方も、どんなにか恐ろしかっただろう。

そうして、どんなにか心細くてひもじい気持ちでおられることだろう。

衛星は、サイクロンを観測することはできても、それを止めることはできないのだろうか。
避難を勧告することもできないのだろうか。

何かしたいけれど、何もできないので、せめて少しの寄付でもと思っていた。
大きなところだと、本当に現地で役にたっているところにちゃんといくかどうかよくわからないので、どこか信頼のおける団体に直接寄付したいと思っていたら、ちょうどよいタイミングで、信頼できる知人からメールをいただいた。

さっそく、CARE International Japan の口座にほんの少しだけれど、振り込ませていただいた。郵便局から振り込むと、手数料が免除になる。

もしご興味のある方がいらっしゃれば、続きをごらんください。協力の方法がいくつかあります。
(もちろん、ほかのさまざまな団体もあると思うので、ここにこだわる必要はありません)

Continue reading "ミャンマー支援"

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連休終了

なんだか、バタバタとしているうちに、連休終了。
病院と事務所と自宅と実家を行き来しているうちに終わってしまった感じ。

衛星くんたちは、ちゃくちゃくと成長を遂げている様子。

東工大のCute1.7は、もうミッション部分のAPDモジュールの電源をいれたらしい。そして、すでにデータがとれはじめているとか・・・・
もうじき「定常運用」に移行するのだそうだ。写真も「ジグソーパズル」のように現れつつある。いったい何が見えているのだろう。ジグソーパズルの完成が楽しみ。

日大のSEEDSは、うまく受信できたりできなかったり、の様子。
日大地上局大改修も行われるのかもしれない。

それにしても、今、宇宙で飛んでいるSEEDSくんは、もともと予備機だった。2年前のロケット失敗のときに、製作したOBの方が「これもいらなくなったね」といって、手で気軽にいじっていたものだという。それが、いまや「押しも押されもせぬホンモノの衛星」さまになって、宇宙を飛んでいる。

開発者の皆さんは、どんな気分なのだろう。

「自分たちの衛星が、そこ(軌道上)にいるっていうだけで、なんか、嬉しいんだよね」というようなことを以前に聞いたことがある。

こういう不思議な感覚を皆さんは味わっておられるのだろうか。
あるいは、そんな気分を味わう暇もなく、運用計画を練り、ノイズに頭を悩ませ、その一方で大学の勉強をこなし、論文も書き、次の衛星を考えたりしておられるのだろうか。

連休が終了して、これからが「子育て(?)」の本番。
衛星のお父さん、お母さんたちの奮闘にエールを送りたい。


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つつじ祭り

Tsutsuji
午前中、けっこうな雨だったが、午後にはあがってきて、夕方には晴れていた。
ゴールデンウィークなのだが、入院患者の家族としては、病院に行かねばならず、仕事もせねばならず、なかなかお休みの気分にならない。父はちゃんと息をしてくれているだけでも嬉しいのだが、今日はおかゆを少し食べたとのことで、よかった。

病院から帰るとなぜか、何もしていないのにけっこう疲れているのに気づく。
こういうときは、気分転換に限る。ちょうど晴れてきたので、根津神社のつつじを見に行く。
うーん、やっぱり素敵。とてもきれいで、目の保養ができた。

昨日は、自分を元気づけるために、バラの花を買って帰った。
Rose
一輪挿しにさすだけで、なんとなく気分がよくなるのはなぜだろう。
幸せな気分で花を眺める。
状況がどうであっても、心は自由であっていい。

ゴールデンウィークと関わりなく仕事をしている人たちは、たくさんいらっしゃるだろう。休日というのは、実は電話もなく、メールも少ないので仕事ははかどるのだ。

日大と東工大の衛星運用メンバーの皆さんは、たぶん連休とは無関係。連休の意味があるとすれば、「授業がなくて運用に専念できて助かる」という感じなのではなかろうか。

東工大ブログによると、今日も地上局の大改修を行ったとのこと。各種センサー(たくさん積んでいらっしゃる)もきちんと動作しているみたいで、ヨカッタヨカッタ。

日大ブログによると、6回のパスをすべてしっかり使って、いろいろ試しておられる様子。アップリンクが通ったり通らなかったり、電波の状況もあって、なかなか一筋縄ではいかないらしい。

「ハンディー八木アンテナ」での受信も試されたようだ。ハンディーといっても、ちょっと外でやるには目立ちそう。
もっとおしゃれで目立たないアンテナがあるといいのに。。。(どなたか作ってくださいませ)

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1苦あれば3楽あり

救急車で父が運ばれたとの連絡にびっくり仰天して、病院へ。
C型肝炎→肝臓がん→肝硬変というお決まりのコースにのっているので、何かあってもしかたないとは思っているのだが、突然、救急車との話にやや混乱。

C型肝炎に感染してから、50年も生きているので、父は同じ病気の方には「大丈夫」メッセージを送っているといってもよいと思う。大丈夫、感染しても、ちゃんとこんなに長生きできるケースもある。

しかし、救急車に乗るようなことは起こりえないはずなので、どうしたのかと思ったら、「免疫療法」というのを受けにいっていて、その病院にいくときの電車の乗り換え駅でふらついて歩けなくなってしまったらしい。直接の原因は、たぶん糖尿病のためにうっているインシュリンがききすぎて、低血糖になったためらしいが、たぶん全体的にバランスがくずれているのだろう。
でも、おかげで入院できてよかったのかもしれない。
すべては、最善のタイミングで起こるものだ。
最近、食欲が著しく落ちているので、点滴で栄養補給をしていただけるのはありがたい。

というわけで、本日の新人衛星くんたちの様子をチェックするのが遅くなってしまった。

東工大のほうは、アマチュア無線家の皆さんのご協力をいただきながら、運用をがんばっているみたい。東京は何かと違法無線などがあって、ちゃんと受信できないことが多い。アマチュア無線家の皆さんが送ってくださるデータはとても役に立っている様子。
キュート1.7はどうやら元気らしい。PDAも起動したとのこと。最近の子(衛星)は、成長が早い。。。

地上局補修の写真がのっているのだけれど、闇夜にライトアップされた(?)アンテナによじのぼっている姿がなんともいい感じ。

日大のほうは、電圧もいい具合になったみたいで、なんと、すでにデジトーカをはじめたらしい。今日は、4パス目と5パス目の二回、行ったそうだ。宇宙からの声は格別だったらしい。
デジトーカというのは、音声再生装置だそうで、アマチュア無線家でもそうでない人でも楽しめるもの、らしい。(ここの説明がわかりやすい)

。。。え、じゃあ私も楽しめるのだろうか?どうやって?やっぱりアンテナはいるような気はするが、、、

いろいろあるけれど、まあ、前向きに。
本日残念だったのは、新宿の「カムイロケット祭り」に参加できなかったこと。永田節が炸裂していただろうに、まったく残念だった。。。

しかし、ひとつつらいことがあると、3倍の嬉しいことがあるので、楽しみに待っていよう。

「1苦あれば、3楽あり」
(レイランドでは、そのように決まっております。。。)


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砂漠でカンサット発見!

アメリカのブラックロック砂漠というところで、カンサットが発見されたとの報。
毎年、アマチュアロケット愛好家の皆さんにお願いしてカンサット実験をさせていただいているのだが、ときどき、飛びすぎたりして、カンサットを回収できないチームが出てくる。

そういうとき、チームの皆さんは泣く泣く、かわいいカンサットを置き去りにして帰国する。
ときどき、それを発見してくれて、連絡をくださる場合がある。

今回も連絡をいただいた。
「黄緑色のパラシュート」のカンサットは、東工大のものだった。
今年のアメリカでの打ち上げのときに、もらってくるとのこと。無事に持ち主がわかってよかった。

究極の「カムバック」に成功したカンサットは、迎えにきてもらうのを楽しみに待っているに違いない。

今日の衛星ベビーちゃんたちの様子。

東工大のブログによると、なんと、ミッション部分の動作確認が今日のパスでできたのだそうだ。すごい。

まだ4日目。
生まれたばかりの赤ちゃんに、「ハイハイして、さあ立って、ほら歩いて!」というふうにも見えないわけではないのだが、これは、「学生衛星の第一世代」を見ていたところからくる感覚なのかもしれない。すべてがはじめてのことだったので、初期運用の間は負担がかかることは一切せず、衛星がどんな状況にあるのかを必死で探っていたような記憶がある。

「第二世代」は、たぶんそのあたりのところはもう自信があるのだろうか。ハイペースでどんどん進んでいっている様子。

日大SEEDSのほうは、こちらは太陽電池が発電しすぎて、「電力過多」になっているとのこと。この状況はとてもよくないそうだ。電池に負担がかかって壊れてしまうこともあるらしい。(ミルクの飲みすぎで肥満。。。心臓に負担がかかっているようなものだろうか?)

それで、もっと運動をさせて電力を使うために、長時間のFM運用をするとのこと。
ダイエット、ダイエット。。。

生まれて4日目の赤ちゃん衛星は、地上にいる親たちにたいへんな思いをさせながら、地球のまわりを回っている。どんな景色が見えているんだろう。

明日も元気でいてくれますように。


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インド便り

東工大のブログによると、CWは聞こえているらしいので、キュートは大丈夫に違いない。これから7時半過ぎに午後の第一パスがくるとのこと。

東工大も日大もFM運用をするらしい。FM運用をすると、電気を使ってしまうみたいなのでちょっと心配だけれど、なんとかがんばってほしいところ。

日大のブログは二つある。
SEEDS専用と、研究室のブログ

後者は、宮崎先生が更新しておられる様子。
インドでの打ち上げ経験がとても楽しく綴られている。
インドの美人(?)技術者のこととか、ごはんのこととか、今回の打ち上げアレンジをしてくれたトロント大の方のこととか、打ち上げが成功したせいかもしれないけれど、肩の荷がおりたというか、胸のつかえがとれたというか、そんな雰囲気が伝わってくる。

ブログによれば、打ち上げ後、とても心配な50分間があったそうだから、なおさらだろう。以下、日大ブログから無断転載させていただく。

打ち上げ後のシーケンスは順調に進んでいたのですが,ディスプレイに「CUTE SEPARATION」の文字が出た後,他の衛星の分離確認の文字が出てこなかったんですね.これで,一気に我々周辺はどんよりとした雰囲気になり,周囲がロケットの成功で大喜びしているのとは対照的な,なんとも言えない状況になりました.

結論としては,テレメトリデータの受信があまりうまくいっていなかっただけで,後で解析した結果(他の局のデータもあわせたのかな?),ちゃんと分離できていたことは確認できましたし,NORADからもそういう情報が来たのですが,それまではなかなか微妙な空気でした.

コントロール・ルームでFreddyがネットでやりとりをしているのを,ガラス越しに見守る状況が続いたのですが,打ち上げから1時間ちょっとしたところで,Freddyから「カール(Cal Poly)とUT Austionが受信した」との言葉を受け,ほっと安堵しました.その後,コントロール・ルームに入れてもらって(この時点ではロケット関係者はもうほとんど誰もコントロール・ルームにいなかった...),ISROの関係者と話をしながら,Freddyのパソコンを見守っていました.

で,徐々に情報がチャットで入ってきて,SEEDSの状態は正常,という感じになってきました.

分離が確認できなかった約50分間は,さすがにロシアでの打ち上げが頭によぎり,「次はどうしよう」と頭を悩ませましたが,とりあえず,今は「安堵」の一言です.

痛い経験は人生に必要なのかもしれないけれど、嬉しい経験のほうがやっぱりいい。悲しいことやつらいことがあったなら、それ以上の喜びがあってほしい。(個人的には、3倍返しと思っているので、つらいことがあると、その3倍の嬉しいことが起こることになっている)

インドのご飯は本当においしそう。
それにしても、日大メンバーの片山さんはインドでの写真に本当に違和感なく写っておられる。不思議なくらい、雰囲気にあっている。

皆さんが無事に帰国されますように。
新しく宇宙で命を得た10基の衛星たちがそれぞれ元気でお役目を果たせますように。。。


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受信協力のお願い

今日は父の見舞いにいっていて、戻ってきたら、Cute1.7が大変になっている。

東工大ブログによると、電圧が異常に低下しているとのこと。心配。受信協力のお願いが出ている。私が受信してさしあげられるとよいのだけれど、そういう技術はないので、全国のアマチュア無線家の皆様にお願いするしかない。

その前には、オランダのデルフト工科大学の衛星Delfi C-3が緊急状態になったとのこと。とりあえず、復旧したようだけれど、いろいろある。

打ちあげが成功してから落ち着くまでは相当に大変。この間、気をぬけない状況が続く。関係者の皆さんは、夜も眠れない日が続くだろう。

日大のブログによると、インドでは今回の打ち上げ成功の記事がトップニュースとして、新聞の一面をにぎわしているとのこと。インタビューも現地で受けたらしい。

確かに、昨年のIAC開催でも、相当にメディアでとりあげられていた。日本の福岡で開催したときとのメディアの温度差はなんだろうと思った。

インドでは、宇宙開発が確かに「みんなのため」なのである。
日本とは違って、地上インフラが発達していないので、衛星をあげたら助かる人がたくさんいる。
ロケットとミサイルは同じで、軍事の必要性からミサイル開発は重要だから、ロケット開発にも力がはいる。
それに、国威発揚にもなるし、国民の士気もあがるし、科学技術先進国になれるし、すべてが宇宙開発は是であると言う方向にある。

そんな中で、日本で大学・高専の宇宙開発プロジェクトを支援する意味はどこにあるのか。

考えてみれば、ロシアで初めて衛星打ち上げを経験した日本人は学生だったし、今回のインドでの衛星打ち上げも学生が初めての日本人経験者となった。たぶん、これからも同じことが起こっていくだろう。

そのことだけでも、相当に大きな意味があるとはいえないだろうか。
もちろん、工学教育とかものつくりナントカとか、いろいろなことは言えるのだけれど、学生だからこそ、大学・高専だからこそ、既成の枠を飛び越えていけるのかもしれない。ありえないといわれたことが、次々と実現していっているのを見るのは、驚きでもあり、喜びでもある。もちろん、その裏にある多くの方々の表に出ないたくさんの努力と協力の大きさははかりしれないものではあるのだが。。。

。。。それにしても、生まれたての衛星くんたちが心配。。。なんとかサバイブしてくれるといいのだけれど。。。

23時30分の日大ブログによると、SEEDSくんは元気いっぱいらしい。よかった。

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朝パス

今日初めてのパスも無事に終了した模様。

日大の学生さんの喜びの声(UNISECのメーリングリストに投稿されたもの)を無断転載させていただく。
衛星は宇宙にいくまでは、「星」ではない。

初めて,宇宙からのSEEDSの声を聞いた時には,なんとも言えな い感情がこみ上げて来ました. これで,SEEDSは衛星になれました.

前回のことがあるから、今回の喜びはひとしおだろう。


東工大のブログによると、「ウチの子はどれ?」という同定作業中のようである。今回は10基の衛星がいっしょに打ち上げられたので、どれが自分の衛星なのか、すぐにはわからない。

NORADというところが出してくれる情報があり、たとえば以下のような形で示される。

OBJECT C
1 32785U 08021C 08119.87823554 .00000714 00000-0 10000-3 0 107
2 32785 098.0018 179.9128 0013187 284.9790 074.9959 14.80601310 107

今朝のパスでは、オブジェクトCが自分たちの衛星だと想定して、運用したのだそうだ。感触はなかなかよかったみたいだけれど、ほかのでやればもっといいかもしれないので、まだこれが本当にCUTEかどうかは不明。

いずれにしても、「やることがある」のは幸せなこと。

ヨカッタヨカッタ。。。。


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パス!

最初のパスが日本上空を通過した。18時52分。

地上局ネットワークというのがUNISEC内にできていて、各地の大学で受信協力を行った模様。
北海道から九州まで、みんなが電波を待ち受けているのを想像するのは、楽しい。

参加した大学は以下のとおり。

 Cute1.7+APDII 東工大・創価大・九大・道工大
 SEEDS 日大・東大・香川大・道工大

ホスト局(つまり日大と東工大)では、なぜかうまく受信できなかったのだそうだ。
しかし、協力局の創価大、道工大、東大で無事CWの受信に成功したとのこと。

SEEDSは、二回目のパスでアップリンクに成功。これで、衛星とのコミュニケーションがとれる。ヨカッタヨカッタ。
祝い樽も用意されていたようで、お祝い。でも、すぐに三回目のパス(22:03:09)がくるので、臨戦態勢。

CUTEのほうは、二回目のパスで、CWがとれたとのこと。次はアップリンクが通るといい。

今日は、新しい衛星くんたちが誕生した日。
関係者の皆さんは、この日をどれだけ待っていたことだろう。
打ち上げを見ずに卒業していった学生さんたち、打ち上げ失敗のつらいところだけを体験して卒業していった学生さんたち、それやこれやが一気に吹き飛ぶのがこの日だ。

宇宙開発は、実は「個人的な体験」なのだなあという思いを新たにした。そこからはじめないといけない。

もう少しで三回目のパスだ。
地上局の皆さん、アマチュア無線家の皆さん、がんばってください!


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祝!ファーストボイス

日大のキューブサット、SEEDSから電波がとれたとの連絡があったとのこと。
カリフォルニアのCalpolyという大学がとってくれたそうだ。
日本時間で2時。打ち上げから1時間ちょっと、というところか。

Calpolyは、キューブサットコミュニティというのを作っていて、「世界中のキューブサット開発者のために」というスタンスのところだ。2年前、日大のSEEDSがロケット失敗で消えてしまったとき、いっしょに悔し涙を流したところでもある。当時、Calpolyがキューブサットのとりまとめをしていたために、やり場のない無念さをぶつけられたこともあったようで、相当に大変だったらしいけれど、元気に開発を続けているのは、さすがである。

東工大のCute1.7+APDII からも電波がとれたらしい。

ヨカッタヨカッタ。

夕方に日本でパスがとれるらしいので、そのときを楽しみに待とう。

「ファーストボイス」の感激は半端ではない。
衛星を作る人は、その瞬間の凝縮された喜びを知っている。
その瞬間に、本当によいエネルギーが放出される。

たくさんの人に味わってもらいたい、と思う。


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祝!打ち上げ成功

日大と東工大の衛星が乗ったインドのロケットの打ち上げが成功した模様。

東工大のブログで、刻々と状況がアップされている。
http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/cute1.7/blog/

宇宙から、かわいい産声が聞こえてきますように。。。

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打ち上げは28日!

日大と東工大の衛星の打ち上げ日が決まったとのこと。
両方の学生さんが、UNISECのメーリングリストに情報を流してくださったのをまとめると以下のようになる。

打ち上げ予定時刻
 2008年4月28日 03時53分 (UTC)
 2008年4月28日 12時53分 (JST)
打ち上げ場所
 インド サティシュダワン宇宙センター
打ち上げロケット
 PSLV-C9
打ち上げ予定衛星 
 インドのCartosat-2と他2機の衛星と
 カナダのUTIAS/SFLがコーディネートするNLS-4(下記の6機の衛星)

 SEEDS (日大・日本)
 Cute-1.7+APD II (東工大・日本)
 CanX-2 (トロント大・カナダ)
 Delfi-C3 (デルフト工科大・オランダ)
 AAUSat-II (オールボー大・デンマーク)
 COMPASS-1 (アーヘン工科大・ドイツ)


詳しい情報は,両方の大学のブログでリアルタイムでわかるはず。

日本大学CubeSatプロジェクトウェブサイト
http://cubesat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/
最新の情報は,SEEDS Weblog
http://cubesat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/japanese/blog.html

東工大
Cute-1.7 + APD II Project:
http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/cute1.7/index.php
ブログもある
http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/cute1.7/blog/

両大学とも、今回は捲土重来の打ち上げ。
日大は、2年前にロシアのロケットの打ち上げ失敗で、無念の涙をのんでいるし、東工大は、前のときには打ち上げには成功したが、ミッションの遂行ができなかった。

それにしても、東工大は、今回でなんと三基目の衛星の軌道投入。たった5年の間に、なんということだろう。いまのところ、日本の大学で最多記録となる。

今度こそ、の想いが届きますように。
そうして、嬉しい感激の声が聞けますように。

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ニコニコの日

毎月22日は、ニコニコの日。

というわけで、本日は4月のニコニコの日。
22時22分には、おもいきりニコニコしよう。

いろいろあるけれど、やはり笑って暮らせたほうがいい。
衣食住はよくなっていったほうがいい。
美しいものが増えていったほうがいい。

スーザン・オズボーンさんのワークショップに参加して、「自分の声」に出会って、そう思った。

44回も来日しているというスーザンさんは、大の日本びいき。寿司とサシミが大好き。
桜の花の美しさに魅せられ、人生が変わったという。

ヒーリングの女王といわれる美しい声の持ち主は、また、ユーモアたっぷりの楽しい方でもあった。

ワークショップで学んだことは、ただいま消化中。

役割としての自分は、本当の自分ではない。
わかっていても、役割を果たしているうちに、本当の自分の声を私達は忘れがちだ。

自分の本当の声は、朗々として響き渡る声だった。
高くもなく低くもなく、気持ちよく出る声だった。
人に合わせず、一人で出した声は、そうだった。

ああ、そうか。
私は、こういう人だったのかもしれない。

ワークショップの中身やスーザンさんの楽しい話については、後ほどアップしたい。

今日は、ニコニコの日。
それだけでいい。


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10の悪行

チベット仏教のクラスで、長年の疑問を先生に質問してみた。

10の悪行ということを先生が話されたときのことだ。

うそをつくこと、人を傷つけるようなことを言うことは10の悪行の中に入っているそうだ。

けれど、真実を言ったら、人を傷つけることがわかっているとき、うそをついたら、やっぱり悪行をしていることになるのだろうか?

事実をそのままに言ってしまったら、困る人がいるだろうなあということが、いろいろあって、私は最近、あまり話さなくなってしまったように思う。誠実さ・正直さを大切にする自分のキャラとは違うので、ストレスがたまる。

先生は、おもむろに答えられた。その答えは、私の予想をはるかに超えた衝撃的なものだった。

「動機が重要です。動機が善であれば、許されることもあります」

「ブッダが菩薩として修行していたとき、500人乗りの船に乗っていました。ブッダはそのとき、人の心を透視することができました。そして、一人、とても悪い心を持っている人が乗っていることに気づきました。その人は、499人の人を殺して、船に乗っていた宝を独り占めしようとしていたのです。それで、ブッダはその男を殺しました」

人を殺すのは、悪行の中でももっとも悪いこと。それをしてしまったら、悪いカルマを背負うのではないのだろうか?

「ブッダは、499人の命を救うことと、一人の悪人が恐ろしいカルマを背負うことから救うことを願って、その男を殺しました。動機は善です。でも、だからといって、ブッダが人を殺したというカルマから逃れられるわけではありません。ブッダはそれを背負わなければなりません。でも、それは、普通に人が人を殺したというカルマと比べて、はるかに小さなものとなります」

うーむ。結局、手を下した人はカルマを背負うのか。。。無条件に許されるということではないらしい。それに、よかれと思ってしたことが、実はめぐりめぐればよくなかったということもある。

「石になることも必要です。うそをつきたくない、傷つけたくないというときには、黙っているという選択肢もあるでしょう」

最近、ある方に、私が知っていることをお話した。それによって、その方は困っただろうけれど、それでも「真実」を受け入れてくださった。(知ったからといって、すぐに次の行動に移せるわけではないようではあるが)
強い方でよかったけれど、私はネガティブに聞こえることを口にしなければならなかったから、たぶん悪いカルマを背負ってしまったのかもしれない。真実を言うべきか、人を傷つけないようにするべきか、本当に難しい。

事実をありのままに述べると、「悪口」に聞こえてしまうことがあるのは、私たちの誰もが経験済みのことだろう。よいところを見て、とはいっても、きれいに取り繕ったところで事態がよくなるわけではない。

私の動機は「善」だったと思うけれど、やはり後味はよくない。
レベルはあまりにも違うけれど、人を殺さなければならなかった、菩薩時代のブッダは、どんな気持ちだったろう。

見えてしまう人は、つらいのである。見えなければ、何も考えなくてよいわけだ。しかし、見えなければ、ただむなしく殺されてしまったわけなので、見えて、多くの方々を救えてよかったと思う。

今、必要なのは、強力で長持ちするコンバーター(痛みと苦しみを愛と光に変える)。
そして、ものごとの本質をしっかりと見つめる目。
そして、見えたことに対して行動を起こす勇気。

ほんの少しずつでも、学んでいけるといい。
ともに学ぼうとする人たちと励ましあえるといい。

人生は修行。
死ぬということから目をそむけてはいけない。
それまでに何を学べ、どう成長できるか。

10の悪行を解説してあるサイトがあったので、書いておこう。

身の三悪(正行)
 殺生(せっしょう) ‐ 無意味に他人や衆生の命を奪うこと
 偸盗(ちゅうとう)‐ 盗みのこと
 邪淫(じゃいん)‐ 不淫らな異性交遊のこと
口の四悪(正語)
 妄語(もうご)‐ 嘘をつくこと
 綺語(きご)‐ 奇麗事を言って誤魔化すこと
 両舌(りょうぜつ)‐ 二枚舌を使うこと
 悪口(あっく)‐ 他人の悪口を言うこと
意の三悪(正思)
 貪欲(とんよく)‐ 欲深いこと
 瞋恚(しんに)‐ すぐ怒ること
 愚癡(ぐち)‐ 恨んだり妬んだりすること


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菩提心と慈悲心

最近、ちょっとダウン気味。風邪もひいたし、気分もいまひとつ。
たぶん、何か大きな変化あるいは進化が近づいているのかもしれない。

チベット仏教のクラスを受ける機会があり、遅ればせながら、チベット問題についてもわからないなりに考えた。

オープンセンスさんというところが主催。
Barry Karzin博士というお医者さまにしてダライラマに帰依した仏僧でもあられる方が来日されて、チベット仏教の経典をいっしょに読んで学んでいく。

車座になって、10数人がKarzin先生を囲む。
通訳の方がついてくださるので、英語で必死に聞かなくてもよい。

慈悲心と菩提心の違いについて学ぶ。

慈悲心は、「母が子に持つような」心で、相手を選ぶのが特徴。
菩提心は、その慈悲の心を、一切衆生に対して持ち、嫌いな人でも苦手な人でも、自分に害を与えている人にさえも持つのだそうだ。

自分を犠牲にするのでなく、一切衆生には、「自分」も含まれているので、自分も大切にしなければならない由。

ダライ・ラマ法王のチベット問題への対応をみていると、確かにこの方は菩提心に溢れていらっしゃるに違いないと思える。菩提心は、自分を殺そうとしている人に対しても、もつものなのだそうだ。。。

チベット仏教には、「うらみ」とか「復讐」ということがないという。

許すことの重要さ。

トンレン瞑想というのを、ところどころで行う。
痛みやネガティブなものを引き受けて、一瞬のうちに、愛や光に変えて、外に出すのを呼吸とともに行うもの。ダライラマはこれをよくなさるとのこと。

痛みやネガティブなものをすべて引き受けますといって息を吸い込む。そして、痛みや苦しみを、愛や光にかえて息を吐き出す。簡単なようで、なかなか難しい。けれど、これができるようになれば、たぶん、自分自身のネガティブなものも、愛や光に変えられるのだろう。


元気がないときには、元気づけてくれる音楽が心にしみる。

世の中には、素敵なサイトを作ってくださっている方々がいらっしゃるものだ。ありがたいことだ。

落ち込んでいる方がいらしたら、ぜひ、以下の曲を聴いてみてください。元気になるかも。。。

Chiquitita

You raise me up

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プラネタリウム内覧会

4月11日に、キューブサット物語からヒントを得たというプラネタリウム番組の内覧会があって、行くはずだった。、、、が、しかし、ひどい風邪をひいてしまって、いけなくなった。

お誘いしていた編集者の今村さんの日記を拝見。

あー、おもしろそうーだったなー、いきたかったー! 

風邪を早く治して、絶対に行こうと思う。

しかし、今村さんの詳細報告を読むと、「徒歩」で向かうのは、かなり無謀な様子。
(ハイヒールではたぶん無理?)

「歩いていくのも楽しそうです」と能天気なメールを今村さんに送ってしまったせいか、今村さんは歩いていかれたたご様子。。。スミマセンです。。。。

プラネタリウム番組の紹介はこちら

7月13日まで上映しているそうなので、ぜひぜひ、足に自信のある方は徒歩で、そうでない方はタクシーで、山梨県立科学館へいらしてくださいませ。土日祝日はバスもあるそうです。


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桜の金曜日

花の金曜日、いや、桜の金曜日といおう。

夜に上野の国立博物館へ。
庭園を開放して、ライトアップしているというのを聞いていたし、奈良から月光菩薩様と日光菩薩様がわざわざいらしてくださっているというので、ご尊顔をうかがおうと思って、出かけた。

なんと、今晩は、桜のコンサートまであるとのこと。あまりのラッキーにちょっと興奮。

菩薩様たちは、奈良でお会いしたとき(なれなれしい?)にもとても素敵だと思ったけれど、上野でゆっくりされているお姿は、かけよっていって、スリスリしたいと思うくらいに素敵だった。

特に惹かれるのが後ろから見たときの肩のあたり。優美なのに力強いその丸い肩。
思わず、恐れ多くも「ああ、あの肩におんぶしてもらいたいー!」と思ってしまうのであった。こんなに安心感、信頼感を与えてくれる菩薩様が、わざわざ東京までいらしてくださるなんて、なんとありがたいことだろう。(運ぶのはさぞかし大変だったろうと思う)

お礼といってはまたまた恐れ多いのであるが、ひそかに手相(仏像にもちゃんと手相があった)を拝見させていただいた。肝心のところが影になっていて、よく見えないのであるが、ひとつはっきりわかったことがある。

菩薩様には、運命線がなかった。
大いなるものと流れを同一にしておられる方に運命線は不要なのかもしれない。
自分の運命は何なのだろうなどといって、じたばたしている輩とは、まったくレベルが違うに違いない。

お庭をひとまわりして、空に広がる夜桜にうっとりして、しだれ桜の美しさにため息をついて、いよいよ「夜桜コンサート」

博物館の講堂はちょうどよいくらいに人がいっぱい。

芸大出身の8人のメンバーが作ったという「ヴォクスマーナ」というグループ。
曲目は以下のとおり。

さくら
からたちの花
荒城の月

夜の静けさ
過ぎし春

小さな空
恋のかくれんぼ
明日ハ晴レカナ、曇リカナ

ヴォクスマーナというのは、ラテン語で「人の声」という意味なのだそうだ。
男性4人女性4人からなるアンサンブルは、一人1パートを担当してのもので、8人の声が重なり合って、響きあって、それはそれは心地よいものであった。

アンコールは、「隅田川」。名曲が美しい歌声で歌われるのは素敵。その美しい波の中にいるのは至福。

とてもいい気分で、再度、菩薩様のところへ。
何度見ても癒される。美しくて強い。やさしくてきりりとしている。
こういうものは二律背反しないものなのだと納得。

夢のような2時間が過ぎて、下界(?)に戻り、屋台で軽く食事。韓国料理系の屋台が増えているような気がする。チヂミとチャプチェを試してみる。味は悪くない。

ギターをひきながら大声で歌っている方がいらしたりするのも一興。

余韻にひたりながら、事務所に戻って、仕事の続き。

夢のような桜の夜。
ほんの2時間だけ、「タイムスリップ」したような気分。

幸運な夜に感謝。


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インドで打ち上げ

東工大と日大のキューブサットがインドへ行っている。
もうじき打ち上げの様子。(4月下旬とのことだが、変更の可能性もあるそうだ)

日本からカナダへ行き、そこからインドへと向かった衛星くんたちはたぶん大丈夫そうだが、日本からインドへ行き、そこからバスで長い道のりを移動する皆さんは、きっとお疲れのことだろう。

東工大のCUTE1.7ブログには、松永先生がじきじきにアップされているようだし、日大ブログには、SEEDSページへのリンクがはられている。

こことかここで、インドでも元気な学生さんたちの顔が見られる。緊張しているのだろうけれど、ひょうきんな笑顔を見せてくれているのは山崎さんと片山さん。

20歳そこそこの若者が海外の射場から自分たちが作った衛星を打ち上げる。
それは現実として目の前にあることなのだが、やはり信じがたい気もするのである。

インドの打ち上げは、セキュリティが厳しくて、カメラの類はすべて禁止らしい。
日本では誰も、一度も衛星を打ち上げたことのない場所から、大学生が衛星を打ち上げる。そんなことがあるのだろうかと思うけれど、それは現実に起こっている。

全員、元気で無事に帰国しますように。
そうして、衛星打ち上げが成功して、無事に電波がとれて、それぞれのミッションが成功しますように。


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キューブサットがプラネタリウムで!

なんと、キューブサット物語にヒントを得たというプラネタリウム番組を作ってくださった方がいらっしゃる。
4月12日から7月13日まで山梨県立科学館で上映される。

作ったのは、山梨県立科学館の信清憲司さん。
東北大学のT先生の奥様が科学館の同僚で、その方から「キューブサット」の話を聞いて、プラネタリウム番組制作を思いついたとのこと。何がどこでどんなふうにつながっていくのか、運命というのはわからないものだ。

信清さんは、拙著「キューブサット物語」も読んでくださり、何度も取材にいらしてくださった。

プラネタリウムは星を見るものだろうというのは、古い時代の常識らしい。いまや、映画のような番組がいろいろと作られているのだそうだ。子供の教育用というのも古い常識で、今はデートコースにも使われる由。

宇宙作家クラブの大阪例会で、大阪のプラネタリウムのすごさを体験させていただいたことがある。
映画館とは違う圧倒的な迫力がある。
山梨のはどうだろうか。

ぜひ、上映中に一度は行ってみたいものである。

上映予定は以下のとおり。

平日 15:50~
(月曜日は休館、月曜日が休日の場合は火曜日が休館)
土、日、休日 13:10~ 15:50~
※7月13日(日)まで投影します。以後は別番組。

「上がれ!空き缶衛星」は、書店ではもうお求めいただけないと思いますので、新品がほしい方は、私までご一報を。

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桜の季節

Sakura1_s

サクラ、サク

言葉はいらない。

ただ、桜とともにいるだけで、幸せになれる。

常緑樹を植えたほうがよいのではないかという環境的配慮は、この花の圧倒的な美しさの前には頭から消え去ってしまう。

感性が理性を圧倒してしまう。

そんな桜の季節が、またやってきた。
めぐる季節に感謝。

Sakura2


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Across the Universe

春分の日
昼の長さと夜の長さが同じになる。
そして、これから昼の長さがどんどん長くなっていく。

柔らかな日差しは、あっというまに強烈な夏の照りつけになり、そして、またそのうちに、穏やかな秋の日差しになって、また冬がやってくる。

そんな繰り返しの中で、人は出会ったり別れたり、新しい命が生まれたり、消えていったりする。

最近、近いところで、新しい命が誕生した。(詳細はこちら
まだ写真でしか見たことがないけれど、かわいらしくて、見ているだけでこちらがうれしくなるのが不思議。おなかにいるときから知っている赤ちゃんの誕生は、とても他人事とは思えない。

その一方で、消えていく命もある。
突然の訃報を聞くと、ご本人の無念さとそのまわりの方々のご心痛はもとより、その後にまわりの方々にふりかかってくる膨大な事後処理を思うと、とても他人事とは思えない。

「あなたのお葬式のときに、どんな人だったと言われたいですか?」という質問は、今の生き方を自問するにはとてもわかりやすいので、悪くない質問である。

けれど、それは「人から見た自分」であって、「本当の自分」であるとは限らない。
本当の自分がどんな人間であるのかは、ほんの少しの「心の違和感」に意識をきちんと向けるようにすると、少しずつわかってくる。

最近、ネガティブなこと、自分の本心と違うことを言うと、心がきしむのを感じる。
事実をそのまま口に出すと、ネガティブに聞こえるようなことが多い中で、自分の心のきしみとどう向き合えばよいのか、思案中である。

いま、ここ、に生きていれば、そのような「きしみ」はなくなるのかもしれないのだが、凡俗ゆえ、なかなかそれが難しい。

不思議なことが世の中にはある。

NASAは、設立50周年を記念して、北極星(North Star)に向けて、ビートルズ(The Beatles)の「Across the Universe」を発信した。GMT5日午前0時(日本時間5日午前9時)、北極星に向けて光速(秒速約31万km)で発信したそうだ。地球から431光年の距離にある北極星に楽曲が到達するのは、431年後になるとのこと。

不思議なのは、その日、そのメッセージが、遠い宇宙に向かって発信されたその日、その歌詞の中にあるサンスクリット語の言葉 'Jai Guru Deva, Om...' をビートルズに教えたといわれるMaharishi Mahesh Yogiが、瞑想しながら静かにその肉体を永遠に離れたということ。

ただの偶然といえば偶然かもしれないけれど、何かを感じるのは私だけだろうか。

ほんの少しだけ、意識を少しだけ、高いところに持っていって、ものごとを見つめなおしたい。


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アーサー・C・クラーク

アーサー・C・クラーク(Arthur C. Clarke)氏がなくなられた。

「2001年宇宙の旅」シリーズをはじめとして、多くの傑作を書いた方だ。
映画になった「2001年宇宙の旅」を初めて見たときは、子供だったので、たぶんよくわからなかったのだろうし、少し恐ろしかったような記憶がある。あの独特の雰囲気と音楽。大人になって再度見たときには、相当に衝撃を受け、かつ感動した。

氏は、想像力豊かなSF作家であるというだけでなく、静止衛星を使った衛星通信システムの考案者でもあった。

90歳ということなので、大往生されたといってもよいのだろうけれど、残念だ。
一度でもお会いできたら、どんなによかっただろうと思う方の一人だ。
同時代に生きていられたのに、直接お目にかかることはできなかった。

彼の想像力が描き出した世界に、私たちはまだ到達していない。
2001年はもう過ぎ去った過去になってしまったけれど、木星はおろか、かつては行けていた月にさえも行くのがおぼつかない。

お金がかかりすぎるとか、目に見えるリターンがないとか、いろいろなことが言われる。しかし、本当の理由は、そういうところにあるのではないような気がする。

「宇宙時代」というけれど、実は「地球にいたい」と思う人が大半なのではないだろうか。

以前、国際宇宙大学のサマーセッションで学生にアンケートをとったことがある。

そのとき、「火星ミッションに選ばれたら、行きますか」という質問をしたら、半分くらいしかYESをいわなかった。
宇宙に夢中のはずの人たちの中で、こういう結果が出たことに、私は驚きを感じたのだが、一般の人たちと違って、「火星ミッション」の何たるかがわかっているからこそ、そういう結果になったとも言える。一度行けば、何年も帰ってこられないとわかっていれば、恋人の顔がちらついたりもするだろう。

けれど、この結果は、現実をうつしているのではないだろうか。

宇宙旅行を夢見る人たちは、たぶん、地球に帰ってこられる旅行を考えておられるだろう。
たとえば、一生、地球に帰ってこられないような仕事があったら、志願する人は果たしているだろうか。

家族や友人と別れてもそれをやりたいという人は、いったいどれくらいいるだろうか。

それが少数なのであればあるほど、共感する人は少ない。
そういうプロジェクトは、たぶん長続きしない。

けれど、その一方で、共感されることばかり、一般受けすることばかりを追い求めていくのも、いかがなものかと思う。収束していくその先にあるものはいったい何なのか。

クラーク氏の名作「幼年期の終わり」のラストシーンのような地球になってしまっては、ちょっと悲しい。

彼が遺してくれた多くの刺激的なアイディアを、本を通して受け取ることのできる幸せに感謝したい。

ご冥福をお祈りします。

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光の旋律

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ニューヨークから一時帰国している友人に会った。
彼女は、もともとスピリチュアルな方で、とても美しい人なのだが、今回お会いしたら、ますます「透き通るような人」になっていて、驚いた。ちょっとしゃれた喫茶店でおいしいお茶とケーキを頂く。

そのスピリチュアルな方が連れていってくださった「コンサート」がまた驚きだった。

奈良裕之さん
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地球交響曲第6番」で、釧路の平原で弓のような楽器を鳴らしていた方である。
まさかその方のコンサートに来られるとは思いもしなかったのだが、そう思い込んでいたのが不思議なくらい、素敵な体験をさせていただいた。

場所は、三鷹にある沙羅舎B1F 「舞遊空間」というところ。
なかなかおしゃれなたたずまい。

入ると、カレーのよいにおい。コンサート終了後に奈良さんお手製のカレーによる懇親会があるとのことで、奈良さんは、長い髪を後ろでくくって、シェフ業に勤しんでおられた。

そこで少しおしゃべりをしてから、地下の会場へ。

Instrument
さまざまな楽器がしつらえてあって、ワクワク。

このコンサートは、「寝て聞いても」「踊っても」よいそうで、好きなようにしていてよいのだそうだ。

というわけで、私も途中から仰向けに寝て楽しむ。パーカッションが中心なので、からだ全体でその振動を楽しむことができるらしい。

しかしながら、正直にいうと、何がどうなったのかよくわからないのであるが、気がつくと私は、首に両手をあててもみほぐしていた。首がこっていたらしい。そして、腰も痛くなってきたので、ブリッジをしてみたり、足をあげてみたり。。。。

どう考えても、「音楽鑑賞」をしているようではないのだが、踊っている人がいたり、泣いている人がいたりして、それがなぜかちっとも不自然ではなく、もちろん、不愉快でもない。

不思議な世界。

あとで奈良さんにお話をうかがったら、これまた不思議なことをおっしゃる。

即興での演奏は、自分がやっているという感じはなくて、他人事のように感じます。だから、何をどうやってやるのか考えていないし、覚えてもいません。何か流れがくるから、自分の体を差し出して、使ってもらっている、という感じでしょうか。

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この方のパートナーがまた素敵な方。
似ているからパートナーになるのか、パートナーになったから似たのかわからないけれど、お二人はとても自然で、ふんわりとあったかい。
α波が出っ放しではないかと思うようなお二人といると、それだけで心の中がほんわかとあったかくなる。
不思議な感じ。

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そして、夢のように過ぎた2時間あまりの後、カレーディナーへ。
玄米菜食なのだけれど、これがまた、信じられないくらいにおいしい。

カレーには、大きくコロコロにカットしてある野菜やチーズや厚揚げがはいっている。リンゴにバナナも。。。。

サラダもパスタも素敵な味で、レシピがほしい。
Imgp4761
今日から玄米菜食になってもいいと思うくらいのおいしさに、からだの中から癒される体験をしたのであった。
コンサートでは外から癒され、お食事で中から癒される。

このヒーリングパワーはいったいどうしたことだろう。

必要なものは、いつも最適なタイミングでやってくる。
今、私に必要だったのは、これだったのかと一人で納得。

いつか、こんなふうに人を癒してあげられるようになるといい。
(シタールの練習ももっとがんばろうと、何十回目かの決心をするのであった。。。「流れ」がきても、楽器を自在に操れなければ音が出ない。。。。)

機会があったら、(というか、こういうのはご縁があると引き寄せられるそうなので、ご縁があったら)、ぜひ、コンサートにいらしてください。人によってさまざまな体験ができるようです。あちこちで企画されています。


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call me

本日は、いろいろと大変な一日で、やっといま一息ついて、頭を休めている。
いろいろなことがあるなあと思いつつ、ひとつひとつ最適の解を探す。

どこをどうやってたどったのか忘れてしまったけれど、「桜の花」のココログデザインが同じだった方のブログで紹介されていた曲がとても気にいったので、紹介したい。

「Call me」というのがタイトル。
「Just when I needed you most」という曲のほうが有名だけれど、こちらは、「恋人に去られてしまった」話なので、疲れたときに聞くのは「Call me」のほうがいい。


この歌手の方(Randy Vanwarmerさん)は、もうお亡くなりになっているみたいで、残念。
でも、会ってみたかったと思う方が多いのは、幸せなことと考え直す。

今、この世で同じ星の上で、偶然出会えている人たちを大切に、本当に大切にしなければと思う。

皆さん、そこにいてくださって、どうもありがとう。

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星つむぎの歌(宇宙連詩から)

宇宙連詩のシンポジウム。
お台場の科学未来館にて開催。

日曜の午後。さわやかな晴天。

司会はNHKの桜井洋子アナウンサー。
谷川俊太郎氏に大岡信氏、さらに「千と千尋の神隠し」の主題歌の作詞家である覚和歌子氏までいらしている。

この豪華メンバーを集められるのは、さすがである。

まずは、二期目だという宇宙連詩の発表会。24の詩が選ばれ、作者自らが読み上げる。作者が来られない詩は、桜井アナウンサーが読み上げる。

その間、メガスターによる星空の投影。といってもプラネタリウムではないので、500万個の星を体感するのは難しいけれど、星が飛んでいる雰囲気は十分。

星と言葉が空間を飛んでいる中にいるのは不思議な感じ。悪くない。

そのあと、作者の方々がステージに並ばれて、桜井アナウンサーがインタビューなどしてから、シンポジウムに入る。

桜井アナウンサーが大岡信氏にまずはインタビュー。

桜井氏:(マイクをぐっと近づけて)「講評をお願いします」
大岡氏:(後ろにしりぞいて)「や、やめて。。。」
桜井氏:(さすがプロなので、うろたえない)「やめて?その心は?」
大岡氏:「読んだんですけど、ぜんぜん頭に入ってこなくて、、、。長すぎるんです。皆さん、言いたいことがたくさんあるんでしょうけど、自分には物足りないというくらい短くするほうがいいんです」

大岡氏によると、連詩のコツは、①短くすること、②元の詩を裏切ること、なのだそうだ。

「連詩は、単独の仕事でなく複数の人の仕事」で、「前の詩を裏切らないと、続けられない」。裏切ることによって、自分のものが生きてくるのだそうだ。素直に続けるだけでは続かないというところ、なかなか人生にも通じるところがあって、深い。

海外の方からの投稿も多かったようだが、それはすべて日本語になっている。「裁き手」と呼ばれる選者が多少の補正修正を加えているらしく、あまり違和感はない。

山梨の小学生たちや慶應義塾女子高校の取り組みも紹介された。素敵な先生たちがいらっしゃるものだと思いながら、ここまで仕上げるには相当なご苦労があっただろうとも思う。

この「宇宙連詩」から歌までできているのだそうだ。
しかも、平原綾香さんが歌い、財津和夫さんが作曲だという。
「山梨県が誇る詩人」といって、覚和歌子氏を「裁き手」にお願いした山梨県のご担当者の読みは、その読みを超えて、たぶんJAXA殿の思惑を超えて、どんどん進んでいっているらしい。

平原綾香さんのビデオメッセージもあり、歌も聞かせていただいた。
「一人では生きていけない」「愛さずにはいられない」というのがサビの部分なのだそうだ。
ヒットするかどうかはよくわからないが、「これで紅白へ」という意気込みらしい。

「星つむぎの歌」

それから、谷川俊太郎氏と覚和歌子氏の対談。
漫才のごとくにおもしろくて、爆笑。

谷川氏:連詩のご経験があると、さきほどおっしゃられておられましたけど。
覚氏:そこはあまり深くつっこまないでください。
谷川氏:詩に曲をつけられると、どうして、こんなにしてくれたかと思うこともあるんですよ。どれとはいいませんけどね。
覚氏:はい、どれとは聞きません。

覚氏:でも、どうして、宇宙連詩なんでしょうね。だいたい、四字熟語って、硬いんですよね。

谷川氏:宇宙ステーションにおいてある間はいいですけどね、これが宇宙空間を漂っていって、誰かが読むとしたらねえ。誰が読むんでしょうね。宇宙人?
覚氏: 私、今、谷川さんにソックリな宇宙人が読んでいるのを想像してしまいました。宇宙人に似ているっていわれません?

(会場、笑い)

谷川氏:私は日本語が宇宙人に伝わると思っているんですよ。いえね、波動としてね。
最初の詩集「20億光年の孤独」では、火星語を書きました。ネリリ・キルル・ハララ、ですね。
そのあと、火星人がいないとわかって、がっかりしました。

(注:発言内容については、録音を禁じられていたため、正確ではありません。違っていたら、ごめんなさいです。)


なんでも、この宇宙連詩は、アフリカのウガンダの中学校へ行って展開することになっており、来年の世界天文年にも公式にとりあげられるそうだ。

ひとつだけ、とても残念だったのは、こんな豪華メンバーですばらしいシンポジウムで、たぶんかなりお金もかかっているだろうに、ホールの半分くらいしかうまっていなかったこと。こんなことなら、もっと宣伝してさしあげればよかったのかもしれない。

しかし、そういう小さいことは気にせず、「つながりを作る」活動をされている関係者の皆様は、のびのびとやっていっていただけるといいと思う。

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カムイ君のひな祭り

本日、3月3日早朝、カムイロケットの打ち上げが無事成功した模様。(十勝毎日新聞の記事はこちら
ヨカッタヨカッタ。おめでとうございます。

大樹町は快晴だった模様。
白い雪原から青い空に向かっていくカムイ君は、きっと最高に気持ちよかったに違いない。
カムイスペースワークスブログで、植松さんが写真をアップされている。見るからにすがすがしくて、気持ちがよさそうな青い空だ。

HASTICの伊藤先生からは、打ち上げのご連絡をいただいていた。今回の打ち上げは、「安全対策」重視で、特に技術的に新しいことに挑戦してはいないとのことだが、この後に続くであろうことをほんの少しでも知っていれば、この打ち上げ成功には実はとても大きな意味があることがわかる。

「さらりと」成功することが、どうしても必要だった。

本日、3月3日はひな祭り。
ロケットは、雄雄しいもの、「男の子の夢」というようなところがある。
「昭和のロケット屋さん」を読むと、元「男の子」たちが熱狂して取り組んでいるのがよくわかる。そうして、そういう話を聞いて熱狂するのも、男の子たちである。カムイチームもほとんどが「男の子」である。

カムイロケットは、その常識を打ち破っていくかもしれない。
宇宙開発は、垂直方向にいきがちで、そのこと自体は悪くない。
宇宙開発は国家プロジェクトだったから、水平方向への広がりなど、これまで不要だった。むしろ、「ロケット技術が広まったら、テロに使われる」などといわれて、抑えられてきたともいえる。

水平方向への広がりがどんな未来を創っていくのか。
あるいは、それはいったい必要なことなのか。あるべき姿なのか。

これから、大樹町では、東海大が彼らのハイブリッドロケット打ち上げ実験を行うことになっている。3月7日から10日まで、2本の打ち上げが予定されている。30人以上の大学生が北海道へ行ってロケットの打ち上げ実験をする。

打ち上げの日、晴れますように。
みんな、元気で無事に帰ってこられますように。
そうして、できましたら、ロケット打ち上げが成功しますように。

****

「昭和のロケット屋さん」は、お勧めです。
「キューブサット物語」でお世話になった編集者さんのセンスと工夫が随所に光っています。
お宝映像DVDつきです。ぜひご一読を。


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e-tax

確定申告時期。
会社勤めのころは、何も心配しなくても会社ですべてをやってくれていた。だから、どれほど保険料や税金を払っているのか、あまり気にしていなかった。今は、骨身にしみてよくわかる。ああ。。。

電子納税なるものに挑戦。
5000円、税金をまけてくれるというので、やってみた。
これから忙しくなりそうだったので、早めに準備を始めていたので、それほど大変ではない・・・はずだった。

ICカードリーダーなるものも購入。
ちょうど、ヨドバシカメラさんから、「3月までに何か買わなければ、ポイントは消滅します」という親切なおはがきをいただいたところだったので、ポイントを使用。
「シャープ」の製品をすすめられるままに購入。(一番安いのだそうだ)

そして、書類を整えて、入力をすませて、いざ、電子送信。
メール添付で送るのと違って、なにやらややこしい。住基カードを区役所で作成して電子証明書を作ってもらわないといけないとかで、合計1000円かかる。うーん、すでに現金にして3980円を使ってしまっている。5000円返してもらっても、この手間を考えると割にあわないかもと思いつつ、この機会にJAVAも無料ダウンロード。(これが入っていないと、動かないらしい)

しかし、ICカードリーダーがうまく動かない。エラーメッセージが出る。
緑色のLEDが、カードをいれると橙色になると書いてある。赤色になるのは異常、と説明書にある。何度入れても赤色にしかならない。

たぶん、朝から晩まで、同じような問い合わせでうんざりしておられるに違いないと思いながら、サポートセンターに電話する。

「あのー、すみません、カードをいれても橙色にならないんですけどー」

「書いてあるだろー、読めよー!」と叫びたくなるであろうところを、先方はプロなので、丁寧に応対してくださる。

「カードをひっくりかえしていれてみてください」

「はい、いれました。赤いランプがついてます」

「もう一度、カードをいれてください」

「はい、いれました。やっぱり赤いんですけど」

「よく見てください。さっきの色と同じでしょうか?」

もう一度やってみる。うん?そういわれてみれば違うような気もする。

「えっ、これ、橙色なんですか?」

それから、電話での指示に従って、いろいろ調べたところ、異常なく、使えているらしい。JAVAのインストールをやり直したらちゃんと動いた。

私は、申し訳ないことをしたなあと反省したのだが、この話をしたエンジニアさんの視点はさすがに厳しい。

「それは、色の選び方が悪いですよ。設計が悪い。まあ、赤や橙色のLEDは安いからなあ」

LEDは小さくて、緑色との対比だと、橙色と赤色の区別はつきにくい。
あとでよく読むと、「点灯と点滅」でも区別していて、工夫のあとは見られるのだが、素人をなめちゃいけない。説明書なんぞ、読んでもらえるなんて思っちゃいけない。そんなものを読まなくても迷わず使える製品を、メーカーには求めたい。

。。。と書きつつ、あまりわかりやすいとはいえない「報告書作成要領」を学生さんに押し付けているかもしれないことに気がつき、ちょっと反省。しかし、エンジニアになる皆さんは、きっと、素人にもわかりやすいモノを作ってくれるようになるに違いない。

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甘えの構造とUNISEC

「甘えの構造」と「続・甘えの構造」を読んだ。
前者が書かれてから30年後に書かれたのが後者。

1950年代にアメリカへ行ってカルチャーショックを受けた精神科医、土居健郎氏が、「甘え」という日本語に特有の言葉に注目して、自身の研究と広くて深い読書と思索と思惟を経て書いたもの。

「甘え」とか「甘える」という言葉は、英語の語彙にはない。
ちょうど、プライバシーとかアイデンティティという言葉が日本語の語彙にないのと同じ。

国境はないとはいっても、住んでいるところによって、ものの考え方は大きく違う。
こんなに感性や考え方が違う人たちがいっしょに仕事をしたり、友達になったり、結婚したりしている現実に改めて驚く。

著者は、「甘え」は悪くはなく、信頼関係を作り、精神的に発達するために必要だという。しかしながら、大人になって、「甘えている」という自覚がないままにそうしているのは問題、とも言っている。

「健康な甘え」が否定されていったために、「病的な甘え」がはびこるようになったと著者は指摘する。
「病的な甘え」が「健康な甘え」を駆逐したのかもしれないのだが、そのあたりの因果関係は不明。

この本を読んだのは、別の必要性があってのことなのだが、UNISECの存在意義を最近考えていたところだった私に、大きなヒントになることがあった。

70年の安保闘争や当時の若者の体制への反抗について、筆者は以下のように洞察する。(『「甘え」の構造』229ページ)

大体青年が自らの力を過信するに至れば、彼らが攻撃している勢力者たちともはや区別がつかなくなるではないか。彼らが真に必要とするものは、それによって自らの限界を知ることができる力試しである。しかし、今日の社会で誰がその機会を青年に与えられるのであろうか。誰が彼らにとって父親となり、権威と秩序の意味を新たに説くことができるのであろうか。見渡したところ、大学教授にも、政治家にも、思想家にも、宗教家にもいない。この点で現代はまさに絶望的である。事実は一にぎりの青年たちだけがアナキーなのではなく、時代全体の精神がアナキーなのである。であるとすると現代の青年はいつ果てるともわからぬ力試しに、まだ当分は明け暮れせねばならぬのではなかろうか。

筆者は、桃太郎の寓話を例にとりながら、論を展開していくのであるが、安保闘争のころからすでに40年近くがたっており、現在の日本の状況は、「戦う相手、乗り越えるべき存在」に関する議論さえなくなった世界になったといえるかもしれない。

成長のためには、力試しの場、限界を知る場が必要。
UNISECや学生の宇宙プロジェクトが提供しうるのは、まさしく、そういう場ではないだろうか。

相手が必要なスポーツやゲームとは違い、自分たちがどれだけがんばったかによって、衛星もロケットも成否が決まる。相手を倒さなくとも、自分が勝つことはできる。全員が「勝つ=成功する」ことだって可能だ。その一方で、自分の努力とは無関係のところで、失敗も起こり、すべてが無に帰することもある。

それでいて、妙な平等主義とも違うのは、低きにあわせる必要はなく、できるところは、突出してすばらしい衛星やロケットを作ってもいいのだ。画期的なアイディアを出し、実現すれば、賞賛される。経験の少ないところは、自分たちなりのことをして、成果を出せば、それも賞賛される。

みんなで仲良くゴールインというのは、すべての人に欲求不満を起こさせるのではないかと、個人的に思っている。

UNISECの標準は、常に最高地点。「標準」は「平均」とは違う。
トップランナーがより早く走ることで、後続のランナーも早く走れるようになるのだ。そういう意味では、トップランナーの責任は重い。でも、トップランナーは、そんなことは気にせず、自分たちの信じることを、何のてらいもなく、どんどん実現していけばいい。

皆の手本になるような団体があちこちに林立している、という状態が理想的。
どんぐりの背比べでなく、多様な植物が育っている、という状況が続いていけば、熱帯雨林のような「やせた土地なのに信じられないほどの豊かな恵み」が自然循環していく。

そんなことを意識して活動していたわけではないのだが、超特急で成長していく学生さんたちの姿を見るにつけ、この場は、もしかするとそういう場として機能していたのではないか、と思ったりする。

名著というものは、分野を超えて、ヒントをくれるものらしい。
「甘えの構造」「続・甘えの構造」を読んで、いろいろなことを考えた。まだ整理がついていないけれど、確かに何かの手がかりを得たように思う。

ご一読をお勧めしたい。

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プルコギの夜

レイランドにインターナショナルなお客様。
"A little late New Year's Party for International Members of N-Lab"
ということで、N研究室に海外からいらしているメンバーをご招待。

食材の買出しに行って、お酒類は、カクヤスで注文。
カクヤスは、こんなに簡単に配達してもらえていいのかしらと思うくらいに簡単。こういうサービスが出てきたら、店に買いに来なさいという商売では成り立たなくなるだろう。時代はどんどん変わっている。

ベジタリアンもいらっしゃるので、メニューをいろいろ考える。

メインを普通の日本の鍋料理にしようと思っていたが、直前に「韓国料理を作ろう」と思いたち、インターネットで検索。プルコギの作り方を見つけ、食材もあることを確認して、それから、牛肉をタレに漬け込んだ。
(韓国の方々に聞くと、ナシをいれたほうがよくて、一晩くらいはつけこんでおいたほうがよいそうだ。次回はそうしよう)

カナダ、イギリスから1名ずつ、韓国から3名。
韓国からいらしている方々は、日本語も英語もペラペラ。
優秀な方々が世の中には多い。

一番若いKim君は、日本のアニメとテレビで日本語を覚えたそうで、会話にはまったく不自由しないのだが、読み書きにかなり不自由しているそうで、新時代の国際人はこういうふうに育つのかと思った次第。

プロジェクトの話から、身の上話から、文化の話から、話はあちこちに自在に飛ぶ。
私は料理を作りながら、片付けながら、ときどきお話に参加させてもらう。

彼らにとって、ここは外国。どんなふうにこの国を見ておられるのだろうか。
日本を離れるときに、「この国、けっこう好きだな」と思っていただけると嬉しいのだが。。。

皆さんの手相を拝見した。本当に、人によってさまざま。
3年前に見せてもらった方の手相を再び見る。かなり変化している。
「奨学金に受かった前後で、この線が・・・」とか、「ああ、もうこの結婚線のチャンスはいってしまった」という非科学的な会話を、科学を学ぶ方々とするのは、本当に楽しい。しかし、潜在意識が手相に影響するか何かの関係があって、まだ科学で解明できていないだけではないかと私は勝手に思っているのであるが。。

ものごとは、解釈によってどうにでもなる。見方によってどうにでも変わる。
大事なのは、「今、こうだ」から、じゃあどうするか、ということをしっかり考えることだ。
結婚線がないとか、ありすぎるとかいうことが問題なのではなくて、自分はどんな人生を送りたいと思っているのか、自覚することだ。

幸せの形は人によってさまざま。
「生かされている」と思える人は幸せだろうし、「自分の力で生きている」と思っている人も幸せだろう。
感謝して暮らしている人は幸せだろうし、感謝されて暮らしている人も幸せだろう。

不幸だと思うときがあったとしても、それは一時のこと。
夜明け前が一番暗いというのは、何度も経験する人生のレッスン。

プルコギのタレには、梨をすりおろしていれるし、キムチには、牡蠣をそのままいれるのだそうだ。
隠し味があるから、おいしいものができる。

いろいろなことがあるのは、人生をもっとおいしくするためのもの。
そう思っていれば、きっと人生はとてもおいしいものになるに違いない。

隠し味のない初心者のプルコギもそれなりにおいしかったが、次回のプルコギはもっとおいしくできると思う。それは、今回プルコギを作ったから言えること。何もしなければ、何も起こらない。

たくさん挑戦して、たくさんつまずいて、たくさん失敗して、たくさん泣いて、たくさん考えて、たくさん笑って、たくさん「ヤッター」と思って、そうして、おいしい人生を創っていけるといい。

本日のメニュー

ゆで卵のファルシー
ポテトサラダ
バンバンジー

さつまいものレモン煮
鶏ひき肉の揚げ包みと大根のおでん風

プルコギ
白いご飯
キムチ

日本茶

おみやげの高級巨大イチゴ

ワイン(おいしいフランスのワインを二本いただいて、そのあとは3リットル入りの箱入りワインで心ゆくまで)
チーズとクラッカー
ポップコーン(カナダのお客様にご教授いただいて、フライパンで作りました)
豆(マレーシアで買った、名前のわからない豆が二種類)

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ニクの日

2月9日はニクの日。
やはりこの日はニクを食べよう。
というわけで、ビーフシチューを作った。

C型肝炎を患っている父の見舞いを兼ねて、実家へ。
10年くらい前に、彼の肝臓はガンになって、手術をした。
切り取ったガンをそのときに見せてもらった。ガンは、意外に白くてきれいだった。

それから、インターフェロンとか塞栓法とか再手術とか、ありとあらゆる治療法を試みてきた。
そして、どうやら、「もう治療法は・・・」といわれているらしい。

ニクは、肝臓に負担を与えるらしい(不確かですが)ので、あまりたくさん食べてもいけないのかもしれないけれど、彼はこういうものが大好き。あったかいシチュー系のものが昔から好きだった。
煮込みがやや足りなかったけれど、それなりのものが完成。
喜んで食べてくれた。

ガンは「善意の細胞」なのだと聞いたことがある。(医学的知識ゼロですが)
そのあたりの調子が悪いから、別のものががんばって出てくるのだとか。

ときどき、UNISECの活動をしていて、もしかして、これってガンみたいなものなのかなと自戒することがある。
宇宙業界の調子が今ひとつだから、別のものががんばって出てきているのかもしれない。

組織は本当はないほうがいい。
昨日書いたことと矛盾するようだけれど、組織は本当はなくていい。
組織を守るために、どれほど多くの無駄なことが行われているか、私たちの多くが知っている。

UNISECは、活動の主体は各団体においているので、本部が肥大化することはないけれど、それでも会員数が増えていくにつれて、「管理」しなければならないことが多くなっていく。

UNISECがガンみたいなものなのか、あるいは、もっとよいものなのか、いつかわかるときがくるだろう。 
ことが始まるのは必然性があってのことだが、終わるのもまた必然性がある。

もしも100年も続くようなことがあるとすれば、それはたぶん、個人のエゴを超えた何かがあるということだろう。
その片鱗が、ときどき見えるような気がすることがあるのだけれど、錯覚かもしれないし、幻想かもしれない。

今問われれば、続けていく価値はあると思っている。
そして、UNISECの活動は、世界に広がる価値のあるものだと思っている。

ニクの日は、UNISECを立ち上げた中心人物の一人、東大の中須賀先生の誕生日でもある。
相変わらずお忙しそうだけれど、からだに気をつけて、ニクをしっかり食べて、元気にがんばっていただきたいものだ。

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UNISEC5周年記念事業

今度のバレンタインデー(2月14日)に、UNISECがNPOになってちょうど5周年を迎える。

5周年記念事業として、板チョコを会員の方々にお贈りした。バレンタインデーにちょっとだけひっかけてのこと。
購入先の小さなコンビニエンスストアで、板チョコを大量購入したので、やや目を丸くされた。この板チョコは「手作りチョコ」の原料として人気があるとのことで、バレンタイン割引が適用になっていた。

90年も続いている歴史ある板チョコは、派手さはないけれど、飽きないおいしさを持っている。続くものは、たぶんこういうものだろう。

UNISECは、活動としては地味で、華々しいことはやってこなかった。
けれど、5年たって、あちこちで成果があがっているのが見える。大学で宇宙開発をするなんてありえないと言われた時代があったというのが嘘のようだ。

何よりうれしいのは、卒業生が、今度は学生を支援しようと考えて行動にうつしていることだ。
UNISASという卒業生のグループができて、社会人として忙しい毎日の中で時間を作って、活動を続けておられる。

支援は、目に見えるものだけでない。UNISECで、目に見える支援はむしろあまり多くない。

「大学生の教育」は、宇宙開発予算をまわしにくいところらしい。「小中高」と「大学院」は、宇宙教育の対象になっているが、大学はすっぽりとぬけおちている。「文言にない」中で予算を回していただけているのはたいへんありがたいけれど、この予算で、450人の学生の宇宙開発プロジェクトの財政的支援をするのは、あまり現実的ではない。

しかし、すべてをあるがままに受け止めると、そこから未来が見えてくる。
「こうであるべき」と「現実はこうだ」ということのギャップが大きいとき、前者を捨てるとストレスが激減する。

現実からしか、未来は開けていかない。
「夢」という言葉の持つ、甘美な曖昧さに耽溺してはいけない。

UNISECに入れば支援を受けられるのだと自動反応的に考える方々は、最初は落胆するらしいけれど、だんだんにわかってくる。

本当に必要なのは、「真剣に立ち向かえる場」なのだということを。

そして、真剣に立ち向かっているとき、涙が出るほどうれしいものは、たとえば、一通のメールだったり、先輩に何気なくかけてもらった一言だったり、ほかの大学の先生にもらうアドバイスだったり、他大学の学生からもらう情報だったり、あるいはエネルギーのようなものだったり、オトナの方が「いいよ、やってやるよ」といってくださる具体的な手助けだったりする。

現実を見て、それを認めて、その中に価値を見て、そこから進もうとするとき、壁だと思っていたことが壁でなくなることがある。思い込んでいたことが、そうではないかもしれないことに気づくことがある。

ささやかな5周年記念事業は無事に終了。

華美でなく奇をてらわず、「実現する」ことを大切にして、息長く活動を続ける。
UNISECが、100年近く愛されている板チョコのような組織に育っていくといいと思う。
今、20歳の学生会員が115歳まで生きてくれたら、UNISEC100周年のときにどうなっているか、見てくれるだろう。

そのために、今、何をすべきか。
100年後の未来のために、今、何をなすべきか。
現実をしっかりと見極めたい。そのためには、きちんと人の話を聞こう。表面的な言葉でなく、その裏にある情報が感じ取れるように、しっかりと聞こう。

この5年間(UNISEC前身のUNISATから数えると7年)にお世話になった方、力になってくださった方は数知れず、お礼も言いそびれていることもあるかもしれない。この場を借りて、感謝の意を伝えたい。

多謝!

<お知らせ>
2月28日、29日にNICT鹿島宇宙通信センターで開催される
宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE)・衛星通信研究会(SAT)共催のワークショップ
「UNISECミニワークショップ」をしていただけることになりました。

こんな企画をしていただけること自体、最初から関わっている人間には、信じられないことですが、現実をそのままありがたく受けとめさせていただきます。


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ポトフの夜

レイランドにお客様。

Photo

ポトフを用意。こんなにおいしくて、失敗の少ない料理はないと思う。
必要なのは、材料と、皮をむいたり切ったりすることと、あとは時間だけ。
今回は、豚肩ロースの塊を買ってきて、ごろごろと切っていれた。それに、ジャガイモ、にんじん、大根、そしてキャベツにたまねぎ。ウインナーソーセージも。

前夜に、ゆっくりとコトコトと煮て、新聞紙とバスタオルでくるんで一晩おいておいたら、肉はトロトロになり、野菜はまったりとやわらかくなった。キャベツの甘みが出て、スープはまろやか。好みでマスタードか胡椒をかけていただく。

これからの世界を背負ってたつであろう若い方々とのおしゃべりは楽しい。最近の若い方は、物知りで、かつ勉強熱心で恐れ入る。宇宙の世界も変わっていくかもしれない。ちなみに今日は、法律関係の方々がいらしてくださった。

「ポトフって何語?」
「さあ、ロシア語?」
という会話があると、さっそく携帯を取り出して調べる。

なんとポトフはフランス語だそうな。。。

大学時代に法学部なのに三国志を勉強したという方が、おもしろいことをおっしゃっておられた。

天才といわれる人たちは、家柄がよくお金持ちだったのだそうだ。財力を持ち、情報をたくさん手にした人が賢明な判断ができた、というのが彼の解釈。

なるほど、情報があふれているといわれる現在でも、本当に必要な情報を持っている人がどれくらいいるかは疑問。いまは、どの情報を信じていいかというところから考えないといけない。

情報を解釈する力、複数の情報を統合する能力が問われる。
表面的なところだけをなぞっていては、決してわからないことがある。

検索エンジンを使えば、なにごともすぐにわかるようになりつつある今、肝心の自分で解釈する力、統合する力を育む機会が減っているように思うけれど、気のせいだろうか。

自分の頭で考えよう。
大切なのは、思考するプロセス。なんども同じことを繰り返して考える中で、知らないうちに身についてくるものがある。それが、本当の力。人に頼らず、自分で考える。自分なりに考える。間違いに気づいたら、認めて直す。

そういうことができる人たちがまわりに増えてきたのを見るのは、本当にうれしく、心強い。

少しずつ、水が一滴ずつたまるように、よいものがたまってきたように思う。
いつかそれがあふれて、流れ出し、世界中のよいものと出会う日がくるといい。


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ケニアからの便り

ケニアの友人からメールが届いた。
昨年の1月にケニア旅行に行った際に、10年ぶりくらいで会った友人だ。

ナイロビ郊外に住んでいるので、心配していたが、彼も家族も無事だった。

選挙に不正があったことから、安定しているといわれていたケニアの情勢が突然不穏になり、暴動が起こり、あわやルワンダの二の舞かという状況になっていた。 

タイミングというのは、本当に重要らしい。
昨年の1月には、ケニア旅行に何の不安もなく行けたのだが、今年なら行けなかった。

あのとき、スラム街の見学に行って、胸を衝かれるような感じを受けたけれど、それでもそこで人々は笑って暮らしていた。世界にそこだけしかないのなら、きっと、そこに住む人たちは幸せに暮らせたのだろう。

けれど、実際には、同じ市内に豪華な屋敷が立ち並ぶ。貧富の差、などという言葉で表せるようなものではない。国連の職員の方にうかがった裏話から察するところ、スラムにはいろいろな利権もからんでいるらしい。

変化は小さなところから始まって、あっというまに大きくなる。
ほころびやきっかけは、どんなことでもいいのだ。状況が変化を求めているから、「それ」がきっかけになる。

第一次大戦の勃発の例をひくまでもなく、そういうことはたくさんある。

急激な変化は、犠牲も大きい。
大手術をすると、回復に時間がかかる。
漢方治療のように、ゆっくりと、気がつかないうちに、全体としていつのまにかよくなっていた、というのがいい。

そんな変化が起こるには、何が必要だろう。
ホリスティックなものの見方、システムとして全体をとらえる見方、そして、違いの本質を知ること。

それだけではたぶん足りない。
ジグソーパズルのピースが一つ一つはまっていったとき、足りないものがわかるのかもしれないけれど、それではたぶん間に合わない。

足りないものは何だろう。
心当たりはあるのだけれど、確信はない。

試行錯誤で試していくうちに、確信が出てくるのかもしれない。
まずは、自分でやってみよう。


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新年初出勤

本日、初仕事。(これを書いているのは土曜日なので、昨日が初仕事だった)
今日は誰もいないので、落ち着いていろいろ片付けようと思っていたら、ある報告書の締め切りが今月18日というメールがきていて、やや動揺。書かないといけないとは知っていたのだが、今月18日というとあと2週間。この土日は報告書を書こう。

報告書の嵐シーズンはもう少し先だと思っていたが、すでに前哨戦が始まっている模様。

学生さんには、「早めに」「締め切りを守って」「ごまかさないで正直に書く」などとえらそうなことを言っている手前、やはりきちんと書かねばなるまい。

それはそれとして、うれしいお便りをいただいた。

UNISEC出身の卒業生からだ。メールでなくて手書きのお手紙なのがなんともいい感じ。かわいらしい便箋に丁寧に綴っていただいた。彼女は、就職活動の際には、求人も出ていないのに、自分で目をつけた宇宙関連の会社に電話をして、自ら仕事を勝ち取った猛者である。卒業後、UNISECの正会員になり、ワークショップや卒業生イベントでも活躍しておられる。本人は、「まだまだ正会員としてお役に立てるほど、ものがわかっていないので、せめて少しですが寄付させてください」といたって謙虚。

UNISECの活動で学んだことは

「自分の頭で考え抜くこと」
「未来を他人の手に委ねないこと」
「あきらめないこと」

なのだそうだ。

「未来を他人の手に委ねず、」「自分の頭で」「あきらめずに」考えることは、ふつうの生活の中ではなかなか難しいことだ。

「誰かが言ったから」というだけのことで、どれほど多くの「判断のチャンス」を失っていることだろう。私たちは、「自動反応」する機械になりがちだ。そのほうが楽だし、まわりもそれを期待している。違うことをいうと、「空気を読まない」などといって、蔑まれる。

適応力があるのはよいが、適応しすぎると、滅びるのが自然界の掟、と何かで読んだことがある。

空気を読んで、まわりが喜ぶようなことばかりしていると、自分は本当はどう感じているのか、わからなくなってしまうことも多い。いやなのにいやだと言えず、がまんしているうちに、「そんなにいやじゃないかもしれない」から「これいいのだ」と思い込んでしまう。そうして、今度は、「これいい、正しい」とまわりに喧伝するようになる。そして、「これは正しい」ことを証明してくれる言説を探すようになる。

表面的な感情はだませても、心の奥はだませない。そのうちに、からだのほうが悲鳴をあげるようになる。精神がまいってしまうこともある。でも、原因はなかなか探り出せない。

この恐ろしいサイクルから脱するには、どうすればよいのだろうか。
私が試みているのは、意識して、遠くから自分を見るようにすること。自分のまわりにゆとりをおくこと。リラックスする時間を作ること。お掃除すること。不要なものを処分すること。そして、気づきを与えてくれる本を読むこと。

ちょっといい本を読んだ。よき人間関係(特にパートナー)を創りたい方には特にお勧めだ。
タイトルは「私をコントロールしないで!ーあなたを支配するパートナーとの縁の切り方」(Stop controlling me!)と、ややショッキングなものであるが、内容はいたってまじめでまとも。アマゾンの読者書評が秀逸。71人中66人が「参考になった」のボタンを押したのがよくわかる。

2008年は、よき人間関係を築いていきたい。
そのためには、気づき、認めることがまずは必要と教えてくれる本に出合えたことに感謝。

必要なものは、いつもそこにある、と思えることにも感謝。いま、ここにいられてよかった。

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2008年は「生」!

新年あけましておめでとうございます。

昨年の初めに選んだ漢字は「動」だった。
公私にわたって、あちこちに動いたような気もする。

「衣食住本音旅」の私にとって、旅は大切。
仕事でもプライベートでも、旅は大好き。

1月にケニアへ
4月にベルリンへ
6月に盛岡へ
8月に北海道(大樹町)へ
9月にインドへ
11月初めに北海道(札幌と赤平)へ
11月中旬、マレーシアへ
11月末に北九州へ
12月に銀座へ(近くても旅だった)

2008年の字として、頭に浮かんでいる字は「生」。

生きる
生まれる
生(なま)

人生は、変化し続けるもの。
人は、毎日生まれ変わる。
何かに触れるたびに、新しい自分が生まれる。
生のチーズは毎日味が変わっていく。

2008年は、生き生きと生きて、新しいものを生み出そう。


 新しい年が、実り多いよき年になりますように。
 

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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仕事納めの日

いちおう、仕事納めの日。

すっきりとした気持ちで、新年を迎えられるよう、整理を試みる。
「整理の神様」がつくと、猛然と整理ができる。
「掃除の神様」がつくと、猛然と掃除ができる。

どちらの神様もお忙しいようだが、それなりに助けてくださって、机の上はある程度きれいになった。

お片づけモードの最中に電話。
某新聞社の経済部の方。

頭をからっぽにしているときには、ちょっと難しすぎる質問をいただいた。

「宇宙産業はこんなに小さいのに(産業として成立していないのに、とはさすがにおっしゃらなかった)、どうして衛星やロケットを作る大学が増えているのか」

日本の宇宙開発は産業規模としては、チョコレート産業(年間売り上げが3000億円程度)くらい。
宇宙開発で食べている人は1万人もいない。数え方によるだろうけれど、たぶん6千人くらいか。

UNISECの参加大学は30を超え、学生会員は450名ほど。全員、会費を払って活動に参加している。ものすごくがんばって勉強して研究して開発しているのに、彼らの中で、どれだけの人が宇宙業界に就職できるかというと、本当に数えるほど。

宇宙工学はシステム工学だから、汎用性がある。だから、どの業界にいっても使える人材であることは確かなので、救いはある。しかし、もしも宇宙の世界によい就職口があったら、やっぱりそこで働きたいのではないだろうか。

うーん。

ビジョン作りの神様にご光臨いただいて、2008年からのすばらしい未来図を描きたいものだ。

お正月に考える楽しみがまたひとつ増えた。

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根津くらぶ年末バージョン

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本日、お料理教室の日。

お料理屋さんの「根津くらぶ」が開いているお料理教室に通い始めて3年目。料理の腕はともかくとして、おいしいお食事を毎月一度いただいている。

年末バージョンの今日のメニューは、おせち料理の品がいくつかと、年越しそば。

年越しそばには、鶏肉をたれにつけたまま蒸したものに白髪ねぎを添える。

蒸すとおいしいのはわかるのだが、電子レンジでできれば簡単と思って、聞いてみる。

「チンでもいいですか?」という質問は、言下に却下。

手と時間をかけたものと、チンで楽して作ったものの味の違いは明らか。
確かに、蒸された鶏肉は、ふんわりとやわらかくジューシー。

「似て非なるもの」をどこまで許容するか、妥協するか。
どれくらい味が違うのか、一度試してみよう。

おせち料理5種。
タイの昆布巻き。黒豆。なまこの酢の物。紅白なますは白和え風。墨イカにウニをぬって焼いたもの。

料理教室の素敵なところは、「お勉強のあとのお楽しみ」が約束されていること。
皆さんでいっしょに頂く食事は、とても楽しい。

今年も12回、こうやってここでお世話になった。
月に一度の「文化の日」と、勝手に名づけている。

今年もあと10日。一日一日を大切に過ごしたい。

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宇宙人宣言

突然ですが、宇宙人宣言をすることにしました。

「宣誓。私は、宇宙に生まれてきたヒトとして、生命を全うし、幸福に生きることを誓います」

(注:「生命を全うし」て「幸福に生きる」のは、時間軸からすると論理破綻しているようですが、「生命を全うする」という前提があるからこそ、「幸福に生きる」ことができると思うので、この順序にしました)

同じような宣誓をしてくれるヒトがいたら、ぜひお仲間になりましょう。

そういうヒトが日本に100万人(それでも人口の1%未満です)になったら、
日本はあったかい国になるでしょう。

嬉しいことが増えるでしょう。
祝う言葉が満ち溢れるでしょう。

これまでつらかったヒトは、これからは喜びに満ちた人生を
これまで悲しかったヒトは、これからは笑いにあふれた人生を
これまでガマンしていたヒトは、これからはのびのびとした人生を
これまで孤独だったヒトは、これからは愛にあふれた人生を
これまでうまくいかないと思っていたヒトは、これからはスイスイの人生を

せっかくこの広い宇宙に生まれてきたのだから、
その命を、思い切り輝かせましょう。

そのための、「宇宙人宣言」。

「幸福」でいるのは、選択。
それを選択し続けるのは意志の力。

あと2週間となった2007年。
けれど、たとえばこれから2週間の旅に出ると考えれば、けっこうな旅ができる。いろんなプランが立てられるだろう。どこへでも行ける。

宇宙に生まれてくる方法はいろいろあったのだけれど、ヒトとして生まれたことに感謝したい。
おかげさまで、とても楽しい。出会うヒトにも恵まれて、幸運だと思う。

突然の宇宙人宣言。
別に気がふれたわけではないし、UFOからおりてきたという気もないので、誤解などなさいませんよう。
また、火星人と交信もできません。念のため。

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日大でワークショップ

UNISECワークショップは今年は船橋の日大で開催。先週の週末は船橋にいた。

Eki
「船橋日大前」という駅の目の前に、日本大学があって、そこが今年のUNISECワークショップの会場。6回目だけれど、毎回会場が違うので、いつも新鮮。

日大にうかがうのは、初めてのこと。知らない大学に行くのはいつも楽しいのだが、ここは行って見てびっくり。
なるほど、日大の学生さんたちの大きくてユニークな発想は、こういう環境ではぐくまれていたのだなあと納得。

Load
1)滑走路が構内にある!
  えーっというような広い道路があって、これは何かと思ったら、滑走路なのだそうだ。大学の中に滑走路があるなんて、、、ここはどこ?日本だったっけ?という気分になる。ヘリポートらしきものも見える。

2)女子高生が構内を歩いている!(付属の高校が敷地内にあるので当然なのだが。。)
  理系学部ばかりというのを聞いていたので、制服姿のかわいらしい方々が普通に歩いているのを見ると、やや違和感。先入観は持ってはいけないのかも。

3)建物が旧東ドイツ系に見える
  整然と並ぶ大学の建物は、なにやら旧東ドイツの住居用アパートのように見える。無駄なくシンプルに作られているのだろうけれど、同じつくりのものが同じ向きに並んでいるのを見るのは少し不思議。


二日とも快晴。
UNISECのイベントは、大雨だったり地震だったりすることが多いのだが、今回はなぜか天候には恵まれた。

ワークショップは午後からだが、その前に「教員ミーティング」。めったに顔をあわせることのない先生たちが一堂に会する貴重な機会だ。話すことが多すぎて、翌日の「学生討論」の時間に再度集まることになり、散会。ワークショップ会場へと向かう。「階段教室」という名前の建物が会場。

Kanban
日大の学生さんたちは、この日はスタッフとして大活躍。表示用の立て看板を立てたり、「人間案内板」になったり、受付から会場の準備、お弁当の手配、懇親会の準備にいたるまで、走り回ってくれた。そういう人たちがいて、こういう場が持てるのだということを知ることは大切だ。一度でも、「そういう人たち」になってみると、その苦労と「ちょっとした喜び」がわかる。

ちょっとした喜びをきちんと味わうのは大切なこと。どんなときも、苦労だけしかないということはない。苦しいときに小さなことでも喜べるような体質を作っておくのがいい。気分の切り替えがしやすくなるし、ビクテム(犠牲者)症候群にはまらなくていい。

さて、そのワークショップ。
出足が鈍いと思ったけれど、200名近くの人が参加してくださった。

「宇宙基本法」の講演を、筑波大の鈴木一人先生にお願いしていた。IACで同じホテルに泊まっていたのがご縁。このご講演は、なかなか刺激的で、「宇宙基本法」という言葉の裏にある背景や動きがわかってよかったという声を後でたくさんいただいた。周波数についてのご講演をいただいた総務省の方からは、後ほど、「ただならぬ熱気に驚きました。少ししか参加できなかったのが悔やまれます」というコメントをいただいた。

Yamamiyazaki
今回の仕切りの中心になってくださったのは、日大修士一年の山崎さん。よく気がついて、フットワークが軽い。こういう人がいると、プロジェクトはうまくいくことが多い。(写真は、宮崎先生とのツーショット)そして、すばらしいチームワーク。

「ああすればよかった、こうすればよかったと思うことがたくさんあります」と言いながらも、無事に二日間を終了させたのは見事。

宇宙プロジェクトでは、「ああすればよかった」と思うことがあったら、たいていは手遅れ。行ってしまったら、もう手を出せないのが宇宙のものづくり。行く前に、すべてを見越して、すべてを仕込む必要がある。だから、経験がものをいう。どこに気をつけなければいけないのか、どこは適当にしても大丈夫なのか、ということは、マニュアルに書ききれない世界だからである。

学生のうちから、たくさん経験を積んでいる方々が中核になっていけば、かなりすごいことができるかもしれない。

二日目の最後に、全員投票で最優秀団体を決める。
今年は東工大の松永研が選ばれた。3年連続優勝の東大中須賀研は準優勝。

卒業生が選ぶUNISASアワードでも、東工大が選ばれた。来年は打ち上げもあるし、ますますの頑張りが期待できそうだ。

Uketsuke

最初から最後まで、受付でがんばってくれた方々にも感謝。
受付は、寒いし、発表も聞けないし、お金のやりとりがあって、けっこう大変なポジション。
けれど、誰かがやらないといけない。リアルなプロジェクトには、そういうポジションがたくさんある。

リアルなことに取り組んでいると、リアルな問題が出てくる。「後の調査を待ちたい」というような逃げが許されない世界。常に現実に直面せざるをえない世界。何かをすれば、直接の影響が目に見える世界。そんな世界がここにはあるのかもしれない。そして、そういう世界にひきつけられる若い人たちがこんなにたくさんいる。そのことに、どれほど大きな価値があるのか、後になったらわかる、と思う。

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カムイ君のメッセージ

12月8日にカムイロケット打上。
8日と9日は、ちょうどUNISECのワークショップの日で、多くの大学が「ロケット打ち上げ」についても発表をしていた。各地で大学生がロケット打ち上げに挑戦している。

今回、カムイ君は、「失敗」したそうだ。

新聞記事をよく読むと、カムイ君としては、打上には成功したようなのだが、パラシュートが開かずにおりてきてしまったらしい。さらに、おりた場所がたいそう気まずく、カムイ君のために仕事をしている人たちのいるテントだったらしい。

幸いなことに、狭いテントに8人もいたのに、誰にもあたらなかったのだそうだ。怪我がなくて何よりだが、カムイ君はいったい何を言いたかったのか。同じ日に、宇宙工学を学び、宇宙ものづくりに勤しむ学生たちが集まるワークショップを開催していたのは、偶然だったのか?

モノは正直。決してウソをつかない。間違ってプログラムされたら、正しく動くことはない。
ヒトは誠実。間違ってプログラムされても、良心に従って、正しく動こうとする。

リアルなプロジェクトには、リアルな問題が発生する。
光をあてれば、影ができる。光と影はいつも表裏一体。

すべてのことは、絶妙のタイミングで起こる。

何を学べといわれているのか。
何に気づけといわれているのか。

9日のUNISEC教員会議では、実験の安全対策について議論になった。「ヒヤリ集」を作ろうという具体的な提案もなされた。ワークショップの最後の挨拶(東海大の遠山先生=UNISEC副理事長)でも、カムイ君のことについての言及があった。すでに、安全対策について、UNISEC内では具体的に動き始めている。

メッセージは、受け取る側によって、全く異なる意味になる。受け手の心情や状況や知識がメッセージに影響を与えるからである。意識が高い人は、意識の高いメッセージを受け取る。「やめたい」と思っている人は、「やめなさい」というメッセージを受け取るだろう。

私は、何のメッセージを受け取ろうとしているだろう。

「危ないから、もうやめたほうがいい」だろうか。
「もっと真剣に取り組んだほうがいい」だろうか。
「とまって考えたほうがいい」だろうか。
「多少の犠牲が出ることを覚悟したほうがいい」だろうか。
「方法論を考え直したほうがいい」だろうか。

あるいは、もっと何か別のメッセージだろうか。
「はやく、カムイロケット物語を書きなさい」
という声も聞こえないわけではない。なんとか時間をひねり出したいものだ。

大学生の宇宙開発は、いまのところ極めて脆弱な基盤の上に成り立っている。
支えているのは、学生さんたちの意欲と頑張りと先生たちの熱意と誠意、そして卒業生や支援をしてくださる方々のサポート。

宇宙開発で食べているプロの人たちは知っている。
夢や気合いだけでは、宇宙へいけないということを。

確かな技術力があって、はじめて宇宙へ行けるものが作れるのだ。
では、そのような技術力はどうやれば持てるのか。

たぶん、今、選別の時期にきている。
続けられる人と、そうでない人と。
続けられる体制と、そうでない体制と。

「宇宙基本法」が制定されたら、宇宙の世界は大きく変わる。
そのこととは別に、法律とは関係のないところで、これまでの宇宙コミュニティは、崩壊しつつある。

人の為と書いて、「偽」という字になる。
今年のキーワードの一つといわれている字だ。
うそをつくとき、たいてい、人は誰か別の人の為にそうする。

誰かの為でなく、自分の為にどうなのか。
一人ひとりが、そのことを真剣に考えるときなのではないだろうか。

組織のためでなく、家族のためでなく、会社のためでなく、地域のためでなく、国のためでなく、人類の未来のためでなく、いま、自分の為にどうなのか。

誰かに刷り込まれた「信念」あるいはプロパガンダを反芻するのでなく、自分はそれをしていて幸せなのか、本当に幸せなのか。しっかりと自分の頭で考え、見極め、そして決めていくことだ。そうすれば、何が起こっても、後悔することはない。

カムイ君のメッセージを真摯に受け止めたいと思う。

カムイ君を支える人たちが、カムイ君といっしょにいて、とても幸せなのであれば、きっと次回は大きな喜びに包まれることだろう。3月の打上げに期待しよう。


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UNISECワークショップ

今週末(12月8日、9日)に、UNISECのワークショップが行われる。
今年で第6回目ということなので、これまでに5回行っていることになる。
これまでの5回は、東工大、道工大、九大、東海大、東北大にて開催。いずれも、担当大学が事務局となって、しっかりと回してくれる。

毎年、各地の大学で開催しているが、今年は日本大学が担当。責任者となった学生さんの、細かな気配りには脱帽。
それはそれは周到な準備をしてくださっているようで、驚くばかり。

最初のころにUNISECに参加していた学生さんは、もう立派な社会人。
それぞれの職場で活躍しておられる。その彼らは、UNISASという卒業生組織を作って、今年はなにやらxxxxを企画している模様。(言いたいけれど、ワークショップの当日に発表だそうなので言えない)

今年はどんなワークショップになるのだろう。

参加した人が、よいエネルギーを自ら発せるような場となることを祈りたい。
よいエネルギーの相乗効果が生まれて、みんな元気になるといい。

宇宙開発をするということは、きっとそういうことなのだ、と思う。
重力に逆らって、少し昔の常識ではありえなかったことを実現していく力は、「科学技術」だなどといわれるけれど、「科学技術」とはいったい何なのか。結局のところ、それはすべて人が創り出す力にほかならないのではなかろうか。


一般の方の参加も歓迎しているので、お近くの方も遠くの方も、ぜひお越しください。
(ほとんど自分たちで切盛りしているので、登録料が少しかかってしまいます、、、ごめんなさい!)


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北九州の鳳龍

北九州へ。
九州工業大学に呼んでいただき、学生さんたちと楽しい時間を持った。

噂に聞く「黒い飛行機」スターフライヤーを利用。羽田空港のはじっこにカウンターがある。ゲートが「1」番。
椅子は黒の革張り、客室乗務員は黒のスーツ。びしっときまっている。コーヒーサービスはタリーズのコーヒーだそうだが、カップも黒。こころなしか、カップが小さめ。
Umi

椅子に埋め込まれた画面で、ビデオを見る。
なぜ雷が発生するかという、科学番組。雷の原因は宇宙線だということを知って、ちょっと感動。行きの飛行機でこんなおもしろい番組を見られるなんて、ラッキー。

1時間40分の空の旅はあっというまに終わり、ふと気づくと、海。
晴天のときの海は、文句なしに美しい。
空港からはバス。バスからの景色がまた、文句なく美しい。
紅葉もなかなかいい感じで、行楽気分。いやいや、今日はこれから講演。

Kit
小倉駅でお昼を食べてから、JRで移動。九大の平山先生に駅でばったり、と思いきや、我々の「講演」を聞きにいらしたとのこと。九大から学生さんも来られるとのこと。

九工大前駅という名前の駅があって、そこでおりる。いい感じの商店街をぬけると、すぐに門があった。
学生さんが迎えにきてくださっていて、道案内をしてくださる。なんと親切な方々。

向った先は、図書館。
ここに広めの講義室のようなものがあって、そこが会場。
会場の入り口で、アマチュア無線家の方に会う。大学衛星の世界では有名な方。衛星からのデータをとってくださる方々が、日本全国のあちこちにいらっしゃる。リアルにお目にかかる機会はあまりないので、実際にお会いするのは楽しい。

Nakamura
今回の講演は、超小型衛星に取り組んでいる学生さんたちを「チアアップ」してほしいとのこと。
そうはいっても、皆さん、技術的なことを聞きたいに違いない。
技術的な質問に答えられる自信は皆無なので、キューブサットを二機も打上げ、今は超小型衛星事業化プロジェクトに取り組んでいる中村友哉さんをいっしょに呼んでいただくことに。私の読みはピタリとあたり、中村さんは講演とその後の学生さんとの懇談会、さらにはその後の懇親会にて、大活躍。

Horyu
九工大が開発している衛星は「鳳龍」というスゴイ名前。中華料理屋さんかと思ったが、大学のマークがこれなのだという。
ということは、東大だったら銀杏衛星、北大だったらエンレイソウ衛星ということか。

それはさておき、鳳龍は、まだBBMも完成しておらず、麗しいイメージ図も作ってもらえていないが、モックアップはできている。「宇宙用材料暴露試験」を超小型衛星でやろうとしておられる。宇宙用材料をむき出しにしておいて、その変化をカメラで撮影するのだそうだ。技術的には相当にチャレンジングなミッション。
2009年が開学100周年の年だそうなので、2009年に打ち上げたら、すてきな記念事業になりそうだ。

Lab
九工大には、「宇宙環境技術研究センター」というすばらしい設備が整っている。
どれくらいすばらしいかというと、日本の宇宙機関の方までが、この施設を借りて実験をするのだそうだ。

Puromane
おみやげに、「キューブサット物語」と「上がれ!空き缶衛星」を寄贈させていただいた。
また、キューブサットで撮影した写真を使ってデザインしたTシャツも寄贈。
プロマネとサブプロマネの二人がさっそく着てくださった。
頼まなくてもちゃんとポーズをとってくれるあたりがなんともいい。

Cho
今回、我々を呼んでくださったのは、趙先生。
10数年前に国際宇宙大学で学んでいたとき、お世話になった方だ。

そのときと何も変わっていないように見えるのだけれど、責任の重さは当時とは比べ物にならないだろう。

Nomikai
夜は楽しい懇親会。
小倉の夜には、九大の方々もご参加いただき、四方山話に花が咲く。

いつのまにか、日本のあちこちで、「衛星開発」だの「ロケット開発」だのが、行われるようになっている。
少し前には信じられなかった世界が、今、広がりつつある。


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ムンク展

国立西洋美術館でエドヴァルド・ムンクの展覧会。
ノルウェーの画家。19世紀末から20世紀初頭に活躍。

絵から異様な雰囲気が漂ってくる「叫び」という作品は有名。
この絵の印象が強かったので、気分が暗くなることを予想して、けれど何かひきつけられるように美術館へ。

子供のころに母と姉を亡くしていて、それが作風にも影響しているとのこと。
「病気の子供」の絵など、救いようがないほどに表情に諦めがにじみ出ている。
「不安」「絶望」というタイトルの絵は、「叫び」によく似て、空は不気味に赤く、人の表情は暗い。

ああ、もっと明るい展覧会へ行くべきだった。。。と後悔するのは早い。

ムンクは、作品を一点ずつ鑑賞するというよりは、並べて鑑賞するものとして考えたらしい。
「生命のフリーズ」というのは「全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的な絵画として考えられたもの」だと、パンフレットに書いてある。

並べて鑑賞するには最適なのが壁画。彼はあちこちに壁画も残している。
チョコレート工場の食堂には彼の壁画がある。こんなところで食事ができるなんて、なんて幸せな人たちだろう。

今回、最高に印象に残った作品は「太陽」。オスロ大学の講堂の壁画の正面に描かれたもの。この壁画は7年の歳月をかけて一人で描いたのだそうだ。

その「太陽」。
寒色を中心に描かれているのに、明るいのである。
なんともすがすがしくて、光がこちらの心の中までさしこんでくるような作品。
10分くらいボーっと見ていた。至福。

ああ、これに出会うためにここに来たのだなあと勝手に納得する。
芸術鑑賞は「思い込み」で楽しむに限る。

悲しい子供時代を経て、悩み苦しんだ時期を経たからこそ描けるこの太陽。

その太陽の光を時代を経て、海を越えて受けることができる幸せ。

こういう企画展の作業は気を使うことが多くて、相当に大変らしい。
けれど、こういう幸せな時間を作ってくれるのだからすばらしい。ぜひぜひ気合をいれた企画展をどんどんやっていただきたいものだ。

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11時間半の宴会ミーティング

11時間半 - お客様のレイランド滞在時間。最長記録かもしれない。
昨夜というか、今朝まで、レイランドにお客様。

本日は、N研究室の学生さんをご招待。
PRISMという衛星の開発メンバーの皆さん。
16日に迫ったCDR(= Critical Design Review 設計審査会)を目前にして、多忙を極める皆さんは、時間をやりくりしていらしてくださった。

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7時開始。
準備ができていなかったので、生ハムのサラダをいっしょに作っていただく。
ゆでた卵とじゃがいもの皮をむいていただく。そして、きれいにデコレーションしたあとで、生ハムを一枚ずつはがして、美しく盛り付けていただく。ドレッシングは、タイ産のちょっと辛いドレッシングを使ってみた。生ハムと野菜の相性は抜群。

本日のメインは鳥鍋であるが、N研究室の方をお呼びする場合は、通常の3倍の量を用意すべしという過去の経験則をもとに、食材を大量に準備。前日に骨付きの鶏肉は2時間ほどかけてじっくり煮込んで、あくをとってある。この一手間だけで、不思議なくらいに味がぐっとよくなる。

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「本能のままに」飲み、食べ、語りながら、夜は更けていった。
本当に皆さん、よく召し上がっていただき、お鍋は買いおいてあった豚肉まで投入。最後にうどんをいれる。最後のうどんは、だしとからまって、実においしい。

最後に希望者にのみ、カレー。なぜ、これだけ食べた後でカレーが食べられるのか不思議なのだが、彼らに不可能という文字はないらしい。

コーヒーと紅茶。コーヒーは豆をひいて。紅茶は頂き物の高級品。

11時半過ぎに、衛星運用を終えたメンバーが加わり、ワインを飲み始める。(6リットルのワインが消費された模様)

午前2時を回ったあたりから、プライベートな話に移行。
「キューブサット物語」では、いわゆる「恋愛物語」はあまり書かなかったのであるが、やはりお年頃の皆さんのことで、実はいろいろある。書けないけれど、せつないお話をいろいろとうかがう。衛星開発は、こんな中で行われているのだなあと、パラレルに進行している物語が無数にあることを改めて実感する。

人生は複雑。その複雑な人生がからみあっているのが、世の中。学生といえども、複雑であることに変わりはない。その中で、衛星という新しい命を生み出そうとする努力をしているわけで、それは一筋縄でいくものではない。

朝6時半。
皆さん、いっこうに帰る気配がない。このあまりすわり心地のよくない椅子に11時間半もすわっているのに、疲れた気配もまったくない。
「あと十二時間くらいなら、軽くいられます」という不気味な発言。朝ごはんを出したら、昼ごはんを出すようになりそうだ。

さすがに私も眠くなってきたので、そろそろお開き宣言。

雨の中、明るい笑顔になって帰っていく皆さんを見送って、ほのぼの気分で後片付け。

たまには、こんな夜もいい。
皆さんのプロジェクトがうまくいきますように。


本日のメニュー

生ハムとジャガイモのサラダ
サツマイモのレモン煮
豆もやしとわかめときゅうりの和え物
栗入り五目たきこみごはん
カリスマ豆腐

鳥鍋
カレーライス

果物
コーヒー、紅茶
チョコレート

ワイン
クラッカー

バターブレッド


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北海道で学会

札幌で行われた宇宙関係の国内学会に参加。
たくさんの見知った顔に出会う。この世界が狭いのか、私の顔が広くなったのか。。。
この学会は、「出された論文はすべて受け取る」システムなのだそうで、今回もたくさんの発表件数があり、セッション数も多い。学生さんもたくさん参加していて、なかなか楽しい。

3日間のセッションの中で一番印象に残ったのは、「旭山動物園の園長さんのご講演」だというのは、我ながら情けないが、事実なのでしかたない。動物のお話を聞くのはそれだけで楽しいのだが、園長さんはお話が上手で、動物たちへの愛情にあふれていて、ついつい引き込まれてしまう。

会議終了後、テクニカルツアーが予定されていた。
私は、赤平の植松電機さんへのテクニカルツアーに参加。30人以上の参加があった。
植松専務のご講演は相変わらずすばらしかったし、無重力実験の落下塔のデモンストレーションもいつもどおりすばらしかったし、カムイロケットエンジンの燃焼実験も至近距離で見せていただき、鼓膜が破れるかと思うほどの迫力だった。

しかし、最高に楽しかったのは、子供用のモデルロケット製作と打上げ。
実は、初体験だったのだが、これは文句なしに楽しい体験だった。
手順は明確だし、簡単にできるし、わからなかったら、植松電機の社員の先生たちが親切に教えてくださるし。。。

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お昼休みにやりたい人だけ、ということだったのだが、はっと気づくと、ほぼ全員が。。。
業界では有名なエライ先生たちも、ほとんど全員が参加。
作っている顔は、童心に帰ったようで本当に嬉しそう。完成して記念撮影するときの笑顔など最高!

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冷たい小雨の中、植松電機の敷地で打ち上げていただいた。
(雨の中、燃焼実験・落下塔デモンストレーションやモデルロケット打ち上げ・回収作業をしてくださった植松電機の皆様、北大の学生の皆様、ありがとうございました!)

自分で発射スイッチを押すときなど、ドキドキだし、ちゃんとあがると感激だし、パラシュートを開いてちゃんとおりてきたりすると、小さなロケットがいとおしくなるあたり、しっかりはまってしまったらしい。もちろん、大事に持って帰ってきた。他の皆様も同様。

Photo

「ああ、こんなことが人は(大人でも)嬉しいのだなあ」と、少しとまどいながら、その事実を受け入れる。


東京に戻ってきてから、植松さんの講演で感じたこと、モデルロケット打ち上げ体験で感じたことなどを含めながら、考えた。

本当にやりたいこと、自分が信じられることをやるべきだ、と。
しかし、それが何なのか明確になっている人は少ない。オタクと呼ばれる人ですら、まったく揺らがずに信じているかというと、そういうわけでもない。みんな、多かれ少なかれ、揺らぎながら、迷いながら、歩いている。
(オリンピック金メダルの荒川静香さんも、スケートがいやになってやめていた時期もあると言っておられた)

けれど、それ(やりたいこと・信じられること)はどこか外にあるわけでなく、自分の中にある。自分と真正面に向き合って、心に問いかければ、出てくるはずだ。

そのために、今、3つの質問を自分に投げかけている。

1)人に誇れる得意なことは何か?

2)最も夢中になれることは何か?

3)何をしているとき、一番幸せを実感できるか?

急がず、ゆっくり時間をかけて答えを出そう。
ないものを求めるのはやめて、事実に身をまかせよう。

ともあれ、とても楽しく、学ぶところの多かった北海道滞在だったことに感謝したい。

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異星の踏査

「異星の踏査」というスゴイ名前の展示が、東大の博物館で行われている。秋田大の某先生のお勧めに従って、行ってみた。(「異星の探査」と思っていて、失礼いたしました。ご指摘くださった方、ありがとうございます。)

ちょっと見てきたのだが、これはなかなかお勧めである。
「アポロからはやぶさへ」というキャッチフレーズの意味はよくわからないのだが、要するに、人類が他の星へいって探査しているのだということらしい。小さな空間にぎっしりとエッセンスがつまっている。これで無料なのだから、お得感は最大級。大学の博物館、恐るべし、といったところか。

ロケットや火星の映像をまず楽しむ。よく見ているものなのだが、こういうふうにしつらえてあると、ちょっといい感じに思える。「月の石」の展示もある。

月面探査機かと思う車がおいてあって、よく見ようと思ったら、「セコム」と書いてある。見学者が中に入らないように監視するためのものらしい。すぐにボランティアのやさしそうな女性が飛んできて、「すみません、中にお入りになれないんですよ」と申し訳なさそうにおっしゃる。

このあたりはまだまだ前座。はやぶさの展示があって、それから、目玉は「彗星の塵」。スターダスト探査機が取ってきたものなのだそうだ。

しかし、、、ガラスケースにおさまっているのは、白いケシゴムに恐ろしく細いガラス管が3本ささっているもの。まったく、塵など見えない。小さすぎて肉眼では見えないらしい。「なーんだ」と思うのは早計で、ちゃんと顕微鏡(?)で見ることができる。

画面にうつった「彗星の塵」は、なんだか虹色にきらきらとして、とてもきれいだった。「結晶体」になっていると書いてあったが、そのせいなのか、「塵」と呼んではいけないような輝きを持っている。

いっしょに行った方々と、精神的な満腹感を共有しつつ、感想を述べあう。これも楽しい時間。

「異星の踏査」以外の通常展示物もせっかくなので見る。
植物の進化の展示でちょっとインスピレーションをいただいた。

Adaptive Radiation(適応放散)とConvergence(収斂)。

キク科トウヒレン属の植物は、環境に適応して、どんどん形が変わっていく。ルーツは同じでも、それぞれの環境に適応して、まったく違う植物になっていく。多様化の方向。

一方、水生植物の場合、ルーツが違っていても、水の中で生きやすいように同じような形になっていく。もともとは全く違うものなのに、見たところは似たものになる。収斂の方向。

いかに環境が生物に影響をおよぼすか、というところは驚くべきであるが、これを人間社会にあてはめて考えると、ちょっとぞっとする。

健全な社会では、多様化の方向が許されるし、歓迎されると思う。

UNISECは、それぞれの地方で、それぞれの強みを生かして、それぞれの大学が独自にやっていくという方向で始まった。当初から多様化の方向を目指している。

環境が厳しいとき、生き抜くために収斂の方向に行くのはいい。けれど、通常の状態で、収斂の方向にいくとしたら、そこに明るい未来を見つけるのは難しい。ひとりひとりが持っている力が発揮できないような状況になっているということだからだ。

熱帯雨林のように、多様な植物が繁茂して、全体として豊かな森になっていればいい。

流れに沿って泳ぐのは、「死んだ魚だけ」。
懸命に泳ぐ人たちを応援したい。そして、それは自分自身が同じように懸命に泳ぐことによってのみ、可能なのだということを肝に銘じたい。


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豆乳鍋の夜

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花の金曜日、レイランドにお客様。

実は、先週の日曜日にもお客様があったのだが、凡ミスがあって、肝心の方にいらしていただけなかったため、とても書く気にならなかった。。。。気をひきしめよう。

それはさておき、旅が好き、おいしいものが好き、という人たちとの食事は楽しい。
20年前の中国・チベット旅行の話は抱腹絶倒。帰国後、劇症肝炎になって3ヶ月入院したという話も、実に楽しそうに語ってくださる。楽しい人には、おしなべて楽しい昔話があるらしい。そういう話があるから、楽しい人になったのか、楽しい人だからそういう経験ができたのか。因果関係のループはどうつながっているのかはわからない。

あまりに楽しくて、ついつい午前様に。

終電のころ、一瞬の躊躇。
しかし、結局、皆さん、タクシーで帰ることにしたらしい。花の金曜日だものね。

それではということで、そこからまたワインをあける。チーズに生ハムにクラッカー。
食後のお茶も終わったところで、新しいワインをあけるのは悪くない。
こんな仕切りなおしは、何回あってもいい。

ワインを楽しみながら、ひとしきり盛り上がる。
楽しい場を共有できることの幸せ。
あっというまに、またまた数時間が過ぎていく。

いつのまにか、雨もやんでいる。
そうして、笑顔の皆様をお見送り。

楽しいおしゃべりとおいしいお鍋。
ほんわかとあったかいひととき。
また、嬉しい季節がやってきた。


本日のメニュー

アンチョビドレッシングの野菜サラダ(アンチョビのカンヅメの使い道に困るときにはこれがおススメ)
ブロッコリーのオリーブオイル煮(ガーリックを入れて)
紅茶ブタ(メタボ対策でコンニャク入り。しかしこのコンニャクがおいしい)
サツマイモのレモン煮(某S氏の絶賛をいただきました)
おみやげのお寿司

カリスマ豆腐で一休み

豆乳鍋(じんわりあったまります。ポン酢でいただきます)
白いご飯

日本茶

珈琲
デザート(おみやげのチーズケーキとクレープ)

ワインとチーズ、生ハム、クラッカー

チョコレート

花の紅茶

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インドの宇宙会議体験記

インドの会議体験記がマイコミジャーナルにアップされましたので、よかったらごらんください。

インド旅行記は、ぼちぼち書いてまいります。

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フラガール

ずっと見たいと思っていた映画「フラガール」をやっと見ることができた。半年以上の間、レンタルショップで借りることができなかったのだが、やっと入手した。

常磐ハワイアンセンターの設立の際にがんばってフラダンスを覚えた炭鉱の娘たちの物語なのだけれど、炭鉱で育った私にはとてもよくわかるところがあって、たくさんティッシュを消費した。

ネガティブなもの(借金)を抱えて東京からやってきたプロのダンサーが、炭鉱の合理化・首切りでネガティブな感情であふれている町で、ずぶの素人をプロのダンサーに育てていく。その過程で、ネガティブな気持ちが消えていき、やさしい表情になっていくのを、松雪泰子が好演している。本当にあった話がもとになっているせいか、説得力がある。

人生で起こることは、何も遅すぎることはないし、早すぎることもない。すべて、ベストのタイミングで起こる。

この映画のモデルになった方は、70歳を過ぎた今も、「フラガール」養成に勤しんでおられるという。40年たって、自分がモデルの映画ができるのは、どういう気分なのだろう。

「カムイロケット」が主人公の「夢の扉」を途中から見た。ビデオにもとれなかったのだが、「困ったときの植松電機の安中さん」が送ってくださるとのことで、ただ感謝。(道内限定番組もいっしょに送っていただき、さらに感謝)

何十年かたったときに、「カムイボーイ」みたいな映画ができるだろうか。

「カムイロケット物語」の第一巻は、私の中ではすでに終わっている。構想もできつつある。あとは書くだけだ。第二巻がどうなるかは、まだわからないけれど、何かが起こりそうな予感がある。

10月下旬に、札幌で宇宙科学技術連合講演会がある。「ウカレン」と呼ぶことが多い。そのテクニカルツアーのひとつに、「植松電機訪問」がある。せっかくなので、参加することにした。

また、新しい何かに出会えることを楽しみにしている。


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インドその1

インドは二回目。
一回目は、添乗員つきのツアーで、かゆいところに手が届く、いたれりつくせりの旅だったので、テレビでインドを見たのとか、インド料理屋さんでインド料理を楽しんだ、ということとあまり変わらなかった。安全で楽しい旅だった。

二回目の今度は、現地で目的があるので、のんびり自由旅行というわけにはいかず、個人で移動せざるをえず、かなり緊張した。

出発が9月19日。
18日には、それでなくても時間がないのに、15日に発症した湿疹をみてもらうために、皮膚科へ。たいそう繁盛している皮膚科のようで、2時間待って、5分で終了。でも、人気があるのがわかるようなとてもやさしいお医者さん。
これは相当に強い薬を使わないといけないとのことで、1週間だけぬりなさいとステロイド剤をもらった。大丈夫かと想いつつ、考える余裕はない。

なんといっても、荷物はもちろん、現地でのワークショップの準備も、その後の会議の発表準備も何もできていないのである。日本での仕事も終わっていないのはいつもどおりなので自業自得だが。。

今回の目的は3つ。
キューブサットワークショップ、IAC参加、そして、打上のスロット探し。

最初の目的地はVellore(ベロー)。バンガロールから車で3時間くらい。車で迎えにきてくれるというので、安心していたら、なんと、「やっぱり迎えにいけない」とのメールが!じゃあ、バンガロールのホテルを探してといったら、「それはできない」とのこと。バンガロールから勝手に来なさいということらしい。

乗り換えのタイのバンコクの空港で、私は宿探し。タイで待ち時間がけっこうあったので、とても助かった。無料の無線LANがある空港にくると、その国自体がすばらしい国のように思えるから不思議。うまい具合に、電源も近くにあって、同行の日大の宮崎先生の延長コードをお借りして、ネットでインドのディスカウントホテルエージェンシーと連絡がとれて、なんとかなりそうな感じ。

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深夜にバンガロールに到着して、ドキドキしながら、「プリペイドタクシー」を申し込む。悪いうわさをたくさん聞いていたのだが、無事にホテルに到着。Comfort Innの系列で、Vijay Regidency という名前。けっこうまともなホテルで、wifi も無料にて使える。ベッドも快適。無事に着けたことに感謝しながら、眠りにつく。

午前中、朝食の後、少しバンガロールの街を歩いてみる。うーん、これがインドか。。。エネルギーにたじたじとなりながら、そぞろ歩き。悪くない。

昼間から、気持ちよさそうに外で寝ている人がけっこういる。渦巻くエネルギーと静かな眠り。対照的なようでいて、実は根の部分は同じなのだろうか。

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そして、横断歩道とか信号というものがほとんどない中を、車とオートリクシャーと人と、ときには牛がいっしょに移動して、まがったり、道を渡ったりするのだ。コツは、流れに身をまかせること。決して急がないこと。しかし、行きたい方向には行くこと。それだけで、行けてしまうのはなぜだろう。

日本でこれをやったら、たぶんドライバーから怒鳴られ、パトカー(救急車か?)がくるだろう。

いつもの日本での生活となんと違うことだろうと思いながら、人の流れにくっついて、ふらふらと移動する。


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ホテルでインド風(?)中華料理を食べてから、午後、アメリカから参加のKirkさんと駅で落ち合い、いっしょに列車に乗って移動。ワークショップをいっしょにオーガナイズすることになっているので、さっそく打ち合わせ。

4時間しかないワークショップを、いかに充実したものにするか。参加者の人数もバックグラウンドもあまりよくわからないのだが、知恵を絞る。けっこう楽しい。プレゼンだけだと退屈だろうから、参加型のものにしたいというところでは意見が一致。若くて優秀なオーブコムの技術者としては、いろいろ難しいことをさせたいようだが、私のほうがたぶん現実を知っている。初めて会う人とチームを組んで、一時間くらいで結果が出せるものにしないといけない。

その間、ひっきりなしにお茶やお菓子を売りにくる。検札もある。
Eチケットを、出発直前にKirkさんがいっしょに購入してくれたのを、出発直前の早朝、事務所でプリントアウトして持ってきていてよかった。これがなければ、検札でひっかかるところだった。


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インドから無事帰国

インドより無事帰国。

某旅行社の信じられないミスによって、予定より一日早く帰国。旅程表でもらっていた航空券の日程とは違う航空券が発券されていた。たまたま確かめたので、予定を変更して飛行機に乗ることができたけれど、確かめなかったら、いまごろは恐ろしく高いノーマルチケットを購入して帰国する羽目になっていたに違いない。。。。しかし、予定していたことをキャンセルせざるを得ず、精神的にちょっとまいって、帰国。成田でちゃんと荷物が出てきたときにはほっとした。

まあ、何事もきちんと自分の目で確認することの大事さを教えてくださったのだと前向きに考えよう。

報告書と記事をまとめつつ、考えることがいろいろある。あまりにいろいろありすぎて、自分の中で収拾がついていない。おいおいに書いていくこととしよう。

戻ってきて一番ショックだったことは、編集者のOさんが脳内出血で倒れたとの報。
幸い、一命はとりとめたとのことだけれど、本当に驚いた。
若くてフットワークが軽くて、相当に大変な仕事でも飄々とこなす方で、しかも恐ろしいほどの気配り上手で、編集者というのはすごいなあとよく思っていた。かくなるうえは、素敵な作家の奥様と二人三脚で「病院モノ」の傑作を出版していただきたいものだ。

何もできないけれど、せめて、一日も早い御快復を心より祈りたい。
そして、私にできること、一日一日を精一杯、大切に生きることをしていこう。

2007年10月4日
スプートニク50周年の日。
そして、「かぐや」月周回軌道投入成功の日。
今日から、きっといいことがあると思って、ひとつひとつやっていこう。


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インドの宇宙開発

インドの宇宙開発が元気だ。

衛星打ち上げ事業にも参入して、しっかりと顧客も確保している。先日の打ち上げも成功した。
月にも行くといっている。

なんといっても、「ゼロ」を発明した国なので、アタマのよい人はたくさんいそうだし、国策として宇宙開発をやる、という意志があるので強い。

中国やインドは、ふつうの分け方でいえば、発展途上国に分けられるのかもしれないが、宇宙業界では、宇宙にアクセス手段がある先進国といってよいだろう。

東工大と日大の衛星も、インドのロケットで打ち上げてもらう予定になっている。

東工大のブログ日大のブログも、なかなかよいので改めて紹介しておく。東工大のは、バイリンガルになっていて、海外向けにも気をつかっている。情報発信がこんなに簡単になったのは、喜ばしいことである。透明性の高い社会は、善き方向に向かっていくと思う。

そのインドで、今月下旬に学会がある。IACという、かなり大きな宇宙関係の学会で、あまりに広範囲の学会なので「お祭り」と揶揄されることもあるが、そこに行けば、たいていの情報は入手できるし、コンタクトを取りたい人には直接会って話ができるし、行って損はない。毎日コミュニケーションさんで記事も書かせていただけそうだし、楽しみにしている。

しかし、論文がまだかけていない。締め切りは延びたが、月曜日。明日だ。
UNISECの紹介とか、教育的にどうか、というようなことはすぐに書けるのだが、今回は、「発展途上国」のセッションに出したので、かなり難しい。

UNISECのような学生の宇宙プロジェクトを支援する組織を作ったらいい、と簡単にいっても、日本と発展途上国ではインフラがまず違う。裕福さも違う。日本の学生さんたちは、ちょっとアルバイトをすればたとえばアメリカでのカンサット実験の旅費くらいは自分で稼げる。そうでない国がどれほどたくさんあることだろう。

いやしかし、それでもどこの国の学生でもカンサットとかキューブサットを作るチャンスがあったほうがいいに決まっている。仲間と力をあわせて一生懸命やって、成功したときの喜びは、何者にもかえがたい。

いやしかし、、、、というわけで、南北問題を抱えて考えるには短すぎる時間の中で、どう落としどころをみつけるか、考えあぐねている。

宇宙の世界でグラミーンバンクのようなことができるとよいのだけれど。。。今日の4時までには片をつけて、共著者に送る予定。あと4時間。ブログを書いている場合ではない。

しかし、そんな熱いインドの会議へのJAXA学生派遣プログラムが、今年はキャンセルになった。開催地はHyderabad(ハイデラバッド)。そこでテロがあったので、安全を考えてのことだそうだ。JAXAさんの立場では、そうせざるをえなかったのかもしれないけれど、インドのホスト側の気持ちや、行く気満々だった学生さんの心中を考えると、なんとも複雑だ。

私はというと、IACに出るだけでなく、ご丁寧にも、その前に、SEDS(Students for the Exploration and Development of Space、本部はMIT)という1980年に設立された国際的な学生支援組織が主催するワークショップのために、Bangalore(バンガロール)から車で3時間くらいというVellore(ベロアー)という町に行くことになっている。

テロがあろうとなかろうと、死ぬときは死ぬ。交通事故もあれば、飛行機事故もあれば、自分で転んで打ち所が悪かったということもある。そういう心配をして動かないでいるよりは、すべきことがうまくいくように行動するほうがいい。

というわけで、インド行きを楽しみにしているのだが、まずは論文を仕上げねばなるまい。行動の優先順位はおのずから決まっている。


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ロケット職人の夢

カムイロケットの開発物語がテレビで放映された。
TBS系の「夢の扉」ではなくて、日テレ系の番組だ。

NNNドキュメント「宇宙に1番近い町工場 ロケット職人の夢」。

「町工場」という言葉とか「ロケット職人」という言葉に、ちょっと違和感を感じながら見たが、STV(札幌のテレビ局)のスタッフが、そうとうに丹念に取材をしたんだろうなーというところが、随所に見られてよかった。

8月4日の打ち上げの瞬間を、ちょっと高いところから撮影しているのが、とてもいい。なるほど、この絵が撮りたかったのだなーと納得。この目線感覚はプロならではのもの。

植松電機の社員、鈴木さんがクローズアップされて取材されている。
アメリカ出張の場面も出てくる。ということは、アメリカまでくっついていって取材したのだろう。アメリカで、ロケットは大人気。子供に取り囲まれて、日本語でサインをしている場面が、なかなかいい感じに撮れている。

鈴木さんは、先日、いろいろおしゃべりしたので、こうしてテレビで拝見するのは不思議な感じ。

8月半ばに安中さん・五十地さんと3人で、JAXAさんのコズミックカレッジリーダー養成講座に参加のため、上京された際、拙宅にてご接待。いろいろお話が聞けて楽しかった。

夜は、早い時間には体が液体しか受け付けないという特異体質(?)の鈴木さん。ビールは受け付けてもらえた様子。

まだ26歳の若さだが、19歳のときから、植松社長(植松さんのお父様)に鍛えられていて、経験は十分。根性も十分。それに、4人のお子さんのパパ。お子さんの名前が、ロケットにかかわりはじめたころから、宇宙っぽくなっているのが楽しい。「星(あかり)ちゃん」など、ちょっと素敵すぎる命名。

元、ラーメン屋さんだったというのだが、どこにいても、できる人はできる。まかされる人はまかされる。そして、そういう人がいなくなったら、店はつぶれたりもする。

ラーメン屋では、先輩は決して調味料の割合など教えてくれない。どうやって覚えたかというと、もとの量をはかっておいて、使ったあとの量を調べて、ひとつひとつ自分のものにしていったという。そして、半年で、すべての仕事をマスターした。

植松電機に入社できたのは、専務と誕生日が同じだったから、と笑う。
8月17日生まれ。「わー、いいな」と読める。
もちろん、冗談だろうけれど、何が人生を決めるかはわからない。

資材の調達や管理は、ラーメン屋さんのときの経験が生きているという。
「ラーメン屋とおんなじなんですよー。在庫チェックして、必要なものを注文して・・・」と屈託がない。

「神様はいると思いますか?」という質問に対して
「いると思う」と力強い答え。

でも、その理由がふるっている。
「仕事でうまくいって、家に帰ったら、家が大変なことになっているんですよ。だから、神様はいると思う」

8月4日のカムイロケットの打ち上げが終わって、帰宅したら、お子さんがおたふくかぜ。疲れたといっている間もなく、すぐ車で病院へ。寝たくても寝られない。幼い子が4人もいれば、次々といろいろなことが起こるだろう。

けれど、それをマイナスに考えないところがいい。

植松電機の方々は、特別な人でなく、普通の人だという。
本当にそうなんだろうか。
もしかしたらそうではなくて、「それをするために必要な人たちが、何かの力で集められた」、のかもしれない。

そう思えるようなグループが、あちこちにできていったとき、すばらしいことが起こる、と思う。 


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おめでとうの日

本日、ピグへ。
ピグというのは、N研究室御用達の、ニクメニュー中心の店のことだ。

学生さん向けなので、安くておいしくて量が多い。たいそうリーズナブルなところで、ニク好きなN研究室は、何かあるとここにいく。

私も呼んでいただいたので、インドでの学会発表の論文の締め切りが延びたのをいいことに、ホイホイとうかがう。(本当は明日が締め切りだったので、それどころではなかったのだが)

今日は、大学院の入試の発表日。研究室の4年生4人の運命やいかに、というところだったのだが、全員合格の報。ああよかった。

「おめでとう」、というのは、それを言う側にもどれほど喜びを与えてくれるのだろう。
そして、そういうことが本当の意味でわかるようになるまで、どれほどの涙を流す必要があっただろう。

「おめでとう」と言われる人の陰に、泣いている人がいる。努力が足りなかったんだろうという言い方は冷たすぎる。椅子の数が決まっているところでは、必ずすわれない人が出てくる。人への思いやりがありすぎると、すわれないことがよくある。

けれど、すわらなかったことで、新しい場所へ向かえることもある。その場所のほうが、その人にとってずっと幸せなことだってある。

自分の椅子をとれなかったことを、祝うか呪うか。

呪と祝は、似た字だけれど、どれほど違う未来を作ることだろう。

同じことが起こっても、どちらを選ぶかで、その後の人生は違ってくる。
自分がつらい目にあったら、人はそういう目にあわないように祈れるかどうか。
祈れる人は、そういう行動がとれる。そういう行動がとれる人は、「祝」を道にふりまきながら歩いているようなものだ。

願わくば、「祝」を選び続ける自分でいられますように。 
そして、「祝」であふれる世界でありますように。

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マイコミジャーナルに掲載!

カムイロケットの取材原稿が、マイコミジャーナルに掲載された。

本来であれば、4日に打ち上げなので、5日は原稿ができているのが普通のプロライターであるが、私の場合は、いろいろと考えてしまって、なかなかかけず。。。カムイロケットは、UNISECとしても応援したいし、北海道出身者としても応援したいし、超小型衛星ビジネス化を推進する人間としては、将来のロケット確保につながるのだから、早期に成功してもらいたい。いったい、どの立場で書けばよいのか。ジャーナリスティックな話ではなくて、主観を入れて書いてくださいとのリクエスト。どうでも立ち位置を決めねばなるまい。

そんなこんなで、どういった切り口で書くのかを決めるのに時間がかかってしまった。しかし、怪我の功名で、赤平の植松電機さんまでうかがった話までいれることができたので、まあよかったとしよう。

この原稿は、本当は宇宙作家クラブの別のメンバー(大塚実さん)が書くことになっていたのであるが、彼が行けないので、よかったら書かないかと声をかけていただいて、チャンスをいただけた。

しかし、ビデオを持っていったのに、うまくとれず、打ち上げの写真もとれず、途方にくれていたところ、植松電機の安中さんが、画像も動画も提供してくださって、本当に助かった。そうでなければ、打ち上げ準備中の写真のみで構成するしかなかった。

植松電機さんもHASTICさんも、いまどき珍しいくらい「譲り合う」人たちで、写真にクレジットを入れるのは、どこにしましょうと聞いたら、互いに「あちらをいれてください」とおっしゃる。結局、「カムイスペースワークス」で入れることにして、一件落着。こういうやりとりは楽しい。

そして、マイコミジャーナルの担当編集者の千葉さんにも無理を聞いていただき、素人写真をセンスよく配列していただき、感謝である。WEBジャーナルは、慣れないと難しい。というより、たぶん、文章を書く以外のセンスが必要とされる。で、私はそのセンスはどう考えても発展途上。ブログで適当に写真をはりつけるのとは違う。

いずれにせよ、拙ブログのたぶん何百倍も何千倍もアクセスがあると思うので、多くの方にカムイロケットのことを知っていただけると思う。

少しでもお役に立つことができれば、こんな嬉しいことはない。

よろしかったら、どうぞマイコミジャーナルの記事をお読みください。打ち上げの感動的な動画が見られます。(Quick Time が必要です)

たったの7年で、こんなふうになるのだと、本当に感心すると同時に、暖かな希望の灯火がぽっとともったような気がする。

ただただ、感謝、である。
すばらしい方々との出逢いに恵まれていることの幸運に、ひたすら感謝である。

(ところで、記事でお気づきの点がありましたら、ぜひ教えてください。気をつけてはいるのですが、いろいろミスもあるかと思います)


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7年目の8月4日

カムイロケットの打ち上げが無事終了し、本日は、大樹町の歴舟川清流まつりへ。

ペットボトルロケットコンテストの中で、カムイロケットの燃焼実験を公開ですることになっているそうなので、こちらもいっしょに取材。きびきびと動く植松電機と北大の「若い衆」が小気味よい。

そして、もちろん燃焼実験は迫力タップリ。轟音と炎の数秒のあとに沸き起こる歓声と拍手の嵐。

打ち上げの感激さめやらぬ昨夜は、焼肉屋さんにて、植松電機の若手の皆さんといろいろお話ができて、有意義だった。あまりにも不思議な縁があちこちにはりめぐらされているのがわかって、なんとも不思議。

カムイロケットの三度目の正直の打ち上げは、8月4日に行われた。これは、誰も何も意図したわけではない。

「お盆にかかると困るし、土日でないと、許可をいただかないといけない先が増えるし、協力してくださる方々も自分も時間がとりにくいしで、8月4日の土曜日にしました」と永田先生。

植松電機の社員でも、あまり知る人はいないという「開所記念日」。

もともと芦別にあった会社を、赤平に移転して、開所した日。開所式の日。

その日は、7年前、つまり2000年の8月4日だったのだという。誰も意図も意識もしなかったのに、7年後のその同じ日に、制御機能つきのカムイロケットは打ち上げに成功した。

すべてのことは、全きことのために、最善のタイミングで起こる。

私がブログに書いたこの言葉を、皆さんが大切に想ってくださっていることを知って、本当に嬉しかった。自分のささやかな気持ちが、誰かに届いていることを知るのは、幸せなことだ。

秋田大の学生さんたちが植松電機さんに泊めてもらうというので、私も便乗させてもらうことにして、彼らといっしょに赤平にやってきた。UNISEC学生理事の小林さんの初心者マーク運転は、植松電機さんの車に誘導していただいて、無事に到着。お疲れ様でした。

晩御飯は、滝川の「松尾ジンギスカン」へ。食べ放題飲み放題コースで2650円也。やはり、ここのジンギスカンは素敵だ。タレもよし、肉もよし、野菜もたっぷり、で大満足。

そして、今、植松電機さんの部屋でこれを書いている。インターネットも貸していただき、簡易ベッドも寝具も調理器具一式もあって、快適。シャワーもあびてすっきり。後は仕事を片付けて寝るだけ。

不思議な偶然がたくさん見え隠れしている。
そういう中では、「意味」を探すのは、あまり難しくない。
「意味」がはっきりと見えたとき、余計なものはそぎ落とされて、本当に大事なものだけが残っていくように思う。

カムイ君のますますの成長と今後の活躍を祈念したい。


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祝!カムイロケット、打ち上げ成功!

カムイロケットは、無事に打ち上げられた。

朝からやっぱり雨が降っていて、風も強くなってきていたのだが、無事に打ち上げられた。
詳細は、別のところでご紹介することにして、今は、緊張がとけるようなことを書きたい。

その1)
 「絶対ダイジョウブ」と永田先生。
 天気がどんどん悪くなり、顔がだんだん険しくなっていく中でのコメント。

 その根拠は、「永田晴紀」という名前。
 今後は、「ナガタハレノリ」と名乗られるとか。

その2)
 台風接近中の危ない中で、打上げられた幸運について。

 「やっぱり日ごろの行いがいいんですよ」と、某学生氏

 「本当に日ごろの行いがよかったら、台風にあたらないでしょ」と、私。
  (北海道に台風が来るのは珍しいことなので、まずめったにこういうことは起こらない)

お天気がよければ、なんでもないことが、恐ろしく困難なことになってしまう不思議。そんななかで、必死に打上げた人たち。

ウサギ台風のせいか、打ち上げ後に目が真っ赤になっている人たちがちらちらと見えた。

回収はうまくいかなかった模様だけれど、まずは、打ち上げが成功して本当によかった。

おめでとうございます!
関係者の皆様は、まずはゆっくりお休みください。

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大樹町到着

大樹町に無事到着! 
パチパチパチ。飛行機が飛んだだけでもよかった。
帯広空港からタクシーで9800円也。初乗り520円なのにこの値段。
ちょっと高いが、しかたない。

ランチャーの設営を見学。といっても、ほとんど完成状態だったが。。。
白と青でなかなか素敵。

小雨が降っていて、肌寒い。
そして、海が荒れている。

懐かしい顔にたくさん出会う。いつのまに、私はこんなにたくさんの人と知り合いになっていたのだろうと、ちょっと驚く。

「夢の扉」大撮影隊も出陣中。
見ようによっては、ドラマのロケのようにも見える。

ともかく明日の朝、ちょっとだけでいいので、打ち上げのウインドウが開くといい。

夜を徹しての組み立て作業がこれからはじまろうとしている。。。

→と思っていたら、10時20分には、本日の全ての作業が無事終了。
明日3時まではゆっくり眠れる予定。3時間もある。よかった。

しかし、台風が北海道を直撃という天気予報。こちらはちょっと心配だ。


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ウサギ台風

台風5号がきている。
その名は「ウサギ」。台風にはちゃんとそれぞれ名前がついているのだそうだ。

そのウサギ台風が、これから下手をすると北海道にいってしまうらしい。

現在の予想図を見ると、大樹町のあたりは、台風直撃の様相。
今も雨が降っているようだ。
勢力は衰えるかもしれないが、台風は台風。

明日の打ち上げはできるのだろうか。
一日の順延は予定されているけれど、その先は聞いていない。砂漠で勝手に打ち上げるのとは違って、手続きや関係諸方面との調整が必要なので、じゃあ来週また、というわけにはなかなかいかない。

心配にならないわけではないけれど、その場その場で精一杯のことをやるしかない。

宇宙開発は科学の先端とはいっても、天候に左右される。天候を左右できるようなものにはなっていない。もっとも、左右してしまったら、またあちこちでひずみが生まれて大変だろうけれど。

カムイスペースワークスのブログに植松さんが書いておられる。

台風を食い止めるためにも、下記をクリックお願いします。

ブログランキングへ

ブログランキングを押せば、台風を食い止めることができるのか。
彼の気持ちとしては、みなさんの応援が力になる、ということなのだろうか。

工学部出身の彼がそう言うのだから、文学部出身の私は、もっとぶっ飛んでもよさそう。

ウサギ年生まれのみなさんには、ここでちょっとがんばっていただきたいものだ。
ちょこっと、台風を遅らせるか、進路を曲げるか、なんとかしていただいて、無事に打ち上げができますように。

もしできなければ・・・・

そのときは、またやり直すだけだ。
これまでもそうしてきたように。そして、これからもそうしていくように。

何度でもやり直す。
淡々と受け入れて、やり直す。

そうできることがどれほどすばらしいことなのかは、そうしている人たちにはきっとわからない。

けれど、後になってみると、そのこと自体にとてつもなく大きな意味があったことがわかる。

そろそろ私も出発しよう。
とりあえず、飛行機がちゃんと帯広空港に着きますように。


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大樹町へ

カムイロケットの大樹町での打ち上げを見に行くことにした。

昨日決めて、航空券の手配をした。宿はなし。寝袋を持っていくので、どこかでコロンと寝よう。

カムイ君の今後の成長が、日本の宇宙開発の方向性を左右するかもしれないので。。。などと大それたことは言うまい。

北海道生まれの私は、夏の東京には弱い。
いつも、涼しいところへ逃げることを夢みながら、ジリジリと焼けるアスファルトから立ち上る熱気の中で、めまいを覚えながら、過ごしている。

涼しい北海道で、カムイ君の勇姿を見るという、たまの贅沢をさせてもらっても罰はあたるまい。

記者会見なども見せていただきたかったので、いちおうプレスで申し込み。
そうしたら、WEBニュースのお仕事をいただけるかもしれない状況になってきた。取材道具はすべて持っていこう。そうそう、三脚を忘れずに持っていかねば。

一般の見学も可能だそうなので、ご興味のある方は、ぜひぜひ大樹町にいらしてください。
現地でお目にかかりましょう!

詳細はHASTICのホームページでどうぞ。

以下は、カムイスペースワークスのプレスリリースから転載。

-CAMUI打上げ取材・見学予定の皆様へ-

・ 打上げスタッフは8/3(金)午前に大樹町入りし、大樹町航空公園格納庫を準備作業本部として準備作業を行います。取材および見学の方は準備作業本部までお越しください。航空公園の詳細はこちらをご参照ください。googleマップでの場所の確認はこちらからどうぞ。
・ 8/4(土)の打上げは7:30を予定しています。射点への車両の乗り入れは、HASTICから許可を得ている取材車両以外はご遠慮ください。準備作業本部から射点までは砂利道を 2 km 程度です。6:00頃より、準備作業本部から射点まで大樹町のワゴン車でピストン輸送を行いますのでご利用ください。射点への進入路は7:00に閉鎖致します。
・ 取材申込みは現地でも可能です。準備作業本部において 8/3(金)午後から受付けを開始致します。NEW
・ 8/5(日)に順延となった場合は、打上げを6:00に行います。ピストン輸送は4:30~5:20、進入路閉鎖は5:30となります。
・ 8/3(金)17:00より、航空公園で記者説明会を予定しています。


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夢の扉、再び

今年のUNISEC総会は日曜日だった。
もう第5回目。設立総会をいれると6回目。

当然雨だと思っていたが、雨は朝に少し降っただけだった。
200名もの参加をいただいた。その4分の1は東海大だというから、その巨大さに驚く。東海大は、今年は学生理事も出したし、衛星も始めるというし、ロケットは100キロ到達を目指すというし、相当に気合がはいっている様子。

総会はいつもどおり30分でささっと終了し、あとは活動報告会と大懇親会。

活動報告会は、講演と各団体の今年の目標やら、学生プロジェクトの採択結果など、盛りだくさん。

仕切りは新しい学生理事
「新人なので初々しい」と言いたいところだが、すでに貫禄ありで、余裕の運営。近頃の若い者は、度胸があってすばらしい。

講演では、3人の講演者が登壇。北大の永田先生、東大の中村さん、それに総務省の田野様。
新しい宇宙開発の道を切り拓こうとしている人たちと、できる限りサポートしようとする人たち。
それぞれの持ち場で最高のパフォーマンスができるといい。

永田先生には、打ち上げを間近に控えているカムイロケットの話をしていただいた。相変わらずのスリムさは、学生さんとあまり変わらない。毎日一キロ泳いでおられるとかで、ますます身が引き締まってこられたようだ。ちょっと見習わねば。

TBSのテレビ番組「夢の扉」の取材のため、製作ディレクターさんがカメラをかついで来られていた。カムイロケットは、一度登場したのだけれど、打ち上げ延期になったので、再登場するらしい。

ディレクターの柳瀬由紀子さんは、笑顔がくっきりと印象に残る素敵な女性。
昨年の打ち上げ延期のとき、感情移入してしまって、とても苦しい想いで、「泣きながら」編集されたそうだ。

「宇宙戦艦ヤマト」世代なので、永田先生や植松さんとはヤマトの話で盛り上がったとのこと。
今年の打ち上げがうまくいくことを、心の底から祈っておられるのが伝わってくる。

メディアの方がそんなふうに思ってくださるのは、きっと永田先生や植松さんや、関わっている学生さんや植松電機の社員の方々の熱意が伝わっているからだと思うけれど、「青空に向かって飛んでいくもの」を、人間という生き物は好きなのではないのだろうかと思ったりもする。

以前、スペースシャトルの打ち上げを見に行ったとき、「感動しました」といったら、「Why?」と聞かれ絶句したことを覚えている。感動したから感動したのであって、理由など必要ない、とそのとき思ったのであった

永田先生のご講演の中で印象的だったのは、失敗を重ねる中で、元に戻ってやりなおそうとしたとき、2年前にできていたことができなくなっていて、愕然としたというところだった。大学の技術開発の難しさが凝縮されている。学生がどんどん入れ替わってしまう中で、技術伝承は難しい。

これは、各大学の共通の悩みであるが、ここで、永田先生は決心する。大学じゃなくて、会社として技術開発をしたい、と。そして、自分は経営はできないから、植松さんに泣きついた・・・。

そうしてできたのが、カムイスペースワークス、なのだそうだ。

こうしたいと思っても、永田先生お一人では、決してできなかったこと。
植松さんがいたから、できたこと。

この二人のコンビが巻き起こすことは、たぶん外からはメカニズムが見えにくい。一人ではありえないことが、二人なのでスイスイといっている・・・それ以上のケミカルが働いているのだろうけれど、それが何かはおそらくご本人たちにもわかっていないだろう。

この先に何があるのかわからないけれど、時の流れの中で、すべては通過点。どのようになろうとも、それは通過点なのだから、かまわない。大きな分岐点であろうと、ただの通過点であろうと、過ぎてしまえば、過去。だからこそ、ひとつひとつ、一歩一歩を大切にしたいもの。その通過点には二度と戻れない。

そのときそのとき、精一杯考えて、決めたことなら、そこから未来は開けていく、と思う。

その後の発表を聞いていると、「精一杯やっている」活動がひしめいていて、ちょっとゾクゾクした。こんなに意欲が高い優秀な若い人たちが全国各地にいて、それぞれにがんばっているというのが、信じがたいくらいだ。

北大の混沌系研究室の学生代表の松島さんの発表が傑作だった。
「北大といえば、カムイと思われがちですが、僕たちは衛星をやっています。北大はロケットだけじゃないんです!それを言いたくて北海道から来ました」

彼らは、カムイロケットに関わっている学生さんと同じ北大生。
北海道工業大学といっしょに衛星を作っている。
もう、一機目(HITSAT)は宇宙へ行っている。

けれど、「夢の扉」の取材は彼らのところには来ない。

So What?

真実はいつもシンプルだ。
注目されようがされるまいが、己の信じることをやりぬくと、最高の充足感を得られる。
どんなに注目されてももてはやされても、自分のハートからずれていると、空しさだけが残る。

人の評価でなく、自分の中心にあるハートの部分で感じることを大切にしたい。

カムイロケットの中心にある価値はなんだろう。

打ち上げに向けての調整をしつつ、関係者のハートも、同じベクトルを向き始めるのだろう。

そして、関係者全員のハートが一点に集まる瞬間が来る。

8月4日早朝。
お天気がよいことを祈ろう。


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レイランドに法律家

台風が接近して大雨だった土曜日、レイランド開店。

本日のお客様は、法律関係の方々。

クラスターローンチのロケットはまだ見つかっていないが、実行することになれば、お金のやりとりが発生するので、契約書が必要になる。契約書を作るには、その根本の考え方をしっかりさせないといけない。

というわけで、弁護士の卵様やら、中央省庁のエリートの卵様(すでに孵化しているかも)やら、商法の世界では有名なK先生など、豪華メンバーにお集まりいただいた。ミーティングは大学でみっちりとして、その後、雨の中を歩いていらしていただいた。こんなに法律関係の方がお越しになるなど、初めてのこと。

たたき台を作ってくださったのは、その昔、UNISECの前身であるUNISAT時代に、初めての板倉コンペ(カンサットのカムバックコンペ:2002年)のときにお世話になったロケットボーイズのメンバーの一人。当時は学生だったけれど、今は弁護士の卵様。びしっとスーツで登場された。

(私は台風用に長靴で登場。もっとちゃんとしてくればよかった。。。ボロは着てても心は錦、といつもの呪文を唱える)

あのときから5年。
あのころ、たくさん宇宙関係の団体が出来たのだった。UNISECもできたし、HASTICもできたし、学生団体もたくさんできた。法律関係の皆さんは、SDFというところで大活躍をされていた。

5年の間に、いろんなことがあった。
たくさんの出逢いがあり、卒業されていく方々との別れがあり、再会があり・・・。 
大学が宇宙開発のプレイヤーになるなんて、誰も思わなかった時代があったことなど、今の学生さんたちは知らないだろう。

卒業生がUNISECの会員になって、サポートする側に回ってくれているのを見るのは、嬉しいことだ。そうして、若い人たちは何と早く成長するのだろう。たくさんの悩みや喜びを経て、どんどん大きくなっていってほしい。

いつも応援している。
私のこのスタンスは、たぶんずっと変わらないと思う。

人生は自分で切り開くしかない。誰かがかわりに生きてくれるということはありえない。けれど、応援してくれる人たちがいるだけで、どれほど救われることか。応援しあう仲間がいるだけで、どれほど勇気づけられることか。

多くの人たちに、そんなすばらしい出逢いを持ってもらえれば、と思う。

本日のメニュー

(まずはビールで乾杯!)

スモークサーモンのマリネ
生春巻き(チキンのタイ風サラダ、春雨ときゅうりのサラダ、エビ、しその葉、水菜、レタスなどを好きにはさんで)
紅茶ブタとコンニャクの辛子醤油
ビーフのガーリック酢漬け
ニラ豆腐

ここで、元SDFの皆さんは後輩の就職祝いとやらで退場。
これからがいいところなのに、残念。
先に肉じゃがを出してあげればよかったとちょっと後悔。ゆっくり煮たので、味はきっとしみこんでいるはず。先に言ってくだされば、先に出したのに。。。

残った4人で、お酒を変えて、深い話に入っていく。すべてオフレコ。

(ここから日本酒でしっとりと)

カリスマ豆腐
肉じゃが
枝豆入りさつま揚げ
蒸し鶏のゴマソース
白いごはん
おつけもの
梅干
日本茶(谷中の茎茶)

(さらに赤ワインで盛り上がる)

チーズとクラッカー


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夏のカムイロケット

カムイロケットが、8月4日早朝に打ちあがるとの連絡をいただいた。

HASTICの伊藤先生からのご連絡だが、カムイスペースワークスブログでは、カムイロケット開発者の永田先生じきじきのコメントが読める。日経BPにも紹介されている。

今度は高度10キロメートルをねらっていて、初めての洋上回収だそうだ。

カムイロケットが衛星の軌道投入をできるようになったら、世界は変わる。少なくとも、大学の衛星開発は大きく変わる。好きなときに好きなところに打ち上げができるようになれば、超小型衛星が打ち上げの主体になれる。もしコストがそれほど高くなければ、海外から学生たちがキューブサットを抱えて千歳空港に降り立つことになるだろう。

そうはいっても、宇宙は遠い。突破しなければならない壁がたくさんある。衛星打ち上げに使うには、軌道投入ができなければならないが、その前に、解決すべき技術的課題がたくさんある。そんなに簡単なことではない。

けれど、それにチャレンジしようという人たちがいる。
そのことだけでも、すばらしいことではないだろうか。

本番の打ち上げに向けて、それはそれはたくさんの努力がなされていることと思う。
たくさんの人たちの想いと献身的な努力が、実を結びますようにと祈らずにはいられない。

そして、大きなプレッシャーを背負いながら、それをプレジャーに変えてしまう永田先生の強さに拍手を送りたい。宇宙開発技術者は、プレッシャーをプレジャーに変えるコンバーターを心の中に創っていく必要がありそうだ。

「夏のカムイロケット」が、今度は実現しそうだ。

打ち上げ成功を、心よりお祈り申し上げます。

===
HASTICのホームページは、最新ニュース以外は消されていってしまう仕組みのようなので、ここにそのまま転載しておく。

HASTIC TOP NEWS  (2007.7.12)
気象観測用ロケットCAMUI 打上げ実験のお知らせ

 異常燃焼の頻発により平成18年3月と7月に相次いで実施見送りとなった実用気象観測用小型ロケット「CAMUI型ハイブリッドロケット」の打上げ実験を、8月4日早朝、北海道大樹町で実施します。この打上げ実験は、平成16、17年度経済産業省「地域新生コンソーシアム研究開発事業」に採択された「ハイブリッドロケットによる成層圏観測、微小重力環境提供事業の創出」プロジェクトで開発された無火薬式小型ロケット「CAMUIロケット」の打上げ環境におけるエンジン作動実証実験と超音速飛行環境における詳細な飛行履歴の取得を目的として、到達高度10 km規模で実施するものです。
 実験場所までのアクセスは狭い未舗装路のみで、駐車スペース(15台)も限られています。実験に支障が生じないよう、取材頂く場合には必ず申込書により事前に取材申込みを頂けますようお願い申し上げます。一般の方の見学も可とします。


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還暦祝い

日曜の午後、新丸ビルの6階にある高級タイ料理屋さんへ。
最近は、電車にも乗らない生活をしているので、日曜の午後に、華やかな都心に出かけるなんて、ちょっと心が浮き立つ気分。東京駅も丸の内のあたりも、すっかり様子がかわってしまって、きれいになっている。

根津くらぶの山田先生の「還暦祝い」。

お顔も身のこなしも若々しくて、まったく還暦のようには見えないのだけれど、戸籍上の年齢はそういうことらしい。
100人くらいの人が集まって、盛大なお祝い会。料理教室の生徒さんも多数参加。

日本料理の根津くらぶの先生が、なぜタイレストランでお祝い会をするのか。
先生は、本格派の日本料理店をタイにオープンするのに協力されておられる。なんでも、タイでは、日本料理が人気らしい。その関係で、このお店とはご縁があるそうだ。

パーティは2時から4時まで。
東京駅を眼下に見下ろすロケーション。

高級そうなお召し物に身を包んだ方々が続々と到着。
そして、すばらしくおいしいタイ料理が並べられている。タイ料理も大好きなので、嬉しい。

おいしい料理と楽しいおしゃべりだけで十分に楽しいのだけれど、特別ゲストが何気なくいらしていた。

Mikky
ミッキー・カーチスさんとそのお弟子さんでミッキー・せんべいさん。
素敵な演奏を聞かせてくださった。
カーチスさんはハーモニカ、せんべいさんは津軽三味線。

ミッキーカーチスさんは、「今、69歳。ロックです」などと軽くおっしゃる。若い人は、彼が誰なのか知らないらしいけれど、知っていようといまいと、その場でノリノリの演奏ができるのは、やっぱりすごい。

最後に、還暦を迎える六本木のおすし屋さんや数名の方々に、バラの花束が贈られた。色はもちろん真紅。

Parents
そして、先生のご両親への感謝の言葉。
還暦を迎えて、ご両親が健在という幸せな人はあまり多くないだろう。
先生のご両親は、とても若々しかった。

幸せな場に招いていただいて、幸せな時間を分けていただいて、感謝。

パーティが終わってから、料理教室で知り合った方々といっしょに二次会へ。
「お茶でも」のつもりだったが、彼女たちは、建築業界関係者。
当然のように、「ビールでも」になっている。

そのせいかどうなのか、アルコール消費量が尋常ではない。お祝い会で、しこたま飲んだと思うのに、二次会でもビールを5杯は飲んでいる。グラスは決して小さくない。

午後4時過ぎから9時過ぎまで、楽しいおしゃべり。
日ごろ、こんなふうにおしゃべりする機会はめったにないので、とても楽しかった。

「根津くらぶ」が作ってくれる友達の輪。
大切にしたい。

誰もが幸せになろうと一生懸命生きている。
幸せになるのは、たぶん、そんなに難しくない。

誰かに幸せをもらおうとすると、幸せは来ない。
自分が幸せを作るんだと決めたときから、
自分は今幸せになるんだと決めたときから、人は幸せになる。

そんな気がする。


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渇すれども・・・

月に一度、書道を習っている。

墨をすり、筆を持ち、背筋を伸ばして半紙に向かうことが、こんなにも楽しく心落ち着くことだとは、子供のころは知らなかった。

大人になって、わかることがたくさんある。
その年代にならなければ見えないこともたくさんある。

最近は、パソコンばかりで、字を書くことはあまりないし、あったとしても横書きばかり。
縦書きのかな文字は美しい。
下手は下手なりに、その美しさの一端をかいまみては嘆息する。
こういう時間を持てることが、どれほど幸せなことかを知っている自分を見つけて、嬉しくなる。

本日の初級のお手本。

やる気になれば 何でもできる

何か一つ今すぐやりはじめてみよう

もう少しお上手な方のお手本

渇すれども、盗泉の水は飲まず

暑けれども、悪木の陰に息わず(いこわず)

    陸機の言

なんというタイムリーな言葉だろう。
どちらも、今、私が一番必要としている言葉かもしれない。

そうだ、盗泉の水は飲むまい、悪木の下では休むまい。
そして、何かを始めよう。

。。。しかし、問題は、盗泉の水なのかどうなのか、悪木なのか良木なのか、見分けるには能力がいるということだ。水は水だし、木は木だ。よいものなのかどうなのか、判断する力が必要だ。

その判断力、目利きの力が、自分にあるだろうか。

眼力のなさを補うのは、たぶん、コミュニケーション力。
少しでも変だと思ったら、聞いてみる勇気。

そのうち、霧は晴れてくる。
霧が晴れたあとの景色が美しいとは限らないけれど、前へ進むには、晴れたほうがいい。

よき水を飲み、よき木陰で休み、清清しい心で、十分に英気を養って、大きく前進したいものである。

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クラスターローンチ

打ち上げロケットを探している。
来年打ちあがる予定のH2Aのピギーバックに選ばれなかった衛星たち。光と影は、いつもどこでもあるらしい。

クラスターローンチ(いくつかの衛星をいっしょにして打上げること)にして、どこか海外のロケットであげてもらえればいい、などと甘く考えていた。

しかし、ロケットが見つからない。
見つからないというのは本当ではなく、見つかっているのだが、値段が折り合わないのである。

ちょうどよい時期に見つかったのはよいけれど、「60万ユーロ」っていくらだっけ。。。

電卓をたたいて、ゼロの数を数えてひっくり返る。

「い、一億円、、、」

宝くじでもあたらねば、とても打ち上げは無理。10個いっしょに打上げたとしても、キューブサット一個の打ち上げ費用だけで1千万円。大学の研究室で出せる額ではない。

最近、ロシアはたいそう強気で、値段をどんどんあげてきている。しかも円がこんなに弱いときている。

日本のロケットがもっと充実していれば、と思ってしまう。
日本語で作業ができて、輸出手続きをしなくていいというだけでも、日本の衛星を日本で打上げる価値は高い。何よりも、ノウハウがどんどんたまっていく。

衛星の鍵は、ロケットだ。
どんなに衛星をがんばって安く作っても、打ち上げ費でひっくり返ってしまう。

しかし、20もの大学が、衛星を打上げたいと切望しているのであるから、ここはなんとしてもロケットを探さねばなるまい。

というわけで、ロケットを探している。探せなければ打ち上げはない。打ち上げがなければ、作ったものはいつまでも衛星になれない。

さて、ここからは、議論の分かれるところだろう。某新聞の方にも電話でいろいろ聞かれたけれど、そのときにははっきりと言えなかった。

しかし、この状況にあっては、やはり大きな声で言おう。

2000億円もある宇宙予算のうち、0.1%くらい、大学生の宇宙開発支援に使ってもらえないものだろうか。たった0.1%の予算で、どれくらいすばらしいことができることだろう。

H2Aに載せていただけることになったのは、すばらしい。しかし、先日のパリのエアショーだけで30数本の受注があった(数字は又聞きなので、要確認)というアリアン(400億円もするのだが)などと違って、H2Aは打ち上げ自体が少ない。情報収集衛星には載せてもらえないから、次はいったいいつになるのかわからない。そうこうしているうちに、学生さんたちは卒業してしまう。

H2A搭載が可能であろうとなかろうと、1億円で打ち上げスロットを毎年確保したい。

MHI(H2Aの製作会社)が打上げてくれるのであれば、1億円をMHIに支払う。今後、GXが打ちあがるのであれば、GXに支払ってもよい。新しい固体ロケットがあるのであれば、そこに支払ってもいい。(安定打ち上げができるようになるまでは、リスクが大きいので無料にしていただきたいが)

それだけで、学生さんたちの頑張り具合がどれほど違うことか。
がんばれば打上げてもらえると思うだけで、どれほど力が入ることだろう。
そうして、打ち上げることに無上の喜びを感じる人が多く関わることで、ロケット開発側にも、どれほど目に見えない力を与えることか。

学生の宇宙開発は、試行錯誤が可能で、しかも手が多い。
大学ごとに違うやり方でやってみることが可能。
技術革新をどんどんやれる環境が、宇宙開発の世界にも必要だ。コストが高い世界なので、プロの世界ではなかなかやりにくいけれど、学生の世界ではどんどんやれる。

残りの1億円で、衛星開発やロケット開発ができるポスドククラスの優秀な人材を雇用し、彼らが思い切り仕事ができる場を創る。プロのエンジニアスタッフが10人いれば、相当なことができる。ここでは、ペーパーワークは極力少なくして、実際の開発作業にあたってもらう。彼らがプロマネになって、学生たちをひっぱっていけば、相当に大きなプロジェクトもできるだろう。

そんな世界が作れないものだろうか。

たった0.1%の投資で、人材は育ち(根性と実力のあるエンジニアになっているはず)、革新的な技術開発が安価にでき、宇宙開発に興味を持つ人たちが、指数関数的に増えていくのである。真剣に打ち込む家族や友人を見て、「何がそんなに嬉しいの」と思う人たちが増えていくのはまちがいない。自分の息子や娘や兄弟姉妹がやっていれば、ちょっと応援してやろうかという気にもなるだろう。

現在、UNISECの予算は、年間で1000万円程度。そのうち、宇宙予算から頂いているのは800万円程度。これで、400人以上いる学生さんたちの活動をサポートし、事務局を運営しているのである。人件費もそこから出しているのである。そして、驚くほどの成果をあげている。そのことは、誇ってよいことだけれど、いかんせん、打ち上げには費用がかかる。

みんなが手弁当でがんばってできるところと、そうでないところがある。

衛星の軌道投入に関しては、そうでない。学生さんたちがバイト代を集めても、1億円集めるのは難しいだろう。

宇宙予算の0.1%を、次世代の教育に使わせていただきたい。

夢を夢みるのでなく、夢を現実にすることを堅実にやっていける若い人たちを、社会はどれほど必要としていることか。そうやって育った人たちは、すぐに社会の中堅となって、世の中に貢献していくのである。

これほど費用対効果の高い投資を私は知らない。

こういったことを、誰に言えばよいのかわからないので、とりあえず、このブログに書いておく。

いつかこういう世界が出現したとき、ニヤリとする日を楽しみに、日々精進していこう。

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パエリアの夜

Paella
パエリアを作った。

UNISECの新旧学生理事の皆さんやOBの皆さんが、ミーティングのために集まってくれたので、拙宅で「ご接待」。おいしいものを囲んで話すと、いい結果が出るのはいつものこと。椅子が足りなかったので、事務所から持ってきてもらった。そうか、「最大収容人数」というのは、こうすれば簡単に突破できるらしい。

今週二回目のお食事会。
一週間に二回して、数名がかぶっているので、メニューはかぶらないように気を使う。

今回のメニューはこんな感じ。

豆もやしとわかめときゅうりの和え物
ポテトのざく切りサラダ
練り製品のサラダ
紅茶ブタとコンニャク
ササミの紫蘇チーズはさみフライ
カリスマ豆腐
パエリア

パエリアは、エビアレルギーの方がいらっしゃるので、エビなしで。
これは、作っている間じゅう、いいにおいがしているのが、また別のご馳走。
皆さん、喜んでくださって何より。

その後に用意していたパスタまでは到達せずにお茶とお菓子。

8人のお客様は、家が遠い順にぱらぱらとお帰りになる。

これから、UNISECはどんな方向へ行くのだろう。

「作って、打上げて、動かす」という基本をはずさず、地道にやっていくのが私はよいと思うけれど、そうでない考え方もあるだろう。

UNISECの創立から関わっているメンバーは、いまやマイノリティ。学生さんたちは、ほとんど入れ替わっている。2001年に筑波で行った最初のワークショップは、いまや神話。あのときに感じたエネルギーは、ますます大きくなっているように思う。

衛星を打上げたい大学の調査をしたら、20大学が手をあげるすごい時代になった。

新しい学生理事になって、また新しい時代が開かれていくのかもしれない。
「学生がUNISECの運営に関わるべきだ」と主張する新しい世代からは、「もっと学生に期待してください」という力強い言葉が出てくる。

学生が卒業して、UNISECのスタッフになるような道が開かれていくといい。
それには資金源が必要。ここは、夢を見る場ではない。現実の目標を達成していく場だ。

「宇宙?夢があっていいですね」という言葉に対して、ずっと居心地の悪さを感じてきた。甘い夢などない。ここにあるのは、建設的な現実。現実をひとつずつクリアしていく中で見えてくる新しい道。それを探しながら、丹念に織り上げていこう。そうして、いつか、「そうか、これを創っていたんだね」と言える日がくるといい。

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昭和史

こういう本をもっと早くに読みたかった。
中学生くらいのときに読んでいたら、どんなによかっただろう。
すぐ近くの歴史を、あまりにも知らなかった自分に気づいて、愕然とする。

半藤一利さんの「昭和史」。
1926年から1945年、つまり終戦の日までの歴史を、きわめて平易に解説してくださっている。
読み進むうちに、己のうちにもありそうな、「日本人のパターン」が見えてくる。

なぜにかくも「根拠のない自信」を持てるのか。
なぜ、状況を客観的にみないのか。
なぜ、世界の常識を学ばないのか。
勢いに流されてしまうのはなぜなのか。

歴史をきちんと学んで、同じような過ちを繰り返さぬようにしたい。そのためにはどうすればよいのか。

むすびの章が秀逸。
昭和史の二十年の教訓が実に簡潔に述べられている。
たいそう役立ちそうなので、書いておこう。

1)国民的熱狂を作ってはいけない。それに流されてはいけない。時の勢いに駆り立てられてはいけない。

2)最大の危機において、日本人は抽象的な観念論を好み、具体的な理性的な方法論を検討しようとしない。自分にとって望ましい目標をまず設定し、実に上手な作文で壮大な空中楼閣を描くのが得意。ものごとは自分の希望するように動くと考える。

→ 松浦晋也さんのブログの記事「夢の残骸」を読むと、最大の危機ではないけれど、ああこれかと思える。

3)日本型のタコツボ社会における小集団主義の弊害。小集団エリートが絶対的な権力を持ち、そのほかの部署でどんな貴重な情報を得てこようが、一切認めない。

4)国際社会のなかの日本の位置づけを客観的に把握していない。主観的思考による独善。

5)ことが起こったときに、対症療法的な、すぐに成果を求める短兵急な発想。その場その場のごまかし的な方策で処理する。時間的空間的な広い意味での大局観がまったくない、複眼的な考え方がない。


どこにも根拠がないのに、「だいじょうぶ、勝てる」を繰り返し、まずくいったときには「底知れぬ無責任」。

。。。とても歴史には思えない。現在の情況そのものではないか。

歴史はしっかり見なければ見えないというが、現在の情況もおなじこと。

しっかりと見よう。

この昭和史には続きがある。
戦後の昭和史を、これから学ぶ。

読みたい本が自由に読めることの幸せ、学べる喜びに感謝しつつ。

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新しい道

新しい道を創る。

口で言うのはたやすいが、実際にそうしていくのは大変なこと。

小型衛星という新しい世界を創ってきた方のお話をじっくり聞く幸運な機会を頂いた。

マーティン・スィーティング氏。 (敬称にSirがつく)
1950年生まれというから、今、50代の半ばというところか。

日本で歩いていて全く違和感のない、小柄な英国人だ。
スプートニク以来、大型化の一途をたどってきた人工衛星の世界で、80年代に誰も見向きもしなかった小型衛星の世界を切り開いてこられた。

Personal Pain (個人的な痛み)とSacrifice(犠牲) という言葉が、話の中によく出てきた。

開発途中の失敗や遅れは、感情面で大きな痛みを個人に与えると同時に、それを取り返すために物理的な痛みと犠牲を個人に強いる。時間も家族も趣味も、ほかのことすべてが「犠牲」となる。

そして何よりも、新しい道を歩もうとするとき、孤独に耐えなければならない。まわりじゅうが「バカなことをやっている」と言っても、自分は信じ続けなければならない。そして、その結果を引き受けなければならない。

だから、宇宙の世界で新しい道を進もうとする人には、「悪いことは言わないからやめておきなさい」とアドバイスするのだそうだが、ご本人はいまだにやる気満々。チャレンジ精神にあふれている。

次のターゲットは月らしい。
「宇宙探査のコストを下げるために」、小型衛星を使って月探査を行うのだそうだ。
「2010年にペネトレーターミッション、2013年には軟着陸」をするとのこと。

「朝8時から夜2時まで」仕事をするのを続けてきた彼は、もうすっかりそういう体になっているらしい。
食事は一日一食でOK、ベッドに入ったら30秒で熟睡できるワザを身につけ、そして競歩のごとくに早足で歩く。

世の中にはスゴイ方がいらっしゃるものだと思いつつ、いろいろと学ばせていただく。
私の場合は、おやつをいれると、一日5食くらい食べているので、ちょっと減らさねばと思ったりする。

ついでに手相も見せていただいた。こういうときにはたいそう役立つスキルである。どんな手相だったかは個人情報なので、言わないでおこう。

今、小型衛星よりもっと小さな超小型衛星の事業化を進めている。
優秀な学生さんたちが、優秀なエンジニアとなったときに、存分に力を発揮できる場を創りたい。

そう想いながらも、亀の歩みのごとくにのろのろとしている。
四方八方、高い壁に囲まれているように感じるときがよくある。

そんな中で、たくさんの勇気とヒントが頂けたのは、本当に嬉しく、ありがたいこと。

高い壁にはドアがついているかもしれないし、抜け穴があるかもしれない。押せば倒れるかもしれない。
東西ドイツの壁のように、ある日、壊されるかもしれない。

新しい道は、前向きに歩くに限る。

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ガンダムエースに登場

恥ずかしながら、ガンダムエース7月号に写真入りで登場。
冨野監督との対談(恐れ多いことだが)の記事。
お送りいただいて、ありがたく読ませていただいた。

写真が大きい。
私の顔は、なんとN先生の顔より大きい。
まさかと思ってみていたら、もっとまさかのことが、、、。

私の名前が違っている。
「川島レイ」でなく、「川嶋レイ」さんになっている。

ご担当の方に連絡すると、たいそう恐縮したお返事が返ってきた。

何度見直しても、ミスはある。
これは私も経験があるので、とても人様を責められない。
しかし、たいそう目立つ場所でのミスなので、自分が編集の立場だったら、落ち込むだろうなあと思う。

私としては、冨野監督とお話できただけで感激なので、名前のミスなど、小さなこと。
どうぞ気になさらないでくださいね。

キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ」の宣伝もしていただけて、感謝。

上がれ! 空き缶衛星」は、6月に再販されなければ、絶版になるらしい。(と新潮社さんから通知があった。お求めになりたい方はお早めにどうぞ)

初めてのカンサット実験から8年。
強烈な体験も、風化していくのだろうか。

登場人物たちは、もうみんなオトナになったけれど、あのころのキラキラした情熱は、まだ持っておられるだろうか。人生こんなものさ、という悪魔のささやきに耳を貸していなければいいけれど。

冨野監督との対談中、ずっと感じていたのは、「宇宙開発がこんなものであっていいわけがない」という監督の熱い想いだ。

その想いに応えることができるのは、GSE(Genuine Space Engineer)だろう。

ホンモノで居続けることは、どの世界でも難しい。できない言い訳はいくらでもみつけられる。志を持っていても、すぐにまわりに引きずり落とされる。志を持ち続けるには、孤高の人でいる覚悟が必要だ。

日本は、「成功したら妬まれ、失敗したら蔑まれる」文化を持っているのだそうだ。(加藤諦三氏の著書「格差病社会―日本人の心理構造」より)

だから、勝っても負けても幸せでない。うまくいっても失敗しても幸せになれない