スッポン料理-根津くらぶ

スッポン料理というものを根津くらぶで出す日があるとのことで、
友人を誘って、行ってみました。根津くらぶは私がお料理教室に通っているところです。

いつもは料理教室の生徒としてエプロン持参ですが、今日はお客様。
同じ場所でも、立場が違うと気分も違うわけで、
今日は少しだけお客様気分でゆったり会話を楽しむモード。

まずはビールでのどを潤します。

そして、美しく盛られた5つの前菜が出てきました。
煮こごり、ぬた、スッポンの肝、小さなイカなど。
写真右上の肝は、それは上手に(当然ですが)味をつけてあって、なんとも絶妙。
この黒いお皿は、先生がご自分でこねて作られたものだそうですが、
お料理がよく映えます。

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二品目は、茶わん蒸し。
この中央の黄色い粒粒は、スッポンの卵。
大きくなったらスッポンになる命を頂いてしまいました。合掌。。。
しかし、柔らかな茶わん蒸しの上に透明のあんがかかった中で
頂くその小さな命は確かにおいしいのでした。
あなたの分まで、私はがんばります、とスッポンの卵さんに誓いました。
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三品目は御造り。
いずれもお刺身としてはたいへんおいしいのですが、
本日はスッポン料理の日なので、あくまでも前座です。
こういうところにあまり気をとられてはいけません。
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四品目は、いよいよスッポンの真骨頂ともいうべきスッポン鍋。
一人分ずつ、小さな蓋付きの入れ物で出てきました。
個人的には、やはりグツグツいうお鍋のほうが、
おかわりもできて好きですが、
これはこれで上品でよい感じです。
焼いたお餅も、太い葱もとてもおいしくなっていました。
(やはり、上品な女性二人連れでしたから、ちょうどよろしかったかと)

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そして、五品目は、春の山菜の天ぷら。
ふきのとう、たんぽぽ、たけのこ、それに名前を忘れたのですがおいしい野の草。
(名前は友人が覚えていました。「しどけ」又の名を、もみじがさ、というそうです)

子供のころには、きっと理解できなかったこのおいしさ。
きれいな油でさらっとからりとあげてあるのがわかります。
富士山柄の小さなお皿にちょこんといれてある塩をつけていただくのも
またよいお味です。

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六品目は、焼き物。
スッポンの焼き物は、お好みでポン酢しょうゆにつけていただきます。
このスッポンの焼き物は、なんともいえない美味です。
根津くらぶのポン酢しょうゆは、いろいろなかんきつ類を使って作ってあって
とてもおいしいです。そして、料理教室では手が震えながら切る「超小口切り」にした
あさつき(だと思うのですが)がふってあり、それもまた風味を増してくれます。

スッポンの添え物にしてはおいしすぎる筍の焼き物。こちらはお味が
ついているので、そのままいただきます。

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それから、スッポンの雑炊におつけもの。
雑炊は大変においしく、スッポンは影も形もないのですが、
確かにその存在を感じさせるものでした。

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そして、最後にデザートの白玉ぜんざい。
いつもは、ここまでくると酔っぱらって写真を撮り忘れるのですが、
友人が「写真、写真」と思いださせてくれたので、最後まで撮影できました。
こちらは、甘すぎないぜんざいに、柔らかな白玉がはいった、後味のよいスイーツです。

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お付き合いいただいた友人のM子さん、ありがとうございました。
根津くらぶのやまだえつこ先生、スタッフののりさん、板前の方、おいしい料理をどうもありがとうございました!

M子さんが飲んでいるのはワインに見えますが、ワインではありません。。。。合掌。。。。
Wine

先生といっしょに写真をとりました。
カメのごとくにスローな料理の上達ぶりの私にいつも辛抱強くご指導いただき、ありがとうございます。
Sensei

命をかけて、そのおいしさを教えてくれたスッポンさんに感謝いたします。合掌。

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東京根津 下町の晩ごはん

私の通っているお料理教室「根津くらぶ」の山田えつこ先生が、最近本を出されたので、ご紹介しておく。

「東京根津 下町の晩ごはん」

先日は、ここにお客さんとしてうかがって、たいそうおいしいディナーを堪能させていただいた。春の前菜だけ、写真を撮った。宝石のような煮こごりがかかっていて、それをからめていただく。つくしんぼまで入っていて、春らしく美しい。

Zensai_s

ひとつひとつの料理は、すべてすばらしくおいしい。最後のお味噌汁が絶品。
確かに「下町の晩ごはん」風で、大根とあぶらげが入っているのだが、これが胃を通してハートがあったかくなるようなおいしさ、なのである。恐るべき味噌汁!である。

そこのお味噌は、やはり根津にある「秋田屋」さんで売っているとのことで、さっそく購入。500gで390円。根津にはいいお店がたくさんある。

そんな根津にあこがれて、ネットでいろいろ調べているうち、この「根津くらぶ」を知って、アルバイトしたいと電話してきたというかわいらしい若い方がいらっしゃる。麻南美(まなみ)さんというお名前。カメラを向けたら、照れまくり。「先生もいっしょでなきゃ」というのを無理やり撮影。ただいま、お店でアルバイトしながら、料理教室初級クラスで料理の勉強も始めたとのことだから、将来が楽しみ。心がこもったおいしい料理の作り手は、多ければ多いほうがいい。

Newface

本日の料理教室は、ホタテと菜の花の昆布締め、マスの焼き物、マスのアラのお味噌汁、筍と若布とタラコの焚き合わせ。
March

自分も作る側に入っていると、お客さんとしていただく料理とは何かが違う。どちらもよいが、確かに何かが違う。この質的な違いは、何なのだろう。これは、たぶん何かの大きなヒントになりそうだ。

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文化の日イベント

11月3日は文化の日。
たいへん久しぶりに、拙宅でおもてなし。
ささやかな文化の日イベント。
HAHA Project(Hospitality and Appreciation instead of Hostility and Anger) は、細々ながら続いている。

このProjectのよいところは、言葉でいうと、以下のようなこと。
1)部屋が片付くこと(お客様がおみえになるので、片付けモチベーションが急上昇する)
2)新しいレシピを試せること(いつものメニューだけだと、自分が飽きてしまう)
3)ざっくばらんな会話が楽しめること
4)おいしいものをいただけること
5)幸せな気持ちになること

幸せな気持ちになった人たちが、別の幸せな集まりを自分で創るようになったら、どんどん幸せの輪が広がるかもしれないし、そうでなくても、今、ここで幸せエネルギーをみんなで持てれば、十分。

参加してくださった方々から、嬉しいお便りをいただいた。無断で一部引用させていただく。

食材の話、最近のプライベートな話から、仕事、宇宙関連の話などなど、それぞれにおいて、興味がかきたてられたり、楽しいこともあれば、苦しく頭を悩ませて考え込んでしまう話もあり、でも、帰るときはなぜか爽やか(で満腹な)気分になります。そういう意味で、このお食事会では、とても面白い時間が流れているように感じます。

「食べ物」には不思議な力があるのだろうか。料理を出していくにつれて、どんどんほぐれていく雰囲気。確かにいつもと違う時間と空間が創り出せるような気がする。

お食事会が終って、皆さんがお帰りになるときの顔は、いつも全員幸せそうで、こちらもとても嬉しくなる。


本日のメニュー

おみやげにいただいたシャンパン

4種前菜(韓国式で食べ放題)
ひじきの煮物
タイ風チキンサラダ
ピーマンと薄あげの和え物
豆もやしと若布・きゅうりの和え物

紅茶ブタ
(こんにゃくと卵をいっしょに)

タイ風レッドカレーと酵素玄米

石狩鍋(ハラスを使って)

ダッタン蕎麦茶

おみやげのマスカット
おみやげのマドレーヌ
紅茶、コーヒー


幸せはやっぱり胃袋から。
文化もやっぱり胃袋から。


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極上の鮎料理

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根津くらぶの「 富山県庄川の鮎を食す会」 に参加。
前回の「鴨料理」に味をしめ、今回も参加。当日申し込みでどうなるかと思ったが、滑り込みセーフ。
テーブルの真ん中にしつらえられた大きな鉢で泳いでいるのは、鮎ではなくて金魚。これは食用にあらず。

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前回、鴨を背負ってこられた富山の「清水亭」の松原隆一シェフ。
今回は「鮎300尾」をお持ちくださった由。
庄川という川は急流なので、こぶりで身がひきしまったおいしい鮎がとれるそうだ。

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お料理を運んでくださるのは、お花の柳澤先生。瞳生式いけばなの家元(創始者というべきか)。本日の花は明るい黄色。

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さて、一品目。
どじょうのから揚げには、山椒と塩がかかっている。違和感なくいただける。
それから、透明のスプーンにいれられてきたのは、鮎のお刺身。「背越」という料理法。薄く切ってあらいにしたもの。少し骨を感じるけれど、その骨もやわらかく、その感触は悪くない。じゅんさいが添えてあって、目にも涼やか。
しいたけときゅうりのごまあえも、やさしい味で、鮎をひきたてる。
それに枝豆がちょこんと添えられている。

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お造りは夏マグロと白海老の昆布じめ。
何のお魚かと思ったら、実は海老。美味。予想外のおいしさ。
マグロはもちろん、予想どおりにとてもおいしい。期待を裏切らない魚だ。

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そしていよいよ、鮎の塩焼き。
これ、これ、これを食べにきたのだと思いつつ、頭からかじる。
塩加減も絶妙。
そして、蓼酢(たです)がまたよく合うのである。
「たで食う虫も好き好き」ということわざで使われる「たで」であるが、千鳥酢とあわせて薄口しょうゆをほんの少したらした、という蓼酢になると、すばらしい味になる。

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それから、茄子と白だつ(芋の葉柄)の上品な煮物。
それにみょうがをさっと煮たものがのって、さらにさやえんどうが緑を添える。
鮎の味わいをより生かすような柔らかな味と歯ざわりが嬉しい。

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鮎はもう終わりかと思ったところに、揚げた鮎が出てきた。
これも、ナイスサプライズ。
もう少し食べたいと思っているところに出してくださる心遣い。
添えてあるさつまいもの揚げ物がまたいい味。

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締めは氷見うどんのぶっかけ。
冷たくて、つるつるとのど越しがよくて、なんともいえないおいしさ。

最後に白玉あずき。
残念ながら、写真を撮り忘れた。
上品な甘さの粒餡とつるつるの白玉。

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厨房での一枚。
イキのいい料理は、イキのいい人たちが作る。
緊張の中にも笑顔がある。
和やかな中にもピンと張った何かがある。

腕のいい料理人が真剣に作った料理をいただくのは、贅沢なこと、このうえない。
ひとつの料理に、どれほどの手がかけられているのか、料理教室を通してほんの少し知っているのでなお更だ。けれど、こういう贅沢は、もったいないとは思わない。

魂だって、ときどきは栄養補給が必要だろう。
いろんな栄養補給の方法があるけれど、おいしいものを食べさせて(自分の魂を)感動させてあげるのが、私は好き。

同好の士は多いとみえて、今回も満員御礼。

こんな鮎を育ててくださった富山の自然に感謝。
選んで運んでくださった富山のシェフに感謝。

魂が喜ぶと、自然に感謝の念が出てくる。
「自然に」というのがきっととても大事なこと。

ありがとうございました。


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鴨ネギの夜

鴨が葱をしょってきた。

いや、正しくは、富山のシェフが鴨を捕獲して、東京の根津くらぶにて鴨料理の会を開いてくださった。

Matsubara
このシェフ、富山の「清水亭」の松原隆一さんとおっしゃる。

鴨料理が楽しめるのは、鴨の捕獲が解禁となる秋から冬にかけてだけだそうだ。
網で捕獲する伝統技術があるそうで、銃で撃たれた鴨よりも、ずっとまろやかな味になるらしい。
どうやって捕獲するか、捕獲してどうするかなど、熱弁をふるってくださる。
こんなに情熱をこめて料理されたら、鴨も本望かもしれない。

Etsuko
この会の主催は、根津くらぶの山田悦子先生。
お料理教室もしておられるので、この日20人限定で集まったお客さんは、ほとんどがお料理教室関係者。
料理を習ってよかったと思うのは、ひとつひとつの料理がこんなにも手をかけられているのだということがよくわかったこと。その手間を知っていると、お料理はいっそうおいしく感じられる。

Sakizuke
鴨料理の前に、先付。
すでに美しく盛られて、私たちを待っていてくれた。
見ているだけで嬉しくなるようなお料理。
これはお正月風。もちろん、すべてが絶妙の味。
「自家製からすみ」(写真右端)など、思わずうなってしまった。。。

Sashimi
引き続いて、寒ブリの刺身。
うーむ、さすがにおいしい。
富山はお魚がすばらしくおいしく、さらに種類が多いところなのだそうだ。
鴨に行く前に、胃袋は満足してしまいそう。
これはすばらしくおいしいが、前座なのだと胃袋に言い聞かせる。これからが本番なのだ。

Kamo

そして、出てきた鴨。
塩とわさびと辛子大根が薬味としてついてきた。
とてもきれいな肉。
食べるのが待ちきれない。

Kamoyaki
鴨がねぎをしょってやってきた、という言葉はよく使う。
けれど、その本当の意味は、この鴨焼きを食べないとわからないに違いないと思う。

太いねぎをドンドンとまわりに置いた真ん中に、鴨の脂身をおいて焼く。そうすると、その脂がねぎに染みて、それはそれはおいしいねぎになるのである。
その同じ鍋で、鴨肉をさっと焼いてお好みの薬味でいただく。

うーむ、なんというおいしいお肉!
やわらかくてジューシーで、臭みはまったくない。

薬味はそれぞれに味わいがあっておいしいが、塩が一番自然でいい感じ。

Kamonabe

そして、鴨鍋。
しゃぶしゃぶの要領で、野菜を入れた鍋で、さっと鴨を熱して、表面の色が変わったくらいのところで頂く。これもまた美味。

同じテーブルになった方がたとおしゃべりを楽しみながら、すっきりした日本酒をいただきながらの鍋は、ことのほかおいしい。なぜか爆笑続きの私のテーブル。楽しいと胃袋の働きもよくなるに違いない。

写真は、せりの根をいれていただいたところ。野菜は、水菜、せり、極細のしらたき、ごぼうのささがき、ねぎの5種類。あとで「せりの根もおいしいのよー」と先生が各テーブルに配ってくださった。確かにこれはおいしい。普通は捨ててしまうところだが、新鮮なせりの根はなんともいえない食感で、満足度高し。

Norisan
スタッフののりさん。
今日も元気いっぱいにニコニコくるくる動いてくださる。
忙しい中でも、ちゃんとカメラ用ポーズはとってくださった。

最後の締めは、おそば。
鴨せいろのような感じになって、これもなかなかいける。

そして、お漬物に柚子のシャーベット。

お茶を飲んでほっと一息。

鴨ネギの夜。
言葉の本当の意味を、しっかりと胃袋で学んだ貴重な一夜であった。。。。

この夜を創ってくださった方々と鴨さんたちに、心から感謝。

次回企画は6月の「鮎祭り」らしい。楽しみがまたひとつ増えた。


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根津くらぶ年末バージョン2008

Flower今年最後の根津くらぶ での料理のクラス。

まるで春のような花が活けてある。赤いチューリップ。

お店にはいったら、目に飛び込んできて、それだけで嬉しくなるような不思議な効果。なんとも素敵。

料理教室の年末バージョンは、たいてい年越し蕎麦とおせち料理の何品か。今日は「鰊そば」。茶蕎麦(「青垣」という奈良のお品)を使用。

身欠き鰊を調理する。お蕎麦やさんの鰊はこうやって調理されていたのかと納得。

Etsukosensei蕎麦は悦子先生自らがゆでてくださる。この立ち姿がとてもしゃっきりとしていて素敵。カメラを向けたらポーズをとって、にっこり笑ってくれた。サービス精神が旺盛で、人をもてなすのが大好き。そんな人柄が伝わってくる。

Yugama柚子をくりぬいて作るいれものを「柚釜」というそうだが、なんともかわいらしい。

柚子の数が足りなかったので、今回は竹の入れ物を使用。いずれにしても風流でよろしい。

月に一度の料理教室は、私にとっては、「文化の日」。日本の心というと大げさだけれど、日本流のおもてなしの心を、胃袋で学ぶ。思わず、食器を洗うのも丁寧になったりするから不思議。

Sobaできあがった料理。

うーん、おいしそう。

みなさんでいただく。「蕎麦の替え玉」を所望したのは、私とあと一人だけ。ここの教室の皆さんは、わりと小食。

Tsukemonoここでは、おつけものも、芸術的にもりつけられる。もりつけてくださったのは、スタッフの「のりさん」。写真がちょっとぶれてしまったので、また今度いいのがとれたら、ご本人の了解を得てご紹介したい。

食器はどれも素敵。

「馬子にも衣装」というけれど、「料理には食器」なのだということを感じる。

そうして、パタパタと過ぎていった2008年という1年の、残り少ない日々をどんなふうにすごそうかと考える。 目標は「26日仕事納め」。多くの人にとって当然のことが、私や私の同僚たちにとっては、なかなか難しい。

旅行にいくとき、2週間の旅行だったら、けっこう長旅と思うだろう。

イタリアへいってフランスへいって、それからそれから、といくらでもワクワクしながら計画できるだろう。

日常の2週間だって、本当は長いはずなのだ。それをただ過ぎ去っていく時間にしているのは、ほかでもない自分。

残り少ないと思うのは、何かと比較しているから。誰かの人生と比較したり、これまでの経験と比較したりするのをすっぱりやめてみてはどうだろう。

比較するのをやめて、純粋にそのことをみつめれば、時間はたぶんたっぷりとある。 たっぷりある時間で、何をしようか。

年末ぎりぎりになる前に、このことに気づけてよかった。

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プルコギの夜

レイランドにインターナショナルなお客様。
"A little late New Year's Party for International Members of N-Lab"
ということで、N研究室に海外からいらしているメンバーをご招待。

食材の買出しに行って、お酒類は、カクヤスで注文。
カクヤスは、こんなに簡単に配達してもらえていいのかしらと思うくらいに簡単。こういうサービスが出てきたら、店に買いに来なさいという商売では成り立たなくなるだろう。時代はどんどん変わっている。

ベジタリアンもいらっしゃるので、メニューをいろいろ考える。

メインを普通の日本の鍋料理にしようと思っていたが、直前に「韓国料理を作ろう」と思いたち、インターネットで検索。プルコギの作り方を見つけ、食材もあることを確認して、それから、牛肉をタレに漬け込んだ。
(韓国の方々に聞くと、ナシをいれたほうがよくて、一晩くらいはつけこんでおいたほうがよいそうだ。次回はそうしよう)

カナダ、イギリスから1名ずつ、韓国から3名。
韓国からいらしている方々は、日本語も英語もペラペラ。
優秀な方々が世の中には多い。

一番若いKim君は、日本のアニメとテレビで日本語を覚えたそうで、会話にはまったく不自由しないのだが、読み書きにかなり不自由しているそうで、新時代の国際人はこういうふうに育つのかと思った次第。

プロジェクトの話から、身の上話から、文化の話から、話はあちこちに自在に飛ぶ。
私は料理を作りながら、片付けながら、ときどきお話に参加させてもらう。

彼らにとって、ここは外国。どんなふうにこの国を見ておられるのだろうか。
日本を離れるときに、「この国、けっこう好きだな」と思っていただけると嬉しいのだが。。。

皆さんの手相を拝見した。本当に、人によってさまざま。
3年前に見せてもらった方の手相を再び見る。かなり変化している。
「奨学金に受かった前後で、この線が・・・」とか、「ああ、もうこの結婚線のチャンスはいってしまった」という非科学的な会話を、科学を学ぶ方々とするのは、本当に楽しい。しかし、潜在意識が手相に影響するか何かの関係があって、まだ科学で解明できていないだけではないかと私は勝手に思っているのであるが。。

ものごとは、解釈によってどうにでもなる。見方によってどうにでも変わる。
大事なのは、「今、こうだ」から、じゃあどうするか、ということをしっかり考えることだ。
結婚線がないとか、ありすぎるとかいうことが問題なのではなくて、自分はどんな人生を送りたいと思っているのか、自覚することだ。

幸せの形は人によってさまざま。
「生かされている」と思える人は幸せだろうし、「自分の力で生きている」と思っている人も幸せだろう。
感謝して暮らしている人は幸せだろうし、感謝されて暮らしている人も幸せだろう。

不幸だと思うときがあったとしても、それは一時のこと。
夜明け前が一番暗いというのは、何度も経験する人生のレッスン。

プルコギのタレには、梨をすりおろしていれるし、キムチには、牡蠣をそのままいれるのだそうだ。
隠し味があるから、おいしいものができる。

いろいろなことがあるのは、人生をもっとおいしくするためのもの。
そう思っていれば、きっと人生はとてもおいしいものになるに違いない。

隠し味のない初心者のプルコギもそれなりにおいしかったが、次回のプルコギはもっとおいしくできると思う。それは、今回プルコギを作ったから言えること。何もしなければ、何も起こらない。

たくさん挑戦して、たくさんつまずいて、たくさん失敗して、たくさん泣いて、たくさん考えて、たくさん笑って、たくさん「ヤッター」と思って、そうして、おいしい人生を創っていけるといい。

本日のメニュー

ゆで卵のファルシー
ポテトサラダ
バンバンジー

さつまいものレモン煮
鶏ひき肉の揚げ包みと大根のおでん風

プルコギ
白いご飯
キムチ

日本茶

おみやげの高級巨大イチゴ

ワイン(おいしいフランスのワインを二本いただいて、そのあとは3リットル入りの箱入りワインで心ゆくまで)
チーズとクラッカー
ポップコーン(カナダのお客様にご教授いただいて、フライパンで作りました)
豆(マレーシアで買った、名前のわからない豆が二種類)

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ポトフの夜

レイランドにお客様。

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ポトフを用意。こんなにおいしくて、失敗の少ない料理はないと思う。
必要なのは、材料と、皮をむいたり切ったりすることと、あとは時間だけ。
今回は、豚肩ロースの塊を買ってきて、ごろごろと切っていれた。それに、ジャガイモ、にんじん、大根、そしてキャベツにたまねぎ。ウインナーソーセージも。

前夜に、ゆっくりとコトコトと煮て、新聞紙とバスタオルでくるんで一晩おいておいたら、肉はトロトロになり、野菜はまったりとやわらかくなった。キャベツの甘みが出て、スープはまろやか。好みでマスタードか胡椒をかけていただく。

これからの世界を背負ってたつであろう若い方々とのおしゃべりは楽しい。最近の若い方は、物知りで、かつ勉強熱心で恐れ入る。宇宙の世界も変わっていくかもしれない。ちなみに今日は、法律関係の方々がいらしてくださった。

「ポトフって何語?」
「さあ、ロシア語?」
という会話があると、さっそく携帯を取り出して調べる。

なんとポトフはフランス語だそうな。。。

大学時代に法学部なのに三国志を勉強したという方が、おもしろいことをおっしゃっておられた。

天才といわれる人たちは、家柄がよくお金持ちだったのだそうだ。財力を持ち、情報をたくさん手にした人が賢明な判断ができた、というのが彼の解釈。

なるほど、情報があふれているといわれる現在でも、本当に必要な情報を持っている人がどれくらいいるかは疑問。いまは、どの情報を信じていいかというところから考えないといけない。

情報を解釈する力、複数の情報を統合する能力が問われる。
表面的なところだけをなぞっていては、決してわからないことがある。

検索エンジンを使えば、なにごともすぐにわかるようになりつつある今、肝心の自分で解釈する力、統合する力を育む機会が減っているように思うけれど、気のせいだろうか。

自分の頭で考えよう。
大切なのは、思考するプロセス。なんども同じことを繰り返して考える中で、知らないうちに身についてくるものがある。それが、本当の力。人に頼らず、自分で考える。自分なりに考える。間違いに気づいたら、認めて直す。

そういうことができる人たちがまわりに増えてきたのを見るのは、本当にうれしく、心強い。

少しずつ、水が一滴ずつたまるように、よいものがたまってきたように思う。
いつかそれがあふれて、流れ出し、世界中のよいものと出会う日がくるといい。


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豆乳鍋の夜

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花の金曜日、レイランドにお客様。

実は、先週の日曜日にもお客様があったのだが、凡ミスがあって、肝心の方にいらしていただけなかったため、とても書く気にならなかった。。。。気をひきしめよう。

それはさておき、旅が好き、おいしいものが好き、という人たちとの食事は楽しい。
20年前の中国・チベット旅行の話は抱腹絶倒。帰国後、劇症肝炎になって3ヶ月入院したという話も、実に楽しそうに語ってくださる。楽しい人には、おしなべて楽しい昔話があるらしい。そういう話があるから、楽しい人になったのか、楽しい人だからそういう経験ができたのか。因果関係のループはどうつながっているのかはわからない。

あまりに楽しくて、ついつい午前様に。

終電のころ、一瞬の躊躇。
しかし、結局、皆さん、タクシーで帰ることにしたらしい。花の金曜日だものね。

それではということで、そこからまたワインをあける。チーズに生ハムにクラッカー。
食後のお茶も終わったところで、新しいワインをあけるのは悪くない。
こんな仕切りなおしは、何回あってもいい。

ワインを楽しみながら、ひとしきり盛り上がる。
楽しい場を共有できることの幸せ。
あっというまに、またまた数時間が過ぎていく。

いつのまにか、雨もやんでいる。
そうして、笑顔の皆様をお見送り。

楽しいおしゃべりとおいしいお鍋。
ほんわかとあったかいひととき。
また、嬉しい季節がやってきた。


本日のメニュー

アンチョビドレッシングの野菜サラダ(アンチョビのカンヅメの使い道に困るときにはこれがおススメ)
ブロッコリーのオリーブオイル煮(ガーリックを入れて)
紅茶ブタ(メタボ対策でコンニャク入り。しかしこのコンニャクがおいしい)
サツマイモのレモン煮(某S氏の絶賛をいただきました)
おみやげのお寿司

カリスマ豆腐で一休み

豆乳鍋(じんわりあったまります。ポン酢でいただきます)
白いご飯

日本茶

珈琲
デザート(おみやげのチーズケーキとクレープ)

ワインとチーズ、生ハム、クラッカー

チョコレート

花の紅茶

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レイランドに法律家

台風が接近して大雨だった土曜日、レイランド開店。

本日のお客様は、法律関係の方々。

クラスターローンチのロケットはまだ見つかっていないが、実行することになれば、お金のやりとりが発生するので、契約書が必要になる。契約書を作るには、その根本の考え方をしっかりさせないといけない。

というわけで、弁護士の卵様やら、中央省庁のエリートの卵様(すでに孵化しているかも)やら、商法の世界では有名なK先生など、豪華メンバーにお集まりいただいた。ミーティングは大学でみっちりとして、その後、雨の中を歩いていらしていただいた。こんなに法律関係の方がお越しになるなど、初めてのこと。

たたき台を作ってくださったのは、その昔、UNISECの前身であるUNISAT時代に、初めての板倉コンペ(カンサットのカムバックコンペ:2002年)のときにお世話になったロケットボーイズのメンバーの一人。当時は学生だったけれど、今は弁護士の卵様。びしっとスーツで登場された。

(私は台風用に長靴で登場。もっとちゃんとしてくればよかった。。。ボロは着てても心は錦、といつもの呪文を唱える)

あのときから5年。
あのころ、たくさん宇宙関係の団体が出来たのだった。UNISECもできたし、HASTICもできたし、学生団体もたくさんできた。法律関係の皆さんは、SDFというところで大活躍をされていた。

5年の間に、いろんなことがあった。
たくさんの出逢いがあり、卒業されていく方々との別れがあり、再会があり・・・。 
大学が宇宙開発のプレイヤーになるなんて、誰も思わなかった時代があったことなど、今の学生さんたちは知らないだろう。

卒業生がUNISECの会員になって、サポートする側に回ってくれているのを見るのは、嬉しいことだ。そうして、若い人たちは何と早く成長するのだろう。たくさんの悩みや喜びを経て、どんどん大きくなっていってほしい。

いつも応援している。
私のこのスタンスは、たぶんずっと変わらないと思う。

人生は自分で切り開くしかない。誰かがかわりに生きてくれるということはありえない。けれど、応援してくれる人たちがいるだけで、どれほど救われることか。応援しあう仲間がいるだけで、どれほど勇気づけられることか。

多くの人たちに、そんなすばらしい出逢いを持ってもらえれば、と思う。

本日のメニュー

(まずはビールで乾杯!)

スモークサーモンのマリネ
生春巻き(チキンのタイ風サラダ、春雨ときゅうりのサラダ、エビ、しその葉、水菜、レタスなどを好きにはさんで)
紅茶ブタとコンニャクの辛子醤油
ビーフのガーリック酢漬け
ニラ豆腐

ここで、元SDFの皆さんは後輩の就職祝いとやらで退場。
これからがいいところなのに、残念。
先に肉じゃがを出してあげればよかったとちょっと後悔。ゆっくり煮たので、味はきっとしみこんでいるはず。先に言ってくだされば、先に出したのに。。。

残った4人で、お酒を変えて、深い話に入っていく。すべてオフレコ。

(ここから日本酒でしっとりと)

カリスマ豆腐
肉じゃが
枝豆入りさつま揚げ
蒸し鶏のゴマソース
白いごはん
おつけもの
梅干
日本茶(谷中の茎茶)

(さらに赤ワインで盛り上がる)

チーズとクラッカー


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