暗幕の王子

ウェザーニューズさんとのミーティング。
今回は、幕張の「海の見えるオフィス」へお邪魔した。広々とした空間に、大きな窓。日ごろ小さなところにいると、身のおきどころがないような気が一瞬するのだが、そこはアメーバ・カメレオン体質なので、こちらの感覚がすぐに変化して、ジャストフィット。とても心地よくすごさせていただいた。

Wni
WNI衛星の模型がドンとおいてある。何でも、アクリルの透明な台が少しお値段が張るそうだが、なかなかよいできばえ。10センチ角と20センチ角では、なんと大きさが違うことだろうと、頭ではわかっているが目で見るとさらに納得できる。

ミーティングは、順調に終わり、帰り際に「レーザーの実験室を見ませんか?」ということになり、ミーティングルームとは別のオフィス空間に移動。

Anmakuoji
おお、これは!!というような黒い小屋(?)がオフィス空間に出現している。そして、「危険」マークがちゃんとそこには貼ってある。暗幕の中で窒息しないように、空気を送り込む装置も作ってある。この小屋は、すべて手作り。
ビバホームで購入したというパイプ材で枠が組んである。暗幕は、それ用の生地を購入して、「週末の夜、ミシンを持ち込んで縫いました」とのこと。

Room
暗幕実験室製作者にして、衛星プロジェクト担当の原山博士。ドイツで博士号を取得して、ウェザーニューズに入社された。ドイツで勉強しているとき、週末にオフィスで暗幕を縫っている自分を想像できただろうか。人生は何があるかわからないが、何があってもそれを楽しめるといい。

実験室の中も、すでに準備万端。3月中にある程度の結論を出す必要がある。
レーザーの実験は、目をやられる可能性があるので、暗幕実験室がどうしても必要なのだそうだ。暗幕の中に入るときも、特殊なサングラスをかけないといけないとのこと。

Harayama_2
「暗幕の王子」のこれからの活躍に期待しよう。

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クローズアップ現代

NHKの「クローズアップ現代」。
この番組が、「超小型衛星」をとりあげてくださって、昨日(1月27日)放映。

年末の大掃除+忘年会の日に「どうしてもおうかがいしたい!」とおっしゃられて、バタバタしている事務所にお越しいただいてから、ちょうど1ヶ月。H2Aロケットが23日に無事に打ちあがり、新しく生まれた衛星くんたちががんばっているところで、実にタイムリー。(タイムリーにするために、どれほどの見えない努力と犠牲が必要なのかは、経験された方ならわかるだろう)

Wnihqs
タイムリーといえば、この日はちょうど、ウェザーニュース(WNI)さんと、「WNI衛星」の定例ミーティングの日。

WNIさんは、幕張の海が見えるオフィスが本拠地なのだが、もともとは赤羽橋に本社があり、今も本社はここにある。今日のミーティングは、このリニューアルされたばかりの美しいオフィスで行われた。

「さわる地球」がどーんと置いてある。せっかくなので、地球にさわってみる。手の圧力のかけ方で、地球がどの方向にでも回る。

その後、「新年会」をすることにしていて、番組の放映時間は、中華料理の真っ最中。

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せっかくなので、「ワンセグで見ましょう」ということになったものの、「最先端技術」を誇るアクセルスペース側は、誰一人ワンセグ携帯を持っておらず、ウェザーさん側がお持ちの4台を、中華料理の回転テーブルに載せて、顔を寄せ合って見ることに、、、、。


内容は、NHKのWEBによると、以下のとおり。(http://www.nhk.or.jp/gendai/より)

1月23日、種子島から打ち上げられたH2Aロケットには、JAXAの大型の温室効果ガス観測衛星に加えて、7つもの「小型衛星」が相乗りする。それぞれ中小企業や高等専門学校、大学などが作った衛星だ。重量は数kgから100kg。通常の大型衛星に比べ大きさ10分の1以下、コストも100分の1程度だ。安価に短期間の準備で打ち上げられる小型衛星は、企業や宇宙開発新興国に新しい可能性をもたらすものとして世界で注目されている。イギリスの大学発ベンチャー企業は安価な地球観測衛星をアフリカやアジアの発展途上国から受注するなど、世界の衛星保有国地図が大きく変わろうとしている。日本でも小型衛星開発のベンチャー企業が去年夏に立ち上がり、気象情報会社と再来年の打ち上げを目指して独自の衛星開発を始めた。小型衛星の登場で変わろうとしている宇宙開発の新しい動きを伝える。 (NO.2688)

NHKの方々は、イギリスのサレー大学までいって取材をされたとのことで、「衛星があがってよかったねー」というような番組の切り口とは一味違っている。残念ながら、音が少し小さくて声がよく聞き取れない。

WNIさんとのビデオ会議も取材されたのだが、それも放映された。テレビに映っている人が同じ顔で目の前に座っているのは不思議な感じ。

「たまたま」、WNI衛星のメンバーの方々といっしょにこの番組を見ることができたなんて、偶然にしては素敵すぎる。

素敵なことが起こったら、素直に感謝しよう。

そうして、いつも「素敵なことを起こす」ことを考えたい。


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